291月
GUSTARDのUSB-DDC「U16」に同社のヒューズを投入してみました。

導入当初もセラミック管に交換はしていましたけど、いわゆる普通のものですからオーディオ用に作られたもので変わるのかなという好奇心もありました。
定格も合わせられますし。
ちなみにU16は630mAが指定されています。

向きの指定もありますが、ヒューズホルダーには特に記載がないのでちょっと戸惑いました。
販売サイトにDACでの向きの写真があったので、それに合わせておきました。

音はやはりちょっと変化しまして、より明るい音色になりました。
淀みが減ったのですんなり音が抜けてくる感覚になった気がします。
ハイスピードというよりはタイムラグがなくなった、引っ掛かりがなくなったような…とでも言いましょうか。
KRELLのスピーカー出力部みたいな音に直接影響する部分ではないので、そんなに劇的なものではないですけどね。

U16は当初U12と一長一短なところもありましたが、ヒューズ以外の試行錯誤も合わせて鮮度等で一段上に持っていけた気がします。
とりわけ朝の爽快な空気感のような澄んだ感覚を引き出してくれる部分はヒューズ交換も含めて以前よりだいぶ良くなったかなと思います。
241月
先日、TEAC X-10Rを入手したばかりですが、それに続いてAKAIのオープンリールデッキ「GX-230D」を入手しました。

TEACが不調だというわけではなく、ミュージックテープ主体で聴くことが多いことを考えると7号専用機でも良いなと感じたのと、GXヘッドのほうが将来的にヘッド寿命が長いかなと思った次第です。
年代的には1975年とこちらのほうが古いですし、ヘッドも消去と録音がコンビネーションですがリバース再生には対応しているので3ヘッド(X-10Rは6ヘッド)です。

動作はテープ送りが安定していますが、スピードがX-10Rと比べて結構遅かったのでそこは内部で調整しました。
X-10Rと比べると低域の歪みが少ないのは元々の特性なのか、それとも整備の状態(一応、どちらも整備済み)でしょうか。
GXヘッドのおかげか高域が伸びているようにも感じますが、単純な周波数特性だとX-10Rのほうがワイドレンジかも。
ただ歪みは少ないようで、迫力というか押しの強さはX-10Rにも魅力があるものの、安定したサウンドを奏でてくれているのはAKAIのほうかな。
走行系もアカイのほうが断然安定していますが、本来ならX-10Rのほうがクローズドループドデュアルキャプスタンですし、ここも元々の性能というよりは経年変化による個体差かも。
ただリールを回すモーターはダイレクトドライブのようで、そこは安定性に貢献しているのかもしれません。
7号専用機といっても大きさはかなりのものなので、最終的な置き場所はまだ定まってないのですが、一応セレクタで双方ともプリアンプに接続可能にしておきました。
操作性では出力ボリュームがヘッドホンでは使えない(つまりヘッドホンのボリュームがない)とか、録音レベルが2舳ボリュームになっているけど、左右ではなくマイクとラインが同軸で左右分離になってるなど、ちょっと変わった操作感な部分があります。
あとはカバーが意外に便利で、テープ再生途中のままで置いておく時もカバーがあれば安心感があります。
そもそも10号リールのように本体からはみ出さないですし。(X-10Rは7号リールでもはみ出す)

ミュージックテープはその後、そこそこの数入手して現状、メディアとして聴く頻度もNAS経由に次ぐくらいに食い込んでいます。
改めて同じ内容でレコードと比べてみるとレコードの良さもありますが、「レコード芸術」に対してオープンリールは「生演奏っぽさ」が感じられるところが魅力でしょうか。
ただミュージックテープが新しく発売されるわけではない(ごく一部を除いて)ですし、ヒスノイズがデジタル音源に慣れた身にはかなり多い(自家録音だとそこまでではない)し、古いテープはプリエコーが出ているものも多いので、現代的なスマートな機種に慣れた方々にはオススメしづらいかな。
古いテープということもあって、バックコートの剥がれとかも多いですし、そういったテープ再生主体だとヘッドクリーニングと消磁が結構重要になりそうな感じもありました。
それでも個人的には郷愁のようなものも含めてオープンリールは楽しく、再生環境が整って良かったなと思う次第です。
211月
SFCのCD向け帯電イレーサー「SK-CD」を入手しました。

レコード用のはSK-EXIIも持っていますし、ブラシやSK-FILTERも持っていますから、なんだかんだでSFC製品を愛用していることになりますね。
SK-EXIIでもCDを除電することは可能ですし、CD自体がすっかり売れなくなった時代でニーズは多くなさそうですけど。

駐車禁止マークみたいな斜めの部分はZERO SHOTになっていて、SK-EXIIだと別に付属してるんですがここに指を触れながらディスクを取り出すことで除電が完成するというような仕掛けらしいです。

さて効果のほどですが、レコードのほうと効き具合はとても似ていると思います。
ギスギスした感じがなくなって、特に冬場は効果が高そうです。
ケースにもよりますけど、CDもプラケースから取り出す時に結構帯電するものもありますからね。
当然、人間自体が帯電しているのもあるでしょうし。
レコードみたいに直接盤面に触れながら読み取るわけではありませんが、聴いた感じとしては簡単にいうと「トランスポートを少し高級にした」ような感覚で、細部まで音がほぐれるような感じがします。
うちではRD-3やRIO-5IIも使っていますが、これらとはまた効き方が違うので併用がオススメでしょう。
ただそうでなくても最近はストリーミング再生やNASからが主流になりつつありますし、常時使うというよりはそういう「儀式」を執り行う余裕がある時に対処するのが吉かもしれません。
191月
SFP対応のハブが2台揃いましたし、光ファイバーケーブルでアイソレートを試してみることに。
まずはSFPモジュールが必要になるわけですが、評判が良いらしいPanasonicのは高いので入手しやすいアライドテレシスのものを。

ここだけ10GbE対応しても仕方ないかなと、ごく普通の1000BASE/SXの安めのものをチョイスしました。
他の候補としてはCISCOなども挙がったんですけどね。

PanasonicのほうはSFPが2ポートありますが、とりあえずはアライドテレシスのハブと双方にSFPモジュールをひとつずつ挿して、ハブ間をアイソレートする形です。
どっちをオーディオ用にするかはちょっと迷いましたが、つなぎ替えるのも面倒なので動作確認からの流れでPanasonicのほうで。
これまでは双方のハブにルータから通常のLANケーブルで引っ張ってきてましたが、ここをアライドテレシスのみにして光ファイバーケーブルでハブ間をつなぎます。
光ファイバーケーブルはお安いAmazonベーシックの10mを選びました。

10mも要らなそうな気がしますけど、光ファイバーケーブルでは反射の影響が大きいのは某通信会社の勉強会で学んでいましたし、将来的な配置替えでも便利かなと。

現状の見た目はまさにグチャグチャで、光アイソレートより物理的な整理のほうが重要な気がしないでもないですが、まぁ光アイソレートの効果を確認するということで。
さて音の変化ですけども、たしかに透明感は上がった気がします。
ただ良い方向への変化という意味ではPanasonicのハブ導入のほうが効果は大きかったかもしれません。
これまでのオーディオ系はルーターからハブ経由だったのが、いくら光アイソレートとはいえ、ハブを2つ経由することになった影響もあるかも。
SFPモジュールだって立派なノイズ源でしょうし…。
ただ管楽器の抜けが良くなったし、音色もより生っぽくなっていますし、ピアノの余韻が明瞭で美しいのはS/N向上のおかげなのかも。
全体に見通しの良い音で雑味が少ない印象ではあります。
やや硬質な感じになったかなぁという気もしますので、必須な対策かと言われるとやや微妙なところもあるかな。
LANアイソレーターがDELAやSoundgenicの側に装着されていますし、電源周りもネットワーク機器はDELAも含めてPC系としつつ、パソコン本体とはアイソレーショントランスで分けてあるなどの配慮が功を奏している可能性もありますが。
個人的にはハブそのもののほうが違いが大きいような印象は受けましたが、NASのアクセススピードが落ちるわけでもない(NASそのものの読み書きが遅いせいもありますが)ですし、気分的には安心感があるかなとは思います。
181月
Panasonicのレイヤ2スイッチングハブ「PN28160K」を購入しました。

SFPモジュールを調べていたらPanasonicのが音が良い的なことを見かけたので、それならハブも良いんじゃないかといった短絡的な発想での入手です。
アライドテレシスも年式的にちょっと古くなってきつつあるので、故障を考えるとちょっと新しいモデルを入れておきたいなというのもありました。
音が云々以前に、ハブ本来の目的は通信ですし。
16ポートはちょっと多いですが、本当に2台分けたほうが良いのか、というのもありますし、パソコン関連は機材も増えているので足りないよりは良いかなと。
将来的にアライドテレシスとSFP接続することを踏まえて、SFPポートが2つあるというのもチョイスの理由ではありました。
ちなみにACアダプタを使うタイプの製品が多いですが、個人的にはACアダプタはコンセント周りがかさばるのがイヤなので電源内蔵タイプをなるべく選ぶようにしています。

元々はこっちをパソコン系にしようと思っていましたが、とりあえず動作確認しやすいオーディオ用にお試ししてみることにしました。
正直、ハブで音が良くなるというのはあまり信じていなくて、どちらかというと悪化させない、パソコン側から余計なノイズを持ち込まないというスタンスで、対策はLANアイソレーターなどでやっています。

ただ実際に聴いてみた感じ、空間的な広がりがとても出てかなり良くなったように思われます。
通信速度や動作も安定していて、先日のAT-x210-9GTのように時間が経つと省電力のためか、LANが切断されて復旧に少し待たされるといったこともありません。
もちろんこのあたりのモデルになると設定でなんとでもできると思いますが、できればあまり弄らずに安定した通信ができるのが扱いやすいですね。
ここまでメタル接続のままでも古いアライドテレシスから交換した効果はあったように感じます。
消費電力は最小で4.8W、最大で11.7Wで、GS-908XL V2の5.9W(最大6.9W)からすると実質ほぼ横ばい、AT-x210-9GTの8.6W(最大12.0W)よりは少ないようです。
筐体サイズが結構あるので一般家庭にはやや大げさかもですが、SFPモジュールへの電源供給も考えると余裕もありそうで良いかなと。
そもそもこれでメディアコンバータを別に用意しなくてもハブ間で光アイソレートできますからね。(次回以降につづく)
171月
本体底にIECインレットがあるMark Levinson No.360Lですが変換アダプタ経由でも電源ケーブル交換の効果が大きかったので、ちゃんとしたプラグに交換することにしました。
そうは言ってもL型のIECコネクタは候補がかなり少なく、せっかくならばといちばん定番感のあるFURUTECHのFI-12Lにしました。

同じ型でも無メッキ、金メッキ、ロジウムメッキとあるんですが、ちょうどセールもあったのでロジウムメッキのバージョンをチョイス。
ちなみにFI-12Lはブレードはりん青銅のようです。

以前使ったことのあるFI-11-N1(G)と大差ないと思っていたので、持ってみるとその重さにちょっとビックリ。
ケーブルクランプ部がなにやらステンレス製になってるそうです。

IECの向きも最大8パターンの角度から選べるようになっていますので、とりあえず本体横からケーブルが出る形で。
後ろからが普通なのでしょうけど、そうすると音声ケーブルと近い部分を経由することになりますからね。
なお、交換対象の電源ケーブルはACOUSTIC REVIVEのPOWER STANDARD TripleC-FMで、元々はFI-15E(Cu)が装備されていました。

DAC本体はRMF-1で持ち上げてありますが、それでも高さは結構ギリギリでした。
逆に下支えは不要そうなのでちょうど良かったとも言えますが。

音は変換アダプタの時以上に澄んでいて淀みがありません。
ハイスピードというよりはクリアで見通しの良いサウンドです。
しばらく鳴らすとさらにエネルギーロスの少ないパワフルなサウンドになり、もうちょっと出ても良いかなと思っていた低域の力感がずいぶんガッシリした気がします。
底面につなぐ形態は取り扱いにちょっと困りますけど、それだけこだわって電源ルートを最短にしているだけに電源ケーブルによる変化の恩恵も大きいように感じました。