• 1011月

    ACOUSTIC REVIVEのコンセントスタビライザー「CS-2Q」を導入してみました。

    残念ながらもうだいぶ前に販売終了していたので、中古での入手ですが届いてみると見覚えのあるマークが入っておりました。

    使用場所としては先日、QuietLineを使ってみて対策が必要だと感じたC-280Lのサービスコンセントを想定しての入手です。
    まずは刺さずに現状を再確認しましたが、最近は自分なりにはかなり良くなってきた印象なので、これはこれで不満はない感じです。
    音色が穏やかで自然になってきましたし、音楽に没頭できる安定感とまとまりが出てきたからではないかと。

    そうは言いつつ、今はDP-77が修理に出ていますので、電源タップにも空きがありますし、まずはここに挿してみました。
    この状態でSCD-777ESを聴いてみますと、膨らみが減ってより明瞭になってくれます。
    いちばんの違いはシンプルなピアノ伴奏のみのボーカルもので、ピアノがボーカルを邪魔しないところでしょうか。
    ピアノが一歩引くという意味ではなく、それぞれのパートがより明確に分離され、その上で各々が自然な質感で奏でられます。

    ただここはDP-77修理中で空いているだけで普段は空いていないですから、やはり当初の予定だったプリアンプの裏側に移動です。
    まずはQuietLineの隣の同じSWITCHEDに挿してみました。
    音の変化の具合は電源タップに似ていますが、よりクリアな方向性です。
    電源グッズによる変化というよりラインケーブルを変えた時のような変化で、まさに同社のインターコネクトを入れたかのような風合いです。
    いや既にRCA-absolute-FMを使ってあるわけですけれども。
    コンセントスタビライザーの装着によって、プリアンプに接続してあるケーブルに影響を与えているのかもしれません。

    次はひとまずQuietLineを廊下のコンセントに移動させ、CS-2Qだけをプリアンプに残してみました。
    QuietLineを単体で廊下に使った時と同様、より穏やかになりますが、CS-2Qがあると音数は減らずに保持してくれます。
    ただ、双方装着していた時に比べれば分離がやや低下した気がするのは、C-280Lがノイズの影響下にあるのかもしれません。

    そこでQuietLineは元のSwitchedに戻し、CS-2QはUnswitchedのほうに挿してみました。
    C-280Lの電源ケーブルは直出しですが、そこに近いことに装着することで電源ケーブルを交換できない弱点をカバーしてくれないかなという目論見もありました。
    また、ここなら最初の電源タップに装着するのにいちばん近い場所とも言えそうですし。
    実際、音も電源タップに装着した時に類似した傾向ですから、ここで決まりですね。

    とりわけベースは変化が大きく、重量感が増したように感じます。
    単なる低域の音圧や音量ではなく、実体感としての質量を感じるのは、ベースラインの曖昧さが減ったからでしょうか。
    SACDでもCDに比べてより仔細な表現や余韻が見事に引き出されてくるようになりました。
    しかし情報過多にならず、ひたすら穏やかで生音に近い感覚になってくれます。

    ちょっと言い方は悪いかもしれませんが、ともすると言われがちなアキュフェーズの欠点でもあるキツさがほどよく解消されているような印象を受けます。
    ただ、穏やかになったと安心していると、音の力がやはりスゴい爆発力でして、以前よりやや現代的なハイスピードさも出てきましたが、緩急の使い分けがしっかり描かれるのでソースへの対応力も向上したように思います。

    それ以前の対策も功を奏していると思いますが、全体として音もしっかり前に出るようになりましたし、没入感が大幅に向上していて導入の効果は思った以上に大きかったように感じています。
    コンセントスタビライザーは残念ながら販売終了していますが、掲示板を拝見するとカスタムオーダーのものを依頼することは可能なようですし、XLR/RCAで使うタイプのリアリティーエンハンサーは近々発売のようです。
    DP-77が戻ってきたらSCD-777ESとどちらをメインに据えるか考えなくてはいけませんが、正直現状への満足感が高いので適度に機材を整理しつつ、音楽主体にシフトしていこうかな(もうすでにそうなっている!?)と思っています。

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    2019/11/10 12:00 pm | No Comments
  • 0911月

    ELACから新しいレコードプレーヤー「MIRACORD 60」が発売されたそうで。

    90周年から一気にMIRACORDシリーズが展開され始めましたが、90,70,50に次いで4モデルめかな?
    なぜか60のURLを叩くとMIRACORD 70の製品ページが開くという状態ですけども、表示されてる中身は60の内容のような…。
    なお、海外の公式サイトにはまだ70しか掲載されていません。

    70のほうはカートリッジが付属でしたが、今回の60はカートリッジやケーブルは別売りなものの、175,000円と比較的リーズナブルな設定になっています。
    50はもっと安くてフォノイコライザーまで付いてますけど、ワウ・フラッターが1%以下とかなり豪快なスペックですので、そういう意味では60のほうがオススメしやすいでしょうか。

    ちなみに海外だと実売1000ユーロくらいですから、内外価格差はかなり少ないほうではないかと思います。
    トーンアームも海外では良く見かけるカーボン製パイプですが、ストレートではなくJ字っぽいスタイルで、シェルは着脱可能だとか。
    コネクタはユニバーサルタイプのようですけど、シェル自体で角度が付いているように見えるので汎用ではなさそうですね。
    このシェルを使った場合だと思いますが、対応するカートリッジの重量は3.5〜15.0gだそうで、そこそこ幅広いものに対応しそうです。

    やや気になるとすれば背面を見る限り、ACアダプタを使う形なところでしょうか。
    各地の電圧に対応させやすいというのはありますし、トランス積むよりS/Nを確保しやすいというのはあるでしょうけどね。

    できればELACのカートリッジが付いたスペシャルセットみたいなのが出たら最高ですけども、そもそも今はもうELACのフォノカートリッジ自体がラインナップされてないようですね。
    今後はぜひカートリッジ復活を願ってみたいものです。

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    2019/11/09 12:00 pm | No Comments
  • 0811月

    LUXMANからMQA対応のCDプレーヤー「D-03X」が12月下旬に発売予定だそうで。

    ROHMのMUS-ICを搭載したD-10Xのほうが話題だと思いますが、あえてそれといっしょに出してきたこちらを取り上げてみたのはある意味、好対照だなと感じたからです。
    まず、DACは非常にオーソドックスにPCM1795をデュアルで積むという形です。
    LUXMANは昔もフルエンシーをやってみたり、意外と新しいことに積極的なところがあると思いますし、おそらくMUS-ICは完成度も高いのだろうと思いますが、差別化もあるでしょうから、このクラスには「普通のDAC」を積んできたのでしょう。

    またお値段もあるとは思いますが、SACDには対応させない形でありながら、MQA-CDに対応させているというのも面白いところです。
    D-10XはMQA-CDにも対応していますし、将来的にはMQA-CDがもっと普及すると見込んだのでしょうか。
    USB入力では32bit/384kHzのPCM、11.2MHzまでのDSDに対応しているわけですから、トランスポート以外はSACDに十分対応しているわけで、そこであえて「CD専用メカ」を選んだというのも興味深いです。
    そもそもD-05uの後継という位置づけのようですから、言い方を変えれば「SACDを切った」とも言えるかなと。
    お値段的にD-05u(350,000円)よりかなり下げて268,000円に設定したかったというのもあるでしょうし、SACDはメカだけでなく、将来的には複合チップの問題も抱えているというのもあるのかも、などと深読みしてしまいました。

    DSDに関してはUSBのみで対応する形となりますが、ここもBulk Pet転送のサポートなどデジタルセンター(古臭い呼び方)的なところをしっかり押さえてあります。
    同社は相変わらず内部写真は公開していないので、D-10Xとどれくらい差があるのかが良く分かりませんけど、「ディスクも聴きたい」といったニーズであればかなり良い選択肢にはなってきそうです。
    あとはもう聴いてみないことには分からないわけではありますが、そもそも選択肢がなければ候補になることもないわけで、あえてD-10Xという「全部入り」といっしょに発表してくれたことはありがたいかなと感じた次第です。

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    2019/11/08 1:00 pm | No Comments
  • 0611月

    無事に修理が完了する目処が見えないAccuphaseのSACDプレーヤー「DP-77」ですが、ここまで長引くと乗り換えも一応検討しておかなければなりません。

    SACD再生という観点ではSCD-777ESがとても良い具合に鳴ってくれていますし、音飛びも一度もないのですが、こちらも将来的にはピックアップの心配が出てくるのは仕方ないところです。
    少しでも長持ちしてもらうためにもやはり別の再生手段はあったほうが良いのかなと。

    ひとつの考え方としてはディスクからの脱却をはかるということで、ネットワークオーディオでしょう。
    それもあってLINN AKURATE DSを導入してあったのですが、初代だったこともあってか、個人的には満足のいくサウンドに持っていくことができませんでした。
    現行モデルも含めて探してもなかなか操作性とクォリティ(音質もですが長期間使えるという点でも)が両立したものはなかなか見当たりません。
    現状はFOSTEX HP-A8とSoundgenicで「なんちゃってネットワークオーディオ」も実現できていますし、少なくともこれを大幅に超えてくれないと導入する意味がないですし…。

    SACDはSCD-777ESに任せるとして、CDはDACで底上げするという手もあるのかなとも考えました。
    現状もAccuphase DC-81は所有していますが、その路線からいくとDC-91がいちばんそそられるところなのはかなり特殊な(懐古)趣味でしょうか。
    ここも最新のもので決定打となりうるものはどうも見つけられず、WadiaやGOLDMUNDなど、どうしても古いほうに目が行ってしまいます。

    CDプレーヤーだけ独立させるというのも考えましたが、こちらも状況としては似ています。
    同じAccuphaseだとDP-5×0シリーズが考えられるわけですけども、比べてしまうとやはり「最低でもDP-7×0シリーズで…」となってしまいます。
    他社でも今後のピックアップの状況はどこも安心できるとまでは言えないでしょうし、そうなるとしばらくはSCD-777ESとHP-A8で様子見するのが良いのかなぁ。
    これを言ったらオーディオマニア失格かもしれませんが、音楽を楽しく聴けないことにはどうにもならないですし。
    現時点では感覚的に「やっぱりそろそろCD/SACDを回すのは限界かも」という印象も出てきていますし、DACに的を絞って候補探しをぼちぼちやっていくのが良いかなと思っているところです。

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    2019/11/06 3:00 pm | No Comments
  • 0511月

    oBravoのイヤホン「Cupid」というのが気になったのでご紹介してみようかと。

    同社ではイヤホンと呼ばずにイヤースピーカーと呼んでいて、平面振動板を使ってあるのが特徴的です。
    平面振動板のヘッドホンは以前からちょっと気になっているんですが、そんなにヘッドホンばかりあっても…ということでちょっと控えているところがあります。
    イヤホンも負けず劣らずたくさん持っていますけど、まぁ小さいですからね。

    そんな私の事情はともかくとして、かなりハイエンドなoBravoから2万円を切るモデルとして登場したのが、このCupidです。
    上位モデルはハイルドライバーを使ってあったりしますが、プラナー・マグネティックも単体ではなくツィーターとして使用し、ウーファーには6mmのダイナミックユニットを使うという構成です。
    形もいわゆるSHUREっぽい耳掛けがしやすいものになっていますし、リケーブルも可能です。

    リケーブルについてはMMCXではあるものの、切り欠きを付けてあるらしく、サードパーティのものは使えないみたいです。
    他社ケーブルを使えなくする、という部分も多少はあるでしょうけれど、MMCXがクルクル回ってしまうのを避けたかったのでしょうね。

    ベーシックモデルは3.5mmのシンプルなケーブルですが、プレミアムモデルは金メッキOCCの2.5mmケーブルが付属します。
    さらにここから3.5mmへの変換アダプタも付いていますけど、お値段は35,000円になってしまいます。
    他社ケーブルは使えないわけですし、あとでケーブルのみアップグレードする道があると嬉しいかな。
    さらにアルティメイト・モデルは4.4mmへの変換アダプタも付属しますが、さらにお値段は39,800円となります。

    同社のイヤホンは「試聴機レンタルプログラム」も用意されていて、機種によっては身分証明書の提示が必要だったりしますし、一旦はクレジット決済が必要なものの、あとで振込で返金される仕組みで、良心的で良いなと思います。
    ここも残念ながら現状はCupidがまだレンタル対象に入っていないのですが、入ったら試聴してみたいような気もしているところです。

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    2019/11/05 12:00 pm | No Comments
  • 0411月

    VPIの変な置き物(?)「Magic Brick」を入手してみました。

    国内にはほとんど情報がなく、海外もDB-5のほうの情報が多いですが、今回のはDB-10です。
    両者の違いは結局良く分かりませんでした。
    いわゆる「Shakti stone」と呼ばれるものらしく、機材に接続したりはせず、ただ上に載せるだけという、なんとも説明しづらいものです。
    ただ構造はトランスと同じように薄い鋼板を積層してあるもののようで、それ自身もトランスの上辺りに載せると効果があるとされています。

    大きさもかなり小さめですが、重量は結構なものです。
    周りは枡のような木材で囲われていますが、質感はそんなに高級感のあるほうではないかな。

    まずは試しにSONYのSACDプレーヤー「SCD-777ES」の上に置いてみました。
    だいたいこの辺りがトランスだと思いますが、このプレーヤーはトランスが2つ載っているので、縦に置いたほうが良かったかもしれないですね。
    ただ、不思議なことに音の変化はかなり大きく、ボーカルがとても生々しいのが印象的です。
    音楽全体もステージがその場に浮かぶようで、思ったよりも変わるものだなと。
    最近のうちのシステムはだいぶ煩さが減ってきたのですが、さらに穏やかかつ自然になり、とりわけボーカルが心に訴えるようになりました。

    次はAccuphaseのパワーアンプ「P-550」のトランスの上辺りに置いてみます。
    1個しかありませんからSCD-777ESのほうはなくなったわけですが、こちらだと情報量が増して静寂感が向上する方向の変化が感じられました。
    ピアノの音階がより明瞭になっているのが特徴的で、純粋にオーディオ的な聴き比べでハイファイ寄りに捉えるとこちらのほうが適所かなと思います。
    その日はあまり時間がなく、そのまま放置しておいて改めて後日聴いてみましたが、やはりオーディオファイルが好みそうな風合いに感じる部分があります。
    グッと腰が据わった印象を受けますが、かといってドンシャリではなく、表現性が豊かな傾向に変化しました。
    喩えるならばちょっと大画面のテレビに買い替えたような感覚で、細部まで見えるのに迫力があるように感じるのに似ているかなと。

    ただ、SCD-777ESの上も捨てがたかったので、再度そちらにも戻してみました。
    こちらはずっと繊細寄りで、やはりボーカルがとても細部まで描写されます。
    現代的なシステム寄りの音の風合いにしたいのであれば、こちらのほうが相性が良いかもしれません。
    ただ、低域では効きが薄めになってしまう傾向なのは、単純に重さでアンプの天板の振動抑止効果があったのではないかと感じます。

    そこで鳴らしながら移動させてみたり、いろんな音源を試したりしましたが、やはりアンプの情報量の増加のほうが効きとしては大きいかなと。
    ベースはスッキリしつつ、音像はより見通し良くなりますし、パイプオルガンは重低音の音階の明瞭さもさることながら、高域が濁りなくズバッと天高く突き抜けていくところまで表現されてきます。
    天板の振動は以前の計測でも見受けられましたし、内部構造から来るトランスへの間接的な作用も電源供給などに何らかの影響があるのかもしれません。

    特にSACDでは空間表現がとても良くなっているのが目立ちます。
    単に残響が増えたりタイトになり過ぎるのではなく、音源から本来の音色が湧き出してくるようです。
    やや残響が多めの録音の場合、以前は片側からやや遅れて届く残響が直接音と明瞭に区別できず、定位が引っ張られるような感じに聴こえてしまうことがあったのですが、それがしっかり解消しました。
    ちゃんと残響として遅れて届いていることが空間的にも時間的にも認識できるようになっているのですから、不思議なものです。

    正直、内部構造がどこまで効いているのかは未知数ですけれど、単純な「重し」としても金属と木材を複合して使ってる点で優秀なのかなと思った次第です。
    入手性は限りなく悪いと思いますが、お安く見つけられたら試してみる価値はあるかと思います。

    Filed under: Audio
    2019/11/04 12:00 pm | No Comments