• 304月

    WadiaのCDプレーヤー「Wadia 23」を導入しました。

    当初はいにしえの名機系のD/Aコンバーターを追加してみようかと思っていたのですが不具合があって返品になり、トランスポートも音への影響は大きいだろうなぁというところからコレが候補になりました。
    WadiaというとVRDS搭載のものが有名ですが、これはPioneer PEA1030を使ったターンテーブル方式のものです。

    1995年発売ということで時代としてもお値段としてもワディア全盛のものとは多少違いますし、16倍オーバーサンプリングも控えめです。
    ただしっかりDSPを搭載しています。
    ちなみにDACチップはAD1865N、RCA側はバッファにOPA606KPを使っているようです。

    天板の前側がなぜか落ち込んだようになっていたので開腹してみようと思ったのですが、特殊ネジな上に背面のネジも外さないと開けられない構造のようなので、とりあえず天板だけ治せたので開けるのはやめておきました。
    ラックにはこれまでDCD-S10IIが入っていたところに置き換える形とするので、高さが大丈夫かなぁと思ったのですが幅が350mmしかなく見た目より高さもない(143mm)なので全く大丈夫でした。

    そういえば色もWadiaといえばブラックのイメージがありますけど、今回のものはシルバーで限定モデルだったようです。
    底面にシリアルナンバーや代理店のシールなどもあり、スパイクも付属していたので一応それを装着しました。

    まずは聴き慣れたディスクから聴いてみますと、一聴から全くこれまでのプレーヤーと違う感触です。
    音の傾向自体も違うんだと思いますけど、それ以上に鮮度が高く、音の周りにまとわりつくモヤみたいなものが皆無という印象を受けました。
    DSPによるアップサンプリング、FPGAによる移動平均フィルタというと、画像系の知識からすれば「ボヤける」という印象があったのですが、そういうところは一切感じられません。
    むしろアンシャープマスクでも掛かったかのような感覚で、これまた画像系で喩えるならば言えばローパスフィルタレスのデジタル一眼のような感覚です。

    CD発売当時に感じた感動のようなものと同じ方向性の感覚を再度味わっている印象もあるので、その後のプレーヤーが滑らかに繋ぐことを優先させ過ぎているのかな?
    実質的にアナログフィルタがないというのも標本化定理からすればあまり推奨できるものではない気がしていましたが、現実の出音はそうした机上の理論を超えてくるものがあります。

    電源スイッチは背面にあるあたり、海外モデルらしいところです。
    使ってみた印象としては、そこまでウォームアップの必要性はなさそうな感じはしています。
    もちろん本領発揮にはウォームアップしたほうが良いのは間違いないですけどね。
    低域の制動も良く、本体にスイッチが用意されている位相反転の違いも明瞭に聴き分けることができるほど、曖昧さのないサウンドです。

    DP-77もあるので、当初はKRELL PAM-3ではAUXにつないでいましたが、この感じだとSACD以外はもう全部こっちで聴くことになるだろうなと、専用バッファのあるCD入力のほうに入れ替えました。
    RCAケーブルもACOUSTIC REVIVE RCA-absolute FM、単線電源ケーブルとし、さらに透明度を増して繊細さな描写も手に入れました。

    今回は導入編的な内容なので、次回以降も徐々に取り上げたいと思いますが、全体としてタイムドメイン的な考え方がキチンとしているように感じられました。
    また、初期のWadiaほど技術的側面に偏り過ぎずウェルバランスで、ジャンルも選ばず聴けるモデルのように感じています。
    ここまでいろんなDACやCDプレーヤーを使ってみましたけど、ようやく目指していた方向性の製品に出会えたような気がしています。

    Filed under: Audio
    2022/04/30 4:00 pm | No Comments

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