• 271月

    バイノーラル特化型ともいわれるfinalのイヤホン「E500」を購入してみました。

    finalの直販オンラインストア、あるいは秋葉原の同社の直営ショップでしか買えないのが難点ですけども、お値段も同社では最廉価な部類ですので試してみる価値はあるかなと。
    私はオンラインストアでの購入でしたが、発送方法に「クリックポスト」が選べますので送料もかなり抑えられています。

    箱もかなりシンプルな感じですが、イヤーピース等はしっかり付属しますし、それだけでもかなりの価値がありそうです。

    イヤホンの外観はさすがにE4000やE5000といった手持ちのEシリーズと比べたらプラスチッキーですけれども、装着感は悪くありません。
    左右が筐体側の刻印ではちょっと区別しづらいですが、そこはイヤーピースの色で判別してね、ということのようです。

    しばらくエージングが必要なようですが、まずはバイノーラル音声を聴いてみたくなるというものです。
    その再現性はさすがといった感じで、finalの製品ページに埋め込んであるデモ動画(自社製というわけではないようですが)でも思わず「おーっ」と思ってしまうほどに違いがあります。
    他のイヤホンでも当然、前後左右の方向は分かるのですが、E500になるとその距離感や物体の大きさや速度、音の質感などがより映像感覚で掴めます。

    当然ながらケーブルは直生えで3.5mm3極ですので、最初はiPhoneのLightning-3.5mm変換アダプタから聴いてみたわけですが、バイノーラルの再現度合いに関してはこれでも十分体感できます。
    ただ、能率は決して良いわけではないですから、やや音量は取りづらいですけれど、音量だけでいえば許容範囲でしょう。
    しかし本領はやはりしっかりしたアンプで発揮されるところはあるようです。
    純粋な1音源がクルクル回るようなデモならともかくとして、映像作品などではアンプがしっかりするほど、複数の重なりや反射音、残響までつぶさに描写されるようになってきます。
    そもそもかなり写実的な風合いのイヤホンですけれど、アンプを強化することでさらに生々しい音の質感を感じ取ることができるようになりました。

    バイノーラル特化ということで普通の音楽はどうかなぁと思いましたが、ややデッドな仕上がりではありますが、全く合わないということはありません。
    若干物足りなく感じる場合はアンプを強化してみればしっかり聴かせてくれるようになるケースがほとんどでした。
    ただ、さきほど書いたデッドさと、ややユニットを過制動しているイメージがあるので、オールマイティと行かないケースも出てくることでしょう。
    逆に言えば、それが最高にハマるパターンもあるわけで、その良い部分を楽しむイヤホンと割り切る必要はあるのでしょうね。

    おそらくゲームにもかなり使えそうで、一般のゲーム用ヘッドセットは方向性のわかりやすさを高めるがゆえに高域のキツさが気になることがあるのですが、その点、E500はむしろ高域は柔らかめの傾向なので長時間聴いていても疲れにくいと思います。

    ある意味、乗りに乗っているfinalだからこそ出せたイヤホンだなぁとも感じます。
    資金的な意味もありますが、ヘッドホンやスピーカー技術の応用ではないイヤホンならではのノウハウをしっかり蓄積できていればこそでしょう。
    もちろん実験的な要素を持つものなので万人にオススメできるものではありませんし、購入方法も限られますが、誰でも驚くほどのポテンシャルを秘めていると感じた次第です。
    普通に音楽だけ聴くのであればE1000やE2000にしておいたほうが無難でしょうけどね。

    Filed under: Audio
    2020/01/27 2:00 pm | final E500 レビュー 到着編 はコメントを受け付けていません

Comments are closed.