• 1810月

    ACOUSTIC REVIVEさんからデジタル同軸ケーブル「COX-1.0tripleC-FM」をお借りしました。

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    「入り口から出口まで」の貸出群の一つでして、イヤフォンでの試聴をやった時も同軸ケーブルだけは違ったんですよね。
    これまでお借りしているシリーズとは違い、このCOX-1.0は相当に高価(88,000円/1m)ですが、快くお貸し出しいただきました。

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    まず接続時に取り出して感じたのが、とにかく驚くほどケーブルが柔軟な点です。
    普通のケーブル構造とは違っていて、シールドに銅製のフレキシブルチューブを使用していて、天然シルクの緩衝材が単線のPC-TripleC導体をチューブ内で支える構造によるものだとか。
    先日購入したSpace&TimeのRSC Master Generation 2 Digitalも考え方としては近いものがある構造ですけども、取り回しの良さでは断然、COX-1.0のほうが上です。

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    RCAプラグはコレットチャック式で、端子部分はロジウムメッキになっています。
    構造はWBTのに似ていますが、おそらくアコリバオリジナルのものです。

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    ファインメットビーズの在処は今回確認できませんでしたが、他社のPC-TripleCケーブルとの大きな違いはここにもあります。
    特にシールドがフレキシブルチューブとシルクを併用したものである点からもノイズ対策を補う意味でもファインメットビーズが効果を発揮しているのではないかと思われます。

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    能書きはそれくらいにして、早速、USB-DDCとDAC間に使ってみますと、それまでのCHORDと比較して明らかにハイスピードで低域の余裕があるのが分かります。
    特に曲間の静寂性が素晴らしいもので、さきほどのファインメットビーズも功を奏しているのでしょう。

    ボーカルに厚みが出て、実体感がさらに高まったんですが、それでいて温かみもあり、かつ定位は非常に明瞭、と同じ機材から鳴ってるとは思えないくらいのグレードアップを体感出来ました。
    女性ボーカルに鼻詰まりっぽさが出ないのも良いですし、音源によって結構な分量でかかっているケースも多いリバーブなどのエフェクトもあまり不自然に浮きすぎず、バランス良く聴けます。
    ピアノの余韻も伸びやかで美しいもので、刺激がなく、それでいて鋭い、という硬軟のバランスがとても良いケーブルです。

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    アコリバのケーブル等を使用して録音されたという、さだまさしさんのアルバム「第二楽章」も聴いてみますと、これまで聴いていた時よりもパルシヴさと迫力が非常に増しています。
    「そうだ、こう表現したかったんだ」というのが改めて分かった次第で、スタジオライブをそのまま聴いているような熱さが伝わってくるというとちょっと大げさでしょうか。
    低域が一塊にならず、きちんとほぐれて伝わってくるのが特徴的ですし、どこにも強調されたところがなく自然体なのが気に入りました。

    ただ、良いことばかりではありません。
    なにせDDCはおろかDACよりも下手をすると高級なケーブルですし、その鮮度の高さがゆえ、我が家のシステムレベルでは粗がどうしても目立って浮き立ってきます。
    具体的にはDDCなのかパソコンからのデジタル信号の不安定さだったり、小口径スピーカーの低域の限界などが白日の下にさらされてしまった気分です。

    特にハイレゾ音源ではさきほどのように厚みはあるものの、低域が伸びきってないがためにややこもったような感じになってしまうケースがあります。
    そこでもう少しレベル的に対抗できそうなCDプレーヤーのほうに移動させました。
    こちらならさきほどまで書いたメリットの部分のほうが上回りますから、低域の限界を別にすれば、その恩恵のほうだけにあずかることができます。

    一方、DDCのほうはCDで使っていたCHORD Signature Digitalにしてみました。
    さきほどまでよりもテンポがゆっくりしたように感じるのは不思議なもので、穏やかないつものサウンドに戻りました。
    元に戻れないほどの落差を感じたらどうしよう、と思っていましたが、こちらは多少の演色はされているものの、「国産機をイギリス機にする」ようなところがあり、これはこれで楽しめそうです。
    なお、この時点での試聴環境は以下のとおりです。

    [ デスクトップシステム ]
    パソコン: Apple Mac mini
    USB-DDC: JAVS X-DDC(電源:第一電波工業 GSV500)
    DAC: ATOLL DAC-100
    CDP: SONY CDP-557ESD
    Pre Amp: LINN MAJIK-IL
    Power Amp: LINN LK140(低域側), LINN MAJIK-IL(高域側)
    Speaker: DALI Royal Menuet II
    電源タップ: Shelter, LOG AUDIO LD2000
    壁コンセント: ACOUSTIC REVIVEオリジナル(プレート:CB-1DB)

    USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
    デジタルケーブル: CHORD Signature Digital(DDC), ACOUSTIC REVIVE COX-1.0tripleC-FM(CDP-ATOLL)
    音声ケーブル: ACOUSTIC REVIVE LINE-1.0R-tripleC-FM(DAC-pre), CHORD Chameleon Silver Plus(pre-LK140), QED Reference Audio Evolution(LK140-MAJIK)
    スピーカーケーブル: QED Signature Revelation(高域側),CHORD Epic Twin(低域側)
    電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(タップ), ACOUSTIC REVIVE POWER MAX-5000(ATOLL), ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(MAJIK-IL), Accuphase APL-1(LK140)

    あとはもうお値段だけが問題なのかもしれませんが、「DSIX-1.0-tripleC」というのが年内発売予定だそうです。
    ただあいにく「両端BNC仕様」との記載がありますし、これが廉価版という位置づけなのかは不明ですが、LINE-1.0R-tripleC-FMくらいのランクのモデルがあると、私くらいのレベルのユーザーには嬉しいかなと思います。

    Filed under: Audio
    2014/10/18 7:00 pm | ACOUSTIC REVIVE COX-1.0tripleC-FM レビュー はコメントを受け付けていません

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