• 071月

    Mark LevinsonのD/Aコンバーター「No.360L」は底面に電源ケーブルをつなぐ形になっていて、純正のL字タイプのIECコネクタでないと純正脚の高さでは使用不可能な形式になっています。

    思いっきり嵩上げすれば普通の電源ケーブルも使えないわけではありませんが、多少の嵩上げでなんとかするのであればIECコネクタをL型のものにするのはほぼ必須でしょう。
    とりあえず電源ケーブルでどのくらいの変化があるのか確かめる意味もあって、L字変換のIECアダプタを入手してみました。

    同じL字といっても縦に曲げるか横に曲げるか、さらには左右どちらに曲げるのかで各種あるわけですけど、その中ではいちばん高さを消費しないタイプを選びました。
    ただそれでもオリジナルのインシュレーターのままでは無理そうですし、変換アダプタそのものの高さも少なめなのでオーディオ用にありがちな円筒型のプラグだとちょっと厳しそうです。
    そこで、ACOUSTIC REVIVEのPOWER-STANDARD TripleC-FMにしてみることに。

    これならプラグも高さがそこそこ抑えられているので問題なく装着できました。(ただし嵩上げはやっぱり必要)
    肝心の音は思った以上に変わりましたので、やはりここがボトルネックだったのでしょう。
    まだまだ伸びしろがあるとも言えそうで、余韻の表現力や楽器の実在感が全く違ってきました。
    定位とか周波数の問題ではなく、簡単に言えばフレッシュでリアルになった感じです。

    これまではやや淡白な印象もありましたが、しっかり濃い音も出てきて、ここに来てマークレビンソンの魅力が溢れ出してきた感があります。
    それこそようやくハイレゾになったような感覚です。

    ただこのままだと電源ケーブルの取り回しによってはIECプラグが下方向に緩んでしまうことがあり、下支えが必要なようです。
    音質的に強化が図れることもわかりましたし、このままだと接点も増えていますのでプラグ交換も考えたいと思っています。(これを書いた時点ではもう交換していますが、それはまた次回。)

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    2023/01/07 1:00 pm | No Comments
  • 3012月

    TEACのオープンリールデッキ「X-10R」を入手しました。

    以前から10号リールテープ、そして先日は7号テープを入手していたので、いつかデッキが欲しいなと狙っていたんです。

    ずいぶん昔にTEAC X-3(mkIIだったかも)を持っていて、せっせとエアチェックしていたのを思い出します。
    当時も10号に憧れていたので、入手するなら10号が使えるデッキが良いなと。
    REVOXやAKAIも良さそうと思いつつも、エアチェックのような録音ソースがなくなった今となっては出番がそれほど多くなさそうですし、そこそこ廉価なもので良いかなぁと思っているうちに結構時間がかかりました。

    ただ結論からいうと思った以上に出番が多くて自分でも驚いています。
    ミュージックテープを入手したから、というのも大きいんですけどね。

    4トラック19cm/sということでまだまだ上には2トラ38がありますが、音もなかなか良い感じです。
    単なる郷愁とかでもなく、厚みがあって初めて聴く音楽であってもワクワクする感覚があります。

    リバースも案外便利で、ヘッドも往復でそれぞれ完全に独立した6ヘッドです。
    デュアルキャプスタンでテープの状態にあまり影響を受けず安定して動いてくれています。
    ただ古いテープを使うからというのもあるでしょうが、ヘッドクリーニングはかなり頻繁に実施したほうが良いようです。
    消磁も腕時計用に持っているHOZANのものを使って手動でやりましたが、フォルテ部分の歪みが減って透明感が高まったような気もするので、こちらも再生主体だと重要かもしれません。

    問題点とするとかなりデカイので置き場所をどうするか、というところでしょうか。
    サブのプリメインやAccuphaseのDACなどの出番が全然ないですし、そこを片付けるのが良いかな。
    あとはなぜか7号の空リールがないので、そういった部材も少しずつ揃えていきたいと思います。

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    2022/12/30 12:00 pm | No Comments
  • 2412月

    GustardのUSB-DDC「U16」を追加してみました。

    先日のU12が思いのほか良かったので調子に乗ってしまいました。
    最新のU18やSingxerも気になったのですけど、お値段もそこそこになりますし、I2Sを使うわけでもないですし、外部クロックを接続する予定もないので。
    もちろんその気になればU16も外部クロックはつなげますし、I2Sも使えますが。

    こっちは電源スイッチが背面にありますが、やはり今回も基本的には電源オンのまま維持しています。
    音はU12より前に出てくる感じで明るい気がします。
    喩えるならば、ボケ味のキレイなハイスピードレンズのような印象でしょうか。
    ピントが合ったような、という感想を見かけましたが、たしかにその通りで音像も少しタイトになります。
    その分、ズバッと決まるとスピーカーが消える感覚は強くなりますけど、それだけセッティングにはシビアな傾向です。

    U12のバランス感覚もなかなか良かったとも当初は感じられ、U16は若干真面目でどことなくアキュフェーズ的なところもあるように思えます。
    チップがXMOSからESSになったことで、それっぽさが出ているところもあるのでしょうか。

    ただ当初は少し軽い感じもありましたが、温まってくるとだんだん凄みが出てきて低域が力強く、濁らない現代的でハイスピードなサウンドになっていきました。
    ファームウェアでも音が変わるらしいですし安定度の違いもあるようなのですが、現状は1.61になっていてそれが安定版の最新のようです。
    1.72や1.77というのも出ていたようですけど192kHzでおかしくなったりしたそうで、ここはもう1.61で良いでしょう。

    ヒューズを手持ちのリテルのセラミック管に交換した後、U12と取っ替え引っ替えで比べていきました。
    ちょっと硬調なものの、やはりオーディオ的クォリティの高さはあるので、U16をチョイスしつつ、DAC側で対策することにしました。
    具体的にはMark Levinson No.360LのインシュレーターをRMF-1に変更し、これで一気に柔軟さが出ました。
    鈍ったのではなく、音色にトゲがなくなったようで、これならU16のほうが引き出せる音数も多くて有利です。
    さらにDELAにクォーツインシュレーターを敷いて透明感も向上したので、とりあえずコレで運用してみることになりました。

    DENAFRIPS ARES IIも同軸で接続しましたが、こちらも単体のUSB入力よりも透明感が高まった気がします。
    ARES IIにI2S入力があればベストだったのですけどね。
    ちなみに12th EditionではI2S入力が追加されているそうです。
    AES/EBU接続でNo.360Lの豊富な入力を活用できるところも便利ですし、これでDELAとMark Levinson No.360Lを仲介する部分も当面確定で良いでしょう。

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    2022/12/24 3:30 pm | No Comments
  • 2212月

    ZYXのMCカートリッジ「RS30」を入手しました。

    ZYXはUltimate 100をメインで愛用していますが、最近ニューモデルも出ましたし、針交換もそれなりのお値段ですので延命的な意味合いも含めての入手です。
    今のカーボンカンチレバーとボロンでの違いを聴いてみたかったというのもあります。
    RS30は1987年発売でそこまで古いものではありませんが、ZYXとしてはかなり初期の製品です。
    CDプレーヤーでいうと、うちにもあるSONY CDP-557ESDが出た年ですからもうすっかりCDに移行しつつある頃ですけど、その当時でも46,800円だったんですね。
    ボロンパイプにボロンロッドのカンチレバーにマイクロリッジの無垢針と、今となってはかなりの上位モデルでないとありえないスペックです。

    本体に6Nの記載があるので、おそらくコイルは6N銅線でしょう。
    今もですけどZYXには銀や金のコイルの派生モデルもあったりします。
    針圧は1.8g(1.5-2.0gとの説もあり)ですので、1.8gに設定しました。
    出力は0.24mVですのでUltimate 100とほぼ同じはずです。

    早速鳴らしてみると力強さがあって音楽的に豊かな印象です。
    正直、Ultimate 100よりも快活とした楽しさがあります。
    ボロンなのもあるでしょうし、KRELLのフォノイコとの相性もあるのかもしれません。
    詳細をあぶり出すタイプではなく、雰囲気を楽しむタイプとは言えるでしょうが、デジタルとの差別化という観点でのみ捉えるとこのくらいのほうが良いかも。

    予備のカートリッジはたくさんありますけど、メインを張れそうなものとしては以下の感じになりました。

    ZYX Ultimate 100
    ZYX RS30
    Accuphase AC-1
    Accuphase AC-2
    Lyra Helikon
    FR FR-2

    後者2つを除けばZYX創始者、中塚氏の作によるものというのも面白いものです。
    そういえば、ACOUSTIC REVIVEさんがMCカートリッジを鋭意開発中という噂も耳にしています。
    そちらもとても楽しみです。

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    2022/12/22 12:00 pm | No Comments
  • 2112月

    GustardのUSB-DDC「U12」を入手しました。

    Mark Levinson No.360LをDELAと接続する上でDDCが必要で、これまではJAVS X-DDCを使っていたわけですけど、そこを少し強化できないかなと。
    X-DDCは1ppmのTCXOを積んでいて電源も外から取ることはできますが、U12は0.1ppmですし、同じXMOSでもU8と多少新しいものになってるようですし。

    電源内蔵で出力端子の種類が多いのも良さそうです。
    欲を言えばDSD-PCM変換やダウンサンプリングなども請け負ってくれるようなDDCがあればそれがベストなのですけど、それはむしろトランスポート側のお仕事でしょうね。

    第一印象としては音が前に出てくる印象で、澄んで淀みのない音の出方と感じました。
    無理している感じがなく自然です。
    むしろそこからの伸びしろが大きく、温まってくるとより自然になってきて伸びやかさも出てきました。
    ただ終始一貫して背伸びしていない感じで素直な仕事をしてくれている印象です。
    X-DDCと比べるとザワザワした感じが減ったのだと思います。

    そもそも電源スイッチすらないですけど、24時間くらい電源投入状態を保持したほうが良いようです。
    115Vで駆動するともっと良い(レギュレーターの関係で100Vだとちょっと低いらしい)という説も目にしましたが、さすがにDDCのためだけに昇圧トランスを置くのも…。
    そこまで大きな期待はしていなかったのですが、USBが絡む部分はやっぱりまだボトルネックだったのだなと感じました。
    U12もすっかり古い機種ではありますけど、わりとお手頃に中古が見つかることもあるでしょうし、古いDACをつなぐには良い選択肢のひとつだと思います。

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    2022/12/21 12:00 pm | No Comments
  • 0712月

    Mark LevinsonのD/Aコンバーター「No.360L」を入手しました。

    1998年発売で完全にマドリガルになってしまった後のマークレビンソンですが、DVD Audioが出る頃の製品ということもあって24bit/96kHzまで対応しているのがうれしいポイントです。
    そこそこ長くオーディオをやっているとやっぱり一度はマークレビンソンを使ってみたいという想いもありましたし。

    当たり前ですがUSB入力はなく、どちらかというとAES/EBUがメインになっています。
    ただ全部で6系統(AES/EBUx2,ST-link,BNC,RCA,TOSLINK)も入力があるのでいろんな機材を接続可能です。
    左右完全分離のアナログ段も特徴的な配置で、内部も前側中央に電源、後部にデジタル部、左右にアナログ段、しかもデジタル部分はシールドカバーで覆われるなど、なかなか徹底してあります。

    その分、熱がこもりそうですけども、そこはクロックの安定化も兼ねてあえてやっているらしいです。
    電源もスタンバイはあるものの実質的には全然オフになっておらず、熱によるものか故障は結構多いみたいですけどね。
    上位モデルにNo.360SLがありますが、DSPの数が違ったりPCM1704の差動動作を合わせる部分が高精度抵抗になっていたりコンデンサにOSCON使ったりしているようです。
    PCM1704自体は片chあたり2個ずつなのは同じようで、特にRCAメインで使ううちのケースだとさほど差は出ないかな。
    音傾向も若干ことなるようで、No.360Lのほうがナチュラルということらしいです。

    早速聴いてみると、予想よりもずっと穏やかで余韻が優美で美しいものです。
    どちらかというと冷静な表情を感じさせ上品で高貴な印象を受けました。
    丁寧に描写する感覚で、そこはうちのCDプレーヤー「Wadia 23」とは結構対極にある感じがします。

    管楽器の息遣いがとても良く伝わるのが印象的で、これまでの機材がやや雑にすら感じます。
    ちょっと大げさですが、これまでドラフト画だったものに水彩で色彩をつけたようでもあります。
    大編成になっても各々の楽器が埋もれず、かといってバラバラになることもなく調和しているあたりはやはり当時の高級モデルらしい余裕も感じます。

    電源投入からは少なくとも10分くらい経たないと本領発揮してこないのは確かなようです。
    ただそこまでずっと通電しておくのもちょっともったいないですし、今はKRELL PAM-3といっしょに電源連動タップで聴こうと思う数時間前に電源投入するようにしています。
    底にIECコネクタがあるというのもなかなか不便なところですが、そこはまた後日。

    いやゆるハイレゾ系はひとまずJAVSのUSB-DDC「X-DDC」経由でRCA同軸からの入力でテストしました。
    ハープシコードの音色がまるで違っていて、今までがいかに鈍っていたかというのを痛感しました。
    かと言ってキツさは皆無なあたりのバランス感覚もさすがです。
    HDCDにも対応していますが、そこまでソースは多くないですし、音量合わせのためにデフォルトで-6dBする処理がオンになっているのがちょっと不便です。
    デジタル領域で下げているので音質的に不利ですし、電源を切ると設定を忘れてしまうのもちょっと面倒です。(スタンバイなら忘れないのですが…。)

    ジャンルとしてはジャズもやはり合いますけど、意外とバロック音楽の系統を聴く機会が増えたようです。
    余韻の表現が繊細だったり、ちょっとした表現の機微、音源に収録されてあるホール感などがこれまでより伝わってくるからかもしれません。
    女性ボーカルなども優しい世界が広がって、リバーブの微妙なさじ加減もとても繊細に再現されます。
    コンプ気味の音源でも歪みを感じにくいのが意外なメリットで、DSP処理で352.8kHz/384kHzにアップサンプリングされているのですが同時に多少デコンプ的な対処でもされているのかな?

    回路等で特徴的なのは、いわゆるFIFOバッファを搭載しているところで77.76MHzのクロックを基準にAD9850で打ち直して入力のジッターを低減しています。
    0.004ppmのクロックらしく、これでジッターは157psくらいになっているらしいです。
    実際にはX-DDCに外部電源を奢ってみたりAES/EBUだったりで違ってくるので、やっぱり上流自体が良いほうが音質的には有利な印象はありますけどね。

    この1年ほどでだいぶ方向性転換してきましたが、これでほぼ集大成になったのではないかと思います。(オーディオマニアにありがちなセリフですが。)
    あとは周辺を固めて少しずつ本領発揮させていきたいと思っています。

    Filed under: Audio
    2022/12/07 4:30 pm | No Comments