258月
SONYのMCカートリッジ「XL-MC3SH」を入手しました。

1983年発売のこのカートリッジ、針交換ではないですが先端のユニット部分を交換できる構造になっていて、その後ろにリード線が一体化された本体(実際にはただの装着アダプタ)、そしてほぼ専用に近いユニバーサルシェルが付いています。
詳しい方はご存知かと思いますが、その後finalでも活躍された森芳久氏の手による製品で、8の字コイルとも呼ばれる空芯コイルが特徴的なモデルです。
当時もそんなに高級な機種ではなかったですけど、チタン蒸着アルミテーパードのカンチレバーに楕円針と今なら中級クラス以上といったところでしょうか。

シェル込みで13gとかなり軽くて、WE-407/23にミドルマスウェイトではそのままだと使えない(15〜25g)ので、クォーツレゾネーター2つ貼り付けてようやくバランス取れる範囲に入りました。

それまで常用していたZYX RS30から交換してみますと、雑味や淀みがない爽快なトランスデューサーという感じのサウンドが印象的です。
見た目は華奢な感じがしますが、最低域は意外と深いですし、なぜかS/Nが良いのに驚きました。
出力は空芯なのもあって0.2mVとそこまで高くはないのですけど、そういう数値とはまた違った静けさがあります。

針は楕円針なので内周歪みがどうかなぁと思いましたが、さほど神経質ではない私には問題ない感じです。
古いレコードにはかえって楕円針のほうが好ましい場合もあるそうですし、実際には盤の年代に関わらず特に歪みっぽく感じることはなかったです。

いつもは導入した時は良いなと思っても、結局すぐに元のカートリッジに戻すことも多いのですけど、今回はZYX RS30同様になんだかんだでそのまま使い続けていますので少なくとも聴き心地は良いのでしょう。
空芯は他にDL-103MとFR-2を持っていますが、どちらもちょっと繊細さがメリットにもデメリットにもなるようなところがありました。
XL-MC3SHだとそこがあまり気にならず、重厚とはならないものの、ダイレクト感が生っぽい魅力につながっているようにも感じられます。
もう交換ユニットは入手できそうもありませんが、上手に使い分けて愛用していこうと思っています。
238月
Acoustuneのイヤーピース「AEX07」を試しました。

中の写真を撮り忘れましたが、ロゴ入りケースに入っていてなかなか豪華な感じです。
予備や交換用を持ち歩くのが最近の傾向なのかな?
今回はMサイズで、SpinFit W1と比べると音傾向も余計な味付けはなさそうですが、若干低域よりのバランスでしょうか。

音色はスピーカーに近い印象で、ある種の箱鳴りのような部分も低域を中心に上手く再現しているような雰囲気も感じました。
いわゆるゴムっぽい弾み加減も多少あります。
ボーカルはだいぶ近い傾向で、そのぶん息遣いなどは細かく伝わってIEMっぽさが高まるような方向性です。
ピアノはややオンマイクになり過ぎかもしれません。
しばらくMaverickにこれを装着して運用してみた後、SpinFit W1と比べてみました。
SpinFit W1のほうがピアノの音色は圧倒的に本物っぽくて余計なクセがつかないようです。
ボーカルはSpinFit W1だとやや大きめになる傾向ですが、それも録音の影響もあるかもしれません。
今回はMサイズを試しましたが、メーカーで微妙に大きさも異なってきますし、AEX07のほうが若干小さい傾向なのでもうちょっと大きいとまた違った感想になるのかも。
ノズルが太めなのは扱いやすいですし、組み合わせるイヤホンによってはリスニング寄りのバランスが上手くハマるケースもあるだろうなと感じるイヤーピースでした。
198月
ちょっと紗羅が入院することになり、今のSoftBankの契約(ミニフィットプラン+)ではパケットが足りないだろうということで「メリハリ無制限」に切り替えようと思っていました。
ただプラン変更は契約日に切り替わるので、うちの場合それが1日締めで間に合いません。
それならこの際にeSIMを試してみるのも良いかということでpovo 2.0に加入することにした次第です。
他にも格安SIMは結構ありますが、自分で自由にトッピングできるのと使わなければ基本月額無料というのが決め手になりました。
au回線なのでいざという時の補助回線にもなりますし。
ちなみに180日間以上トッピングを購入しないと解約されるそうですが、違約金とかも特になくeSIMなら本人確認手続きもオンラインでできてすぐ開通できます。
本人確認は免許証(と実際の顔認証)やマイナンバーカードなどで実施できます。
実際には20時以降は開通手続きは止まるので、翌日朝になりましたけど。
povoアプリも一応用意されていますが、基本的にはWebで十分です。
うちでは長年niftyメールを使っているので特に問題になりませんでしたが、キャリアメールでは登録ができないのでそこが若干の注意点でしょうか。(gmail等でも大丈夫だそうです。)

eSIMのiPhone 13への設定も簡単で、データ通信だけpovoにするといったことも楽ちんです。
テザリングも無料(パケット代はちゃんとかかります)なのも良いですね。
電話番号も付与されますから、将来的にはGoogle Pixel 4aのテスト用にも使う予定です。

実際のトッピングは入院ギリギリに処理しようと思っています。
今のところ8/21まで販売している7日間データ使い放題(1,800円)が良いかな。
なお、受電や128kbps以下のデータ通信であればトッピングなし(無料)で使用できます。
正直こういうふうに気楽に使えるならもう主回線もSoftBankでなくても良いかなぁという気すらしてきます。
とりあえず今回使ってもらってその感触次第で今後も継続して使うか考えたいと思います。
168月
Stetzer Electricのノイズフィルタ「STETZERiZER」をさらに買い足してみました。

greenwaveのほうが有名で最近は分解して内部回路が判明した互換品が出回っていたりもしていますが、個人的には出音への影響がまろやかで高周波まで緩やかに効いているっぽいSTETZERiZERが好みではあります。
まずは動作確認も兼ねて先日入れ替えたサブ系の電源タップ「API Power Wedge Entry」に挿してみました。

EMI Meterで見ると数値はほとんど変わらずですが、出音としては澄んでいて空間表現が良くなったような印象です。
逆に先日外したAPI Power Enhancer Entryは粒が粗くなる印象で、良く言えば力強い感じにもなるのですがノイズフィルタのデメリットのほうが目立つ感じでした。
STETZERiZERはあまり音に悪影響がなく、逆に言えばすでにパソコン周りなどに導入済みだと、もうそこまで大きな改善もない感じです。
次にPower Enhancer Entryと双方とも外してみると力強さが少し高まるので、意外とコレで良いなぁということになってサブ系からはどちらも外してしまいました。
どこか全然違う場所で使ってみようと廊下や炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫、エアコンなど色々試しましたが、EMI Meterの数値が安定して下がったのはリビングの照明周りのコンセントでした。
ここにはiPadのACアダプタが付いているくらいですけど、リビングの数値は1/3くらいになりますし、オーディオ部屋のほうも10mVくらい下がりました。
さすがにオーディオ部屋の出音への影響までは分からないというのが正直なところですけど、かなり高めだったリビングの数値が下がっただけでも効果はあったでしょう。
ちなみに数値が上がりやすいのはうちだと炊飯中のようで、そのわりに炊飯器と同じコンセントよりリビングに装着したほうが全体としては下がりやすいというのも面白いものです。
あまり過剰に装着してももうあまり効果もないでしょうし、このくらいで十分かな。
本来は配電盤工事をするともっともっと良くなるような気もしますし、そもそも屋内配線も少し老朽化してきつつあるとは思いますが、当面は現状の電源環境でやりくりしようかなと思っています。
138月
APIの電源コンディショナー「Power Enhancer Entry」を入手してみました。

Power Enhancer Iが思ったより良くて、Power Wedge Entryに続いての入手です。
ただ結論からいうとPower Enhancer Iとはだいぶ効果の方向性や度合いが異なります。
Iのほうは力強さがむしろ高まるようなところがありますが、Entryのほうはごく一般的なノイズフィルタ的な方向性です。

大きさも電源タップのPower Wedge Entryと同じくらいですし、回路構成も小さいのでしょうね。
ご多分に漏れず、こちらも開腹できないようになっているために中身は不明ですが。

しばらくサブ系統のPower Wedge Entryに繋いでみていましたが、どうも音がこじんまりまとまった感がありました。
数日装着したものの、結局は外してしまいました。
ちなみにEMI Meterの数値変化もごく少ないです。
greenwaveなどほどコンパクトでもないですし、オーディオ系統以外で使うにはちょっと仰々しいですから、とりあえず放置かなぁ。
別の部屋など置き場所に困らないところで使ってみての変化も試してみようとは思っています。

058月
APIの電源タップ「Power Wedge Entry」を入手しました。

先日のPower Enhancer Iが意外と良かったこともありますが、どちらかというとWireWorldのが老朽化してきているのと、以前内部を見た時に心細いといいますか危うそうな作りだったので、これを置き換えたいなと。
そもそもオーディオ系のサブ系統という感じで、オープンデッキやあまり使っていないCDプレーヤーくらいしかつないでないんですけどね。

電源ケーブルも付属していて、わりと良さげなものではあります。
コンセントは全部で6口で、上面に3つ、IECコネクタと反対側の斜面がデジタル用、IEC側に1個配置されています。
デジタル用はたぶんフィルタが入ってるはずで、今回も内部は開けられないようになっているので不明です。

EMI Meterでは特に差がない感じで、もちろんどの口も通電は問題有りません。
メイン機材がつながっているわけではないですが、ややアメリカンでおおらかな描写になったかなぁという程度の変化です。
以前も一度、APIの電源タップは入れたことがあるのですけど、その時はヒューズが切れまくってる個体で音質面でもあまり良い印象はありませんでした。

今回のは名前の通りEntryクラスということもあるので、ごくシンプルな電源タップよりは多少マシかも?くらいで考えておくのが良いでしょう。
実際にはスイッチ付きが便利で使っているPanasonicのWCH44129のほうが安定しているくらいかもしれません。