• 2311月

    長らくトラブっていたAccuphaseのSACDプレーヤー「DP-77」ですが、少し前に戻ってきまして、今回こそは完治したようです。

    念のためにしばらく様子見してから記事化したのですが、届いた当初から出音がこれまでと全然違っていたんですよね。
    以前は音飛びするくらいなので読み込み精度が低くなって音が安定しないことがあるのかなぁと思ってましたが、そもそも音に揺らぎといいますか、不安定さがあったように感じます。
    きちんと計測したわけではないので、あくまで主観ですけれど歪みが減っていてS/Nも上がってるように思いますし、なにより音像が歪まないんですよねぇ。
    以前はどうやっても日によって定位が傾いたり散らばったりしていたのです。
    明確に音飛びするようなものとは違うので、人間の調子も含めた他の要因かもしれないと思っていましたが、今回戻ってきたのを聴いてみて「これはどこか悪かったんだな」と。

    一旦は仮配置しましたが、ラックに入れてしまうとSCD-777ESの上部が塞がって使えなくなってしまいますし、どうせなら入れ替えた状態が良いかなと考えて、こんな感じにしてみました。

    ちょっと中途半端な感は否めませんが、プリアンプの上のスペースも少し増やせましたし、それぞれにヒッコリーボードも割り当てられているので当面はこれが良いかな。

    なお、今回の修理で交換されたのはDSP AssyとDAC Assyです。(下の写真の赤い枠の部分。緑は前回交換した光学ドライブ。)

    音飛びが起きていたのはCDのみなんですが、CDもDSPボードにあるCS8427でアップサンプリングされていますし、光学的な音飛びとは別に音切れが発生する可能性はあるようです。
    ただ、出音から推測したところではやっぱり電源部を併設したDAC Assyに何らかの不具合があった可能性のほうが高いのかなぁと推測します。
    UPC2412AHFなどの三端子レギュレータがシャーシに向けて取り付けてありますし、これに絡む電解コンデンサなどが疑わしいのかなぁと素人目には思えてしまいます。
    もちろん、あちらもプロですのでそこはオシロ等で波形をチェックされていて「しばらく使っていなかったのでは?」というくらいキレイな波形だったということでしたが、実際にこうやって完治したとなれば、やっぱり今回交換した何処かがおかしかったということにはなろうかと。

    結局、状況が再現できずに貴重な部品(というより基板全体)を大量に交換してしまったことには正直残念な気持ちしかありません。
    治ったんだから良いじゃん、こんな古い機種でも治してくれるだけありがたい、という声も聞こえてくる気がしますが、自分のが治ればそれで良いとは素直に思えないのです。
    ちなみに部品単位で交換しないのは当時の部品がすでに入手困難になっているケースが多く、Assyでの交換になる、とのご説明でした。
    また今回、大々的に交換してしまいましたので、今後の保証対象外修理という扱いとなっています。
    それ自体は症状が分かりづらかったので仕方ないとは多少思いますが、こちらでは再現できていたのですから、訪問修理という方策もあっただろうになぁというのは正直思います。(提案はしましたが、今回のケースではやらないとのことでした。)

    以前もちょっとネガティブな記事を書きましたけども、今回の件でAccuphaseに固執するのはもうやめようと私自身はそう決心できました。
    実際問題、修理でかなり良くなったDP-77も音質面で内部やケーブル類などで手を入れてあるSCD-777ES改に負けている部分が多々あるわけで、以降は他社の選択肢も広がった形です。
    ただなかなか良い選択肢があるわけでもないですし、SCD-777ESとの2台体制なら当面不満もありませんから、しばらくは音楽を聴くことを主体にしつつ、かなり長期的なスパンではシステム全体を他社へリプレースをはかっていくことになるのかなと思っているところです。

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    Filed under: Audio
    2019/11/23 12:00 pm | DP-77、完治 はコメントを受け付けていません

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