• 1110月

    以前からどうしても右に音が傾いたように感じる症状が続いているので、いろいろと試行錯誤した経緯をメモがてらまとめておこうと思います。

    真っ先に思いついて、実際いちばん効果が高かったのはWS-1を左の壁に設置することでした。
    石膏ボードは反射主体だと勝手に思っていたのですが、クロスも関係するかもしれませんけども、どうやら意外と中域を吸音するようですし、そもそもそれにクセがあるので、そもそも濁ってしまうみたいです。

    その点をスコーカーとツィーターの間くらいの高さに貼ったWS-1がかなり解消してくれました。
    WS-1の場合はただの吸音ではなく、表面の粗めに編まれたシルクが適度な拡散と反射をしてくれ、単なる偏りの解決だけでなく、澄み渡った高域が得られました。
    同じシルク布やハンカチでも似た傾向の改善はできますが、ややキツさが出る場合があるのですが、WS-1ではそれがありません。

    上の写真ではWS-1の下にDAIKENのボードを置いていましたが、結論から言うとこれは取り去りました。
    これがあると低音主体に吸収されてしまい、ベースなどは右寄りになってしまいます。
    なお、低域については変わらず、スピーカー側面下部にWS-1を一枚ずつ配置し、残りの一枚はセンター上部の天井近くに置いてあります。

    その上で壁対策も必要そうということで、そちらは先日ご紹介した「しっくい効果」も功を奏しています。
    ややデッド過ぎる部屋なのでシビアな音像になり過ぎる傾向もありましたので、少し緩くしたという傾向もあるかもしれません。

    また、スピーカーの位置も調整しまして、少し内振りにすることにしました。
    平行置きと内振りというのはなかなか判断が難しいところなのですが、うちだとレコードとCD(特にイヤホン向けも考慮した録音)では大きな違いもあり、それをそこそこ両立させる意味合いもあります。
    本質的にはスピーカーを想定したレコードやCDを主体に調整してありますが、これである程度幅のある録音スタイルでもセンターに来るボーカルや楽器に実体感が得やすいようになったはずです。

    反面、まだ時間や音源によって不安定になるところは残っていたので、疑ったのがシルク布です。
    エアコンが右側にある関係もあり、シルク布が揺れることが影響してる気がしたわけです。
    結果的には上の写真には写っていませんけども、天井からぶら下げてあったシルク布を外したほうが良いことが分かりました。
    WS-1を上部に配置したから不要になった側面もあるでしょう。

    あとはリスポジ背後のクローゼット部分もDAIKENのボードを置いたり、数を調整したりと結構試行錯誤しました。
    結果的に入り口近辺のディスプレイラック横は効果大で、この辺りに立った時に感じていた低域の溜まり場感がだいぶ解消されます。
    クローゼットは置かなくても良いかなぁという感じもありましたが、とりあえず背後に1枚だけ置く形でまとめてあります。
    本来はここをRWL-3にするというのもアリなのでしょう。

    効果は抜群だけど諦めたのは仮想アースの「RGC-24 TripleC-FM」のパワーアンプへの再配置です。
    CDでは定位の安定感以前に音像が剛体になって土台がしっかりして抜群なのですけど、取り去ったレコードの残念感がそれを上回ってしまいました。
    コレも追加できれば良いのですが、現実的にはレコードを重視することにしました。

    他にもラックの横に提げていた布を外したり、クローゼットやCDラックの布もやめてみたりもしました。
    いろいろ試そうと無闇にデッドにするのが妙な偏りを生む原因になりがちなようです。
    吸音材が帯域全体で均等なら良いですが、そんな理想的な素材はありませんからね。
    もちろん、シルク布自体のもつ良さもありますので、全体的に高めの位置に残し形に変更して落ち着きました。
    特にリスポジ背後の天井近くにシルク布を貼ると定在波が減ったのか、音の消え際がキレイになって効果的でした。
    ここも結局は石膏ボードの弱点をカバーしたということなのかもしれませんが。

    先日のトルクコントロールと合わせてだいたいここまでで左右が妙に偏ることは最低限にできたような気がします。
    スピーカー自体にはもうちょっと手を入れてみた(というほどではない)んですが、そこはまた別途ご紹介したいなと思います。

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    Filed under: Audio
    2019/10/11 12:00 pm | スピーカーの左右偏り解消策 はコメントを受け付けていません

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