KS-REMASTAのリード線「KS-LW-9500EVO.II」を追加してみました。
PC-TripleC/EXを使ったリード線としてはACOUSTIC REVIVEのabsolute LEAD WIREをZYX Ultimate 100に装着していますが、すでに廃番でヘッドシェル付属のものは単売されずにヘッドシェル自体もすでに在庫が少し出回っている程度で選択肢がない状況です。
そこで「仕方なく」選んだというのが本音です。
KS-LW-9500EVO.ⅡはPC-TripleC/EXを撚り線として使ってあり、導体面積が0.49平方mmと結構太めのリード線です。
ちなみにシェルチップは金メッキのリン青銅、ハンダはEVO.Ⅱというのを使ってあるそうです。
どのカートリッジに使おうか、ヘッドシェル同様に迷いましたが、今回はSONY XL-55にすることにしました。
ソニーはピンアサインがヘッドシェルから左右交差する形で、リード線の太さと硬さもあって結構装着はしづらかったです。
ケーブルの硬さのわりにはチップは柔らかく曲がりやすく、しかもチップの挿さる深さがちょっと短めということもあり、取り付けは要注意という感じでした。
音は低域の伸びが良く、骨格のしっかりした現代的なサウンドになりました。
フォノイコがC-280Lの時のサウンドを思い出すような感じがしたのは、低域が思いっきり改善されたのでそう感じるのでしょう。
同じ導体のabsolute LEAD WIREに似ている部分もありますが、あそこまでソリッドではなく、撚り線っぽい柔和な感じも持ち合わせていると思います。
キンキンしたりはせず音数が増えています。
PC-TripleC/EXで伝達度合いが良くなって出力が高くなった感じもあり、その点では低出力の空芯カートリッジと相性が良いのでしょう。
出力が相対的に高まった分、S/Nも向上して曲の終わり部分のフェードアウトまで繊細に出てくる印象です。
お値段は下手なカートリッジが買えてしまうほどですし、正直、KS-REMASTAは型番が分かりづらかったり、ハンダとか研磨などの要素が多すぎてちょっと個人的にはいまひとつ気分的にモヤッとする部分があるのですが、PC-TripleC/EXの選択肢が少ない現状としては仕方なく選んでいるようなところが強いです。
シェルチップの強度は特に要注意な感じですが、これはオルトフォンあたりでも同様だから仕方ないのかなぁ。
作業慣れしていてカートリッジの潜在能力を100%引き出したい方か、あるいは装着までやってくれるショップでの導入がオススメかなと思います。
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