• 239月

    ZYXのカートリッジ「Ultimate 100」はまだエージング途中ながら一旦レビューも書いてみましたが、やっぱりそれだけではなかなか音は伝わらないだろうなぁと感じて、まだ時期尚早と思いつつもPCM-D100で録音してみました。
    それを公開できればそれで話は終わりなんですが、著作権も絡みますし、LYRA Helikonで同じ曲を録音した際の周波数特性を比較掲載してみます。

    負荷インピーダンスはメーカー指定に近い100Ωにしていますが、これだとかなり低域モリモリのピラミッドバランスです。
    その後、10Ω、30Ωも試しましたが確かに高域は伸びるものの、全体的な音のまとまりからすると100Ωが良いのかも。
    高域の減衰はリード線やヘッドシェルによるところも大きいと思うので、そこは別のヘッドシェルを調達するようにしておきました。

    FLACのファイルサイズは曲の情報量の指標にもなるので良く見比べてますが、これまで同一曲を録音したファイルサイズはカートリッジごとに以下のようになっています。(24bit/192kHz)

    DL-103 : 193.3MB
    ZYX Ultimate 100 : 195.3MB
    DL-103ボロン改 : 195.4MB
    Lyra Helikon : 199.1MB
    Accuphase AC-2 : 201.7MB

    Ultimate 100もディスククリーニング前は193.8MBでしたから、盤面やトーンアームのセッティングなどでだいぶ変わってくると思われますし、あくまで参考値ではあるでしょう。
    特に高域のほうが圧縮が効きづらいところがあるでしょうから、カンチレバーなどの共振であってもデータサイズは大きくなるとも言えます。
    ただ聴いた印象から来る解像感と、このファイルサイズはわりと相関があって現状だとUltimate 100はライラやAC-2よりはワンランク低いところに留まっています。
    以前のレビューで書いたように左右の音の分離具合や余計な共振のないクリアさと力強さはあるものの、現状では少し情報が整理されてしまっているように感じる部分もあります。
    前述の通り、個人的にはリード線やヘッドシェルを疑っていますけどね。

    録音した目的はカートリッジ比較だけでなく、ヘッドシェル交換とイギリスに注文中の物を導入した際にどう変化するかな?というのを客観的に聴き比べたいというのもありました。
    またSAECのトーンアームも色々と調整を試行錯誤しているので、それのメモ的な意味合いもありますね。
    トーンアーム設定に関してはまた別記事にするとして、レコードをデジタル録音しても意味がない…と言われがちですが、単純にリスニング用だけでなく結構役立つものです。
    それにカートリッジの劣化や針折れ(ないに越したことはないですが…)したら聴けなくなってしまいますし、その意味でも録音してみるのは悪くないのかなと思っています。

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    2017/09/23 12:00 pm | No Comments
  • 229月

    「購入ショップの見直し」という記事で今後はJoshinさんをメインで使っていこうと書いたばかりなのですが、それに前後して注文した以下のオーディオケーブル2本の注文・納入に絡んで、トラブルが起きてしまいました。

    Accuphase ASLC-10
    Cardas Iridium Phono ストレートDIN 1.25m

    結果として2商品は返品、そして本日返金されたのですが、購入店、卸問屋、代理店、さらにはオーディオ業界の課題が混沌と入り混じって起こった事態のようにも感じますので、事の顛末をブログ記事にしておくことにしました。
    なお、出来る限り私感は挟まず事実だけを記載するつもりですが、やはり感情的な部分が多少入り混じってしまうかもしれないので、そういうゴタゴタを読みたくない方はここで去っていただいたほうが良いかもしれません。
    また、事実と異なる部分がございましたら、当事者にかぎらずご指摘いただければ幸いです。
    元記述が分かる形で訂正したいと思います。(誤字を除く)

    時系列での流れを書く前に今回の注文はややイレギュラーであることを書いておく必要があります。
    これまでは私もJoshin Webさん(昔は店舗でも購入経験あり)でネットショッピングしていたのですが、今回は知人を経由してその方が店員さんとして所属する地方の店舗から「遠隔」で購入するような形を取りました。
    ですので、今回のような事態がオーディオコーナーをしっかり設置した店舗やJoshin Webでも同じような経緯を辿るとは限りません。
    ただし、トラブル発生後は本社にも問い合わせていますので、諸々の「ルール」は会社としての統一見解だと思われます。

    それを踏まえた上で、時系列での流れを書いてみましょう。

    8/20 2商品注文、銀行振込(○)
    8/22 入金確認(○)
    9/2 手配状況問い合わせ→9月中旬予定
    9/12 商品入荷→9/17到着予定(○)
    9/17 届かず(クロネコから9/18到着予定連絡)
    9/18 到着→片方が別商品→店舗に電話連絡
    9/19
    11時 問屋に連絡したと連絡。見つからない場合はまた4週間待ちとの情報。(○)
    16時 商品が見つかったと連絡。どうするか?と問われる(○)
    17時 店舗に電話→担当さんはお休み
    17時半 本社に電話→誤配は悪かったが、そもそも分割配送はしない
    18時半 店舗から電話→2商品(1注文分)を返品すると決定(TEL)
    9/20 返送
    9/22 商品が店舗に到着→口座に返金と連絡(TEL)
    ○:Joshinさん店員さん側からのメッセージ、TEL:Joshinさん側からの電話

    8/20注文をお願いする時点ではCardasのみをお願いしようと思っていましたが、なるべくなら金額的にも多いほうが良いだろうとAccuphaseもいっしょにお願いすることにしました。
    商品に関してはCardasはWebでも取り寄せ商品だと分かっていましたので、多少時間がかかっても良いが「1ヶ月とか掛かる場合はご連絡いただければ」とお願いしておきました。
    またJoshin Webさんとは違い、クレジット決済はできないとのことだったので、その日のうちにオンラインバンキングにて振込処理をしておきました。
    発送に関してはうち(福島県)が「弊社配送エリア外」(?)となるため、「クロネコヤマト便でのお届けとなります。送料は無料です。」と伺っていました。

    22日は入金確認のご連絡もいただき、あとは普通に商品の到着を待っていました。
    ちなみにAccuphaseのASLC-30はその少し前にJoshin Webで購入しており、数営業日で入荷することは大体推測できていましたが、揃ってからの発送になるだろうと。
    ただ、9/2の時点でも連絡がなかったため、こちらから問い合わせ、9月中旬予定との回答をもらいました。
    なおJoshin Webですと「お届けが10日以上かかる場合には、メールにてお知らせいたします。」とされています。
    できれば納期の連絡は店舗側から少し早めに欲しかったところですが、ここまではほぼ問題ないところかと思われます。

    そして9/12に商品入荷の連絡があり、「9/17配送予定」とのこと。
    「クロネコヤマト便でのお届け」と聞いていましたから、さすがに何故?と思い尋ねると、一度社内便で大阪に送り、そこからクロネコヤマト…という形なんだとか。
    また9/13は水曜日で社内便がないため、とのこと。
    この段階で「融通が利かないなぁ」とは思いましたが、17日を待つことにしました。

    しかし17日になっても発送の連絡はなく、17日は待ちぼうけとなりました。
    これは個人の考え方にもよるところですが、最近は宅配業者さんの多忙がニュースになるほどですし、なるべくなら不在ではなく1回で受け取りたいという思いがあります。
    問い合わせ番号があれば配達時間指定もできますが、その連絡もないため待つしかなかったわけです。
    夜になってクロネコヤマトから9/18配達予定の連絡があり、「配送」はJoshinの大阪を出る日付だったのでしょう。

    そして18日に荷物を無事に受け取りましたが、なんだか箱が小さい(60サイズ)と感じました。

    上の写真はASLC-30ですが、ASLC-10も同様の箱でこれにCardas(買ったことがある方なら分かるジップロックに入ったアレ)が入って緩衝材も付けるでしょうから、60サイズはちょっとおかしいなと。
    Accuphaseの外箱がないとかかなぁと思いながら開梱してみますと、もう一つのほうが明らかにおかしい状態です。

    どう見てもCardasじゃないのはオーディオをやっていらっしゃる方なら一目瞭然かと。
    ただ背面のバーコードにはIridiumの記載があります。

    こうなると開けないわけにもいかず、一応中身を確認しましたが、やはり箱のとおり、Black Cat Cableの同軸デジタルケーブルでした。

    すぐに私から店舗に電話連絡しましたが、あいにく休日でしたし、とりあえず翌日、代理店と問屋の営業日を待とうということになりました。
    私としてはBlack Cat Cableを待ってた方のところにIridiumが届いてるのではないかと心配になりましたが。
    ただ、私も翌日は打ち合わせの予定とそれに伴う作業が入っていると伝えておきました。

    しかし翌日の11時、打ち合わせの準備中に「問屋(メース)に連絡した」旨のメッセージが。
    また「発見に至らなかった場合はカルダスへ再発注」とのこと。
    この時点で商品引換のため、問屋(メース)に発送先の個人情報を伝えても良いか?と問われましたが、まだ発見もされていないわけですし、断りました。
    もし再発注となると代理店の在庫を確認するしかないなと、打ち合わせ後、太陽インターナショナルさんに直接電話。
    フォノケーブルはほぼ全て「カルダス本社から取り寄せで4週間程度かかる」との返答でした。

    そして16時頃、商品が問屋(メース)で見つかったと連絡。
    どうするか?と問われたのですが、ここまで来ると届いたケーブルや引き換えなどでトラブルが起きかねないと思い、カルダスのほうはキャンセルしたい旨を一旦伝えました。
    ただなにぶん急な連絡でしたので電話で話そうと17時頃、店舗に電話しましたが、店員さんは実は当日お休みで伝わらず、仕方なく本社に電話。
    お客様相談室に転送されましたが、そちらからの回答は要約すると「誤配は悪かったが分割配送はやってない」とのこと。
    1注文1商取引だということなので、それならば今回届いたものも一体の商取引だと判断し、届いたまま返品することに決めました。
    その後、店舗から電話があり、着払いで返送後、口頭で伝えた銀行口座に9/22返金(購入金額のみ)されました。

    さすがに全ては書ききれないので多少端折ってるところもありますが、こんな顛末です。
    私としては今後、同じような思いをする方を出さないようにリスクアセスメントをして是正措置をしてほしいと思いますが、やり取りの常々に「弊社としては原則として…」という言葉がついて回り、改善につながりそうな気配は感じませんでした。
    私が要因分析をするのも筋違いですし、ここはあくまで事実のみを顛末として載せておこうと思います。
    繰り返しになりますが、今回の注文ルートは店頭購入やWebショッピングとは異なる、やや特殊なケースかもしれません。
    ただ、代理店、卸問屋、販売会社自体の「販売」への姿勢というのは変わらないわけで、そういう意味では注意喚起と改善への期待も込めているという私感は端々ににじみ出てしまっているかと思いますが、それはご了承いただければ幸いです。

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    2017/09/22 3:11 pm | No Comments
  • 219月

    Campfire Audioから新しいイヤフォン「POLARIS」が9/29に発売となるそうで。

    ANDROMEDAという傑作を生んだことでもはや説明は不要なくらいメジャーになった銘ブランドですが、それでもまだまだ挑戦的に新しい取り組みをしてきています。
    今回のPOLARISはダイナミック型ドライバーとBA型ドライバー双方を積んだ「ハイブリッド型」という構成です。
    数としてはそれぞれ1基ずつで、それ自体は他社でもあると思いますが、そこからの掘り下げがCampfire AudioがCampfire Audioたる所以かなと。

    まず、MMCX採用でリケーブルはALO audio製なのはこれまで同様ですが、今回は外観がブラックになっています。
    単に見た目だけではなく、導体も異なっていて銀メッキ銅ではなくて純銅を使ってあります。
    チューニングしていく段階でコッチのほうが良かったから…ということですが、意外とそこまで掘り下げて仕上げるメーカーって多くないように思います。
    販売戦略上、目新しさを出したいために色を変えたり派手にしたりシールを貼ったり(苦笑)するところは多いですけどね。

    ダイナミック型のほうは当然ながら低域をつかさどるわけですが、スピーカーでいうところのキャビネットを持たせることでダイナミック型が持つ性能を引き出す仕組みとなっています。
    名称としては「Polarity Tuned Chamber」となっていて、内部の画像があれば良かったのですがあいにく画像検索では見つかったものの公式なものはなくて、ココに掲載することはできませんでした。
    ダイナミック型でイメージするような耳のほうに振動板が向いてるような形ではなく、前後にチャンバーがあって、実質的にはコンプレッションドライバーのような感じでしょうか。
    BA型のほうはチューブレスで「Tuned Accoustic Expansion Chamber」というものがドライバの前に配置されていて、こっちは音響レンズみたいなイメージです。
    どちらも推測を踏まえたもので、素人のヘタな説明ですので、本来の動作はもっと複雑かと思われます。

    外観については最近採用しているセラミックコーティングが施されていて、耐摩耗性などが向上しています。
    ANDROMEDAのCK版を待つ声も多いと思いますが、風合いやフィット感、音色も含めて考えるとCKにするだけ、ではコダワリの多いCampfire Audio開発陣は気持ち的に許可できないのかもしれないですね。
    周波数特性が相変わらず、20Hz-20kHzとハイレゾ何処吹く風というところも流石という感じです。
    インピーダンスは16.8Ωとのことなので、わりと鳴らしやすそうなスペックとなっています。
    私も外出する機会が多ければ「いつかはCampfire Audio」と思っているのですが、SOHOの身だと出番があまりないんですよねぇ。
    ただ出張の際にはぜひ試聴くらいはしてみたいなと思っています。

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    2017/09/21 12:00 pm | No Comments
  • 209月

    ZYXのMCカートリッジ「Ultimate 100」を手に入れました。

    元々はR100-2がまだ残ってるお店があり、AmazonのYATRAと同じくダメ元で注文してみたところ、やっぱり在庫切れだったのがキッカケでした。
    Amazonとは違い、お詫びのメールもすぐにいただき、相談にも載っていただいたので、こうなったらやはり現行モデルに行くしかないかなと。
    お店の方はPhasemation PP-300を推してくださったのですけどね。

    ZYXらしい凝った包装に包まれたソレはまさに宝石のようです。(お値段も宝石並みだけどな…。
    和風の巾着袋や升を象った木製のケースなど、海外でのセールスを意識してるのでしょう。
    シリアルナンバーから推測すると57番目となりますが、公式Facebookなどをみると90番台も製造されているので、手元に届いたのは店頭在庫だったのでしょう。
    実際、他のお店だと取り寄せが多く、場合によっては納期に数ヶ月かかるケースもあるようです。

    付属品としてはブラシと取付用の3種類の長さの異なるネジ(一つはパッケージ固定に使用されてます)、マイナスドライバーが付属します。

    ただ、ZYXのスタイラスクリーナー同様、ブラシの毛先がちょっと曲がってたり、パッケージを開けるのにはプラスドライバーが必要だったりと、なかなかオチャメなところも相変わらずです。

    最初からコレにしとけば良かったのでは?とも思うのですが、躊躇していた最大の理由はR100シリーズまではボロンカンチレバーだったものが、Ultimate 100ではカーボン製に変更になっていたためです。
    評判が出回っていれば安心もできるのですが、あまりレビューも見当たらず、ちょっと冒険度合いが強いなぁと…。
    ちなみにカーボンは1本ではなく5μmの繊維を1000本固めたものだとか。

    針先はカンチレバーに直接ではなく別の部材に付いてる構造なのはこれまでのZYXと同様です。
    スタイラスはマイクロリッジで、高域が非常に伸びていて寿命も2000時間を十分保証するものだそうです。

    ヘッドシェルもしっかりしたものを調達しようかと思いましたが、とりあえずは手持ちのオルトフォンにオーディオテクニカのリード線を準備しておきました。
    前述の通り、店頭在庫があったのですぐに届いた、というのもありましたけどね。

    今回は私には珍しく新品ですから、しばらくエージングが必要で現段階でもまだ十分とは言えないでしょう。
    ただ、巷にレビューがあまりにも見当たらないですし、少しでも参考になれば…とファーストインプレッションを書いてみることに。(これを読んで「よし、買うか!」という方もそうそう居ないでしょうが…。)

    まず最初に感じたのがとにかく分厚い音で高域のクセが皆無というところです。
    ZYXは正確無比なサウンドで、逆に言えばクセが少なすぎて面白みに欠けるというような評判も耳にしていましたが、Helikonのような純度優先で繊細過ぎる方向ではなく、しっかり音楽の熱さを伝えてくれます。
    高域については最初の時点ではちょっと物足りないかな?とも思いましたが、ある意味それはこれまでカンチレバーの材質による振動を「ツヤ」として感じていただけだったようにも思います。
    かと言ってダンピングされてしまっているわけではなく、まさに「究極の鮮明にしてダイナミックな原音」という謳い文句通りのものです。

    出力電圧は0.25mVで、新品のカートリッジは大抵そうですが最初は小さめに感じますから、まだまだエージングが必要なのでしょう。
    ちなみにHelikonが0.5mV、AC-2が0.18mVです。
    話がちょっと前後しますが、AC-2は針交換ができず、HelikonはKleosに交換可能なものの、針交換が24万円以上とのこと。
    Kleosの新品は30万円以上ですから仕方ないものの、これでは安心してHelikonを使えないというのも入手理由だったのでした。(他にカートリッジをたくさん持ってるだろ?え?聞こえない…。

    で、話を戻しまして、ZYXはリアル発電系と呼ばれる磁気回路も特徴ですが、左右の音の分離具合は他のカートリッジでは味わったことのないものです。
    その分、中央定位する部分はセッティングにシビアで、HekikonやAC-2同様、アームの高さやプレーヤの水平、カートリッジの取り付けアジマスなどにはかなり気を遣いました。
    それでもLyraよりはだいぶラフに扱える感じでしょうか。
    不思議なことに古い盤のほうがこうした設定にシビアな傾向があるようです。
    左右の溝はそれぞれ45度のはずですが、溝の深さやバーティカルカッティングアングル辺りが関係してるのかな?

    なお、トレースノイズは針の状態が良いこともあるのかもしれませんが、他のカートリッジより小さく、チリパチノイズも少なめです。
    ただし盤面自体の状態を示すノイズはしっかりと拾い上げられてきます。

    そういう調整が定まってくると、ピアノやドラムといった楽器それぞれの音色がとても本物に近いなと感じます。
    一般的に言われる「温かい音」といったものとは全く違いますし、かと言ってCDのような音でもなく、どちらかと言えばマスターテープ寄りの音を再現してくれるようです。
    これと聴き比べるとAccuphase AC-2はレコード芸術的な音作りがなされていますし、Lyra Helikonは繊細なオーディオエンスージアスト向けな音傾向なものの、トレーサビリティなどの基本性能がやや劣る傾向が感じられます。
    それぞれに違いがあるだけに、この3本がうまく使い分けられそうですけどね。

    また脱線気味になってしまいましたが、エージングも徐々に進んできてるはずなのになんとなく物足りなさがあって、これはやっぱりヘッドシェルやリード線がボトルネックになっているのか?と感じたので、とりあえず手持ちのあるリード線を替えてみました。

    CHORD Carnival Silver Screenの自作線に替えたつもりだったのですが、コレが実はCello Stringsでした。
    オーディオテクニカから大幅に変化したのでちょっと驚きましたが、これまで使った中でもベストに近いCello Stringsなら納得です。
    これも市販品に比べるとそこまでワイドレンジではありませんが、それでも高域の伸びや先鋭さ、音の抜けが全く変わりました。
    まだまだ改良すべき箇所もありそうですが、まだエージング中でもありますし焦ることはないでしょう。

    その後もプレーヤーにRMF-1を復活させましたが、これも楽器の配置や音のキレ、低音の締り具合が全く変わってきました。
    これまでのカートリッジでも何かを変えれば違いがそれなりには分かりましたが、どうしてもカートリッジの色に惑わされるところも多く、ここまで明確に判るのはUltimate 100が初めてかも。
    それだけUltimate 100自体にとにかくクセがないのでしょう。
    ですから、機材やセッティング、盤面の状態など、他のちょっとした変化も明瞭に描き出してしまうようです。

    Ultimate 100の現時点での感想とすれば一言で「まるで原器のようなカートリッジ」ということになるかと。
    それだけに「これじゃなきゃ出せない音」というものは持ち合わせていないですし、アナログ再生の楽しさとはちょっと違う次元にいるようなところがあるかもしれません。
    ただ盤面に刻まれた音楽を熱く奏でること、それが本来の目的ですから、その意味でもリファレンスの一つと呼べるのではないかと思います。
    エージングが進んできて、環境もさらにボトルネックをなくしていったら他のカートリッジとの比較などで再度、掘り下げた(?)レビューを書いてみたいなと思っています。

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    2017/09/20 12:00 pm | No Comments
  • 199月

    PHILE WEBさんがTwitterでやっていた『ShureのLightning対応リケーブル「RMCE-LTG」特別キャンペーン』で「Shureオリジナルイヤホン用ケース」が当たりました。

    たぶん400RT以上行ってたと思うので、プレゼント賞品は以下の通りだったはずです。

    Shureオリジナルイヤホン用ケース × 3個
    ShureオリジナルUSBメモリ × 3個
    Shure DAC/アンプ搭載ケーブル「RMCE-LTG」 × 1個

    私も紗羅もiPhone 7/8 PlusになるのでLightningリケーブルの「RMCE-LTG」が気になってたのですが、それは自分で考えるとして有り難い当選です。

    まるでアタッシュケースのような外観ですが、さすがにそんなにバカでかいことはないものの、腕時計ケースくらいの大きさはあります。
    イヤホンよりもカートリッジのほうが合うんじゃないかなぁと思ってみたり…。

    SHUREさんのカートリッジはM97xEも持ってましたが、弟に貸し出してたので、とりあえず手持ちのを入れてみました。
    現実的には固定できないから改造が必要ですし、やっぱりイヤホンを入れるのが良いでしょうね。

    さらにケースの中にはイヤーチップがいっぱい入ってました。
    トリプルフランジのeatfl1-6と黄色いeaylf1-10が目立ちますが、あとはeasfx1-10とeabkf1-10でしょうか。

    SHUREのイヤホンはSE215しか持ってない…とは今さら言えないような感じですけど、SEシリーズのリニューアルにもちょっと期待しているんですけど、どうかなぁ。
    ともあれ、貴重な品をありがとうございました。

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    2017/09/19 12:00 pm | No Comments
  • 169月

    SIGNAL GUARDのアイソレーションボード「ISOLATION PLATFORM」(これが正式名称なのかは不明)を入手しました。

    とにかく情報が少なく、登録商標から1996年くらいにできたアメリカの会社で1998年くらいにはもうなくなっていたということしか分かりません。
    入手時はサイズも分からなかったのですが、疑似フローティングでEMIやRFIを防ぐ効果があるらしく、上手くすればレコードプレーヤーでも使えるかなぁと。

    実際にはW480xD408mmですので、うちのBL-99Vにはちょっと小さすぎてギリギリ載るくらいでした。
    ちなみにBL-99Vは実測でW532xD422mmというデカさです。
    一応ちょっとだけこの状態で再生してみましたが、効果はなかなか高かったんですけど、さすがに不安定過ぎますからねぇ…。
    音傾向としては低域の深さが違い、躍動感もありました。
    BL-99V自体もスプリングによるフロート構造の脚なのでダブることも最終的に諦めた理由の一つですが、その場合にはハウリングマージン確保のためにJ1 Projectを挟んでいるので、それがなくて済むことによる効能も関係しているのだろうと思います。

    脚はスパイクが付属していて、先はそれほど尖ってないものの、交換も可能な構造になっていますし、ネジで高さの微調整も可能とよく考えられた作りになっています。
    疑似フローティングとのことですが、中が見えないので仕組みは不明です。
    触ってみた漢字だと四隅にスプリングのようなものが入っていて、全体にはハイポリマーのようなものが充填されて、中央付近は点支持されているのではないか?と推測しています。

    本来はプレーヤー向きだと思いますが、CDプレーヤーはラックのスペースに余裕がなくてヒッコリーボードすら敷けない状態ですから、今度はパワーアンプの下で使うことにします。

    パワーアンプも床に直置きだったので、一段のラックみたいなイメージで使おうという魂胆です。
    スピーカー間に設置してますから振動の影響も一番大きいでしょうし。
    金属的な響きが乗るかな?と心配しましたが、それはあまり多くなく、印象としてはサウンドアンカーのスピーカースタンドのような音傾向です。
    躍動感が出つつ、腰が据わったような安定感が感じられるもので、フローティング特有の甘さは皆無です。
    やや中低域は薄くなる印象はありますが、音量を上げた時に音が濁らなくなったように思います。
    思惑通り、ちゃんとしたラックに設置したような効果で、彫りの深い音になりました。
    ACOUSTIC REVIVEの真鍮のスパイク受けも功を奏していると予想されます。

    ただ、なにせ製品のスペックが分からないので、当然ながらボードの耐荷重も不明でして、もうちょい軽いクリーン電源の下でも試してみることに。

    こちらはカシッと硬質になって、ある種、金属的な響きが多少出ています。
    以前からクリーン電源の足回りは音の変化が大きい印象なんですよね。
    特にこちらはオトユカフロアも敷いてない本来の床面なので余計に影響は大きいのでしょう。
    重心自体は下がって、いつも気になるピアノ左手の音階が明瞭になりましたが、やはり金属的な響きは残ります。
    そこで、アイソレーションボードの上にヒッコリーボードを重ねることに。

    こちらだとヒッコリーボードの効果が勝って、低域の厚みが増し硬質さが緩和されます。
    とりわけ動作テストの際、プリアンプの出力をモノラルに切り替えたのですが、その時のボーカルの定位と音像のクリアさがこれまで体感したことのないレベルで驚きました。
    電源の脚周りということもあるでしょうし、右スピーカー前方に設置していることも影響しているのでしょう。
    ただ、全般的にはヒッコリーボードの効能のほうが優位になっていて、効果としてはパワーアンプのほうが高いように思えましたので、再び戻すことに。

    もう一つの理由としてはヒッコリーボードをHD-7AなどPC周りの機材に回したいというのもありました。
    音質面でも中低域のダブつきが減りますし、耐荷重も試しに私が載ってみても底を打ってる感じはなかったのでまぁ大丈夫でしょう。
    いろいろ分からないことだらけのボードですが、作りはとても良いものですし、配置は多少変わるにしても何処でも活躍してくれそうだと思っています。

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    2017/09/16 12:00 pm | No Comments
  • 159月

    TANNOYから懐かしのスピーカーにインスパイアされたスピーカー群「LEGACY」シリーズが本日発売だそうで。

    3モデルありますが、なんといっても懐かしく感じるのはARDENです。
    私がリアルタイムで聴いたのはたぶんArden Mk-II(1979年)くらいだと思いますが、当時はまだ若かった(中2くらい)ので「高域が出てねぇ」という感想でしたが、それでもクラシックでの独特のニュアンス再現は魅力的でした。
    バランスとしては38cm同軸のARDENより、30cm同軸のほうがバランスが良いように感じましたが、それがCHEVIOTだったのかなぁ。
    あとはBuckingham Monitorなんかにも憧れた記憶があります。

    ただ、お値段を見ますと今回のLEGACYシリーズのARDEN(名前が同じだから面倒)は1台60万と、かなりの価格です。
    当時は20万円くらいでしたので、やっぱりだいぶ上がったなぁという印象が先に立ってしまいます。
    中古でもわりとお手頃なお値段で見かけますし…。
    物価から考えてもできれば50万くらいになってほしかったですが、今や38cmなんてスピーカー自体が珍しい時代だから仕方ないところもありますね。

    見た目はソックリでもユニットはエッジから磁気回路、ボイスコイルまで全く違いますし、今はコンピュータ解析による設計ができますから、実際の出音はずいぶん進化していると思われます。
    周波数特性だけ見ても高域はどれも30kHzまで伸びていて、時代の違いを感じます。
    ノスタルジーと現代的な音のバランスがどうなっているのか、ちょっと気になるところです。
    古い方のARDENとかAUTOGRAPHなんかも、今聴いてみるととても落ち着く音で、場所が許すなら使ってみたいなと思います。

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    2017/09/15 12:00 pm | No Comments
  • 139月

    LUXMANのMCカートリッジ用消磁器「XA-1」をゲットしてみました。

    コレ、結構前から探していたんですが、意外と出物も少なくお値段も結構高めだったので手が出なかったんですよね。
    内容的にはラックスマンのフォノイコライザーにも装備されている機能とほぼ同等で、MCカートリッジのコイル部分を消磁してくれるというのものです。
    カートリッジ自体、磁石とコイルで構成されているわけで消磁の効果があるのか?という意見もありますが、以前、出力をショートさせてレコードを再生する簡易手法を試した時にも効果は感じられたので、鉄芯タイプならおそらく効果はあるのではないかと。
    なお、流れる電流の大きさのためか、プリントコイルを使用したMCカートリッジやMMカートリッジでは使用出来ないので注意が必要です。

    機種によってはフォノケーブルの先をつないで使うタイプもありますが、これはヘッドシェルを挿して使うものです。
    ユニバーサルアームだとこれで良いですが、最近はストレートアームも多いので、その場合はケーブルで繋がないと使えないですものね。
    電源は時代を感じさせる006Pで、この電池の性能も重要らしいです。
    ちなみに現状、Panasonicの液漏れ対策タイプのアルカリ電池が入っています。

    うちでコレが使えそうなMCカートリッジは10本近くあるはずですが、とりあえず以下の7本を処理してみました。

    Accuphase AC-2
    DENON DL-103
    DENON DL-103ボロン改
    Lyra Helikon
    ortofon MC20
    ortofon MC20S
    ortofon MC-Q5

    消磁はしたものの、カートリッジ交換するとトーンアーム調整がかなりややこしいので、実際に聴いてみたのはまだ3本だけですけどね。
    まずはLyra Helikonですが、コレが変化量としてはいちばん少なめでした。
    高域がサラッとした感じになって、やや音がタイトになり、歪みが減ったからか、ややスッキリ爽やか系のサウンドになりました。
    音数は増えているようなので、キレが良くなったのかも。

    次にちょっと問題を抱えているortofon MC20Sですが、その問題自体は解決しませんでした。
    その問題というのは再生しているとボディ内に静電気が貯るのか、バリバリという感じのノイズが後半の再生から出始め、再生後に針を下ろしてもアンプのボリュームを上げるとしばらくバリバリが残るというものです。
    おそらくアース線が浮いてるとかそういう問題でしょうから、消磁で解決するのはちょっと無理ですよね。
    音傾向は久しぶりに聴いたものの、Lyraと比べればややまったりとはしていますが、以前聴いた時よりもやはりスッキリした印象があります。
    芯の太さというか、力強さがあって、ライラより変化は大きい気がします。
    効果だけでなく、音傾向自体も元気で楽しくなってくれますし、神経質さはあまりなくて扱いやすいですね。
    これで問題がなければ常用には最適なのですけど…。

    もうひとつ、Accuphase AC-2も聴いてみました。
    こちらも鮮鋭さが増していて、効果はヘリコンとMC20Sの中間くらいです。
    音自体はMC20Sを聴いた直後だと、透明感や歪みの少なさにかなりの差があるなと感じます。
    しかもそれでいて厚みも保持されているのがこのカートリッジの魅力なのですが、なにぶん針交換ができないため、常用するのはちょっと厳しいところです。

    ここまで試した感じでは使い込んだカートリッジほど効果がありそうです。
    場合によっては複数回消磁したほうが良いケースもありましたが、あまりやり過ぎると音が細身になる傾向もあります。
    中古でカートリッジを入手される方やDL-103などガッツリ鉄芯系のカートリッジをお使いなら、持っておいて損はないと思います。

    また、これを機に常用カートリッジの見直しもちょっと検討しているところです。
    HelikonはKLEOSに針交換でグレードアップ可能ですが、針交換のお値段は24万円(!)くらいのようで、ちょっと厳しいなと…。
    やはり以前から気になっているZYXが有力候補ではあるのですが、カンチレバーがやっぱりアルミ系でないほうが好みだなぁというのもあり、ちょっと悩んでいるところです。
    新品の場合だとそんなに焦ることもないですし、まだ消磁後のDL-103も試してませんから、ひと通り試したりしながら考えていこうと思っています。

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    2017/09/13 12:00 pm | No Comments