• 133月

    ACOUSTIC REVIVEさんからクォーツインシュレーター「RIQ-5010」をお借りしました。
    クォーツインシュレーターには2種類あって、透明タイプを4枚、スモーキータイプを1枚お借りした形です。

    実は以前、CDプレーヤーをADKのラック内に入れている時にヒッコリーボードが入らず、導入をかなり考えたのですが見送っていました。
    今回はNASを導入したものの、CDプレーヤーのCD音源とAKURATE DSでのハイレゾ音源を比べてもまだまだCDのほうが有利な状態が続いていたこともあり、相談させていただいたところ、提案していただいたのがこのォーツインシュレーターだった(他にもありますけど、それはまた後日)というわけです。

    クォーツインシュレーターでの振動対策はスタジオ機材としてのHDDでも使われているそうで、「デジタル臭さが無くなって音色や質感が自然になる」とのアドバイスでした。
    配置方法はクォーツインシュレーターをケースの上に重しで載せるというものです。

    脚周りにはレゾネーターQR-8(後日紹介する直径φ10mm×厚み3mmのほう)を使うというアドバイスでしたが、折角なのでまずは先日導入したばかりのSoundgenicの脚にRIQ-5010Wを贅沢に4つ使ってみることに。

    ちなみにクォーツインシュレーターは直径φ50mm×厚み10mmで、耐荷重も1枚あたり200kgあるのでかなり大きな機材でも大丈夫です。
    ただし、なにぶん天然クォーツですから、衝撃で割れてしまう可能性はありますので取り扱いは注意する必要があります。
    また天然素材ということもあり、内部に結晶構造や不純物が見えるものもあります。

    それなりにオーディオを意識したNASであるSoundgenicですが、クォーツインシュレーターでの対策は思った以上の効果で驚かされました。
    AKURATE DSで再生を始めるやいなや、とても静寂感に包まれているのが分かります。
    周囲の雑音すら静まって音楽だけが自然に溢れてくるようにすら感じるほどです。

    特徴的なのはとにかくうるさい感じが全くしない点で、PCオーディオやネットワークオーディオでは個人的に良く気にかかってしまうボーカルのサ行が「生々しい」のに驚きました。
    サ行がキツくない、刺さらない音にするのはちょっとしたテクニックでわりと簡単にできてしまいますが、生の発声に近く、まるでマイクを通してないような錯覚すらおぼえるボーカルを再現してみせてくれるのはハイレゾ音源の情報量が正しい方向に活きている証でしょう。

    正直、クォーツインシュレーターの導入でようやくネットワークオーディオの真価を感じ始めた、と言っても過言ではないほどです。
    装着しない時はそれだけ輪郭が滲んでいたんだなと気付かされた次第です。
    そうなってくると人間、欲が出てしまうもので、これだけ良質ならオーディオ機器に使いたい!となり、Soundgenicの脚はクォーツレゾネーターに「レベルダウン」させて、AKURATE DSの脚に使ってみることにしました。

    天面もNASと同じようにスモークタイプを置いてみる形にし、Soundgenicは天面にレゾネーターを配置しました。

    効果としては意外にも天面のスモークタイプの効果が高いようです。
    足回りで透明感が向上しますが、天面に配置することで音像が締まってきます。
    個人的な思い込みでクォーツは振動がある機器で有効かと思っていましたが、振動の影響を避けたい機器でも効果的だということを改めて知ることができました。
    振動してもあまり影響なさそうに思いがちなデジタル機器ですが、それなりに周期の短い(そこそこ高周波な)振動を吸収してくれることで、クロックなどへの影響が減少するのかもしれません。

    しかし、しばらく聴いているとだんだん中高域のキツさを感じる場面が出てきてしまいます。
    色々試行錯誤しましたが、どうやら結果的にはSoundgenic側の対策不足が出てきたようです。
    ウチのシステム構成にも依存するとは思いますが、ボトルネックはやはりSoundgenicの側にあるのかもしれません。
    結局、いちばん最初のとおり、Soundgenicの底面四隅(あえてゴム足の上にしています)に透明タイプのクォーツインシュレーターを、そして天面にスモークタイプを配置です。

    これで余韻の美しい音の広がりが戻ってきました。
    もっと良い組み合わせもあるのかもしれませんが、前述の通り、現状のNAS配置や機材バランスならSoundgenicに全投入するのがボトルネックをなくす意味では最善なのだろうと思います。
    これで不足する部分はクォーツレゾネーターを配置していくことにしますが、そこはまた別のレビュー記事で書いてみたいと思います。
    ただクォーツレゾネーターでも天面以外はわりと近い効果が得られるようにも感じますので、価格を考えてクォーツレゾネーターで試してみるのも十分に効果的だと言えるでしょう。

    なお、お借りしたのはクォーツだけではなく、他にもたくさん…。
    次回はLANアイソレーター「RLI-1」をご紹介してみたいと思っています。

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    Filed under: Audio
    2018/03/13 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE RIQ-5010 レビュー NAS編 はコメントを受け付けていません

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