• 203月

    Shureが主体となって、中国の偽造品の工場に強制捜査が昨年の10月に実施されたそうで。

    この段階での発表はなんとなく米中摩擦といった大きな力も関係してそうな気がしますが、ここではあくまでオーディオマニアとしての観点で取り上げてみます。
    ちょっと驚いたのは同じ工場でShureだけでなく、ゼンハイザー、ヤマハ、ハーマンなど、いろんなメーカーの製品が作られていたというところでしょう。
    偽造品というと真っ先にイヤホン、ヘッドホンが浮かびますが、今回の工場はワイヤレスマイクロホン、受信機、コンソール、アンプ、プロセッサーなど、どちらかというと業務用機器の偽造品が主体だった模様です。
    逆にそういう製品のニセモノでも市場があるというのが恐ろしいところですね。

    押収された偽造品の写真もいくつか載っていましたが、昔のようなあからさまなパチモンではないのが怖いです。
    イヤホン、ヘッドホンなどでも見分けが付かないようなものがたくさん出ていて、知財だけの問題でもなさそうで根深い印象はあります。
    B&Wなどを輸入しているディーアンドエムホールディングスでも、ほぼすべてのブランドに模造品(コピー品)の注意書きがあって驚いてしまいます。

    一方で強制捜査で取り締まるのは大切なものの、知らずに買ってしまったユーザーへのフォローは意外と冷徹な印象も受けます。
    基本的には「正規小売店からご購入ください」という見解のみで、対策が遅れているように思えます。
    「低品質のコピー商品」としながら「外観のみでの真贋判定が困難」と言ってみたり、「そのサウンドはまったく異なる」としたりで真贋判定もやってくれないところがほとんどです。
    ちなみにCardasは有料ながらアメリカ本社に製品を送ると判定してギャランティーを再発行してくれるとのことでしたし、ご厚意の範囲ではありますが疑わしい、とか、たぶん大丈夫みたいなお返事ももらえる場合がありました。

    他にもケーブル、とりわけアメリカのブランドのものはニセモノだらけ、という現状があります。
    こちらは本物に近い偽造品だけではなく、単にブランドだけ名乗った偽ブランド品も多いようで、「そんな製品ないでしょ」というようなものも良く見かけます。
    それをまたオークションなどで知りながら落札していたり、ひどいケースではオーディオショップやリサイクルショップが中古として売っていたりするのも嘆かわしい限りです。
    その昔、上海問屋が売っていた時は指摘してもらうようお願いしたことがありましたし、私だけではないと思いますが、その後は回収騒ぎまで発展しました。

    今回のことをキッカケに偽造品自体が減ることにも期待したいですが、同様に各社、積極的に偽造対策や救援策も講じてほしいと思います。
    偽造対策はICチップやRFIDなど使う手もあるでしょうけど、結局はイタチごっこでしょうし、偽造品回収プログラム(正規品の割引クーポンを出すとか)みたいなやり方のほうが私は効果的なのかなと思いますけどね。

    Filed under: Audio
    2019/03/20 12:00 pm | Shure等の偽造品工場へ強制捜査 はコメントを受け付けていません。

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