• 013月

    LINNのネットワークプレーヤー「AKURATE DS」を導入してみました。

    Olasonic NANO-NP1も導入したばかりでしたが、オンデバイスプレイリストへの対応が弱いのか、音切れがわりと多く発生するのが難点です。
    音質だけでいえばDACやらハブやら、後日ご紹介するLANケーブルなどでかなり良い線行ってたんですけどね。
    またNANO-NP1はデジタル出力のみなのでDACが必要になるわけですが、HD-7Aがなぜか音が出ず、他のDACだと96kHz止まりなのもハイレゾ音源に192kHzが多くなった現状としてはややツラいところがあったというのもあります。
    そこで各社のネットワークプレーヤーを検討した結果、やっぱりLINNしかないなぁという消極的な理由で選んだというのが本音です。

    それも当初はMAJIK DS(ダイナミック電源の初代モデル)にしたわけですが、これがまた初期不良で返品という…。
    それでも動作自体は確認できて、音切れは全くなく、アナログ出力でも十分にOlasonic+Musical Fidelityを凌駕できると分かったのは収穫でした。
    これならデジタル出力がないAKURATE DS初代でも大丈夫だな、という何段活用だか分からないような過程を経てチョイスされた次第です。

    もちろんMAJIK DSでの失敗は活かす形でお店に問い合わせをして、正規輸入品であること。そしてブリリアント電源からダイナミック電源に交換済みなことを確認した上で選びました。

    MAJIK DSとの違いはXLR出力を装備していることと、それに反してデジタル出力がないという点が大きいです。
    DAC部分はWolfsonのWM8741なのは同一ですが、MAJIKは1チップ、AKURATEは左右独立となっています。
    その後のAKURATE DS/Kになるとルンダールの出力トランスも搭載してよりグレードアップしてデジタル出力も装備されていますが、やっぱりお値段が違いますからねぇ。
    そうでなくてもMAJIK DSからだいぶ奮発しましたし。

    そんなこんなでまずは仮置きという感じで設置してファームウェアを最新にして鳴らしてみます。
    XLRは2番ホットでAccuphaseの3番ホットとは逆になりますから、ひとまずCHORD Indigo Plusで。

    MAJIK DS以上にクセがなく、ジャンルを選ばないサウンドですが、それでいて音が溢れてくる感じはやはりグレードの差を感じさせます。
    ネットワークプレーヤーはそもそもLAN周りをしっかり強化すればするほど静寂感が高まりますが、AKURATE DSも非常に高い静寂性を有しつつ、あまりそれを強く意識させず、音楽の厚さや熱さが伝わってくるサウンドに仕上がっています。
    DAC構成のせいか、なんとなくセパレーションが良いような印象もあります。
    もちろん音切れなどは皆無で、曲の一時停止や停止時はちゃんと短いフェードアウトを伴って止まってくれます。
    LAN環境の整備という点では、むしろOlasonicの段階で改善した方が分かりやすかったとは言えるかもしれませんね。

    かなり古い機種ですが、最新のファームウェアではRoom Optimisationもちゃんと使えます。
    これまた効果は絶大で、部屋の弱点をしっかり把握できて面白い機能です。
    それなりにルームアコースティックをやってる関係もあるのか、多少効き過ぎの感はありますが、ボーカルの定位はこれまでに経験したことがないような精度になってくれます。
    部屋やスピーカーの位置などの数値をかなり細かく入力しなければいけませんけど、それで算出された自動設定だけではなく、手動で変更することも可能ですから、ある意味、簡易的なデジタルグライコとして使うことも可能です。
    ただ、楽器の音色はややカサつく傾向があり、とりわけピアノの音色がやや乾くのが気になったので最終的にはオフにしました。
    ヘッドフォンアンプにもつないでいるので、その場合にはオフにしたいのですが、設定はKonfigからしかできないようなので、ちょっと不便だったというのもありますね。

    当然のことながらこれだけ古いモデルですから中古でして、電源ケーブルはESOTERIC付属のものが付いていました。
    これは使わず、当初はACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD TripleC-FMを使いました。
    これだとRoom Optimisationと同様、定位が明瞭なのですがやや硬さが出てしまう傾向もあり、現状はCardas Twinlinkにしてあります。
    こちらはフワッと明るい音色になってくれて、ウチのシステムではバランスが良さそうです。
    ただ、なにせ設置がメチャクチャなので、それをなんとかしないといけませんね。

    ともあれ、これでオーディオ機材もさすがに収束といったところです。
    あとは収納やLAN周りをちょっと見直すくらいかなぁ。
    XLRケーブルもACOUSTIC REVIVEさんに送付するとホッと入れ替え対応もしてくださるそうですし、それもちょっと検討したいところです。
    ただヘッドフォンアンプのほうはホットの切り替え機能がありますから、そっちで使うのが良いのかもしれないですけどね。

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    Filed under: Audio
    2018/03/01 12:00 pm | LINN AKURATE DS はコメントを受け付けていません

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