• 3112月

    DigiFiヘッドフォンアンプを私のパソコン周りに復活させたわけですが、まだいまひとつ物足りなさが残っていて、DDC、DAC、アンプ、ヘッドフォンのどれにボトルネックがあるのか調べてみました。
    結果的にDACがいちばん弱いというのが分かったので、これを手持ちの中から選定してみることに。
    候補となる手持ちのDACは以下のとおりです。

    ALO Audio The Key
    ARCAM DELTA BLACKBOX 100
    ATOLL DAC100
    CHORD Mojo
    PhaseTech HD-7A
    RATOC RAL-2496HA1

    ARCAMはリビングで使ってますから、実質的にはそれ以外の5台が候補となります。
    Mojoはポータブルなので常用するのはちょっと厳しいかなと思われます。
    またDP-77もデジタル入力がありますが、さすがにこれはやり過ぎでしょうから候補から外してあります。

    これまでは前回の写真のとおり、The Keyだったわけですが、これをまずパソコンにつないだことがなかったCHORD Mojoにしてみました。

    ちょっと聴いてみて、これはもうThe Keyとは比較にならないほど良いなと分かります。
    DSDもネイティブ再生できますし、いろんなジャンルでここまでHD598で鳴らせるんだ!と気づかされます。
    これでヘッドフォンやヘッドフォンアンプにボトルネックはないと分かったのは大きな成果です。
    Mojoは充電用のUSB端子とデータ通信用が分かれているので、実際にデスクトップで使うのはやや苦しいですけどね。
    それに寝る前のiBasso DX90やALO Audio Rxとの組み合わせは代えがたいものがありますし、iPhoneとつなぎたいこともあるわけで、そのニーズのほうが優先と判断しました。

    そこで次はATOLL DAC100を復活させてみました。
    最初はDDCにPhasetechが対応していないCombo384を使ってみましたが、Mojoと比べると音が固いのがやや気になります。
    32bit出力しかできないCombo384で鳴ることは確認できたのは良かったですけどね。
    レコード録音の音の違いは分かりやすい気がしますし、据え置きだけに芯のしっかりした音ではあります。
    ただ、繊細な表現という点ではMojoに比べてやや粗さも目立つ部分があります。
    古い録音をハイレゾ化したものだと残留ノイズはMojoより明瞭に分かったので、オーディオ的な観点では優れているのでしょうけどね。
    そこでDDCをX-DDCに切り替えたところ、静寂感が向上して固さは減りましたが、今度はちょっと柔らかめです。
    それなりに悪くはないのですが、Mojoに負けた感じが残るのはちょっと残念さがあります。
    なお、Combo384はDCプラグがACアダプタと相性が悪いのか、接触不良で不安定なので外してしまうことにしました。

    そうなるとやっぱり上に行くしかないわけで、メイン機材につないでいたPhaseTech HD-7Aを奪うしか手はありません。
    まずはHD-7AのUSB入力を使ってみますが、ATOLLよりもさらに真面目なサウンドで据え置き機のメリットがより活きてきました。
    これでいけそうな雰囲気になりましたから、もうメイン機材からは外す覚悟をして、X-DDC経由で同軸入力をHD-7Aに入れて使うことにします。
    X-DDCはリニア電源も用意してありますから、これをオンにするとさらに厚みが出てきます。
    低域の深みはもうちょっとあっても良いかなぁとは思いますが、ここまでやればさすがにMojoにも勝てそうです。

    そんなわけで構成としては以下のようになりました。

    パソコン: Apple 27inch 5K iMac
    USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
    USB-DDC: JAVS X-DDC(トランス式安定化電源より電源供給)
    デジタルケーブル:ACOUSTIC REVIVE COX-1.0tripleC-FM
    DAC: Phasetech HD-7A
    電源ケーブル: Cardas Twinlink Power
    音声ケーブル: QED Performance J2P
    ヘッドフォンアンプ: DigiFi No.22
    ヘッドフォン: SENNHEISER HD598

    なんだかケーブルなど豪勢に投入してありますが、その代わり(?)、HD-7Aはクリーン電源から通常電源に切り替えて気軽に使えるようにしました。
    メイン機材でパソコンの音源を鳴らしたい場合は光デジタルでDP-77で鳴らす形なので、電気的には切り離された形となったのもかえって良かったかも。
    構成はちょっと大げさですが、手持ちの機材でなんとかなりましたし、作業をしながらでも聞きやすくて、しかも音質もかなり良いレベルを確保できたので満足しています。
    本気モードの時はヘッドフォンですら聴く気にはなれないですけど、多少息抜きモードの時にはこれで聴いたりしつつ作業を進めていけそうです。

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    Filed under: Audio
    2017/12/31 6:15 pm | ヘッドフォンアンプ用のDAC選定 はコメントを受け付けていません

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