• 171月

    GUSTARDの10MHzクロック「C16」を入手しました。

    最近はなぜかアナログを聴く頻度が圧倒的に高まっていて、デジタル側をちょっと強化したいなというのが理由です。
    レコードを音源として追加する比率が高いせいもあるのでしょうけど、寒くなってくるとちょっと面倒でもありますし。
    これまでも外部クロックはAUNE XC1を使っていて、これはオリジナルだとACアダプタなので9Vのリニア電源を接続していました。
    内蔵クロックでもSingxer SU-2は動くわけで、ここが本当にボトルネックになってるかは分かりませんけど、一体化でスッキリさせたいというのもありました。
    もっと上記の、たとえばC18なども候補ではありますが、うちの他の機材とのバランスを考えるとこのくらいでしょう。

    カタログスペックでいうとさすがにAUNE XC1よりは上のはずで、精度が±300ppb(AUNE XC1が1ppm=1000ppb)らしいです。
    実際にはアラン分散が重要という意見が多いみたいで、こちらは2E-12(2nHz,AUNE XC1は情報なし)となっています。

    電源を投入すると正弦波(Gentle)と矩形波(Vivid)の双方が点滅状態になります。
    一度押すと強制的に点灯にもできますが、15分でウォームアップして自動点灯状態で使うのがベストです。
    ちなみに点滅状態の場合にはクロックは出ていないようで、Singxer SU-2で外部クロックを受けていませんでした。

    音傾向の変化としては低音ががっしりした印象で押しが強くなって安定感が向上したような気がします。
    また無音時の静寂感が高まって弱音部の描写もより細かくなっているようです。
    だんだん温まってくると、さらにその傾向が強まってくるので、気のせいというわけでもなさそうです。

    楽器の分離も良いのが印象的で、それぞれがバラバラに聴こえるという意味ではなく各楽器の音階が追いやすいという感じになりました。
    MP3的に間引かれないという感じで、ハイレゾの良さが活きてくるような感じです。
    徐々に落ち着いてくると、力強さと繊細さが両立してきて、「整う」というのがいちばん良い比喩かな。
    むやみに変化を強調して邪魔する部分がないのも好印象です。
    それだけに導入しても全然変わらないと言われかねない部分もあるかもしれないですけど。

    さらにヒューズをリテルに交換(元は普通のガラス管の500mA)して再度ウォームアップからスタートしました。
    穏やかで尖りがないところは変わらず、静寂部分の鮮度がさらに少し上がった感じがします。
    伴奏のピアノの音階(特に左手)が明瞭になったのが印象的でした。

    うちだとDDCでしか出番がないですが、仮にネットワークハブ等で使う場合が出てきたらそっちはAUNE XC1を使って分けたいかな。
    そもそも今回のGUSTARD C16も含めてクロックはオーディオ系じゃなくてパソコン周辺機器の側から電源を確保してますけどね。

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    2025/01/17 12:01 pm | No Comments
  • 131月

    YAMAHAのMCカートリッジ「MC-4」を追加しました。

    1982年発売ということで時期的にも先日のMC-11と同時期で、いわゆる上位モデルになります。
    十字マトリックス方式は巻き方で音傾向を変えやすいということもあって雰囲気を変更するという意味合いもあるのでしょう。
    MC-11より穏やかで厚みがあってふくよかな雰囲気に仕上がっていて、若干クラシック向きな印象です。

    カンチレバーは素材こそアルミニウムテーパードパイプで同じですが、MC-4はかなり短めにしてあってそこも意図があってのことだと思われます。
    スタイラスは8×40μm特殊楕円針(MC-11は8×20μm特殊楕円針)でそこまで大きな違いはありません。
    ルーペで見た感じとしてはMC-11のほうが長めのダイヤだけど質感はMC-4のほうが良さそうに見えました。
    針圧も1.2〜1.6g(最適1.4g)とかなり軽量寄りのセッティングです。

    元々付いていたマグネシウムのヘッドシェルは腐食がかなりひどかったので、Victorのシェルと吟醸リードVocalに交換しました。
    これでさらにまろやかになった感じもありますが、低域の音階は明瞭になりました。
    当初は高域の伸びがいまいちでしたが、それはカンチレバーが短めなのでオーバーハングを合わせるにはその分前に出さないといけないのを忘れていた(適当ともいう)ので、ちゃんと合わせれば高域が伸びて厚みもあり穏やかさと鮮度がかなり両立してくれました。
    またカンチレバーの上側がなぜか結構汚れていたので慎重に清掃したのも良かったかもしれません。

    ただなぜかMC-4を装着してから聴く頻度が下がった傾向なので、ヘッドアンプもHA-2を使っている関係でちょっとヤマハ色が強くなりすぎたのかも。
    意外とMC-11のそっけない感じも良いですし、MC-1Xはセパレーションや鮮度でやっぱり格が違うのでしょう。
    とはいえ他の調整である程度どうにかなる程度で、そこは当時の大手メーカーが真面目に作っていたカートリッジは扱いやすいなと個人的には思っています。
    そんな大手メーカーはプレーヤーは再開してもカートリッジを作る気配は全くないですし、針交換は実質もうできないことを考えればいろんなバリエーションを持っておくのは今のうちかなという思いもある次第です。

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    2025/01/13 12:22 pm | No Comments
  • 121月

    DELAの光ディスクドライブ「D100-B-J」を入手したばかりですが、光学ドライブを換装している事例を海外で見かけたのでやってみることにしました。

    最初はとりあえず中身の確認くらいの気持ちで上蓋を開けたんですけど、ネジが結構固くて大変だったのでもうそれなら換装してしまおうという妙な理屈でやってしまうことに。
    お正月でまとまった時間が取れるのは今のうちだろうというのもありましたし。
    ちなみに内蔵ドライブは「BDR-209M」で、これをうちにあるBDR-X13JBKの中身「BDR-213M」と入れ替えようという算段です。

    D100の上蓋にある特殊ネジ4本を外すと、上のように重いステンレスと思しき板が載せられたドライブが見えます。
    ただ実際にドライブを外すにはDELA本体のフロントパネルを外す必要があります。
    ドライブの上のステンレス板を先に外し、ドライブ側トレイのフロントパネルを取り除くと、うまくやれば本体のフロントパネルは外さなくても換装できるかもしれませんが、ステンレス板はかなり強固に青いゲル状のものでくっつけてある(ネジも4本で筐体にとめてある)ので、フロントパネルを外したほうが作業としてはやりやすいです。

    フロントパネルは底4本と上2本、さらに爪で固定されています。
    見かけと違って実はプラスチックなのでちょっと力加減をうまくやれば爪が外せます。
    ただ他にも左右の電源ランプとアクセスランプの配線やランプの窓もくっついてるので、筐体左右を通っているケーブル固定用のプラスチックのロックを外し、基板からランプへの配線を外す必要があります。
    さらに筐体前後の渡り板2枚も外したほうが作業はやりやすいです。
    ドライブ自体は筐体底面の4本で外れるので、合計たぶん18本ほどネジを外してようやくドライブが取り出せました。

    さらにドライブには前述のように防振用のゲルでステンレスと思われる板がくっつけてあるので、これも気合いで剥がしてあげてようやく型番が見えるようになります。
    ドライブのトレイ飾り板は当然DELAのものと換装先のドライブで交換が必要で、さらにドライブのフロントパネルも取り替えないとDELA本体のイジェクトボタンやトレイの高さなどが合いません。
    こちらは全部爪ですが、ドライブによってはアクセスランプの形が「⚪︎」と「ー」で異なるので、そのままだとフロントパネルがはまらない場合があり、今回がまさにそうでした。
    ここはフロントパネルの内側の溝をちょっと加工して無理矢理交換しちゃいました。

    ちなみにDELA D100では「専用設計の点滅しないアクセスランプ」がさっき外した配線で筐体側に用意されていますが、ドライブ側のアクセスランプも実はそのまま生きていて、単純にテープで塞がれているだけです。

    交換する側の「BDR-X13JBK」も8本ほどネジを外して取り出しまして、さきほどのフロントパネルやトレイのパネルを交換してマルっと入れ替えました。
    これでDELA D100はBDR-213Mになりましたし、BDR-X13JBKもBDR-209Mになったものの、どちらもこれまで通り普通に動作していますし、Pioneer謹製のユーティリティもちゃんと動いてくれます。

    結局のところ、筐体とSATA-USB変換基板がグレードアップされただけという感じですね。
    アクセスランプの形状からすると、BDR-S13J-XあるいはBDR-S13JBKがオススメなのかも。
    ただゲルを剥がす部分を中心に換装はかなり手間がかかるので、費用対効果も考えてあまり推奨できるものではないでしょう。
    ぶっちゃけ、素直にBDR-X13J-Xを買うのが正解な気はしました。
    ただこれが分かっていれば、立派な筐体として古いDELA D100を入手してドライブが古くなるたびに積み替えるのはアリかもしれないし、まさに今回もそういう感じです。

    なお順番が最後になってしまいましたが、当然ながら改造すれば保証は一切効かなくなりますし、うまく換装できることを保証するものではありません。
    ちょっと間違えれば故障してしまうことも十分あり得る作業ですので、あくまでも自己責任で実施してください。(やる人はおそらくいないでしょうけど。)

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    2025/01/12 12:00 pm | No Comments
  • 091月

    EFFECT Audioのイヤホン用ケーブル「ARES S II」を入手しました。

    うちにもある「ARES S」の後継モデルで、最初は「どうせ分岐部のデザインが変わった程度でしょ」と思っていたのですが、上位のErosとは違ってARES S IIはそもそも4芯から8芯になっているのが分かり入手することにしました。
    ちなみに単純に倍になってるわけではなく、それぞれの線の太さは24AWG→26AWGとちょっと細くなっています。
    Ares S 8Wireは24AWGのまま8芯になってたのでそれとは異なりますけど、そのかわりSolid Core technologyという異なる太さの銅線を2パターン組み合わせたWireを使ってあるんだとか。

    26AWGはEROS Sでも同様だったので取り回しにはこっちのほうが良いのは分かっていましたし、実際に使ってみても従来の4芯のARES Sより取り回しが良いくらいです。
    なおARES Sではケースが付属しましたが、ARES S IIには付属しません。

    まずは初代Maverickで動作確認してみました。
    それまで先代のARES Sを使っていたわけですが、その時よりも繊細さが出たような印象です。
    滑らかさがアップして透明感が高い感じになり、そのかわりにゴリゴリした感じはちょっと減ったようです。

    高域側もサラッとした雰囲気で、上品なサウンドという点でスピーカーケーブルのQED Revelationをふと思い出しました。
    低域はRevelationよりもうちょっとしっかり出るバランスですが、出過ぎることはなくフラットです。
    ただ聴いていて感じるのはそうした周波数特性的な変化よりも、細部の描写や静寂感などの向上が強い印象です。
    音場も散漫になりすぎず適度に広くて位置の精度が高いのは、左右差とか接触抵抗、浮遊容量などがしっかり揃ってる証拠でしょう。

    ここで一旦、先代のARES Sに戻してみます。
    装着感の違いからか音はちょっと外に広がる感じがありますが、キツさがあって音が硬いです。
    低域はたしかにドンと出ますが厚みとしては意外に薄口で、帯域が全体に狭くなったような感覚すらあります。
    ベースのキレは良く全体的に元気がある感じではあって、そこは線の太さが貢献しているのかもしれませんが、ARES S IIと比較するとやはり雑然と鳴る傾向は感じられます。

    次はConXでMMCXに変更してMaverick Tiに装着しましたが、こちらはちょっと優しすぎるようで相性がイマイチかな。
    結局すぐに2pinに戻して初代のほうにARES S IIを割り当てることにしました。
    こちらだと初代Maverickが一気に現代的になるので、ちょうど欠点を埋め合わせる組み合わせになっているのでしょう。
    音の精度が高くモニタとしての実力が高まりつつ、とにかく音の質感が自然になります。
    変に響きを乗せず、それでいて乾きすぎないのが良い感じです。

    Maverick Tiのほうには先代のARES S(それまではAres II+だった)を割り当ててみました。
    こちらは広がりが出て低域が少し強まってがっしりするのでこのほうが元々低域が少なめのTiとの相性は良さそうです。
    装着感は若干改善の余地はありますが、極太のAres II+よりはマシですし、あとはイヤーピースで調整できるはずです。

    欲を言えばTermXが使えるケーブルも欲しいですが、2.5mmは衰退してきましたし、当面は4.4mmで十分かな。
    むしろqdcで使えるとありがたいんですけど、そこはやっぱり難しいんでしょうね。

    Filed under: Audio
    2025/01/09 12:00 pm | No Comments
  • 051月

    DELAの光ディスクドライブ「D100-B-J」を入手しました。

    現行モデルはD100/2-C-Jですから2世代前のモデルですね。
    変更点はクロックやコンデンサなど部品レベルくらいで、ドライブ自体は変わってないですから、まあこれで十分かなと。
    そもそもそこまで入手するつもりはなくて、安かったので買ってみたくらいの感じですけど。

    電源は12V4AのACアダプタで5.5×2.1mmのごく普通のものです。
    DELAの大元であるBUFFALOの法人様向け無線LANアクセスポイントやハードディスクでも同梱されているもので、正直もうちょっとまともなものを付属させるか、内蔵電源にしても良いんじゃないかなという気はします。
    リニア電源をお使いの方もいらっしゃるようですが、4Aとなるとかなり本格的なものになるのでとりあえず秋月電子のものにしておきました。

    早速リッピングしてみると、動作音は極めて静かなのがさすがです。
    ただCDのリッピング速度は平均すると3倍速くらいで、かなりゆっくりです。
    これまで使ってきたパイオニアのBDR-X13JBKも静音モードにするとだいぶ遅くなりますが、それにも増して遅いかな。
    リッピングによる音質の違いは正直明確に感じ取れるような気はしませんでしたが、エラーなくしっかり読める安心感はあります。

    ちなみにPioneerが提供しているドライブユーティリティ(Mac版のLite)でドライブ設定が可能です。
    初期設定はアドバンスド静音機能Onで、常時静音モードになっていて、それらをオフにしてもリッピング速度はさほど向上しませんでした。
    なお内蔵ドライブもそれやXLDで判明し、以下の表記となっていました。

    PIONEER BD-RW BDR-209M (revision 1.50)

    最新モデルもBDR-209Mのままらしく、さすがにちょっと古い気はします。
    ドライブの隙間部分にフェルトが仕込んであったりはしますが、基本的には良質なケースという感じでしょう。
    それにしてもちょっと高価になりすぎたようには個人的には思いますけど、後日紹介するようにドライブ換装の母体に旧モデルを入手するという目的は期待以上に果たしてくれたと思います。
    そのあたりはまた別記事でご紹介しますが、当然保証は受けられなくなりますし、単純なドライブ換装と比べて難易度も手間も結構大変ですので物好きな方以外にはオススメできないのであしからず。

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    2025/01/05 12:08 pm | No Comments
  • 2912月

    アナログリラックスから発売されているリード線「吟醸リード」のスタンダードモデルを2種類購入してみました。

    スタンダードとアドバンスが音楽ジャンルに分かれてそれぞれ5種類ずつ、全部で10種類もラインナップされています。
    個人的にはリード線はカートリッジや聴く音楽の種類でクセ付けするものではなく、カートリッジの微小な発電をロスなく伝えるのが重要と考えているのですが、なんだか処分品っぽいのを見つけたのでお試しにという感じです。

    ポップススタンダードはPC-TripleCの0.6mm単線を無鉛銅入り銀ハンダSR-4NCuでチップに取り付けてあるとのこと。
    これをYAMAHA MC-11に装着してみましたが、0.6mm単線は正直かなり固くて取り回しは悪いです。
    47研みたいにこの太さのものをスピーカーケーブルに使ったりするくらいですから、それをカートリッジとシェルの間に取り回すのがやりづらいというのはなんとなく分かっていただけるかと。

    音はPC-TripleCの単線というストレートな音色傾向が主体なので、ハツラツとしつつも古いリード線よりもグッと鮮度が上がる印象はあります。
    特にポップスに向いているという感じはないですけど、エントリーモデルにしては若干穏やかな傾向のMC-11をシャキッとさせるくらいの効果はあるようです。

    ボーカルスタンダードのほうはまだ予備として眠らせてありますが、導体にアニールOFC、ハンダにゴールドニッカスが使ってあるんだとか。
    見た目がなんとなく昔のオーディオテクニカのPC-OCCのにちょっと似ていますね。
    被膜も音への影響はかなり大きいと思うので、そこにも触れてほしかったかな。
    あとチップが結構曲がりやすい傾向で、おまけに被膜に隠れているのでラジオペンチなどで挟む場合はできるだけチップの外側のほうを掴むようにしたほうが安心っぽいです。

    今はリード線も結構高価なものが増えてきたので、ちょっと値引いてある価格ならまあアリかな。
    アナログリラックスのカートリッジはものすごい人気ですけど、吟醸リードはあまり話題になっていないのも音質云々以前にこの分かりにくさが影響しているんじゃないかなぁと思ったりしていましたが、実際使ってみてもやっぱりそこが課題なのかなぁと感じた次第です。

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    Filed under: Audio
    2024/12/29 12:00 pm | No Comments