• 215月

    SAECが先日の展示会でトーンアーム「WE-4700」を参考出展したそうで。

    見た感じはまるっきりWE-407/23に見えますが、実際には全くの別物になってるようですね。
    そもそも当時のトーンアームはオーディオエンジニアリングが発売元で、販売していたのがサエクコマースだったと記憶してます。
    カートリッジも初期のものはそうですが、その後のXC-10からはサエクコマースです。
    いずれにしてもカートリッジのほうはおそらくOEMだったと思われますけど。

    ちなみにオーディオエンジニアリングもサエクコマースもジムテックというところから分離独立した会社だそうです。
    父親の影響でかろうじてJIMTECは知っていますが、名前の由来が「ジムラン」と「アルテック」というところからして当時のオーディオ界はまだまだ海外のコピー的な要素が強かったのが感じ取れます。
    ちなみにオーディオ周辺機器で有名なメルコもココから独立したもので、昔は糸ドライブのターンテーブルなどを作っていました。
    会長はずっとオーディオに未練があったようですし、ターンテーブルもマイクロ精機にパクられたみたいなことを言っていたとかなんとか…。
    なんだかどれも消えてしまった会社ですし、技術ばかりですけど。

    そんな中、いろんなしがらみはあるでしょうけれども、SAECのトーンアームが復活しそうなのはユーザーとしても好ましいところです。
    金属加工などの製造は内野精工というところがやっているようで、自社ブランドでもQUALLIUM UTA-200Aというトーンアームも参考出展していたようです。
    正直、こっちのほうが独自性があって良いのでは?とも思いますが、やっぱり懐古趣味的ニーズは大きいでしょうからねぇ。

    サエクの古いアームはもう実質、修理ができない状態に陥っていて、当時の精度が出ていない個体もおそらく多いはずです。
    うちのWE-407/23もたぶんそうでしょう。
    そういう意味では過去の製品の補修も請け負ってくれるなら、さらに大歓迎なんですけどね。
    見た目にはソックリでも、部品自体は削り出しに変更されているものも多いようで、曰く当時の10倍以上の精度なんだとか。
    削り出しというと高級みたいな風潮がありますが、実際は少量生産に向いているというだけで必ずしも良いことばかりではないのですけどね。
    元となる材料が均質でない場合は、重量バランスの補正ができないという欠点もあるわけですし、組み上げ精度も含めて考える必要があるでしょうし。

    お値段や発売時期も公式には未定とされていますが、海外のサイトではUS$8500-9500といった噂が出ています。
    お値段のほうもどうやら10倍以上のようですね。
    個人的には価格でとやかく言うのは的外れで、要は物が良いか、悪いか、という単純な問題だとは思っています。
    ただ過去の焼き直しで作るのであれば、当時の製品やユーザーへのリスペクトやサポートがあったほうが良いのかなとは感じます。
    まだ今はスタート地点でしょうから、将来的に「新次元のSAECトーンアーム」を生み出してくれたら良いなと期待しています。

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    Filed under: Audio
    2018/05/21 12:00 pm | No Comments

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