131月
ミラーレスカメラが台頭してデジカメオンリーな層の方々にもオールドレンズの魅力(と誘惑)が広まりつつあるようで。
一足お先にそれなりにいろんなオールドレンズとマウントアダプタを試してきたので、これからオールドレンズを楽しみたい方に第一歩としてのオススメ(と背中押し)をしてみようかなぁと。
私の場合は元々、フィルムカメラを楽しんでいたし、いろんなマウントに手を出していたわけですが、一般的にはそんな資産はないケースが多いでしょうし、無闇にマウントを増やしたくないケースが多いでしょう。
そうなるとまずはターゲットとなるマウントを定める必要が出てくるわけですが、一番手ごろでありつつ奥が深いのはM42マウントではないかと思います。
今では一般的なバヨネットではなくスクリューマウントというのもいかにもオールドなスタイルですし、レンズ自体が比較的安価に入手可能というのも良い点です。
もちろん、レアなレンズでは価格もそれなりになりますが、メーカーも価格も多彩なのも楽しいですしね。
手始めにペンタックスのTakumarから始めるのがオススメで、これがまたオールドレンズとバカにしているとビックリするくらい良く写るのでハマるきっかけにもなることでしょう。
その他ということですと、お使いのメーカーの旧マウントを使ってみるのも手かと。
メーカー自身がマウントアダプタを用意していることも多いですし、好みの傾向がきっと近いはずというのもありますし。
SONYですと、ミノルタのAマウントをLA-EA2経由で使えば、オールドレンズでありながらAFバリバリで使えるというメリットもあります。
ただ、こうした一眼レフ系のレンズですとどうしてもフランジバックが長いためにマウントアダプタの厚みが結構あって、せっかくのミラーレスのコンパクトさが活かせないというデメリットも。
そうなると、いわゆるレンジファインダー機用のマウントを狙うことになりますが、こちらはレンズ自体が高止まりの傾向なんですよねぇ。
CONTAX Gで使える電子マウントアダプタも登場するという噂もあるようですし、面白そうではあるんですけどねぇ。
最終的には、やはり王道のMマウントに行き着くともいえますから、最初からここに挑むのも良いのかも。
面白い使い方としては、GXR用に出回ってるMマウントからのアダプタを併用して、他のマウントを楽しむのも良いかと。
なおレンズは近くのカメラ店で探すのがオススメです。
当然ながら中古での入手になるわけで、実際にレンズの状態を確認して購入したほうが安心ですからね。
もちろん、あえてジャンクを入手して整備するのも楽しさの一つですが。
カメラのキタムラであれば、ネット中古を使って全国の店舗から取り寄せてチェックして購入することも可能です。
ともあれ、まずは第一歩を踏み出す勇気(?)がいちばんのポイントなんですけどね。
Filed under: DigitalPhoto
101月
ニコンのミラーレスカメラ「Nikon 1 S1」がCESで登場しているようで。
これまでのVシリーズ、Jシリーズのさらに下のエントリークラスになるモデルのようです。
画素数は1011万画素で、J1の時とほぼ同じです。
デザインの感じからしても、どちらかと言うとJ3という印象なんですが、そのJ3という型番は今回、別に発表されていて、こちらは1425万画素のちょっぴり高級なモデルになっています。
こちらを別シリーズにしたほうが良いような気もしますけど、価格下落を抑える意図もあるのかな。
他社のミラーレスの動向と同じく、ローパスフィルタを廃し、位相差AFを搭載しています。
撮像素子が小さいということで当初は正直イマイチの印象だったのですけど、蓋を開けてみると台数ベースではミラーレスの中でも一番人気らしいですね。
撮像素子が大きいのは基本的には良いことなんですが、それに応えるレンズを作るとなるとやっぱりそれなりに大変だというのも大きいのかも。
もちろん、価格面で一眼レフとの差別化をしなければならないという点もあるのでしょうし、本体のサイズも持ち出しやすい大きさが良いというのもあるのかな。
そういう意味では今回のS1の安さと小ささは結構な人気モデルになりそうな気がします。
Filed under: DigitalPhoto
101月
先日のX100Sと同時に、富士フイルムのプレミアムコンパクト「FUJIFILM X20」も発表されています。
基本的にはX10の後継モデルなんですが、XF1が出た影響もあるのか、X10よりもさらに高級な方向に向かってるような印象ですね。
一番大きいのはビューファインダーがさらに強化されたところでしょう。
X10は通常のコンデジに装備されている光学ファインダーの質を少し改善したという感じでしたが、今度のX20では「デジタルトランス液晶」を搭載し、シャッタースピードや絞り値、ISO感度、フォーカスエリアなどをオーバーレイ表示させることができるようになっています。
EVFではないので、マクロ域などでは視差がどうしても出てしまいますが、ファインダーを含め、本体全体もほとんど変わらずに実現してるのはうれしいところです。
撮像素子も強化され、画素数や素子のサイズは同じものの、ローパスフィルタが不要な「X-Trans CMOS II」になっています。
さらに像面位相差も採用され、このあたりはX100Sと同様、着実な進化という感じです。
X10も安くなってるので、それはそれで魅力的ではありますが、今回はシルバーモデルもあるようですし、X20は結構魅力的だなぁと思います。
Filed under: DigitalPhoto
091月
続々と出てきたデジタルカメラの新製品ですが、ペンタックスからも高級コンデジ、その名も「MX-1」が海外発表されています。
形としては最近の高級コンデジっぽいデザインですが、本体の正面にあるロゴは古くからのペンタックスファンならすぐに分かる字体です。
かつての一眼レフの名機、PENTAX MXを意識しているのは間違いないですね。
ただ、それをあえて一眼レフではなく、コンデジに載せてきたというのは面白いものです。
重さで言うと、かつてのMXは495g、今回のMX-1はレンズを入れても363gほどですから、完全に小型軽量です。
その代わりというわけでもないでしょうが、撮像素子はコンデジらしく、1/1.7型の1200万画素裏面照射CMOSですけどね。
MXユーザーに人気が出るか?と言われると、デザインや内容があまりに違い過ぎますし、懐古趣味を感じさせるようなデザインの類似性もないですしねぇ。
私ならむしろエスピオミニを復刻させるような路線のほうが共感を得やすい気もしますけど、それはちょっとマイナー過ぎるのかな。
国内での発表はまだどうなるのかわかりませんが、RAW記録もできますし、高級コンデジの選択肢の一つとしては面白そうです。
PENTAX Qや同じ連合のGR DIGITALとの住み分けはどうするのかなぁというのも気になりますけどね。
Filed under: DigitalPhoto
091月
シグマさんから単焦点FOVEONコンパクトの新系列「DP3 Merrill」が2月発売予定だそうで。
以前からDPユーザーの間で冗談半分でDP3の話が挙がることはありましたが、まさか出てくるとは思いませんでした。
レンズはその時の予想通り、やや望遠寄りの75mm相当のF2.8です。
45mm相当のDP2が標準、28mm相当のDP1が広角と考えると順当な展開ですね。
また、今回はマクロ機能も持たせてあり、そういう意味でも新たな路線ということのようです。
ただし、最短撮影距離は22.6cmということで、あくまでも50mmレンズにしてはちょっと寄れるという程度で、最大撮影倍率も1:3までです。
完全なマクロレンズにするとAF速度が厳しいというのもあるのでしょうけど、マクロ好きな私としては、できれば1:2くらいまでいってほしかったかな。
なお、レンズ以外はこれまでのDP Merrillシリーズを踏襲しているようで、気になるバッテリーの持ちも撮影可能枚数が97枚と同スペックなので、残念ながら変更なしみたいです。
「顔優先AFモード」が「モノクロームモード」を新たに搭載されてますが、これはもしかするとファームウェア更新でDP1 Merrill、Dp2 Merrillにも載ってくる可能性はありそうです。
あと、外観としては少しレンズが大きくなった感じで、その辺りはGXRのA12ユニットと似た印象ですね。
8群10枚のレンズは見るからに写りがよさそうで、私ならDP2よりはDP3を選ぶかも。
単体のMACRO 50mm F2.8 EX DGでも9群10枚ですしね。
Filed under: DigitalPhoto
081月
富士フイルムから新しいプレミアムデジカメ「FUJIFILM X100S」が発表されたようで。
前のモデル「FinePix X100」の後継ですけど、その他のXシリーズ同様、FinePixの名前が取れました。
見た感じはマイナーチェンジっぽく見えますが、名前の変化のように内部的には別物に近い内容になってます。
まずは撮像素子が「X-Trans CMOS II」になって、ローパスフィルタ不要になり、像面位相差もあったり、さらには小絞りボケなどを低減する「点像復元技術」も投入されてるとのこと。
画質としてはX-Pro1か、それ以上の感じに仕上がっていそうな予感です。
また、X100でも大きな特色だった光学式とEVFを組み合わせたファインダーはさらに進化して、EVFの画素数が236万ドットに増えています。
単純にそれだけではなく、「デジタルスプリットイメージ」というMF向けの新機能も投入してきました。
見た感じはいにしえのレンジファインダーを彷彿とさせるもので、ピントの状態に応じて像のずれがデジタルイメージでEVF上にオーバーレイ表示されるものです。
このデジタル画像はレンジファインダーのような小窓から生成されているのではなく、撮像素子上の位相差画素から出来ているので、マクロ域でも有効というのが嬉しいですね。
これはぜひ各社で採用してほしいけど、特許あたりで押さえてあるのかも。
その他、細かいリファインもしっかりされていて、ユーザーの意見をしっかり組み入れている印象ですね。
スタート価格は10万円代前半と簡単に手が出る感じではないですが、それだけ完成度が上がった製品になったなぁという感じがします。
Filed under: DigitalPhoto