• 275月

    LINN AKURATE DSの残留ノイズは良好な電源・ケーブル選びの良い指標とはなっているものの、正直こんなに敏感では困りものというのも正直なところです。
    後継モデルではライントランスが内部に追加されたり、PURiFiという外付けトランスも発売されたのはそんな経緯もあったのかもしれませんね。

    ライントランスの導入もちょっと考えましたが、まずは手持ちのものでなにか対策できないか、とUSB3.0対策に買ったフェライトコアを使ってみることにしました。

    AKURATE DSの内部は以前も見て分かっていたので、ダイナミック電源からメインボードに供給される電源ケーブルの部分にフェライトコアを付けてみたら効果があるのではないかなと薄々考えていたんですよね。
    アモルメットコアやファインメットも考えましたが、コネクタが付いていますから簡単には通せませんし、フェライトコアならやってみてダメだった、でも痛手ではありませんからね。

    ケーブルの取り回しもメイン基板の上を電源ケーブルが通過していましたから、表示系基板に行くフラットケーブルとの関係も配慮しつつ、多少取り回しも変えてみました。
    端子部分のクリーニングもしましたし、クォーツレゾネーターもせっかくだから内部に貼ってみました。
    あとで考えたらLAN端子の部分に貼ったほうが良かったかなぁとも思いましたけどね。

    で、まずはフェライトコア取り付け前の残留ノイズをいつものように。
    (5/28 8:00追記)

    またこの波形は無音のFLACを再生している状態でPCM-D100(RECレベルはフル)にライン入力で録音し、それをAudacityで50dB増幅して周波数解析しています。
    PCM-D100はS/N100dBモードで録音し、電源にはトランス式のACアダプタを使用していますが、こちら由来のハムノイズも若干混入しています。
    ただ、分量としては比較に大きく影響するほどではないと思います。

    そしてフェライトコアを取り付けた後に計測してみますと、思ったよりも効果が出ています。
    50Hzそのものも下がっていますし、全体のノイズフロアが1から2dBくらい下がったような感じです。
    ただ、電源由来の高調波はさほど変化がないのはフェライトコアでは仕方ないところで、この辺りはアモルメットコアなどのほうが効果は高いかもしれません。

    ここまで改善したならアース戻しももしかしたら要らないんじゃないか?と思い、機材を外したついでにアース戻しの有無を比較してみました。

    上がこれまでのアース戻し有り、下がアース戻し無しですが、圧倒的な違いではないものの、「なくても良い」というレベルになっています。
    出音で比較すると高域の鮮度や抜けが良くなっていますし、これならもう外しても良いでしょう。
    フェライトコアのほうも音質的に悪影響は感じられず、鮮度が上がったように感じられます。
    本来はチョークコイルでも入れれば良いのかもですし、そもそも機器側でそうした配慮がもうちょっとされていても良いのでは?という気はしますが、自分で創意工夫してみるのも楽しいものです。
    なお、回路を弄ったりはしていないですけれども、本体を開けて作業しますし、実施されるような場合はあくまでも自己責任でお願いいたします。

    Filed under: Audio
    2018/05/27 12:00 pm | 4 Comments

4 Responses

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  • yohine Says:

    twitterのほうが鍵になったのでこちらでコメントいたします。録音時の50Hzハムを減らすにはXLR接続が望ましいです。XLR接続ならGNDループなどの影響を受けにくいです。

    接続としては、AkurateDSからXLR出力し、録音機器側もXLRで受けることです。送り側と受け側の作動精度がしっかり設計できていればこの状態で外来のハムはかなり低減されます。

    悪いパターンとしてはXLR出力を片側でRCA受けすると、差動で打ち消すことを想定されたDACの残留ノイズなどもそのまま打ち消されず伝送されますので歪率とノイズの悪化の原因です。

    送り側と受け側の差動精度が悪くハムが残る場合はどちらかまたは両方の機器の設計の問題となりますのであとから対策することは困難です。送り側の対策なら完全差動アンプを挟むこと、受け側はTHAT1200などのトランスに近い特性のアンプで受けると差動精度を高く保つことができます。

  • MacBS Says:

    yohineさん、コメントありがとうございます。

    AKURATE DSはXLR接続しております。
    PCM-D100はステレオミニ入力のみ(光デジタル入力は有り)ですので、C-280L内部でアンバランス変換されておりますが。
    XLRとRCAも比較しましたが、差はほとんどありませんでした。

    AKURATE DS自体はDACを2つ積んでいますので、おそらく差動で動いていると思われます。
    C-280Lは完全差動回路だと認識していますし、オーバーホールも最近済ませたところです。

    録音機材による影響はたしかにあり得ると思います。
    ただ、CDP(こちらもXLR出力)に比しても相対的にかなり悪化が見受けられますので、AKURATE DS自体の問題(経年劣化も含む)の可能性が高いのかもしれません。

    個人的にはもう少し追い込んでみたいと思いますが、音楽を聴く時間を奪ってまで検証するのも本末顛倒ですので、今のところはこのくらいにしておこうかと思っております。

    なお、LINNはPURiFiというアウトプットトランスを当時推奨しており、この点からもご指摘いただいた部分は非常に正しい見解かと存じます。
    将来的な解消方法としては最新モデルへのアップグレード、あるいはアウトプットトランス導入になりそうな気はいたしております。
    アドバイス、大変ありがとうございます。

  • yohine Says:

    録音機PCM-D100のマニュアルを見るとアンバランス入力なのでXLR出力からよりAkurateDSのRCA出力から取ったほうが良さそうです(RCA出力があるならば)。もしRCAがあれば内部で差動合成済みのはずですからXLR出力よりまともな設計ならハムは低減されます。

    また差動合成にC-280Lを経由するとC-280L側の性能に依存するので純粋にAkurateDSの性能を測るならプリアンプは経由せず直接出力から観測もしたほうが良いです。C-280Lの特性は別個で測定しないと原因の切り分けが困難となります。

    https://www.sony.jp/ServiceArea/impdf/pdf/44754150M-JP.pdf

    参考までにアンバランス=RCAはかなりループに敏感なのでちょっと条件が悪化するとすぐハム乗ります。プリを経由すると内部でどうなってるかわからないのでそこでハムが乗ってくる可能性もありますね。

    なので録音はLR片側ずつAkurateDSから直接という形で接続したほうがずっと条件は良いです。LR同時に接続するとGNDとケーブルで輪っかができてしまいますが片側ならそうなりません。

    本来ならXLRを受けられるSNのよい機器で録音すると正しい測定値が取れると思います。当方ではLynx Hiloで測定検証などを行っていますが-150dB以下までハムは皆無です。

  • MacBS Says:

    yohineさん、コメントありがとうございます。

    AKURATE DSにRCA出力はございまして、そちらも計測しましたがハムはほぼ同等か、やや悪いくらいです。
    PCM-D100の入力がステレオミニですので、そこは影響している可能性は否定できません。
    なお、PCM-D100自体の電源検証も別途やったことがありますが、AKURATE DSほどの状態にはなっておりません。
    https://www.sara-mac.com/audio/pcm-d100-power-supply-comparison.html

    また、AKURATE DS単体でやっていないのは結局、音楽を聴く場合はC-280L経由(当然、L/R接続した状態で)聴くわけですので、より実聴に近い環境でどうなっているかを知りたいためです。
    スペック上の特性や機器の性能を見たいのではなく、出音を良くしたいという思いでやっております。

    機器の計測に関して相応しい環境でないのは重々承知しているつもりですし、それは他のお詳しい方々にお任せしたいと思います。
    その上で「前提条件が曖昧すぎる」、「測定方法が間違っている」というご批判はあろうかと存じます。
    ただ、なにかアクセサリを入れては「音が変わった!」というだけではない、相対的な比較の参考になればというものです。

    自己責任でのプライベートでのトライアルに閉じておけば良かったのかもしれませんが、私としては聴感のみに頼りがちでは…というのもあってやってみたことでありました。
    今後もご指導・ご鞭撻いただければ幸いです。