• 3010月

    FOSTEXの平面振動板ヘッドホン「T40RP」を入手しました。

    現在はT40RPmk3nですが、今回のはそのシリーズの初代モデルで、1988年発売のようです。
    今のRP振動板は四角いのですけど、こちらは第二世代RP振動板という位置づけで、丸型の平面振動板となっています。
    磁石は円形の等方性フェライト、振動板はスパイラル形状のアルミ箔のプリンテッド・コイルをポリスチレン膜ダイアフラムに堆積させたものだとか。

    現行モデル同様、能率は非常に悪い(スペック上は感度91dB/mW、50Ω)ですからポータブル向きでは全くありません。
    同じフォステクスのHP-A8で使うとかなり音は良くて、このシリーズをベースにいろいろ改造例を見かける理由もよく分かります。

    ただ左右のユニットをつなぐ渡り配線がやや接触不良でして、ここは修繕することにしました。
    かなり細めの線がヘッドバンドの中を通っているので、先例のある「HPC-28-2U V2」を使うことに。

    普通だとMogami 2901あたり(外径2.16mm)が定番かなと思いますが、それより細く(外径1.5mmほど)、中心にアラミド繊維が入っているので断線しにくいかなと。
    ただリッツ線なのでエナメル剥がしは大変でしたし、ヘッドバンドの中を通すのも結構苦労しました。

    このシリーズに良くある側面の3.5mmプラグの接触不良もありましたが、そちらは接点掃除とケーブル自体をL字アダプタと普通のミニケーブルで置き換えて無事動作しています。
    音質面でもケーブルや配線が足を引っ張っていた感はあって、ややくすんだ感じは軽減しました。

    音傾向としてはモニター的でありつつ素直で、言葉が適切かどうかは定かではありませんが「とても素直なCD900ST」という感じです。
    ユニットもまだまだ健在のようで、低域もテストトーンで確認して18Hzまでビリつきなどなく出ています。
    楽器の音がとても生々しく、左右の位相やリバーブなどが非常に細かく分かるのは「Regular Phase」という名称もなかなか的をいている印象です。
    音源録音時の背景雑音までしっかり再現してきますし、音量を上げてもあまりうるさくないのもモニターには適していると思います。
    空気録音の違いも聴き取りやすく、部屋やファンの雑音などもしっかり聞き取れるので重宝思想です。

    方向性としてはやはり日本製らしい真面目さがあって、FOSTEXのスピーカー群にも似た傾向は感じます。
    クラシックは全般的に良く合いますが、女性ボーカルは若干乾き気味なのでアコースティックな楽器のほうが得意な気がします。
    FOSTEX TH900に以前から興味がありますけど、とりあえずいろいろ実験するにはこっちのほうが手軽で楽しめそうだなと思っています。

    Filed under: Audio
    2022/10/30 4:00 pm | 3 Comments

3 Responses

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  • yuji Says:

    こちらの記事に関する質問ではないのですが、古い記事のため最新のこの記事で質問させてください。

    The Chord Campanyのケーブルに関する記事をいくつか拝見しました。Clearway RCAとCHAMELEON Silver PLUSを比較した感想を掲載されていますが、スピーカーを利用した場合の所感を覚えている範囲で構いませんので教えていただけますでしょうか。

    ShawlineについてはXLRケーブルの記載がありましたが、こちらももしスピーカーで使用なされていたら、上の比較に加えていただけると幸いです。

    私はCHAMELEON PLUS(CHAMELEON Silver PLUSかもしれない)を所有していて、同社の他ケーブルを検討しています。
    過去の記事への急な質問になりますが、どうかよろしくお願いします。

  • MacBS Says:

    yujiさん、コメントありがとうございます。

    Clearwayはすでに処分しましてCHAMELEON Silver PLUSは残っています。
    最近のCHORDとちょっと前のものはやや音傾向が変わったように感じています。
    ARAY構造を取り始めてから、といったほうが良いでしょうか。
    以前のものは優美さを持ちつつ骨太さもありましたが、最近のものはなんとなく浮遊感(よく言えば空気感)を重視しているように感じています。
    Shawline XLRも同様に手放しました。

    スピーカーケーブルは新しいものだとClearwayを使いましたが、これは個人的には良い部分が見つけられませんでした。
    名前と反して音がボヤケているように感じられました。

    現状はほぼACOUSTIC REVIVEで統一されていて、イギリス系だとQEDのほうが好みですので、そうした嗜好も踏まえての意見だとお考えください。

  • yuji Says:

    ご回答ありがとうございます。

    ARAY構造で音づくりが変わったという指摘、ありがとうございます。
    現行品は入手可能ですが、古いタイプですと巡り合わせになってしまいますので、独りではその結論に達するのに苦労したと思います。

    一度現行品を聴いてみて、もし違うなと感じたらARAY構造導入以前のモデルか私も他メーカーへの移行を考えてみます。

    ありがとうございました。

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