• 307月

    自作の仮想アース(アンプ用タップ)とRGC-24 TripleC-FM(プリアンプ)、それにiPurifier-AC経由でトイレからのアース引き込みで一旦は落ち着いていたアースの扱いですが、このままだとアクティブアース系の製品がどうしても気になるのでちょっと見直してみることにしました。

    その前にエアコンの室外機のためにアース棒を庭に敷設してあったのですが、これだけでもずいぶん効果があったことも一因ですし、自作の仮想アースの見た目が…という意見が多かった(私自身は効果があれば見かけはどうでも良いとは思ったのですけども)ので、せっかくならそれも込みで見直そうかなぁと。
    なお、アース棒であっても工事には資格が必要ですので、その点はご注意ください。

    まずはエアコン室外機とは別にアース棒を打ち込み、部屋まで引き込んでみました。
    最初はお試しですのでアンプ用タップのグラウンドに電源プラグを2芯にするのに抜いてあったアースピンを使って接続です。
    この時点ではアース電位はむしろ上がるくらいで、16V近辺を示していました。
    いつものAKURATE DSの残留ノイズもやや増えるくらいで大きな改善は見られず、ちょっとガッカリ。

    その後もあえてiPurifier AC経由にしてみたり(ちゃんと緑色にはなりました)しましたが、あまり変化はありません。
    パソコン側に敷設するとかえって悪くなったほどです。
    正直なところ、RPC-1をデジタルで使うこと、それに自作の仮想アースをアンプ系に使うのが、思いの外、効果を発揮しているというのが分かったというのが実情でした。

    そこでまずは自作の仮想アースも併用した状態で実際に聴いてみることに。
    すると聴感の印象は計測とはまた違っていて、ACOUSTIC REVIVEさんのリビングで旧製品のアースリンクの有無を比較させてもらった時のように、庭からのアースがあると音像がビシッと定まります。
    今までは時間帯やソースなどによって定位がなんとなく不明瞭になることがありましたが、それがかなり軽減されたようです。
    とりわけCDでは「ここまで音がブレないのか!」と思うほどで、RCA-absolute-FMの良さがさらに引き出されてきた(AKURATE DSとの差が開いた、とも言う)と感じます。
    正直、アースリンクがあればなぁ…という気持ちはまだ心の奥底にありますけれど、アース棒でも効果は出るようです。

    ただ一方で使い方を誤るとわりと簡単にアースループや弊害も出るので、残留ノイズの計測はぜひやってみたほうが安心です。
    それは仮想アースの類でも同様で、何個もアースを取れる、みたいな製品が多いですが、実はアースループができてしまっている…ということは多いのではないでしょうか。

    やや話が逸れましたが、自作の仮想アースも数値的には良いものの、ややノイズフィルター的に音が痩せる傾向があるようにも思いましたので、プリアンプから電源タップにRGC-24 TripleC-FMを移動させてみました。
    この時点で残留ノイズの計測結果はフロアノイズは1dB弱上がるものの、ピークノイズは減少傾向で、効き方にずいぶん差があります。
    またRGC-24の置き場所でもかなり変化があり、最初は電源タップのIECコネクタ下辺りに配置していましたが、色々試した感じではヒッコリーボードの上、電源タップの横に置くのがベストのようでした。

    さらにアース棒を2本並列打込にして、接地抵抗をちょっとでも下げてみました。
    これでシャーシ電位は12Vくらいまで下がりましたが、やはり市販のアース棒程度ではそれほど大きな効果は出ませんね。
    しかし、音自体は高域のキツさが減りつつも、キレ自体は向上して音像の安定感もさらに増したようです。
    残留ノイズの計測結果も対処前とほぼ同等くらいにはなりましたし、何より音質面での効果を優先してこの配置としました。

    なお、RGC-24 TripleC-FMの用途として電源タップのグラウンドに接続する使い方はメーカーで推奨しているわけではありません。
    そこはあくまでも自己責任に実施をお願いいたします。

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    Filed under: Audio
    2018/07/30 12:00 pm | オーディオ系統のアース見直し はコメントを受け付けていません

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