• 0312月

    SENNHEISERからモニターイヤホン「IE 40 PRO」が12/6に国内発売されるそうで。

    海外ではすでに発売されていて、公式オンラインショップで99.95ドルとなっています。
    国内ではオープンプライスで、販売予想価格は13,000円前後ですから、あまり大きな内外価格差はないようですね。
    色はブラックとクリアですが、なんとなく見た目がSHURE SEシリーズっぽく感じてしまいました。

    内容的にもダイナミック一発ですので、SE215シリーズが競合になりそうですけども、さすがにあれも世代的に古くなってきた印象もありますし、イヤホンはここ最近かなり進化傾向(特に低価格帯で顕著)ですからね。
    特に歪みが少なくなった印象が強く、今回の「IE 40 PRO」も全高調波歪率が0.1%以下(1kHz、94dB)とされています。
    HD800Sで0.02%未満、IE800で0.06%以下らしいので、測定条件にもよるでしょうけれどもなかなか優秀なのではないでしょうか。
    簡単には比較できないですけれども、スピーカーだとなかなか出せない値ではあります。

    周波数特性は相変わらず欲張らず、20Hz〜18kHz表記なところは頑固さを感じます。
    なんでもかんでもハイレゾ対応にしちゃうのもどうなのかなぁと思うほうなので、ここは賛同するところです。
    インピーダンスは20Ω、能率も115dB(1kHz/1Vrms)とのことですから、かなり鳴らしやすい部類に入りそうです。

    さらにリケーブルもしっかりハウジング部分でできる構造なのは良いですね。
    ただし毎度のこと、ゼンハイザーは違う端子形状でして、今回も新しいコネクタ形状になっています。
    ケーブルも含めて音決めしているから、あまりリケーブルしてほしくないんですかね?
    それならそれで、発売中のモデルの補修部品をもうちょっと入手しやすくしておいてもらえるとありがたいのですが…。

    付属品はソフトポーチにクリーニングツール、イヤーチップもシリコン(S/M/L)とフォーム(M)と、なかなかしっかりしています。
    ゼンハイザーのイヤーモニターが気になるけど価格的に手を出しづらかった、とか、IE60だとケーブル断線が…という方は試聴してみる価値はありそうですね。

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    2018/12/03 1:30 pm | No Comments
  • 2911月

    ACOUSTIC REVIVEのヒッコリーキューブインシュレーター「HQ-4」をリビングのスピーカー下に導入して非常に良好だったので、今回は手持ちの木製インシュレーターを集めてみまして、ケーブルインシュレーターとして比較してみることにしました。

    ACOUSTIC REVIVEには「RCI-3H」というケーブルインシュレーターがあって私も愛用しているわけですが、今回は木材の材質や大きさなどでどんな風に違いが出てくるのかを確かめたいということで、単一素材で構成されたものだけを集めてみました。
    HQ-4はヒッコリー、それ以外にウチにあったのはイタヤカエデ、アフリカ黒檀、マートルウッドで全部で4種類を比較する形です。
    配置場所はまだケーブルインシュレーターを未配置だったプリ-パワー間の左右それぞれのXLRケーブル(Accuphase ASLC-30)と、アンプ用の電源タップへの電源ケーブルのIECインレット近辺の2箇所、合計3個を入れ替えてみて比較する形です。

    まずはこれまで通りケーブルインシュレーターをこれらの場所に使っていない状態で聴いてみます。
    基本的には普段の音ですが、ヘッドホンなどで楽曲を聴いた印象をベースに改めて聴いてみると、やや曇った感じで中低域がボヤけているかなぁという気がします。
    やや大げさに言えば、マイクに布を被せたような感覚があります。

    さてこの状態を保持したまま、ボリュームもそのままでイタヤカエデを配置してみました。
    同じ曲を聴いてみると、重心が上ずっていると感じます。
    よく言えば軽快とも言えるのですが、なんとなく普段よりもスピーカーの箱鳴りが目立つような音の風合いになっています。
    これもちょっと大げさかもしれませんが、スピーカーのエンクロージャーが桐箱になったような軽さが出てしまっているようです。
    中域はたしかに明瞭になったような気もしますが、どうもナローレンジ感が拭えません。

    たったケーブル3箇所に入れただけなのに、これだけしっかり変化があるというのは面白いですね。
    ただ、個人的には正直何もない時のほうが良い気がしました。

    続いて同様に、アフリカ黒檀に入れ替えてみます。
    こちらは本来、スパイク受けですのでやや小さめですが、その辺りの違いも後述しますが音には影響してくるような気がします。

    リビングではスピーカーの下で使っていたのですけども、音がキツく感じる場面が結構ありました。
    ケーブルインシュレーターでも音傾向はかなり似通っていて、まず「固い!」と感じました。
    イタヤカエデの直後というのもあって特に硬質さが目立ちますが、低域はやはりスッキリ傾向です。
    明瞭さはあり、音が良くなった感は強いのですが、やはりスピーカーの時と同様、ガラス的なキツさが残ります。
    黒檀のイメージとしてはもう少し温かみのある音を予想していたのですが、それは単なるイメージのようですね。

    イタヤカエデの時と比べれば曇った印象はだいぶ薄らいでいるので、無いよりはあったほうが良いようには思えます。
    解像度も上がっているのも好印象なのですが、いかんせんそれを強調するかのごとく、シャープネスも効かせすぎた感覚があるのが残念です。
    中低域もゴリっとした感じで、やや荒々しい一刀彫りのような風合いに聴こえます。

    続いてはマートルウッドです。
    こちらはやや大きめのもので、音傾向はややイタヤカエデに似ています。
    こちらのほうがもっと広がる感じで、良く言えば音場に広がりがあるとも言えそうですが、定位まで散漫になっています。
    帯域で効き方に違いも大きく、低音のほうは無い時と変わらず混濁感が残り、高域はスピーカーの周囲にサラサラと散りばめられます。
    帯域でいうとV字型に広がっていくような感覚があり、コレを出しているケーブルメーカーの最近の音傾向にも似ているから面白いものです。

    分析的に聴いてみると、高域の指向性を弱めるような働きがあり、キツさを抑える働きはするのでしょう。
    ただし全体に渡って鮮明ではないので、楽器の分離も良くありません。
    音傾向としては一聴すると、音楽性が高まったかのような「錯覚」も受けますし、上品で穏やかな雰囲気を醸し出しているのですけれど、どうも私にはケーブルインシュレーターを使っていない時よりも不正確なバランスになっているように感じられてしまいます。
    とりわけ全体に軽くフワフワして地に足の着いていない印象があるため、実体感を伴う重量感、存在感が希薄になるのが最大の欠点ですね。

    そしてヒッコリーキューブを試してみます。
    ひいき目や相性がないように、あえて他社ケーブルを主体に使ってみたり、音量や電源の入れ直しもせずに交換したのですが、ピアノの一音めから違っていて、良い意味であきれるほどです。
    ピアノ右手の小指の音が繊細で転がるように鮮度高く、澄んでいますし、ボーカルにも透明感があって心に響いてきます。
    この「音が云々」じゃなく「音楽が心に響くかどうか」というところがヒッコリーの良さじゃないかなと思います。
    そこはヒッコリーボードの時からゾッコンなので、多少のひいき目はどうしても入ってしまうのかもしれませんが…。

    それでも冷静に「音」を評価してみますと、黒檀がいちばん近かったでしょうか。
    あれからキツさを取り去ったような形で、低音も濁らず音階の分解能が上がっています。
    また、スピーカーからの音離れが明らかに良くなっていて、単に音をばら撒くだけではなく、空間再現の精度が向上しているのが感じ取れます。
    結局、この状態でキープとなったわけですが、この効果は音量が小さくても十分に分かるくらいにあって、もはや外せない…というよりも、何処に増やそうかな?と考えてしまうほどです。

    結果的にはHQ-4の圧勝となってしまいましたが、どうやら素材もさることながら、やはり単一の木材を使う場合、スピーカーの時と同様、大きすぎるのはかえって逆効果のように感じてきました。
    重量物を支えるのであれば大きくないと設置が不安定になったり、場合によっては割れてしまうかもしれないですけれど、ケーブルはそんなに重いものでもないですし、支えるのにちょうど良い大きさ程度のほうがメリットを享受しやすいようです。
    逆に言えば、体積が大きいわりに密度の低いものは、結果としては芳しくない形となりました。

    また、素材についても音傾向は当然変わるわけですが、それをイコライジング的に使ってしまうと、全体としての音楽のバランスは崩れることになってしまい、かえって迷宮に迷い込んでしまうことになりそうな印象もありました。
    音の傾向を変えるために本来の解像度や音の抜けを悪くしてしまってはインシュレーターがボトルネックになってしまいかねません。
    そういう意味では「何も使わない」状態から音傾向がさほど遠くない範囲で、低域の被りや透明感、濁りや曇りを改善するものを選ぶのが、ケーブルインシュレーターでは良いような気もします。
    大切なのはシステムや現在の配置の欠点をカバーしてくれる方向性かどうか、という観点を忘れずにチョイスしていくことではないかと感じた次第です。

    次回は同じインシュレーターをLINN AKURATE DSの足下に使い、機器のインシュレーターでの効果を比較してみたいと思っています。

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    2018/11/29 12:00 pm | No Comments
  • 2811月

    finalからエントリークラスのイヤホン「E1000」が今月30日に発売になります。

    最近すっかりfinalにハマっていてE4000を毎晩愛用しているわけですが、リケーブルこそできないものの、E3000やE2000もお値段からすると考えられないほどよく出来ていて大ヒットしているようです。
    今回はさらにそれよりも安く!という、なかなか無茶なニーズまでカバーしての登場です。
    中高生からの要望らしいですけども、2480円っていうのは安すぎでは?と思うくらいです。
    そもそも聴く音楽もCD買えば1枚ですら、それくらい、もしくはそれ以上するわけですからねぇ。
    ただ、それではスマホ付属のイヤホンやBluetoothに行ってしまうでしょうし、そこをなんとか良さを知ってもらいたいという思いもあってのことでしょう。

    Eシリーズはインピーダンスこそ低いものの、感度が良くなくてスマホなどではちょっと鳴らしづらいところがありましたが、E1000はなるべく感度を上げてきたようで102dB/Wとなっています。
    ちなみにインピーダンスは16Ωです。
    6.4mm径のダイナミック型ドライバーユニットは他のEシリーズとほぼ近いもの(もしかすると同じ?)が使われています。
    チューニングも素直な仕上がりになっていることと予想されます。

    ちなみにE4000もまだまだエージングで変化していってるくらい、エージングにも時間がかかる傾向ですが、それはE1000も同じみたいです。
    150~200時間程度、聴きながら徐々に変化していくのを楽しむのが良いでしょう。

    このクラスのには興味がないなぁというマニアックな貴方には一般発売が始まったMAKEシリーズ辺りはいかがでしょうか。
    私も気になっているところですが、音導管2つ、モデルによってはドライバホルダーなどのフィルタをアレンジすることで自分好みの音にできるという点でもマニアックですね。
    まぁそもそもfinalのイヤホン自体、マニアックでは?と言われてしまうのかもしれませんが、機会があればE1000同様、試聴してみる価値はありそうです。

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    2018/11/28 12:00 pm | No Comments
  • 2411月

    ACOUSTIC REVIVEのヒッコリーキューブインシュレーター「HQ-4」を他の木製インシュレーターと比較してみたくなり、送っていただきました。

    市販の場合、4個入りで素材はヒッコリー、大きさは2cm角とちょっと小さめな印象です。
    この大きさがこれまで導入を見送っていた理由でもあったのですが、徐々に書いていきたいと思いますけれども、結果的にはこの大きさはよく考えられた上での大きさだということが分かってきました。

    送っていただいたものには特別に上下の記載がありますが、これは天然木の立っている向きに合わせて書かれているものです。
    他のインシュレーターを使う場合にも参考になるでしょうし、そういうことを意識していないものも目立つような気がします。
    もちろんそれがベストかどうかは自身で判断すれば良いわけですけども、自然の摂理に逆らうのは賢明ではないようにも思います。

    さて能書きはそのくらいにして、まずはリビングのMatrix 805の下で使ってみようと思います。
    これまでは山本音響工芸のアフリカ黒檀のスパイク受け「PB-10」を使っていました。
    これも32mm径ですから、ここはあまり大きさの差は感じませんし、高さはむしろ若干高いくらいです。

    ちなみにその下はla baseのまな板の使わなくなったもの(素材はゴムの木)を再利用しています。
    黒檀も敷かずにこの上に直置きしていた頃もありましたが、それよりは低域が被らなくなっていましたが、やや音がドライでキツく感じる場面がありました。
    その影響なのか、リビングではあまりこちらのシステムを鳴らさず、サブにしているDALI Royal Menuet IIで聴くことが多かったような状態でした。(A-45が夏は暑いというも多少ありますが。)

    そこからヒッコリーキューブに交換したわけですが、ボーカルがグッと前に出てきます。
    直前に黒檀のままアコースティック・ギターの曲を聴いておいて交換したのですが、ギターストロークも黒檀の時に強く感じた煩さが減りつつ、自然な音色でキレが出てきました。
    リビングはそこまでシビアに追い込む感じではなく、スピーカー間には液晶テレビも置いてあるのですが、それがほぼ気にならなくなって「しっかりセッティングされた」と思えるくらいに進化します。
    ヒッコリーボードはリビングでもプリアンプに奪取された導入していて、その良さは分かっていますから、スピーカーではより効果が高いのは考えてみれば当たり前ですね。
    なお、液晶テレビも背面に吸音パネルを配置して一応対策はしてあります。

    次は楽曲をピアノソロに変更して、対面に設置されたソファでじっくり聴いてみます。
    リビングにはグランドピアノもあるのですが、その前に黒檀を入れた時はややドライになり過ぎて、ツマにとってはまるで譜読みしているような気分になっていたらしいのですが、だいぶリスニング寄りに演奏そのものを楽しめるものになったようです。
    もちろん音階や指使いなどはこれまで以上に鮮明ですが、それ以上に響板や録音された場の雰囲気がちゃんと再現されるようになったからでしょう。

    こうなってくると欲も出てくるわけで、これまでは「聴き流し」と考えていたものが「もっと良くしたい」という気分になってきます。
    これまでは平行置きでやや広がり過ぎる感があったので、ほんの少し内振りにしてグッと音像にまとまりが出てきました。

    やや小さめと感じたヒッコリーキューブも単一の素材で構成されている関係から、その音色が強く乗り過ぎることがないという点を考慮してあるのだとも感じました。
    ある種、木製のスパイクのような働きもしつつ、もっと有機的に、地に足の着いたサウンドを引き出してくれます。

    その効果は当然、ケーブルや機器でも有効なのは実はもうすでに確認済みですので、次回以降はケーブルインシュレーター、機材用として、さらにはマートルウッドやイタヤカエデなど、オーディオ用としても有名な木製インシュレーターとガチンコ比較などをやっていきたいと思います。

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    2018/11/24 2:30 pm | No Comments
  • 2211月

    レコードスタビライザーの底面にクォーツレゾネーターを3つ貼ると良い、というのをフォロワーさん経由でACOUSTIC REVIVEの社長が番組で紹介していた、というのを聞きまして、試してみることにしました。

    スタビライザーの材質の音が再生音に乗る傾向というのはレコード再生に拘っていらっしゃる方なら、大抵気づいていらっしゃることかと。
    だからこそスタビライザーを使わない派というのも多くいらっしゃるわけですが、うちの場合、ターンテーブルもサクションでシート類も使えないため、せめてスタビライザーで別の素材を使わないと、今度はターンテーブルの素材の音が乗ってしまう傾向にあります。
    幸い、ターンテーブルはアルミ合金製でサクションの関係なのか、中身も空洞ではないので意外と鳴かないのですけどね。

    ただクォーツレゾネーターはあいにく全て使ってしまっていましたから、新しいものを調達させてもらいました。
    #ショートピンからも奪い取ってあったりしたのはナイショ…。

    3点ということなので120°間隔で均等に貼る形ですが、性格がそもそも適当なもので感覚で…。
    一応、仮置きしてみてそれぞれのクォーツレゾネーターの位置から見比べれば、そう大きくズレずに配置できるとは思います。

    貼った状態だと当然ながらやや高さが高くなりますから、ダストカバーをお使いならそれにぶつからないこと、センタースピンドルの長さが十分足りていることには念のため注意が必要です。
    またクォーツレゾネーターは水晶ですから、あまりドスンと置きますと割れることもあり得ますので、そこはレコードのためにもやさしく扱いましょう。
    なお実施自体は特に大きな危険は伴わないとは思いますが、実施はあくまでも自己責任でお願いいたします。

    さてこの状態で再生してみますと、もう一聴した段階から音が違っていてちょっと驚きました。
    正直、変わってもスタビライザーの種類をちょっと変えたくらいかな?と思っていましたが、いやいや、そんなものではないほどの効果があってビックリです。

    まず定位再現が抜群に向上していまして、左右にパンするサウンドがまさに途切れなく滑らかにシューッと右から左に(それは楽曲によりますが)流れていきました。
    コレって簡単なようでいて、レコードだと途中で飛んでしまったり、そもそも何処へ行ったのか分からなくなるようなことって多いんですよね。
    そもそもCDですらなかなか難しいように感じるポイントをあっさりとクリアしてくれました。

    また音の抜けも良くなって、演奏がしっかり前に出てきて、スピーカーに張り付かなくなりました。
    それでいて前後の奥行き表現の精度も上がっているのですから、驚くのも無理はないでしょう?
    私が結構大事にしているスピード感もしっかり高まっていて、これまではスタビライザーによる抑圧感があったのだなと分かりました。

    他にも大きな変化点がありまして、それが楽器の音色です。
    とあるレコードで、エレピの音色がこれまでちょっと変じゃないかなぁ?と感じていたものが、「そうこれこれ!」という感触になっているのです。
    アコースティックピアノだとさらに音色が生っぽくなっておりまして、そこは駄耳の私でも自宅にピアノがありますので、いちばん良く判るわけです。
    響板の響き具合まで自然に表現されて、陳腐な表現ではあるけれども「目の前にピアノがあるみたい」に奏でられます。
    正直、レコードにとってピアノというのは難しい楽器で、なかなか良い録音がないのですが、それが録音やレコードというメディアのせいだけではなかったというのは反省しなくてはなりません。
    これも、クォーツレゾネーターによって、余韻に濁りが乗らないことによる効果だと思います。

    他にもヒアリングが苦手な私でも英語詞が聞き取りやすいとか、音質や音の変化以上のものをもたらしてくれました。
    水晶の効果は十分分かっていたつもりでしたが、いやはやここまで違うとは恐れ入りました。
    もちろん環境によって効果の大小はあるかもしれませんが、クォーツレゾネーター自体、本当に万能薬とも言えるアクセサリですので機会があればぜひ試していただきたいところです。
    なお以前も書きましたけれども、溶錬の「水晶ガラス」では折角の素材の響きが失われてしまいます。
    類似品にはご注意くださいませ。(笑)

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    2018/11/22 12:00 pm | No Comments
  • 2111月

    AccuphaseのD/Aコンバーター「DC-81」をゲットしてみました。

    なにせ1986年発売のアキュフェーズとしても初のDAC(というよりもセパレートCDプレーヤーの一部)として登場したものだけに、誰がどう考えても今さら感はあります。
    その後のDC-81Lからは48kHzなどにも対応していますが、こちらは潔く16bit/44.1kHzのみ、当時としてもシンプルな2倍オーバーサンプリングです。

    反面、リビングでも愛用しているDP-70Vを最後に途絶えてしまったディスクリート構成のDACの初号機でもあるわけで、DP-77の良さも十分感じてはいるものの、ラダー抵抗型も捨てがたい魅力を感じていたのは事実です。
    その代わり、さすがのアキュフェーズでもサポートが一部終了している機種ですので、ちょっと覚悟は必要なのですけどね。

    とりあえず配置場所を確保して、DP-77から当時の設計思想にならい、Accuphaseの光ファイバーケーブルで接続して鳴らしてみます。
    すると、もう一発で判るほど、とてつもないパワフルな低域がえげつないほど炸裂してきます。
    DP-77の直接出力と比較のためにスピーカーから鳴らして録音してみても、録音された音以前に床の揺れ具合が全く違うんですよね。
    それだけのエネルギーの違いは当然音にも満ち溢れていて、迫り来るものが違うなぁと感じます。
    感覚的にはC-280Lを導入した時と似たような気分でして、そう考えるとこちらも1987年のフラグシップモデルですから、なるほど納得がいくというものです。

    音色はとにかく実直そのもので、飾り気は全くありません。
    快活でまっすぐなサウンドは余計な装飾など必要なし!とばかりに感情に訴えてきます。
    正直、今まで何を聴いてたの?って感じすらあるほどで、手持ちのCDを全部聴き直したくなっているところです。

    ディスクリート構成が…とかフラグシップモデルだから…という理由もさることながら、やはり当時の情熱がいちばん大きな要因かなと私自身は感じています。
    当時の資料によりますと、開発には3年を要したらしいですが、いくらアキュフェーズといえど、今はそんなことはできないのではないでしょうか。
    作り方のアプローチもDACの基本に忠実なのはもちろんとして、その上での対策はチューナー的なアプローチの延長線上にあるようにも感じました。
    常々、Modulationというのは方式はどんなものであろうとも音に多大な影響を及ぼし、またその回路自体も同じ筐体に共存することの難しさを抱えているように思っていますが、そこに長年のチューナー開発の技術が活かされているように思います。
    もちろん今の製品にもそれらは引き継がれているはずなのですが、やはり今はデジタル機器、DSP、コンピュータ的発想に流されてきつつあるのかなと。

    またセパレートによるメリットも単に筐体が別だというだけではなく、どうやら電源部に起因する部分が大きいように思います。
    アナログとデジタル部を分けてあるのは当然として、おそらく動作電圧も高いと思われます。
    最近のDACチップはスペック上は恐ろしいほど高性能ではあるのですが、概して電圧が低いものが多くなっています。
    それ自体は別に悪くないはずなのですけれど、周辺のアナログ回路もそれに合わせるように「このくらいで良いか」となっているのかも。
    そうした部分の積み重ねが、やはり音に違いとして表れているように感じました。

    最近のDACの驚くほどの静寂性、緻密さと比べるとおそらく古臭いものなのかもしれませんが、私にとっては余計な曖昧さを付加することがない実直でストレートなサウンドが魅力的です。
    スペック上と聴感ではだいぶ印象が異なり、不思議なことにセパレーションが良く、これまで埋もれていた音までしっかり聴き取れるような気がするから不思議なものです。

    もちろんSACDではDP-77に活躍してもらいますし、ネットワークオーディオではAKURATE DSに頑張ってもらうでしょう。
    ただCDという主要な音源についてはDC-81を導入したことで聴く楽しさが広がったような気がします。
    おそらくオーディオ機器は故障でもなければもうそんなに足すこともない(?)と思いますが、私に似合うコンポーネントをまたひとつ手に入れられた喜びを感じているところです。

    Filed under: Audio
    2018/11/21 8:00 pm | No Comments