• 145月

    Wadia 23は外からかんたんにヒューズが交換できる構造になっていますし、KRELLのパワーアンプ同様にヒューズに交換してみることにしました。

    31.8mmの1A、スローブローが使われていますので、あまり迷いなく選ぶことができました。
    候補としてはかろうじて出回っているFURUTECHや海外等で購入可能なSynergistic Researchの製品も多少は考えましたが、電源投入から安定するのが早くてクセが少ないという定評からやっぱり今回もISOCLEANに。

    交換してまず感じたのは艶が出て細部の描写が丁寧になったところでしょうか。
    Wadiaがジャズ向きと言われる一因でもあるある種の無骨さはやや薄まった感もありますけど、澄んだ印象でまとまるのでいろんなジャンルを聴く私としては好都合です。

    そもそも交換時に接点クリーニングもしますし、ISOCLEANもそれを想定してか簡単なクリーニング用クロスも付属しているので、そうしたお掃除効果も大きいのかも。
    古い機材だと内部部品同様、ヒューズもだいぶ年代物になっていますし、場合によっては単純な交換でも効果はあるのではないでしょうか。
    国内メーカーはたいてい内部にありますし、場合によっては基板上にヒューズ抵抗として取り付けられているケースも多いですから、そういう製品の交換にはかなり気力と勇気が必要です。
    保証のことも考えるとやはり外部から簡単に交換可能な機材に限定したほうが良いのかもしれません。(それですら自己責任で定格を守るのが大原則ですけれど。

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    2022/05/14 2:30 pm | 2 Comments
  • 304月

    WadiaのCDプレーヤー「Wadia 23」を導入しました。

    当初はいにしえの名機系のD/Aコンバーターを追加してみようかと思っていたのですが不具合があって返品になり、トランスポートも音への影響は大きいだろうなぁというところからコレが候補になりました。
    WadiaというとVRDS搭載のものが有名ですが、これはPioneer PEA1030を使ったターンテーブル方式のものです。

    1995年発売ということで時代としてもお値段としてもワディア全盛のものとは多少違いますし、16倍オーバーサンプリングも控えめです。
    ただしっかりDSPを搭載しています。
    ちなみにDACチップはAD1865N、RCA側はバッファにOPA606KPを使っているようです。

    天板の前側がなぜか落ち込んだようになっていたので開腹してみようと思ったのですが、特殊ネジな上に背面のネジも外さないと開けられない構造のようなので、とりあえず天板だけ治せたので開けるのはやめておきました。
    ラックにはこれまでDCD-S10IIが入っていたところに置き換える形とするので、高さが大丈夫かなぁと思ったのですが幅が350mmしかなく見た目より高さもない(143mm)なので全く大丈夫でした。

    そういえば色もWadiaといえばブラックのイメージがありますけど、今回のものはシルバーで限定モデルだったようです。
    底面にシリアルナンバーや代理店のシールなどもあり、スパイクも付属していたので一応それを装着しました。

    まずは聴き慣れたディスクから聴いてみますと、一聴から全くこれまでのプレーヤーと違う感触です。
    音の傾向自体も違うんだと思いますけど、それ以上に鮮度が高く、音の周りにまとわりつくモヤみたいなものが皆無という印象を受けました。
    DSPによるアップサンプリング、FPGAによる移動平均フィルタというと、画像系の知識からすれば「ボヤける」という印象があったのですが、そういうところは一切感じられません。
    むしろアンシャープマスクでも掛かったかのような感覚で、これまた画像系で喩えるならば言えばローパスフィルタレスのデジタル一眼のような感覚です。

    CD発売当時に感じた感動のようなものと同じ方向性の感覚を再度味わっている印象もあるので、その後のプレーヤーが滑らかに繋ぐことを優先させ過ぎているのかな?
    実質的にアナログフィルタがないというのも標本化定理からすればあまり推奨できるものではない気がしていましたが、現実の出音はそうした机上の理論を超えてくるものがあります。

    電源スイッチは背面にあるあたり、海外モデルらしいところです。
    使ってみた印象としては、そこまでウォームアップの必要性はなさそうな感じはしています。
    もちろん本領発揮にはウォームアップしたほうが良いのは間違いないですけどね。
    低域の制動も良く、本体にスイッチが用意されている位相反転の違いも明瞭に聴き分けることができるほど、曖昧さのないサウンドです。

    DP-77もあるので、当初はKRELL PAM-3ではAUXにつないでいましたが、この感じだとSACD以外はもう全部こっちで聴くことになるだろうなと、専用バッファのあるCD入力のほうに入れ替えました。
    RCAケーブルもACOUSTIC REVIVE RCA-absolute FM、単線電源ケーブルとし、さらに透明度を増して繊細さな描写も手に入れました。

    今回は導入編的な内容なので、次回以降も徐々に取り上げたいと思いますが、全体としてタイムドメイン的な考え方がキチンとしているように感じられました。
    また、初期のWadiaほど技術的側面に偏り過ぎずウェルバランスで、ジャンルも選ばず聴けるモデルのように感じています。
    ここまでいろんなDACやCDプレーヤーを使ってみましたけど、ようやく目指していた方向性の製品に出会えたような気がしています。

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    2022/04/30 4:00 pm | No Comments
  • 244月

    PanasonicのOA電源タップ「WCH44129」を導入してみました。

    オーディオ周りはACOUSTIC REVIVEのRTP-4 absoluteを使っているのですが、KRELLのプリアンプ「PAM-3」に電源スイッチがないのでタップ側でオン・オフできるものを調達して試したいなと。
    個別スイッチのものは結構たくさんありますが、2PだったりUSB端子付き、回転できる構造のものなどが多く、音質的にもそこそこ悪くなさそうなもの…という最低限の品質のものがあまりないのが実情です。

    その点、今回のPanasonicのものは汎用のコンセントやスイッチを使ってあり、いざとなれば改造も可能なのが良いところです。
    電源スイッチのランプは不要な気もしますけど、実際に使ってみるとオンの状態が分かりやすいので便利ではあります。

    内部も開けることができ、コンセントは枠がないタイプなのでどれでも流用できるとはいきませんけど、ランプは配線を1本抜くだけで消すことも可能です。
    ちなみにスイッチは3線式片切スイッチが使われていて、内部配線は単線です。

    また底にはマグネットが付いていますけど、取り外し可能と配慮が行き届いています。

    配線は渡り配線ですし、部材はごくごく普通のものですが、音は素直で十分使えるレベルです。
    PAM-3は115V仕様ですから、それまではCSEのステップアップトランスを通していましたが、むしろそちらのほうがややクセがあると感じるくらいです。

    オーディオ用途だけでなく、省エネ用に普通の電源タップとして使うのも良いでしょう。
    お値段は普通の電源タップとしてはやや高めですけれど選択肢はあまり多くないですし、Panasonicの他のモデルはすでに製造終了しているようなので、欲しい方は早めに入手しておいたほうが良いかもしれません。

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    2022/04/24 12:30 pm | No Comments
  • 164月

    KRELLのプリアンプ「PAM-3」も導入してだいぶ経ちましたので、ようやく音質にも触れられるかなと。

    まず電源スイッチがないのでウォームアップが必要かどうかにいちばん迷いました。
    ステップアップトランスに電源スイッチがあるので普段はそれでオフにしつつ、数日通電したりと色々試しましたが、さほど気にするほどではないかなという結論に。
    最初の頃は1日通電したら別物のように変わったんですが、どうやらそれはしばらく使われていなかったのと部品交換によるものだったようです。
    その後はたしかに通電しておいたほうが中高域が滑らかになる気はするものの、最低10分くらい経てばほぼ安定しますし、その後も数十分〜数時間程度で十分かな。
    その点でいえばパワーアンプのKSA-100のほうがウォームアップに時間がかかるくらいでして、かと言ってA級アンプをつけっぱなしにはできませんからねぇ。
    一応、PAM-3は部屋に入った時に電源を入れておき、夜に降りる前にオフにする感じで運用しています。
    ちなみに筐体の温度もアンプ本体はほとんど分からないくらいの温度変化で、電源ユニットがほのかに温まる程度です。

    さて肝心の音傾向ですが、思ってたよりもずっと素直で静寂感があります。
    現代的な機器ではないのでスピード感があるタイプではありませんが、リズムに乱れがなく妙な刺激的な部分が皆無なのが気に入っています。
    S/NはC-280Lと比べれば多少、残留ノイズは多めですが、ボリュームを上げても増えるわけではないですし、ツィーターにピッタリ耳をくっつけてやっと差が分かる程度のものです。
    逆にフォノイコのS/Nは思っていたよりもずっと良く、かなりハイレベルだと思っていたC-280Lに勝るとも劣らないもので、そこも素晴らしい感じです。

    C-280Lとのいちばんの違いは音像が揺れたり滲んだりしない点でしょうか。
    音場にも隙間がなく、前後方向の立体感がとても良くなっていて、とにかく平面的になりません。
    これまた現代的なピンポイントの定位とはいきませんが、決してモヤがかかっているようなことはなくブレもありませんから、見通しが良くて安心感があります。

    音楽のジャンルを特に選り好みする感じもなく、クラシックもしっかり鳴らしてくれます。
    とりわけ合奏曲や弦楽四重奏など、ホールの空気感の再現が全く違います。
    女性ボーカルも素晴らしい艶と美しさで、もっと音像が膨らむ傾向なのかと思いきやリアルな雰囲気で、全般に中域がとても濃く、語りかけるようで、このあたりがC-280Lとは相当異なる表現力を感じさせます。

    低域は量感こそC-280Lより少なめに感じるものの、剛性感が圧倒的に高く、パワーアンプでもないのにスピーカーの駆動力が向上したかのような、ゆとりのある鳴り方になります。
    そのおかげか、ベースの胴鳴りまでしっかり伝わってきますし、ギターも奏者の指使いや奏法がとても明瞭に伝わり、ライブ感が高いです。

    電圧もいろいろ試してみましたが、結論からいうと100Vでも動作も音も全く問題ないと思います。
    ステップアップトランスを用いた115V運用も実体感と力強さでは良い部分もありますが、透明感や生々しさの点ではむしろRTP-4 absoluteから直接取るのがいちばん良いくらいです。
    スイッチオフの都合もあるので、そこらへんの加減もありますけどね。
    残留ノイズに関してはDCケーブルがRCAケーブルなどに近いとノイズが増える傾向があるので、取り回しは多少配慮が必要そうです。
    別筐体のメリットばかり考えていましたが、DCでも電源系のケーブルの取り回しはやっぱり重要なんですね。

    あとは空いたRCA部にリアリティエンハンサーを挿したくらいでしょうか。
    場の雰囲気がより再現されるようになり、現代的な緻密さも兼ね備えてきてくれました。
    それなりにいろんな機材をつないだので、実際にはPRE OUTとTAPE入力くらいしか空かなかったですけど。

    これでアンプからひとまずAccuphaseが排除された形になりました。
    今でも信頼性は優秀だと思っていますし、夏場は特にパワーアンプを入れ替えるかもしれませんが、どうやらこの路線でしばらく進めていけそうです。
    なにぶん古い機種ですし、現行のKRELLはかなり音傾向が異なるはずので参考にはならないでしょうけれども、個人的にはかなり満足度の高いリプレースだったなと思っています。

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    2022/04/16 3:00 pm | No Comments
  • 084月

    CSEのステップアップトランス「ST-1000」を入手しました。

    なぜかあまり情報がありませんが、ヨドバシを見ると2011年くらいに発売されたもののようです。
    PSE絡みで掲載してないのかとも思いましたけど、背面にはちゃんとPSEマークも入ってるんですよねぇ。

    ステップアップトランスというといかにもトランス!という無骨なものが多い印象ですが、これは普通のコンポのような形状に仕上げてあります。
    定格は115V/1000Wとパワーアンプでもつなげそうな感じの規模です。
    すでにメーカー自体がありませんから、中身も見てみることに。

    コイルの外側に鉄芯を巻く特殊なWBトランスを使ってあるそうで、これのおかげで高さが抑えられています。
    若干の唸りがありますが、底面のグロメットがややヘタっていそうだったのでワッシャーを追加して軽減させました。
    天面には元々なのか制振シートが貼ってありましたが、こちらもやや剥がれかかっていたので補修しておきました。

    ソフトスタート搭載ということですが、これはオムロンのパワーリレーを使ってあるのみです。
    ゼロクロススイッチだともっと嬉しいところなんですけどね。

    背面の壁コンセントはホスピタルグレードコンセントにロジウムメッキを施したものだそうですが、質感はまあまあかな。
    内部配線は単線と銀撚り線(?)を併用してあるようです。

    聴いてみた感じ、115Vのメリットはそこまで強くなく、ややゴワッとした感じもしましたので、思い切ってACOUSTIC REVIVE特注の通称赤コンセントに交換してしまいました。

    こちらのほうにPAM-3をつなぐとだいぶ透明感が出て、115Vの力強さもあるのでステップアップトランスを通す価値も多少ありそうかも。
    ただRTP-4 absoluteに直接PAM-3の電源ユニットを接続したほうが透明感や歪みの少ない印象は強いので、外すかどうか迷うところです。
    いずれにしても115Vでも100VでもPAM-3の電源ユニットからはDC±28Vが出力されるはずで、さらにアンプ側内部では安定化電源回路を通って18Vだかにされてますから、そこまで電圧による差はなく、むしろ電源ユニットの耐久性の点では100Vのほうが優位くらいかもしれません。

    唯一のメリットは全面のスイッチでオフにできるところで、そこもPAM-3を常時通電すべきかどうかにかかっているかな。
    現状は他に115Vのほうが良い機種もないですが、持っていて便利な品ではあると思いますし、ひとまずPAM-3のウォームアップによる変化の度合いを観察しつつ決めていこうと思います。

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    2022/04/08 3:00 pm | No Comments
  • 303月

    先日のKSA-100につづいて、KRELLのプリアンプ「PAM-3」を入手しました。

    10年くらい前に再開したオーディオですが、Accuphase主体に乗り換えてから音楽自体はあまり楽しくない状態が続いていて、少しそこから脱却したいなというのもありました。
    アキュフェーズの故障の少なさやメーカーサポートの良さは古い機種を愛用する者にはとてもありがたいのですが、それも少しずつ変化してきている印象があります。
    そもそも音楽を楽しめないと意味がありませんし、手持ちのものを所有しておけば他のブランドにも冒険しやすいですし。

    てなわけで少し前からKRELLのプリアンプを狙っていて当初はKSLあたりを考えていましたけど、だんだん欲が出てきまして、「フォノイコライザーがあったほうが良いなぁ」とか「どうせなら電源分離型が良いなぁ」となりまして、それで選んだのがPAM-3というわけです。
    PAM-3は1984年発売でクレル第一世代のくくりで良いと思います。
    MCにも対応したフォノイコライザーを装備していますし、電源ユニットも左右分離型の3筐体です。
    CD入力にもかなり凝ったカスタマイズ可能な高域の位相補正が備わっていたり、当時の事情がいろいろ盛り込まれている印象です。

    フォノイコとCD位相(とモノラルモード)は中のDIPスイッチで切り替えるのがやや面倒ですが、届いたらすぐに開腹して確認したところ、デフォルトのMC/負荷インピーダンス:100Ω、CDはスルーに設定されていました。
    なお蓋を開けるにはヘクスローブのドライバーが必要となります。
    各所メンテナンス済みで、コンデンサはVishayを主体にかなりの数が交換されています。
    それ以前にもメンテされているみたいで、定期的なメンテナンスは必要な機種といえるでしょう。

    KSA-100同様、PAM-3もかなりロット違いがありまして、今回のは1500番台で電源ユニットがデンマークのUlveco製トロイダルトランス搭載、KRELL特製のメタルキャン装備のものでした。
    ちなみに内部では逆さまに装着されていて、部品類は宙吊り状態になっています。
    またヒューズはハンダ付けされていたので交換せずにそのままにしてあります。

    ボリュームは国内に入ってきたものの一部はスペクトロールが搭載されているものもあるらしいですけど、今回のはPenny&Gilesです。
    P&Gというとフェーダーが有名ですが、導電性プラスチックを用いたものでやや重さはあるものの、精度の高いボリュームでなかなか良い感触です。

    背面はシンプルにRCAのみで統一されていますが、内部回路は左右独立、バランス構成に近いものなのは面白い作りです。
    配線の引き回しも最小限で、±28Vで電源ユニットから供給されたDCを本体側で18V安定化して各部に供給しているみたいで、この辺も国産ブランドとはだいぶ思想が異なりますね。
    プラグはTiffanyのものが採用されていて、プラグ自体は筐体とは導通されず、コールド側もGNDとは切り離された形なのも面白いです。
    なおシャーシには10Ωの抵抗が挟んであり、グランドリフト状態になっているそうです。

    あと、電源スイッチはありませんので、基本的には常時通電となります。
    ただ今回のものは115V仕様らしく、そのためのステップアップトランスも同時に入手しましたが、そちらはまた別の機会にご紹介します。
    100Vでの動作も試しましたが、特に問題なく動作はしてくれるようです。

    音質面や運用、ステップアップトランスなど、まだまだ書きたいことがたくさんありますので、今回は到着編ということにしておきましょう。
    すでにSNSではいろいろ書いていますけど、せっかくなので何度かに分けてご紹介できたらと思っています。(ニーズ無視)

    Filed under: Audio
    2022/03/30 1:00 pm | No Comments