• 119月

    山本音響工芸のスピーカー・アンプ用プレート型ベース「B-60」を導入してみました。

    オーディオボードはヒッコリーボードが大のお気に入りでほとんどのオーディオ機器にコレを敷いてあるのですが、サイズがW470W×D385D×H20mmでレコードプレーヤーなど一部の大型機器だと脚が乗り切らないのが唯一の欠点です。
    特注サイズも可能なようですが、木材のサイズの都合もありますのであまり大きいのは難しいようです。

    大型機器といってもレコードプレーヤーくらいで、そこにはRMF-1も使ってありますから絶対に必要というほどではなかったのですが、ちょっと他に試してみたところもあって入手してみることに。

    大きさはW600xD480xH25mmと、かなり大きめです。
    ただ、板を指で弾いてみた感じでは思っていたよりも響くみたいで、中も完全に詰まっているというわけではないのかもしれません。
    「アサダ桜材の集成材」というのは元々記載されていることですけどね。
    ちなみにアサダはカバノキ科の木ですので、バラ科のサクラとは厳密には異なりますが、建材としてはその色合いから「桜材」の名で流通しているんだそうです。

    アサダの気乾比重が0.7(ヒッコリー:0.83)、圧縮強度43.2〜55.9MPa(ヒッコリー:61MPa)ですし、用途にもよるでしょうけれども響きを乗せたくない場合にはやはりヒッコリーのほうが適任かもしれません。
    参考までにオーディオマニアさんが良く使われていらっしゃるブビンガは気乾比重が0.92、圧縮強度71MPaとなっています。

    そこで今回はまずアンダーボードとしてではなく、スピーカーの左側壁に立ててみることにしました。
    元々、両壁にはしっくい効果やシルクを使ったりしていますが、そもそもの壁の弱さが露呈している感が否めなかったのです。
    本来なら壁ごと強化するなり、そもそも左側の壁をぶち抜いて隣のクローゼット部分くらいまで拡張するリフォームもアリなのでしょうけど、いくら持ち家とはいえ、そこはなかなか手が付けづらいところです。
    そこを簡易的に壁を強化したような効果が得られれば…という目論見なわけです。
    全体的に前面ライブ、後面デッドにしたいなという気持ちもありましたし、全体的にデッドな部屋なので木材の響きの良さが多少乗っても良いかなというのもありました。

    結果としては予想以上の変化でして、どうやっても右に偏って散漫になりがちだった音場が整いました。
    中低域の音階もより明瞭になっていますし、やっぱり側壁の影響をかなり受けていたようです。
    下に置いてあるだけですが、中高域にもかなり影響はあって、楽器の音の質感も自然になったように感じます。
    やはり若干木材の響きは出ていますけど、小ホール的な雰囲気感がほんの少し足された程度ですし、壁前面を覆うほどではないので調味料的に分量を調整できるのも便利です。

    本来の使い方とはちょっと違いますが、石膏ボードの濁りが気になる方は他のボードでも良いと思いますので、似たようなことを試してみる価値はあるのかなと感じました。

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    Filed under: Audio
    2020/09/11 2:00 pm | 山本音響工芸 B-60 はコメントを受け付けていません

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