• 175月

    BUFFALOの4TBx2のNASが万年容量不足だったので、SynologyのNASに置き換えることにしました。

    最初から本格的に組むことも考えましたが、これまではずっとHDD込みのBUFFALOやアイ・オー・データ機器のを使っていたのでまずお試し感覚でエントリークラスの古いモデル「DS220J」をチョイスしました。
    そのぶん、HDDはWD Redの8TBを2台としておき、性能面等で不満があればケースをアップグレードすれば良いかなと。

    結果的にはその心配は全く不要でした。
    最初のセットアップこそ、組み付けられたNASよりは多少手間がかかりますが、性能は圧倒的に上でした。
    むしろファイル共有しか使わないうちの用途からすると、静音性の観点で性能の低いJモデルのほうがおそらく静かで省電力で向いているくらいでしょう。

    それでもファンの音は結構目立つので、以下のファンモードの中から「低ノイズモード」に設定してクローゼット内に収納しました。
    また脚の下にはピタフォームも挟むことでだいぶ動作音が目立たなくなりました。

    [ 全速モード ]
    ファンがフル稼働してシステムを冷却しますが、ノイズが大きくなります。
    [ 冷却モード ]
    ファンは高速で稼働してシステムを冷やしますが、ノイズが大きくなります。
    [ 低電源モード ]
    ファンは低速で稼働するためノイズは低くなりますが、システムが熱くなります。
    [ 低ノイズモード ]
    ファンは低速で稼働するためノイズは低くなりますが、システムが熱くなります。

    外気温にもよると思われますが、低ノイズモードだとHDD自体はアクセスから少し放置したタイミングで34〜39℃くらい、ファイル書き込み中でも膨大な量でなければ40℃そこそこくらいですので、外気温が低いうちはひとまずこれで大丈夫だと思います。

    話を少し戻してセットアップですが、まずはOSにあたるDiskStation Managerをインストールするところから始まります。
    LANに接続したSynologyは「Synology Web Assistant」にアクセスすると勝手に探してくれます。
    インストール完了かと思いきや、ここで再起動して「約10分で準備が完了します」と出てきますが、実際は4分弱で組み込みパッケージのインストールは完了しました。
    あとはNAS内にファイル共有用のユーザーアカウントを作り、RAID1でストレージ作成、念のためにSynologyアカウントも登録して完成です。

    操作はIPアドレスにWebブラウザからアクセスしてGUIでできますから、ある程度OS設定を弄れるスキルがあれば迷うことはないでしょう。
    設定といってもクローゼットに入れるからLEDを消灯したくらいでそんなに大した設定はしていませんけど、やる気になれば機能追加することで音楽サーバにしたりWAN経由でアクセスできたりと高機能ではあります。

    いちばん使ったのはBUFFALOのNASの中身をSynologyに移すのにSynology上のFile StationでBUFFALOのNASをマウントし、NASどうしでファイルコピーさせたことくらいでしょうか。
    これだとパソコンを経由してコピーさせる必要がないので、夜間バッチ的に無駄なくコピーができ、4TBほどの移行も一晩程度で終わりました。

    アクセススピードは読み書きともコンスタントに100MB/sは出ますし、ファイル数の多いフォルダの表示がBUFFALOより圧倒的に速いのでだいぶ快適です。
    SynologyはまだLANがギガビットまでの対応らしいですが、うちはハブもギガビットだし発熱等による安定性を考えればこれで十分でしょう。
    Mac Studioは10GbE対応なのでいずれは環境全体をアップグレードする時は来るでしょうけど。

    容量増加が主目的でしたが結果的には全てにおいてグレードアップできたようで安心しました。
    バックアップという意味合いは以前よりやや薄まってきているので、場合によっては1ベイでも良かったかも。
    もちろんRAID設定も簡単に変更可能ですし、HDD換装もできますからこれまでより長めの期間、運用できるだろうなと思っています。

    Filed under: Mac
    2024/05/17 12:00 pm | No Comments
  • 145月

    SONY XL44Lを入手したタイミングでちょうど良さげな重さのヘッドシェルが手元に見当たらなかったのでビクターのを2つ追加しておきました。

    実際に装着したのはPH-8で、カーボンファイバーモールド+アルミの10gで今のアームやXL44Lにはまあちょうどよいくらいでしょう。
    オーバーハングが調整しやすいのも便利です。
    付属のネジは頭がちょっと大きめで短かったし、XL44Lは磁力がとても強いのでもうちょっと長めの別の非磁性度合いが高めのものに替えておきました。

    あと付属のリード線もだいぶ年季が入っていましたので、こちらは純銀リード線に交換。
    そんなにこだわって選んだわけではなく適当ですが、取り回しはとても良いですし、交換後は低域がしっかり出るようになった気がします。
    銀っぽく高域はやや派手さはありますけど、それより厚みが増した印象のほうが強めに感じます。
    まあ線が新しくなっただけじゃなく、接点掃除もしたのでそっちも効いているはずですけど。

    もうひとつPH-4も呼びに入手しておきました。
    こちらのほうが少し重くて12gほどで、この頃のビクターで有名なアルミインパクトプレス加工です。

    評判としてはおそらくこちらのほうが高いんじゃないかな。
    ただXL44Lは針カバーがなく、取り付けが怖々になりがちですしわざわざ交換して試すところまではやっていません。
    以前使ったことがあるPioneerのシェルもカーボンファイバーモールドで、アレが思った以上に良かったので今回はクセが乗りにくそうなほうを選んだ感じです。
    ZYX RS30も適当なヘッドシェルに付けてあったはずなので、PH-4はそっちに使ってみるのも良いかなと思っています。

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    2024/05/14 12:00 pm | No Comments
  • 135月

    Luminox Audioのイヤホンケーブル「Kilowatt Jet Black qdc-4.4mmL」を追加しました。

    最初に2.5mmの同ケーブルを入手して使っていたのですが、qdcが3SH SEとNEPTUNEの2台になったので4.4mmを追加してみたというわけです。
    ケーブルとしては全く同じですので、ひとまず以前の2.5mmをNEPTUNEに移動させて3SH SEで使うことにしました。

    違いは4.4mmのプラグのみですが、DAP側の端子も違ってくる影響もあるのか、低域が少しだけソリッドになりつつ厚みは増すという形となりました。
    2.5mmだと接触抵抗が大きいのか左右が不安定に感じることも多いのですが、その点では4.4mmのほうがやはり安心感があります。
    ケーブル自体は2.5mmとほぼ同じ音傾向で、純正よりは若干帯域が広まってリスニング寄りに聴かせてくれる方向性かなと思います。

    モールドのプラグは接触不良は少なそうで良いですし、安心して使えるリケーブルかなという印象を持っています。
    高級感という点ではもうちょっと上位のものも試してみたくなりますが、基本は固まった感じですし、あとはのんびり探していけば良いでしょう。

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    2024/05/13 12:00 pm | No Comments
  • 115月

    Unique Melodyのイヤーピース「Petal Ear Tips」をお試し導入してみました。

    Unique Melodyが独自開発した傘型のリキッドシリコン製イヤーチップだそうで、「Petal」(花びら)という名前のとおり、イヤーチップの縁が花びらのように波状になっていて密着性を高めるんだとか。
    ノズルがほぼなくてノズルと面一になるというのもだいぶ珍しいのでイヤホンの音導管の長さによる相性も結構ありそうなイヤーチップではあります。

    装着感はとても良くて耳にピタッとフィットする感じで、これまで使ってきた中でいちばんそこに強かったSpinFit W1よりさらに密着します。
    外す時は花びらが風に吹かれた傘みたいに裏返ることも多いですが、先端だけで留める工夫のおかげもあってイヤーチップが耳に残るということは今のところ一度もありません。

    ひとまず同じメーカーということでUnique Melody Maverick Tiに装着してみます。
    音は短い分、やはりダイレクトになってやや音場は狭めになりますが、ジャズは温度感が出て臨場感が上がって良くなりました。
    楽器の音色はやや薄めに感じるところもありますけど、低域はしっかりめに中高域は若干強めになって、なんとなくホーンスピーカーのような風合いが出るのはMaverick Tiのチタン筐体の影響が強まるからでしょうか。

    次はCampfire audio DORADOに装着してみますが、これは音が軽くなり過ぎてかなり相性が悪いようです。
    音導管が長めのイヤホンなので余計に相性が悪いのかもしれません。

    それは速攻で諦めてやはり同一メーカーのMacbeth Tiで。
    こちらは低域の緩さが少し解消してダイレクト感が強まって相性が良さそうです。
    やはりボーカルは近くなる傾向で、ここまで試した中ではいちばん自然な印象になっています。
    ノズルで無理に空間を広げることがないのでカスタムに少し近いような感覚になり、音色が自然になるのが良いポイントですね。
    どうしても普通のイヤーピースはどう工夫しても多少は素材の音が出てしまう傾向ですけど、Petal Ear Tipsはそれが最小限になるような気がします。

    さらにqdc 3SH SEにも装着してみますと、若干ナローな感じにはなりますが全体としては心地良い雰囲気にまとまっています。
    ボーカルが優しくなってベースも少しスローな感じで、アナログ風味になる感じといったところでしょうか。
    NEPTUNEもやはり温かみのある暖炉みたいなサウンドになってくれますが、3SH SEより元々がナローなのでそこがちょっと強まる部分はあるかも。

    そんなわけで現状はUnique Melody Macbeth Tiとqdc 3SH SEで使うことにしました。
    今も販売店が少ない傾向でMサイズが入手しづらいですが、他のイヤーピースがいまいちハマらないイヤホンがあれば試してみる価値はあるかと思います。

    Filed under: Audio
    2024/05/11 12:00 pm | No Comments
  • 105月

    SONYのMCカートリッジ「XL44L」を追加しました。

    SONYのMCカートリッジはXL-MC3SH、XL55Proに続いて3つめですが、最近はすっかり気に入っていて他がお休み中になっているくらいですので、再び発売されることはほぼなさそうな状況としてはキープしておくべきかなと。
    発売時期としてはXL55Proのあとではありますが1980年頃とかなりの年代物ではあります。
    XL55Proはベリリウム/アルミニウム/炭素繊維を使用した3重構造カーボンクラッドカンチレバーを使っていますが、XL44Lのほうはわりとシンプルなアルミ合金のテーパータイプです。

    お店の梱包がいまいちだったせいで底面のアルミパネルが外れていましたが、カンチレバーを横から挟むような配置なので接着するのはやめてスケルトン的に使うことにしました。
    おかげで8の字コイルもしっかり見えますし、ダンパーもいざとなれば軟化処理なども簡単にできそうです。
    砂鉄が入りこまないように注意は必要ですけども。

    早速ヘッドシェルに装着して聴いてみます。
    雰囲気としてはXL-MC3のほうにやや近い音色で、クリアさはやはり空芯らしさがしっかり出ていて開放感があります。
    XL55Proの凝ったマグネシウム合金ダイキャストシェルと比べるとややプラスチック筐体な雰囲気はなんとなくありますけど、カーボン系のシェルを使ったのもあってか、XL55Proより軽快でハイスピードな気がします。

    また取付時に感じたのですが、磁力がかなり強いのが印象的でした。
    針カバーがなくて恐る恐るだったのもあるのでしょうけど、他のカートリッジよりドライバの吸い寄せがかなり強めでした。
    ネジ止めの位置が発電系に近いせいもあるかもしれず、より非磁性なネジのほうが良いかもしれないなと思ってあとで交換しておきました。

    高域は緩やかにハイ上がり傾向ですが、空芯のおかげもあってかさほどキツさは出にくいです。
    針形状は超楕円なので内周歪みも極小とはいえないのかもですが、そこよりも私としては音色重視なので問題になるようなことはありません。
    全体としてはドライな感じですが意外とジャズに合うのは、これまでのSONYカートリッジと同傾向な気がします。
    楽器の音色が素直なのとハイスピードさからでしょうか。
    クラシックだとやや薄味傾向はありますが、もっさりした人工的な音になってしまって何の楽器が鳴っているのか分からなくなるよりはずっと良いでしょう。

    ひとことでまとめるなら「軽快」というのがこのカートリッジの特色でしょうか。
    高級カートリッジ然とした重厚感はありませんがスッキリ抜けが良いので気分良く聴ける気がしています。
    ヘッドアンプ「HA-55」とも方向性は似ていますし、しばらくSONYに偏ったアナログ再生の日々が続きそうです。

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    2024/05/10 12:00 pm | No Comments
  • 045月

    FURUTECHのiHP-35Sを改造してXLR 4pinケーブルにしたものを入手してみました。

    iHP-35SもいろいろありますがおそらくHD650用あたりをベースにしていると思われます。
    それをヘッドホン側にNOBUNAGA LABSの3.5mmで換装し、アンプ側はノイトリック銀メッキのXLR 4pinにしてあります。

    用途は当然ながらHIFIMAN ANANDAでして、動作確認用に入手したAmazonの中華系からの交換です。
    iHP-35S自体はメインがα-OCC、シールドが銀メッキα-OFCで、プラグもXLRのほうは銀メッキですが、高域のキツさはないようです。
    あまり欲張った感じがなく自然で、昔のSONYのOFCケーブルみたいな雰囲気を感じるのは見た目から来るものもあるかもしれません。

    全体的にスッキリして見通しが良くなっていて、低域はダンピングファクターが良くなった感じがあります。
    ボーカルが自然でやさしく聞き取りやすいので、ボリューム上げても耳に刺激が少なくて長時間のリスニングでも疲れにくいです。
    ケーブルがシールドも含めて完全に左右に分かれているので少し広がりが出て空間描写も精度が上がったようです。

    XLRプラグのほうは内部にアクセスできるので、絶縁を普通のビニールテープ巻きからチューコーフローに変更しておきました。
    将来的なベタつき予防のためにもそのほうが良いですし、音も安定感がしっかりして左右のクロストークも減ったように感じられます。
    チューコーフローに変更する前は以前のケーブルに比べて定位がやや不安定な場合もありましたが、変更後はすっかり解消しています。

    ここで一旦、下のケーブルに戻して違いを確認してみると、まず低音が少ないなと感じます。
    キツさは少なく残響成分が強めに感じられます。
    ケーブル部分でセパレーションが若干悪化している可能性もありそうだなと内部を確認してみると、左右の合計4本のリッツ線が別途絶縁体を介することなく撚ってありました。
    これだとアンプ側のプラグのすぐ先で左右分離ができてないわけで、せっかくバランス伝送にしても意味合いはだいぶ薄まりそうです。
    もちろん、それが程よいクロストークになっていると言えるケースもあるのでしょうけれど。

    再度FURUTECHに戻してみると、高域が明らかに伸びていて透明感があります。
    ちなみにHIFIMAN EF400のNOS/OS設定はこのケーブルにしてからはNOSよりOSのほうが相性が良いようで、それはおそらく高域が伸びた影響なのでしょう。

    セパレーションも明らかに良くて、そのぶん、装着位置で左右差が出たり臨場感の再現に差が出やすい傾向は確かにあります。
    特にHIFIMAN EF400はボリュームに結構ギャングエラーがあるので、それにより敏感になるところもあります。
    それはケーブルというよりヘッドホンやアンプの課題ですし、ひとまずroonやMacのシステムボリューム側で少しボリュームを絞りめにすることでギャングエラーを減らすようにしています。

    もっと高級なケーブルは多数あるでしょうけども、素直な音傾向からしてもこれで十分満足できそうです。
    HD800のほうもほぼ類似の中華を使ってあるので、それもいずれ見直そうかなと思っています。

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    2024/05/04 12:00 pm | No Comments