• 099月

    DENONからブランド創立110周年記念のMCカートリッジのセットモデル「DL-A110」が11月下旬に発売予定だとか。

    100周年の時も「DL-A100」というのが出ましたが、今回はカートリッジ本体はDL-103そのものです。
    ちなみにDL-A100も「最新のチューニング」とはされていたものの、丸針やインピーダンスなどは同じでしたから、外観がクリアモデルなだけだったとも言えますけどね。

    今回のセットが通常モデルと最も異なるのは専用ヘッドシェルが同梱されているところでしょう。
    その昔、放送局向けプレーヤーでは103専用とも言えるトーンアームで、オーバーハングなども固定だったですから、まさに専用のヘッドシェルで良かったわけです。
    今回もカートリッジごとに異なる取り付け穴の位置などに配慮せず、DL-103専用の形状のヘッドシェルになっています。
    むしろ、当時のオリジナルヘッドシェルを忠実に再現したといったほうが良いのでしょう。

    いくつか気になるのは汎用的なトーンアームで使用した場合、それで本当に「本来の性能を引き出す」ことになるのかというところでしょうか。
    ユニバーサルタイプのトーンアームでしか意味がないのはもちろん、オーバーハングも微調整はできません。
    なによりDL-103は高さが低めな傾向ですから、スペーサーが必要になるケースは多そうです。
    自社のプレーヤーでは一応合うように配慮してあるとは思いますが。

    お値段も限定モデルということもあり、62,000円(税抜)とヘッドシェルとのセットということを加味してもやや高めの設定です。
    できればヘッドシェル単体でも販売してほしかった気はしますけど、そもそも通常のヘッドシェルも今は単品では出していないですからね。
    リード線については触れられていませんが、ヘッドシェル自体が専用ということなのでリード線を交換可能な形にはなっていないと思われます。

    また、保証も5年間の無償保証サービスとなっていますけど、当然ながら針は対象外なので、そこ以外で壊れるところがそんなにあるのかなぁともちょっぴり感じてしまいます。
    DL-103自体は針交換がまだまだ可能なようですから、そういう意味での安心感はありますけどね。

    なお、ヘッドシェルを含めた質量は18.5gなので、大抵のトーンアームはおそらく対応可能でしょう。
    なんだかんだ言っても今となってはこの価格帯での対抗馬は少ないですし、DL-103存続のためになるのでしたら良い記念モデルかなという気もします。

    Filed under: Audio
    2020/09/09 3:00 pm | No Comments

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