• 277月

    エックスサーバーからPHP 8.1に対応したという連絡が来ていたので、このブログも7.4.28から8.1.6に更新してみました。

    ただ単純にバージョンを切り替えるだけではやや上手くいかない部分がありまして、いくつか修正をしました。
    まずは動作する仕事用のWebサイトから切り替えて、そっちで実験しつつ対応していった形です。
    具体的には8から仕様が変わった「多くのnoticeが警告に変換されるようになりました」という変更点に絡むところが大部分です。
    その影響で自前のPHPの出力にwarningが混じってJavaScriptへの引き渡しに問題が出たのと、テーマやプラグインなどにもwarningの出るものがあった形です。

    未定義の配列のキーを読み取ろうとした場合についてはisset()やarray_key_exists()で事前にチェックすれば解決です。
    ただ自前のテーマやPHPでは良いとして、自動更新のかかるテーマやプラグインでは一時的に修正しても更新されてしまいますし、そこはもう少し外側のところでerror_reporting()にて対処するしかありませんでした。
    自前のPHPもいぬリンク、電力使用状況、フォト蔵貼り付けと、思えば結構いろいろやっているもので、さらにモバイルとパソコン双方でも確認が必要でしたが、なんとかなったようです。

    PageSpeed Insightsで性能をチェックしてみるとモバイル側はテーマがイマイチなのであまり性能向上はなかったものの、パソコン側はそれなりに向上が見られました。

    [ PHP 7.4.28 ]

    [ PHP 8.1.6 ]

    WordPressで7.4と8.1では48%くらい高速になっているらしいというベンチマーク結果もありました。
    PHP単独でみても20%以上高速になっているみたいです。
    サーバやKUSANAGIみたいな別要素も絡むので、必ずしも実際の結果が一致するわけではないでしょうけどね。
    8.0ではほとんど変わらなかったようですから、変更するならやっぱり8.1です。

    ただPHP 8からは 警告(Warning)からエラー例外に、通知(Notice)から警告(Warning)への変更になっているものが多数あるので意外と修正は手間取るかも。
    WordPressではプラグインが未対応なケースもあるでしょうし、いずれにしても十分なテストをした上で更新されることをオススメします。



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    2022/07/27 3:30 pm | PHP 8.1に変更 はコメントを受け付けていません
  • 2210月

    このブログでもずっと使っているレンタルサーバー「エックスサーバー」が「KUSANAGI」の高速化技術導入やサーバー機器の大幅強化などで従来の3倍以上の処理速度となったそうで。

    10/7に導入された時点ではsv13001.xserver.jp以降のサーバーが対象で、元々の10xxx番台は未対応ですが、新サーバー簡単移行が用意されている親切さ加減は相変わらずです。
    前回もそれで引っ越したと思うのですが、その後、独自PHP(Composerやらも含む)とかマルチドメイン、メールなどもあるのでちょっとだけ躊躇したものの、結局移行することに。
    まずは11時頃に移行申請をして13時にコピー開始、15時にはコピーが完了して検証可能な状態になりました。
    あとはローカルのhostsを書き換えて軽く動作確認したら、さっくり移行完了です。

    ムームードメインで取っているドメインのネームサーバー設定など変更が必要かと思いきや、特に不要でした。
    もちろん自前のPHPやWordPress内のDB設定も自動で書き換えてくれます。
    今回からMySQLからMariaDBになり、別サーバに置かれていたデータベースもlocalhostになっていますが、そのあたりも現状互換性に問題はなさそうです。
    メール設定だけはSV10xxxからSV13xxxに変更が必要でしたけど、ほんとにもうそれだけという感じです。
    あとは今回のことが原因かどうかは不明ですが、WordPressのプラグインでAsync JavaScriptとEasy FancyBoxが競合していたようだったので、そこはAsync JavaScriptの例外プラグインにEasy FancyBoxを追加して解決した、というのがあったくらいでしょうか。

    DNSが浸透するまでは以前のサーバ側が見えているケースもあるかもですけど、この記事が見えている方はもう新しいサーバに切り替わっていると思います。
    なお、Macも含めてローカルでもDNSキャッシュがしばらくは効いていますので、これをクリアしたい場合は以下のようなコマンドでクリアすることも可能です。(新しめのmacOSの事例ですし、自己責任で。)

    sudo killall -HUP mDNSResponde

    サーバ性能はVPSではあると思いますけども、メモリが512GBから1TBに、CPUはAMD EPYC 7402(2.80GHz)x2からAMD EPYC 7543(2.80GHz)x2へと強化されています。
    もっと古いサーバからの移行ならさらに進化が著しいことでしょう。

    実際のサイト表示は体感でも画像表示などを中心にだいぶ速くなっているようです。
    PageSpeed Insightsはページのコード側の問題を主に置いているのでほとんど変化なしですけど、Gtmetrixではかなりの向上が見られました。

    まずサーバ移行前がこんな具合です。

    そしてサーバ移行後はPerformanceを中心にかなり高速(54%→76%)になっているみたいです。

    Adsenseの遅延読み込みとか、Google Fontsの見直しなど細かく対処はしてきたつもりですが、やっぱり圧倒的なサーバの速さは正義ですよね。
    Xserverさんには今後もお世話になろうと思っています。



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    2021/10/22 12:00 pm | 2 Comments
  • 219月

    XSERVERから「新サーバー簡単移行」で新しい高速サーバに移行できるというお知らせが届いたので早速やってみました。

    この移行は、旧サーバー環境(サーバー番号がsv1~sv10000.xserver.jp)を使っているユーザー向けのもので、ほぼボタンひとつで引っ越しできるものです。
    サーバー移行自体は無料という太っ腹さです。

    サーバ性能としては以下のような強化がなされているとのことです。

    ・高速CPUの『AMD EPYC(Rome世代)』を採用
    ・『オールNVMe』RAID10(ストライピング+ミラーリング)構成を採用、読み込み速度が最大で14倍以上に向上
    ・搭載メモリを256GBから512GBに倍増

    実際には共用サーバーですからこのマシンを全て使えるわけではありませんが、将来的には物理的にもこちらのサーバに移行していくのでしょうから、早めにやってしまっておいて損はないでしょう。
    なおPHPのバージョンが古いなど、諸条件を満たさない場合には移行できないとのことです。

    移行自体はほんとに簡単にできるようになっていて、申請すると1時間後くらいに移行先のサーバが自動的に決定され、データコピーが開始されます。
    使用容量にもよるでしょうけれども、うちの場合は30分ほどでデータコピーが完了しました。
    都度、メールで通知も届くので安心して任せておけます。

    データベースも切り替わるわけですが、WordPress内の設定ファイルなどは自動的に置換で変更されるので、自前で書いたソースでもない限り手修正の必要はほとんどないでしょう。
    SSLやネームサーバー設定もおまかせで大丈夫ですが、DNSの浸透には多少の時間は要するので、その途中のメールやサイト更新はどちらになるかあやふやなところもあるので、時間に余裕がある時にやったほうが良いでしょう。
    また、FTPやメールサーバは手動で変更する必要はありますが、その説明もしっかりなされています。
    10日以内なら元のサーバに戻すことも可能です。

    速度は正直それほど体感できるような変化はない気もしますが、ブログの表示は若干速くなったかな?
    仕事ではVPSを使わないといけない場面もありますけど、ほとんどの用途ならXSERVERが最近は安心だなぁと思っています。



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    2020/09/21 2:00 pm | XSERVER 新サーバに移行 はコメントを受け付けていません
  • 1411月

    WordPress 5.3が公開されていたので、こちらのブログは早々に更新してみました。

    アップデートや動作は問題ないですが、今回は結構変わったなぁという印象です。
    特に「ブロックエディターの改善」が大きいようで、さすがにそろそろClassic Editorから抜け出したほうが良いのかなぁとも思いつつ、未だにそのままです。
    ただ、Classic Editorプラグインのバグなのか、タイトル欄で無入力時の表記(タイトルを追加)と入力した文字が重なって表示されるバグが出ています。
    実際のブログ表示には問題ないので、大して気になるところではないですけどね。

    それ以外ではTwenty Twentyテーマが公開されたのも大きいでしょうか。
    PC側のテーマは最初にWordPressに移行した時から多少の修正はしつつも使っているので、さすがにそろそろ変更すべきかなぁという印象もあります。
    ただ、PageSpeed Insightsでは98点前後出ていますし、逆にモバイルのほうが遅いくらいですから、そっちを見直すべきなのかも。

    また、今回からPHP7.4を完全サポートしたそうです。
    現状は7.3.8で運用していますが、7.3でもずいぶん高速化されていますし、もっと古いバージョンをお使いの方も多いのではないかな。
    7.1は今年の12/1でセキュリティサポートが期限を迎えますし、7.2も11/30でアクティブサポートが切れますから、そういう意味では7.3くらいには上げておくほうがオススメかな。
    もちろんレンタルサーバ側が対応してなければ使えないですし、プラグインが動かなくなる可能性もあるので、WordPressのバージョンアップ同様、そこは慎重にやる必要があるだろうなと思います。

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    2019/11/14 1:30 pm | WordPress 5.3 はコメントを受け付けていません
  • 2910月

    XSERVERからPHP 7.3が使えるようになったよ、とメールが届いたので、早速更新してみました。

    すでにこのブログがPHP 7.3で動いているわけですが、最初は自分のところのコーポレートサイトからやってみました。
    特に問題なさそうでしたから、ブログのほうもやったわけ(普通は逆じゃね?)ですが、こちらは自作のPHPも結構あるのでそっちのほうが心配でしたが、どうやら大丈夫そうです。

    細々と色々変わっていますが、いちばん大きな変化は「大文字小文字を区別しないオプションが削除」されたところでしょうか。
    まだ5.xというところも多いと思いますけども、5.6.40がさすがに危ないためにリリースされたくらいで、こちらは今後も使い続けるのは危険でしょう。
    PHP 7.2もアクティブサポートは今年の11月いっぱい、セキュリティサポートも2020年11月末で終了なので、急ぐことはないでしょうが、1年以内には切り替えたほうが良いのでしょう。

    7.3は高速化していることも特徴のようで、PageSpeed Insightsで見ると大して変わらないようなのですけど、体感的にはだいぶ速くなったように思います。
    さくらインターネットからXSERVERに引っ越したことのほうが効果としては圧倒的に大きいですけど、それでもモバイルでの表示辺りは結構速いように思います。
    アレはアレでテーマがちょっと課題が多く、本格的にスピードアップするなら見直すべきところもあるんですけどね。

    ただ、むやみにアップデートするとプラグインのエラーが起こることもあるでしょうし、そもそも非対応のCMSなども多そうです。
    すぐに戻せるとはいえ、慎重に更新されるほうが良いのかなと思います。



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    2019/10/29 12:00 pm | PHP 7.3に はコメントを受け付けていません
  • 059月

    これまで、さくらインターネットで運営していた当ブログですが、重い腰を上げてXSERVERに引っ越しました。

    この記事が読めていらっしゃる方はすでにXSERVERのほうにDNSが切り替わっているということになりますが、とりあえず分かりやすいようにしばらくは上記のように「XSERVERに引っ越しました」とサブタイトルが表示されるほうが新サーバーです。
    それ以外は見た目もURLも過去記事も変更ありませんので、新鮮味には欠けますがご覧いただくにはサーバが変わったことすら意識していただく必要はないはずです。
    PHPで動いている「いぬリンク相当」などもたぶん問題なく動いていると思います。

    さて、引っ越しの経緯ですが、発端は2017年くらいから503エラーが多発し始めた辺りからです。
    リソースブーストという回避手段はありますが、その後も記事掲載直後など、細々と503エラーは起きていました。

    ロリポップを借りてMovableTypeでブログを始めたのが2004年、WordPressに切り替えたものの重すぎて、さくらインターネットに移動し独自ドメインにしたのが2009年ですから、10年くらい、さくらインターネットのお世話になっていたことになります。
    ただ、新規に借りた場合はPHPが高速化されたものの、既存のサーバの場合は一旦、新規に借りて移転させなければならず、「それならもう引っ越したほうが良いのでは?」ということになりました。
    XSERVER自体はテストや仕事用にだいぶ前から使っていましたし。

    そうは言ってもなかなか面倒くさいわけでして、最初はXSERVERから提供されている「WordPress簡単移行」というのを試してみました。

    これならWordPressを自動でインストールし、各種プラグインやDBを移行してくれるはずですが、実際には途中でタイムアウトに。
    なにしろ15,200記事ほどありますし、さすがに無理なのでしょう。
    仕方ないので手動でやることにして、まずはバックアップをFTPで取りましたが、これがまた数時間…。
    データベースのほうはphpMyAdminからいつも取っていますので、こっちはすぐなんですけどね。

    そこまで移したところで、すぐにドメインを移行するわけにもいきませんから、動作確認URL設定をやってみましたが、これまたWordPressでは機能せず。
    WordPressはURLを動的生成しますから、そう簡単にはいかないんですね。
    そこで自分のパソコン側のhostsを弄って動作確認をしていきました。
    ファイルをFTPでアップロードし、データベースもインポートしてしまえば、自作のPHPはもうそれだけで動作してくれました。
    元々、PHPのバージョンが7.2などの最新環境で動作するような修正は施してありましたし。
    WordPressも以下の一部プラグインを一旦削除して入れ直す必要がありましたが、それ以外は問題なく動きました。

    AMP
    All In One SEO Pack

    あとはドメインを入れ替えるだけですが、これもムームードメインでネームサーバーをXSERVERの指示に従って書き換えて終了です。
    その後はDNSの浸透を待つのみという形です。
    まぁ厳密に言えば「浸透」というのはおかしくて、TTLやらDNSキャッシュやらが絡むわけですけれども、ご覧いただくクライアント側のDNSキャッシュまで弄れるわけでもないですし、まぁ細かいことは気にしないでいきましょう。(ぉ
    ちなみにMacですと以下のコマンドでDNSキャッシュをクリアできます。

    sudo killall -HUP mDNSResponder

    Windowsは下のコマンドのはずです。

    ipconfig /flushdns

    Chromeは独自に持っているので、Chromeのアドレスバーに以下を入力してDNSキャッシュのクリアボタンを押す必要があります。

    chrome://net-internals/#dns

    いずれも参考までですので、実施は自己責任でお願いいたします。

    また、DNSの浸透状況の確認もいろんなサイトでできますし、digやnslookupなどでコマンドラインから確認することも可能です。
    普通は数時間で反映されますが、上記のDNSキャッシュなどの関係で数日掛かる場合もあるでしょう。
    まぁこの記事が見えている時点で問題ないのは前述の通りですが、何か不具合等ございましたら、コメントなどでお知らせいただければ幸いです。

    これで懸念だった速度や503エラーもおそらく気にしなくて良いレベルになるだろうと思われます。
    PageSpeed Insightsの結果もパソコン用は98点まで行きましたし、以前よりはだいぶ快適にご覧いただけるかと思います。

    モバイルのほうは69点とまだ低いですし、解像度も上がって検索分はAMP対応もしてある現状ではスマホでもパソコン用で良いのかも?という気はしますけど、そこは徐々に見直していこうかなと思います。

    Filed under: Blog
    2019/09/05 1:30 pm | XSERVERにブログを移行 はコメントを受け付けていません