• 143月

    SAECのトーンアーム「WE-4700」の発売が4月末で決まったようで。

    予約は3月末からだそうですが、何より話題になっているのは119万円(税別)という価格みたいです。
    原型となっているWE-407/23が1980年当時で67,000円だったことから「高い!」と感じるのも無理はないと思いますが、正直仕方ないでしょう。
    日本レコード協会の調べによると、アナログレコードの国内生産枚数は1976年から1980年にかけて約1億9000万枚前後を記録したのをピーク」にして、今は多少増えたとはいえ、2017年で106万枚です。
    中古や手持ちのディスクがあるとはいえ、市場規模は単純計算なら1/180ですから開発コストは1台あたり180倍になってしまうことに。
    WE-407/23が今でも現役…という方も多い(私もそう)わけですから、実際に売れる本数もまさにそんな感じでしょうからねぇ。

    正直、ここは原価厨になっても仕方ないですし、今出ている他のトーンアームと比べてもとんでもなく高価とは言えないですから、欲しい方はぜひ買って支援してあげるのが将来のためかも。
    ただ以前からちょっと気になるのは「最新の切削技術を用いてミクロンオーダーの超精密加工を施し動作特性と剛性感を一段と高めています」という部分。
    今でも結局精度を要する場所は最新技術ではなく職人技だと思うので、むしろ技術者の顔が見える製品のほうが良い気がします。
    またその技術を活用して、過去の製品もメンテナンスしますよ、くらいの太っ腹さも欲しいところです。
    もちろん無料とか実費とかではなく、当時のWE-407/23からグレードアップサービスも実施しますよ(ただし100万円)でも良いと思うんです。

    それと、内部配線がPC-TripleCになったのは良いとして、絶縁材に天然素材を使ったのは何故でしょう?
    それこそ最新技術の絶縁材がありそうなものですし、天然素材とボカさず、しっかり見せたほうが売りになりそうですけどね。
    他にもヘッドシェルはセラミックではなくジェラルミンにした理由とか、このお値段でフォノケーブルは付属しないの?(それならヘッドシェルも別売りで良いのでは?)とか、微妙にツッコミどころが多い印象はありますね。

    それでも実際にWE-407/23を現代に復活させるのは並大抵のことではなかったはずで、そこは称賛しかありません。
    取付位置および取付穴径は、WE-407/23と同寸法だそうですし、WE-407/23の欠点だったアースも高さ調整もコレットチャックにするなど、変更すべき点はキチッと見直してあるようです。
    また以前も書きましたが、アームリフターのガイドもアームパイプのほうではなくリフター本体側になっているのも改良点かと。

    きっとTechnicsやLUXMAN辺りと組み合わせたデモはこれからたくさん聴けそうですし、私も一度聴いてみたいなとは思っています。
    それこそWE-407/23とガチンコ勝負させたりしても面白そうですね。

    Filed under: Audio
    2019/03/14 2:00 pm | No Comments

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