• 195月

    最近はハイレゾ音源配信もすっかり増えて、そろそろ次はDSD配信かな?という雰囲気も漂い始めています。
    その兆しなのか、USB-DACなどの据え置き機はもちろん、ポータブルオーディオプレーヤーですらDSD再生対応のものが増えているようです。

    ただ、ここからは個人的な見解が入るんですけど、さすがにポータブルでDSDは取り回しが悪いのではないかなぁと。
    屋外ではDSDの繊細な音質差は分からない、との声もありますが、そこは環境次第ですけど、ファイルサイズが大きく機器への(バッテリー消費的な)負荷も少なくないことだけはいかんともしがたいところがあるかと思うんです。
    5.6MHzのDSDだとCD WAVの約8倍だそうですから、アルバム一枚分ですら数GBになってしまいます。

    それならあらかじめDAPに入れる前に適当なサイズのPCMに変換しておけば…というのが今回の記事というわけです。
    通常、私がCDリッピングやPCMのハイレゾ音源を別形式やAACなどに変換する際にはX Lossless Decoder(以下、XLD)を愛用させてもらっています。
    とりわけCDリッピングではAccurateRipという機能が搭載されていて、データベースから同タイトルCDとパリティ比較することで、いわゆるビットパーフェクトなリッピングを確認できて便利です。

    今回はそこが主題ではないですし、SACDは残念ながらリッピング不可ですから、DSDファイルのPCM変換に話を戻しましょう。
    XLDは標準でも多くの音楽ファイル形式に対応していますが、あいにくDSDファイル(DSF,DXD)にはそのままでは未対応です。
    ただ、つい先日、「実験的なDSDデコーダのプラグイン」が公開され、これを使って表題の変換が可能になりました。

    公開されたプラグインから最新バージョン(私が試したのはXLDDSDDecoder-20140513.zip)をダウンロードし、そのプラグインを「~/Library/Application Support/XLD/PlugIns」にコピーすれば準備完了です。
    ただしプラグインはあくまでも実験バージョンですので動作を保証されたものではありませんのでご注意ください。
    また、XLD本体もまだ実験的な対応ですので正式版ではGUIによる設定ができません。
    GUI設定が可能な開発途上バージョンもさきほどのページからダウンロード可能です。(私が試したのはXLD_dev_140512.zip)

    設定画面は通常の「環境設定」とは分かれていて、そのすぐ下に「DSD Importer Settings」として用意されます。
    デフォルトでは変換比は「8:1 decimation」となっていて、これだと2.8MHzのDSD64は352.8kHzに、5.6MHzのDSD128では705.6kHzというバカでかいサイズになり、DACやDAPによっては再生できないかも。
    また32bit Floatなどもありますが、こちらも対応できないケースが多々ありそうです。
    私のオススメとしてはファイルサイズ縮小も主眼に入れて、上の写真のように24bit/88.2kHz固定、あるいは「16:1 decimation」が良いのではないかなと思います。
    なお、一部の機器では176.4kHzを未サポートということもあるので、その点も注意が必要かもしれません。

    ここで手持ちのDSDファイルで変換して、オリジナルの2.8MHzのDSFと24bit/88.2kHzの変換後PCMを聴き比べてみました。
    といってもうちにはネイティブ再生環境がありませんのでAudirvana Plusでのリアルタイム変換ですが、これだとXLDで事前にPCM変換したほうが優位な印象です。
    PCMらしい固さは少し出てきますが、音場感やエコー、余韻などがより明確に表現されるように感じます。
    通常はむしろPCMからDSDにAudioGateなどを使って変換することのほうが多いですけど、PCMとDSDはそれぞれのメリットもありますし、気になる方はぜひお試しください。
    最後に素晴らしい変換ツールを提供してくださるX Lossless Decoderの作者さんに感謝です。

    Filed under: Mac
    2014/05/19 12:00 pm | XLDでDSDをPCMに変換 はコメントを受け付けていません
  • 304月

    噂通り、MacBook Airがマイナーチェンジを果たしたようで。

    これまでの1.3GHzから1.4GHzに強化されたデュアルコアIntel Core i5になりました。
    このスタイルになってもうだいぶ経ちますが、AppleもiPhoneやiPadなどのiOS機器に忙しいでしょうし、もう少しこのまま引っ張ろうというところでしょうか。
    期待としてはRetinaディスプレイに…というニーズが多いのでしょうけど、現行の
    Intel HD Graphics 5000だとちょっと厳しいのでしょうね。
    そもそもProとの差別化がしづらいですから、まずはProが一歩先に進まないことには搭載されないかも。

    ただ、それだけにもうひとつの訴求点、価格は少し下げてきました。
    11inchモデルのいわゆる梅モデルで88,800円と、全般に4,000~5,000円ほど下がったようですね。
    しかしこれも海外に目をやると同モデルが各国それぞれ100ドル、100ユーロ、イギリスでは100~130ポンドと、値下げ幅が日本に比べて大きいんですよねぇ。
    そう思って今使っているMacBook Airの購入時のメールを見返してみると、2011年に85,000円ほどで購入してますから、意外と上がってないとも言えるので今の為替レートを考えれば仕方ないところもあるのかも。
    学生・教職員なら全モデル5,000円安く買えますし、適用できる方はこれを使うのがオススメです。
    うちのMacBook AirはまだまだLate 2010で行こうと思いますが、さすがにiMac Late 2006はどうにかしないとダメですけどね。

    Filed under: Mac
    2014/04/30 12:00 pm | MacBook Air、マイナーチェンジ はコメントを受け付けていません
  • 274月

    BenQ JapanさんのFacebookページで実施されていたプレゼントキャンペーンで当選した液晶モニター「GW2460HM」が届きました。

    24型ワイドの液晶ディスプレイで、AMVA+とLEDバックライトで広視野角、ハイコントラストだったり、フリッカーフリーバックライトやブルーライト軽減モードなどで写真の表示編集にも向いているということで、これは嬉しいプレゼントです。
    実は我が家はBenQびいきでして、直前までに使っていたのもGL2250HMですし、その前に紗羅が使っていたのもFP931と、これで3台目のBenQディスプレイということになります。

    GL2250HMと比べるとサイズは21.5インチから24インチになりましたが、解像度自体は1920×1080と同じです。
    作りはほぼそっくりそのまま大きくしただけという雰囲気ですが、液晶パネルがTNだったGL2250HMとは表示品質がずいぶん良くなりました。(GW2460HMはVA。)
    両者を比較するのがいちばん良いのでしょうけど、同じ箇所を条件を揃えて表示しやすいようにiPad miniで比較してみました。

    左側がGW2460HM、右がiPad miniです。
    写真でもiPadがやや黄色くて紫がかった発色だというのが分かっていただけるかと。
    GW2460HMはMac miniに接続しているので、ディスプレイプロファイルで補正していますが、基本的にはガンマ調整のみで十分といった印象です。
    GL2250HMは発色が相当暴れ馬で暗部の紫被りが強かったんですが、それとは比較にならないほど素直な発色ですし、そもそも色の階調が豊かです。
    また、VA方式のおかげか、フリッカーフリーバックライトの助けによるものなのか、スクロール時にチラチラした感じがしないのが良いですね。
    しっかりカラーマネージメントしたディスプレイほどではないでしょうけど、これなら苦労せずに安定した表示品質を得られそうです。

    ただ、他のメーカーのディスプレイもそうですけど、デフォルト表示だと相当眩しいんですよね。
    ひとまず、明るさはデフォルトの100から45に、コントラストは50から40に下げておきました。
    明るさについてはもう少し明るくても良いかもしれませんが、ブルーライト軽減モードなども含め、追々、設定を詰めていこうかと思います。

    また、本体右側にある操作ボタンがGL2250HMと少しだけ違います。
    GL2250HMは本体右横にありますけど、GW2460HMは表記は右端にあるものの、実際のボタンは背面にある形です。
    正面にあるドットを見ながら裏を触って押すわけですが、どうもたまに上下隣のボタンを押し間違えてしまうケースがあります。
    操作頻度はそれほど多くないでしょうし、横にあったGL2250HMはうっかり触ってしまうケースも多かったので一長一短なのですけどね。
    なお、GL2250HMはMacスリープ時にうまく同期してスリープしないことがあったのですが、今回のGW2460HMはすんなりスリープしてくれるのは嬉しいところです。

    それと、PCオーディオもやっているのでスピーカーの間にディスプレイを配置しているのですが、GL2250HMはかなり作りがペコペコしていて響くことがあり、自分でデッドニングを施していました。
    作りとしては正直、GW2460HMも似たような雰囲気なのですけど、実際にそのまま使ってみると予想外に音の影響は少なくなってるようです。
    パネルが大きくなった分、自重が増えたことや細かいデッドニング対策が施されているのかもしれませんが、これも嬉しい改善でした。

    こうしてGL2250HMは役目を終えてしまいましたが、そこはもちろん次の活躍の場を考えています。
    普通ならデュアルディスプレイなのでしょうけど、スピーカー配置の関係もありますし、別の場所で活躍してもらう予定です。
    そちらの活用方法やGW2460HMの他機能はまた後日レポートできればと思っています。

    Filed under: Mac
    2014/04/27 7:00 pm | BenQ GW2460HM レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません
  • 084月

    QEDのケーブルにすっかりハマってる状態ですが、さらにまたまた海外ショップからUSBケーブル「Performance Graphite USB」をゲットしてみました。

    ホントは先日のインターコネクトケーブルといっしょに購入しようと思ったんですが、送料が同梱よりも別々のほうが安くなるということで、個別に注文する形にしました。
    ロイヤルメールは本来、郵便物を扱うものだからそういった送料体系になってるのかも。

    今回のUSBケーブルはPerformanceグレードに属するもので価格も1mで2,000円ほどと、ごく普通のUSBケーブルほどではないものの、オーディオ向けとして考えたらかなりリーズナブルかと。
    その分、パッケージもReferenceグレードよりはシンプルで、QED独特の「Q」の文字をあしらったものです。

    写真だとごく普通のUSBケーブルっぽく見えますが、コネクタは金メッキですし、ケーブルの太さも取り回しが悪くないレベルでしっかりとしたものです。
    ちなみにQEDからはPS3用と銘打ったLive Charger Cableもあり、mini-B端子のみではありますが、さらに安くなっています。

    USBケーブルで音が変わるのか?というのは非常に賛否両論分かれるとことなんですけど、私もそれほど大きな期待はせず、ひとまず信頼感で選んでみました。
    これまではHiVi付録のSUPRAの短いUSBケーブルに、自分で電源線遮断した延長ケーブルを付けてUSB-DDCの「JAVS X-DDC」で使っていたものを変更という形になります。
    まず、動作自体は192kHzのオーディオデータ転送でも当然ながら問題なく動いています。

    最初はDACにATOLLを選んで普段使っているチェック楽曲を集めたプレイリストで鳴らしてみます。
    不思議なことにスピーカーケーブルやインターコネクトケーブルと同様にQEDの音の傾向をしっかり感じます。
    全体的に鮮度が上がった印象で、特に高域を中心にエコー感がなくダイレクトな感じになって、情報量も増えているなと。
    音全体の雰囲気としてはややこじんまりまとまった感もなくはないんですが、そこはどうやら中低域の膨らみが減ったからではないかと思われます。

    DACをARCAMにしてみると、ARCAMらしい穏やかな表情が生きてきますが、それでいてオールドスタイルになり過ぎず、鮮度も両立できていて、いわゆる聴感上のS/Nが上がった印象を受けます。
    とりわけ、ボーカルのブレスの揺らぎがしっかり聴こえるようになったんですよね。
    理論的に頭で考えるとそんなに違うはずはないのに…と思うんですが、電源線や信号線を通じたノイズの具合やジッターへの影響なんでしょうか。
    システム全体として見た場合にどこまでコストを割くべきかという点はあるかと思いますが、このケーブルの実売価格くらいなら気楽に試せるのではないかな。
    なお、国内でも取り扱いがあるようなので、そちらで入手するのも良いかと思います。

    Filed under: Mac
    2014/04/08 7:00 pm | QED Performance Graphite USB はコメントを受け付けていません
  • 213月

    Apple Storeで例年恒例の「新学期を始めよう」キャンペーンが今年も始まっています。
    旬なネタ的には第4世代iPadを再登場させた形のipad Retinaなんでしょうけど、私的な状況からするとこっちのキャンペーンのほうが気にかかるわけで、こちらを取り上げてみました。

    というのも紗羅のiMacが去年辺りから熱暴走気味で、暖かくなってきたら早速、再発しそうなんですよねぇ。
    分解清掃も考えましたが、かなり開けづらいですし、そもそも年代物ですから…。
    今のところはMacBook Airをピンチヒッターにできるようにしてありますが、やはりそろそろ買い替えかなと。

    そんなタイミングでのキャンペーンなんですが、そもそもこのキャンペーンは学生さんがメインターゲットでありまして、普段も実施されている学生・教職員価格の拡大バージョンみたいな位置づけです。
    幸い、4月いっぱいまでは私もこの枠を使える条件を満たしていますので、そういう意味では非常にチャンスということなわけです。

    で、肝心のキャンペーンの内容ですが、Mac購入で1万円分、iPadかiPhoneで5千円分のApp Store Cardがもらえるというもの。
    当然ながら普段の学生・教職員価格で購入可能な上での付加ですし、まさに消費税増税前ですから、適用外の方からすれば「今買わないでいつ買う」という感じでしょうね。

    ただ、いくつかポイントがありまして、まずiPadは通常と学生・教職員価格は同じですし、さきほどのiPad Retinaは対象外のようですから、そこはあまり旨味がありません。
    MacのほうもMac miniとMac proは対象外で、Mac miniが最有力候補の私としてはややテンションの下がるところです。
    なお、整備済みも対象外となります。

    そう言ってては元も子もないので、対象になるモデルで価格差を検証してみます。
    iMac 21.5インチ 2.9GHzを例に取りますと、通常価格158,800円に対し、学生・教職員価格は148,800円で、これに1万円分のApp Store Cardですから実質138,800円相当になります。
    App Store Cardを額面通りに考えるかどうかもやや考えどころではありますが。
    ちなみに同スペックの整備済みですと151,800円ですから、これはもうキャンペーン適用対象者には考慮の蚊帳の外ですね。

    MacBook Pro 13インチ 2.5GHzですと、学生・教職員価格は108,800円で1万円分が付きまして、98,800円相当というお値段です。
    通常価格は118,800円ですし、整備済みも100,800円ですから、これもやっぱり安いですね。
    値引率でいけば、このモデルがいちばんお得なのではないかな。

    なお、中古までターゲットを広げると、Mac miniが5万円前後、MacBook Proも8万円前後くらいから比較的新しめのものがあるようです。
    ただ、私のMac miniと同じものでも当時の購入価格と中古のお値段がほとんど変わらないという状況なんですね。
    円安の影響も大きいのでしょうけど、それを考えると今回のキャンペーン適用はたしかに魅力的です。
    まさにキャンペーン終了ギリギリくらいに上京予定もありますし、ちょっとそれまでじっくり金策考えてみようかと思ってるところです。

    Filed under: Mac
    2014/03/21 12:00 pm | Apple「新学期を始めよう」キャンペーン 2014 はコメントを受け付けていません
  • 073月

    Google Chromeが原因なのかどうか、ハッキリしないのですが、33.0.1750.146に更新されてから一部のWebサイトが重くなり、そのままにしておくと結局エラー画面が表示されてしまう症状が発生しました。
    アクティビティモニタで見てみるとCPU負荷ではなく、各タブに割り当てられている「Google Chrome Helper」というプロセスのメモリ消費がどんどん増加してしまう状況のようです。
    最初は60~70MBくらいですが数分ほどで1GBくらいまで行って、そしてエラー画面に…という感じですね。
    うちのサイトでも発生しましたし、いちばん症状が出やすかったのはImpress Watchさんのところでした。

    Chromeの場合、基本的には自動更新ですのでこういう不具合があっても元のバージョンのままにしておくというわけにもいかず、当面の対策としてデフォルトブラウザをSafariに戻すことに。
    久しぶりに使ってみるとむしろSafariのほうが軽快だったりして、ちょっと意外な感じでした。
    ブックマークもChromeでエクスポートしたものがすぐに移行できますし、IDなどのオートコンプリートもキーチェーンアクセス経由で引き継がれました。

    また、サイドバーがなかなか便利で、ブックマークもここから使っています。
    現状は常時左側に表示させているんですが、これを簡単に開く方法があれば普段は閉じておけるんですけどねぇ。
    キーアサインの変更でも良いですし、できればMagic Mouseのジェスチャーが割り当てられたら良いんですが、どなたかご存知の方法があれば教えてくださいませ。

    そうこうしてSafariの環境が整ってから、Chromeを起動してみるとさきほどの症状が再現できなかったり…。
    さきほどの症状が起きやすかったサイトから推測すると、もしかするとFlashに問題があったのかなぁ?
    それも拡張機能のFlashControlを使っていますし、その拡張機能も全てオフにしても症状は変わらずでしたから、ちょっと違う気もしますが。

    まぁせっかくSafariの環境も整えたことですし、しばらくはSafariのままで行ってみようかと思ってます。

    Filed under: Mac
    2014/03/07 12:00 pm | 4 Comments