• 246月

    April Musicのプリメインアンプ「Stello Ai700」がもうすぐ発売になるようで。

    夏だからというわけでもないのでしょうが、今回紹介するアンプもいわゆるデジタルアンプです。
    パワー素子にはB&OのICEpowerモジュール「250ASX2」が使われています。
    TEACのA-H01でもICEpowerが使われてましたが、あれは50ASX2-SEですから、かなり上位のモジュールです。
    内部写真を見てもこのモジュールがそっくりそのまま使われてるのが分かりますし、定格からしてBTLで各チャンネル独立で使ってあります。

    TEACのAI-501DAもそうでしたけど、音質はさておき、基板ごとそのまま使ってあるのを見るとどうしてもそれなら自分で買ってきて組み上げれば良いのでは?とか考えてしまうところもあります。
    もちろん、電源周りとか周辺回路も大事なのは分かるんですが、DACチップやオペアンプと違って、アンプの要の増幅部のほぼ全てなわけですし…。

    そう思ってしまうのも一つにはお値段から来るところもあります。
    Stello Ai700は70万円以上の高級機なわけで、それを考えるともう少し拘りが欲しかったかなぁと。
    250ASX2自体のお値段は個人購入可能なサイトでも1つ500ドルくらいのようですし、電源部やケースを考えてもちょっと割高な印象かなぁ。
    もちろん最終的には全体の音の仕上がりが重要なわけで、試聴もせずに酷評すべきではないですし、プリアンプ部に相当する入力バッファー段がAi700の肝の部分みたいですが。
    ちなみに同じモジュールを単一で使った同社のパワーアンプ「EXIMUS S1」のほうは20万円程度でだいぶ控えめな価格ですが、電源部はAi700のほうがずいぶん強化されているようです。

    あとはクラスDの部分ですが、ICEpowerはJeff Rowlandを始めとして各社が採用していて定評のあるモジュールですけど、うまく使いこなしてるところは意外に少ない印象です。
    デジタルアンプは消費電力の上では素晴らしいものですし、比較的低コストで良質なサウンドを提供してくれるメリットもあるんですが、どうも「一歩上」を目指そうとすると、とたんに難易度が上がってコストも割高になってくるように感じます。
    節電のためにもさらに進化してほしいと思いますが、このクラスになると今はまだアナログアンプのほうが優位かなぁという気もしますけど、どうかな?

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    Filed under: Audio
    2013/06/24 7:00 pm | Stello Ai700 はコメントを受け付けていません

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