• 248月

    MacBook Air M3が増えてフォトプランの2台制限だと若干足りない場面も出てくるかもなぁと、DxO PhotoLab 7を使ってみることにしました。

    DxOというとDxOMarkというカメラなどのベンチマークが有名ですが、あそこがNik Softwareを買収して生まれたのがPhotoLabなんだそうです。
    それだけにレンズ補正が優秀で、しかも最近はノイズ除去にも注力しているようです。
    Adobeと違って買い切りなのでバージョンアップのことを考えなければお得感もあります。

    そのあたりは今さらここで書いても仕方ないので他にお任せするとして、今まで撮ってきた写真で軽く試してみました。
    レンズの補正データは画像一覧を閲覧時にダウンロードのダイアログが出てきますので、それを落とすことで補正されるようになります。
    結構古いレンズでも補正データが用意されているようでそこはオールドレンズが多いので助かります。

    目立って補正が効いてるなぁと感じるのはライカ銘などのマイクロフォーサーズのレンズ群です。
    周辺が派手に流れているようなものもシャープに補正され、多少のやり過ぎ感はないとはいえませんがハイレゾショット的な感じに仕上がります。
    なにはともあれ、実際の写真を貼ってみましょう。

    まずはLightroom Classicの写真から。

    お次がDxO PhotoLab 7。

    現像パラメータが微妙に違いますし、ちょっとフルサイズだと大きすぎるのでリサイズしてありますけどね。

    もうちょっと遠景でLightroom Classic。

    そしてDxO PhotoLab 7。

    こちらは等倍切り出しした画像(中央左側から)も貼ってみます。
    上がLightroom Classic、下がDxO PhotoLab 7です。

    周縁部だとさらに効果は高まりますし、あまりわざとらしさもないように思われます。

    RAW現像ツールとしてみると現像速度や使い勝手(慣れもあると思いますが)はLightroomのほうがやっぱり上ですけど、メーカー純正のものよりはずっと洗練されていますし、十分以上に実用になりますね。
    ちょっと古いカメラでノイズに悩まされているといった場合にはかなり有効なツールになりそうな気がします。

    Filed under: DigitalPhoto
    2024/08/24 2:00 pm | No Comments
  • 238月

    去年末に導入したMac Studio M2 Maxが故障して7月に修理に出したのはSNSやMacBook Air M3購入の記事で少し書いていましたが、その顛末をまとめておこうかと。

    症状としてはある日突然電源が入らなくなったというもので、ディスプレイにも何も映らないのでApple Diagnostics等で調べることも一切できません。
    電源ランプ、Appleの呼称でいうとSIL(ステータスインジケータランプ)が変な点滅をしていたので、ハードウェアに問題が起きているのだろうと判断しました。
    点滅の仕方としては「消灯、白、薄い白、白、薄い白、消灯」を繰り返す感じですが、それが何を意味するのかは記載された情報がないので不明でした。

    故障したのが7/19で、一応HDMIケーブルも疑って通常のメタルのも試しましたが変わらず。
    Appleサポートに電話して回収修理を依頼しました。
    ネットで検索するとMac Studioは持ち込みしか修理対応してくれないという記載も見かけましたが、うちは問題なくできました。
    7/21に集荷され、7/22にはADSC支店に到着してステータスも「修理開始」に。

    部品取り寄せになるのでしばらくかかりそうということでしたが、その後一向にステータスに変化がないので電話で問い合わせました。
    ただサポート側では修理の情報は全く分からず納期も未定とのこと。
    古い製品ならともかく、CTOもされていないごくごく普通の吊るしモデルの現行製品で、ストアでは即納なのに部品がないってのも不思議な話に感じますよね。
    おそらく組み上げてある製品はあるけど、補修部品としてのロジックボードは在庫切れということなんでしょうがそういう説明も当初は一切なしでした。

    そんなこともあろうかと(あったら困るけど)、MacBook Air M3を故障の翌日には購入しておいたので業務に大きな支障はなくて済みましたが、さすがに1ヶ月は長かったです。
    その1ヶ月というのも「例外的な措置」で代替機を送ってくれたからでして、ロジックボード自体は相変わらず納期がいつになるか分からない状態だそうです。

    SNSで検索してみただけでも「突然電源が入らなくなった」というのはMac Studioでは頻発しているように見受けられて、GPU 38Coreの上記機種用のロジックボードで「代用」修理してあったり、電源ユニット交換等で何度か修理を繰り返しているものも見受けられました。
    不思議と海外ではそうした事例が見当たらないっぽい(英語でしか検索してないけど)ので、もしかすると100V動作でなにか不具合があるのかなと推測してみたり。

    いずれにしてもロジックボード交換が多発していると予想され、想定外の数で補修部品がなくなっちゃたのかもしれません。
    ただM3を積んだ新製品は今年出る予定はなさそうな噂ですし、現行モデルなら今も絶賛製造中であってもおかしくないんですけどねぇ。

    そんなわけで8/21に戻ってきた(厳密には本体ごと交換された)のですが、修理に出す前まで使っていた光HDMIケーブルで画面が出ないのでちょっと焦りました。
    USB-CやメタルのHDMIケーブルでは問題ないですし、光HDMIケーブルもディスプレイ側を挿すとディスプレイは接続を認識しているのでMac Studio故障時にケーブルの変換基板を巻き込んで壊したのでしょう。
    そう考えるとGPU部分の暴走や電源ユニットが電圧変動に弱いなどの理由が考えられるのかな?
    まあ光HDMIケーブル自体も壊れやすいので、この際にUSB-C接続に変更しておきました。

    あとは外付けSSDに取ってあったTime Machineから復元していき、それ自体は30分くらいで終わりました。
    マシン自体が変わっているのでAdobeの台数制限に引っかかったり、一部アカウントでログインしなおしたり、iCloud同期が一度オフにしてオンにしないとうまくいかないなどの細かい対応は必要でしたが、まあ半日もあれば復旧できました。

    Macはこれまでこんな具合(漏れもあるかも)で使ってきましたけど、今回みたいな「信頼できない」感じはiPhoneやiPad等含めても初めてでした。
    修理に出すのもStart Macのモニタで届いてメモリ不良だったiMacくらいだったはずです。

    Macintosh Classic 1990
    iBook G3 2001
    Power Mac G4 QuickSilver 2002
    iMac Late 2006
    MacBook Air 2011
    Mac mini Mid 2011
    MacBook Pro 2013 Retina
    iMac Late 2013
    Mac Pro 2013
    Mac mini Late 2014
    iMac 5K late 2014
    MacBook Pro Late 2016 Touch Bar
    iMac 5K 2017
    Mac mini M1 2020
    Mac Studio M2 Max 2023
    MacBook Air M3 2024

    動作もRAW現像や動画編集などを除けばMacBook Air M3でも十分なことが多い感じでしたし、以後は最新マシンを使い捨てっぽく使っていくのが良いのかもしれないなと思った出来事でした。
    少なくとも現行のMac Studioはオススメできないというのは確実に言えそうです。

    Filed under: Mac
    2024/08/23 12:00 pm | Mac Studio M2 Max、故障 はコメントを受け付けていません
  • 188月

    レコードに関しては個別に取り上げてるときりがないのでほとんど書いてこなかったのですが、ちょっと自分自身で整理する意味も含めて今年前半(もう8月ですから一応そこまで)に入手したもので良かったものをピックアップしてみようかと。

    KRELLとROKSANの組み合わせになり、カートリッジもSONYをメインで使うようになってからジャズを楽しく聴けるようになったというのもあって、最近はジャズのレコード入手が多めになってきています。
    デジタル音源で予習しておいて「これ、良いかも」という入手の仕方も増えました。
    お値段はクラシックに比べるとちょっと高めのものが多いですが、国内盤とか復刻ものならまあなんとか手が出せる範囲ですし。
    その中でピックアップしたのは以下のような感じです。

    Art Pepper / Among Friends
    Art Pepper + Eleven
    Art Pepper / Besame Mucho: Live in Tokyo ’79
    Bill Evans / Interplay
    Bill Evans Trio / Waltz for Debby
    Bill Evans /At The Montreux Jazz Festival
    The Bill Evans Trio “Live”
    Lee Morgan / The Sidewinder

    まだまだやっぱり定番多めですが、個人的に気に入ってるのはライブもので「Besame Mucho」あたりはそこまで知名度高くないけど聴きやすくて日本での録音も質が良くてわりとオススメかな。

    いわゆるオーディオ的な高音質盤も結構手は出してますが、一度は針を落とすものの、以後はあんまり聴かない傾向が強いかも。
    特にスーパーアナログディスクにその傾向が強い気がするのは自分でもあまり理由が良くわかりません。
    その中でわりと良かったなと思うのはこの3枚くらいかな?

    ゲリー・カー / アルビノーニのアダージョ
    The Square / Stars And The Moon
    ナット・キング・コール

    今はあまりオーディオ的な外連味とか迫力を求めてなくて、仕事の合間にリラックスしたい気分のほうが強いのでしょう。
    セッティングを詰めるみたいなこともほとんどやってないですし。

    ほとんど中古での入手が多いですが、新品も多少買うようにはなってきました。
    正直、デジタル世代の音源はデジタルで聴いたほうが安定感があって良いと思う性格で、反りが…、カッティングが…、プレスが…と心配するのが嫌というのもありますね。
    そんな中でデジタル音源も持っていつつ、レコードでも買ってよかったと思えたのはこの2枚。

    藤原さくら / Wood mood
    Keith Jarrett / The Melody At Night, With You

    高音質というよりはナロー傾向ではありますが、欲張りすぎず丁寧なマスタリングがされていて、むしろデジタルのほうが音圧稼ぎが強いくらいというのが良かったと思えた理由かなと思います。
    聴く頻度でいえば気楽なデジタルのほうが多いんですけどね。

    いわゆるオリジナル盤(に近いもの)もそこそこ手を出しています。
    ただイコライジングカーブの問題なのか、盤質やうちの機材の問題等もあるのか、「やっぱりオリジナルは別格だな」というほどの感動に出会うのはそうそうないかも。
    どっちかというと同じ盤を何度も繰り返し聴くよりは、いろんな音楽を楽しみたいという嗜好が強いのかもしれません。
    そんな中でそれなりに良かったのは以下の3枚くらいでしょうか。

    ボールト / 惑星
    ケルテス / 新世界より
    カラヤン / 惑星

    どれもデジタル音源やSACD、オープンリールテープなどでも持っていたりしますので、それぞれに良さがあるようには思います。
    運良くわりとお安く入手できれば良いかな程度ではありますから、最良な盤質というわけでもないですけど。

    去年、今年とレコード収集ペースがかなり早かったので、ぼちぼち一段落しないと収納が追いつかなくなりそうです。
    今回の記事化で自分が気に入る傾向みたいなものもちょっと分かった気がしますし、それを踏まえて厳選していけたら良いなと思っています。

    Filed under: Music
    2024/08/18 12:00 pm | 買ってよかったレコード 2024上半期+α はコメントを受け付けていません
  • 158月

    だいぶいろんなイヤホンが揃ってきたので、普通に聴きつつメモを取った内容をまとめて比較レビューみたいな記事にしてみます。

    まずは比較的上位モデルから挙げていくことにします。
    最初はqdc 8SEです。
    圧倒的に澄んだサウンドが特徴的で、音階まで明瞭に聴き取れます。
    現状はケーブルにqdc Anole付属のものを、イヤーピースにSpinFit W1を使用していますが、やや長めのノズルによって少し耳から遠い装着感以外は欠点がほとんどありません。
    音自体はIEM的で中音域に寄っていますが、非常に自然でジャンルを選ばず聴けます。
    古い録音でもそつなく再生できるのが魅力です。

    つづいてUnique Melody Maverick Tiは大きな筐体で最初は耳から外れやすかったですが慣れてくると意外と装着は安定しています。
    ケーブルにやや太めで硬いEffect Audio Ares II+を使っているのも逆に功を奏しているのでしょう。
    下もしっかり出てくるようになったのでベースの実在感もあってジャズがゆったりしっかり鳴るようになりました。
    やや薄いと言われる低域も補強された形で、SENNHEISER HD800で聴いた後に同じアルバムを聴いても鮮度はむしろあるくらいに感じるレベルになっています。
    下手に音の広さを作ろうとしない分、直接届く感じがあるのも良いのでしょう。
    金属筐体も薄いチタンで響きを適度に乗せてくるので金管楽器に強い傾向はありますが、そんなにキツくなり過ぎないお化粧程度で独特にリスニング時の爽快な満足感につながっているように思います。

    次はHIFIMAN RE2000 Silverです。
    現状、イヤーピースにSednaEarFit Originを使用し、ケーブルはEffect Audio Grandiosoを使用しています。
    音傾向は意外とFAudioに似ていますが、やや前寄りで広めの音場が特徴です。
    高域は少し硬めで、静音部の描写が美しいですが、低音はもう少し出ても良いかもしれません。
    トランペットなどの金管楽器の音が印象的でハードドームのような鳴り方をして、ある種アルミカンチレバーっぽい音が乗る感じがあります。
    意外にも古い音源との相性が良く鮮度感のあるサウンドを聴かせてくれますが、ちょっと角度の付いたケーブル出しと筐体形状のせいか、装着感がいまひとつで意外と出番が少ない傾向です。

    つづいてFAudio Chorus。
    Macbeth Tiと比べると明るく華やかな音色が特徴です。
    低域はこってりしていますが全体的には爽やかな印象で、ロッシーニの楽曲では各楽器の色合いがしっかりと表現されます。
    こうした音傾向は太めのEffect Audio Ares IIを使っている影響があるかもしれないですし、装着感もその太めのケーブルのせいもあってか、左が若干浮きやすいです。
    ただSpinFit OMNIをイヤーピースに使っているのである程度はカバーされて、頭部後方に広がるような音場が再現されます。
    楽器の分離が良く、音色が自然でクセが少ないため、聴き慣れていないアルバムでも飽きずに楽しめます。

    お次はUnique Melodyの初代MaverickとMacbeth Ti。
    初代Maverickはやっぱり安定感があってクセが少ないです。
    ハウジングも奇をてらったところがないぶん、装着も安定していますし、中域を中心にリアルな音色で鮮度が高く感じる場面が多々あります。
    今となってはだいぶ古いモデルですけど、他の同時期のイヤホンと比べたら現行のものとしっかり勝負できているモデルかなと感じます。

    Macbeth Tiは当初はMaverick Tiよりバランスが良いのでは?と感じる側面が多かったのですが、現状は全体的に重厚感が足りないような印象が出てきました。
    低域も量感はあるのですがなんとなく体感的には薄いというか深みがないような感じです。
    イヤーピースが純正のままなのもシリコンに慣れるとちょっと浮く感覚が出てくる部分がありますし、扱いやすいようにと細めのケーブルを組み合わせているせいもあるかも。

    最後にqdc対決(8SEはもう挙げましたが)で。

    qdc 3SH SEはしっとり系で尖ったところはあまりなく、感覚的にはソフトドームの2wayブックシェルフスピーカーのようなまとまり方です。
    古い音源だと音揺れが目立つ傾向がある気がして、そういう部分は若干モニター風味な部分もあります。
    音のバランスとしては中域を重視しつつ、中高域のわずかな華やかさと中低域のややゆったりした量感が特色でしょうか。

    qdc NEPTUNEは全体的に柔らかく、帯域は決して広くないですがどこも過不足ないバランス感覚の良さがあるのはやはりヒットモデルならではでしょう。
    単体で聴けば「これで十分なのでは?」とすら感じますし、なにより付け心地が良いので音楽に没頭できます。
    イヤーピースにACOUSTUNE AEX70を選んだことも装着感の良さを強化しているのでしょう。

    qdc Dmagic Soloは他のイヤホンから切り替えると若干曇った感じがあって、喩えが良いかわかりませんがLINNのかつての黒箱のような雰囲気があります。
    低域はぽってり厚めで全体に柔らかくてスローな感じです。
    装着感も悪くはないですが、逆に特筆するほどの良さも少なめかな。
    のんびり聴くには意外と悪くないのでそういう意味ではNEPTUNEに通じるものもあるのですが、音のバランスの取り具合としてはある意味真逆です。

    最近のヒット作、qdc Superiorはこれまた単体で聴くとこれだけでもう上位モデルは要らないのでは?という説得力や圧倒感があります。
    やや厚みのあるヘッドホン的な低域が特徴です。
    わずかにドンシャリ傾向がありますが、全体としては最近のイヤホンの進化を感じさせる音質です。
    高級なサウンドかといわれるとちょっと雑な部分は長く聴いていると随所に出てきたりはしますし、好みが出そうな箇所はいろいろありますがまあ優秀かと。
    これまた分かりづらい喩えで恐縮ですけど、Speakers Cornerのレコードの音傾向に似た印象があります。
    ちなみにケーブルはLuminox Audioのを付けていますが、できれば(4.4mmも含めて)純正じゃないもののほうが本領発揮させる上ではオススメです。

    イヤホンを入手して終わりではなく、イヤーピースやケーブル、さらにはDAPとの相性なども含めて印象が変化していくので、今回の簡易レビューもかなり環境や思い入れに依存しているところがあるでしょう。
    ただ、いろいろ聴いていくと個人的には「長時間聴いても飽きないイヤホン」が結局は強いのかなと感じました。
    そういう点ではqdc 8SEとUnique MelodyのMaverick Ti、Maverick、それにFAudio Chorus、廉価なほうだとqdc NEPTUNEがそれに該当している感じがします。
    もちろん各モデルにそれぞれ特徴や持ち味がありますので、好みや用途に応じて選ぶ参考になれば幸いです。(古いモデルばかりであまり参考にならないかもしれませんけど。)

    Filed under: Audio
    2024/08/15 12:00 pm | 手持ちイヤホン聴き比べ簡易レビュー はコメントを受け付けていません
  • 108月

    2016年から使ってきた電子針圧計の電池がぼちぼち減ってきつつあったので、この際に新調してみることにしました。

    ちゃんとしたオーディオメーカーのものに変えることも考えましたが、正直母体となるスケール部分は流用っぽいものがほとんどですし、以前のも壊れたわけではないのでもう一台買って精度を相互で確認すれば良いかなと。
    以前のものはボタン電池(たしか2xLR44)だったので、新しいのは単4電池で動くというのも追加しようと思った理由のひとつです。
    なお電池は付属のものではなく充電池を入れました。(Amazonベーシックのだと電池収納部がわりとキツキツでした。)

    今回のものは100gまで測定できて精度も0.005gらしいですが、本当にそこまで信用できるとは思ってないです。
    針圧としてはできれば0.05g、最悪で0.1g以内くらいなら十分でしょう。
    元々のもので2.0gに設定してあったSONY XL55Proをそのまま新しい針圧計で測ってみたところ、ぴったり2.000gをさしました。
    ピッタリ過ぎてちょっとインチキくさいくらいです。

    まあこれでどっちも私が望むくらいの精度はあるようですし、トーンアーム側の目盛りでの合わせも大きな誤差はまだないみたいです。
    ちなみにSAEC WE-407/23は内周に入るにつれて針圧が微妙に加算されていく仕組みもあるので、そこも加味して考える必要はあります。

    今回の針圧系は操作がタッチパネル式になっていて便利そうですけど、以前のよりは故障しやすそうな雰囲気はあるかも。
    最初は保護フィルムが貼ってあってこれを貼ったままでも一応操作は可能でした。

    本体はかなり薄く、予想以上に薄い缶の中に入っています。
    収納用の布ケースみたいなものは別途用意されてはいないので、この缶に入れて保管するにはちょっとかさばるかな。
    検査用の重りも20gあって重いので、これも5gくらいでも良いのでは?という気はします。
    粉を乗せる皿みたいなのも付属するので元々はなにか別用途のものを流用してるんでしょうけどね。

    針を載せる部分はアルミニウムで非磁性らしいので、ちゃんとカートリッジのことは配慮されていると思われます。
    保証もそこそこ長いですし、価格もオーディオアクセサリーとしては廉価なほうですから持っておいて損はないかなと思います。

    Filed under: Audio
    2024/08/10 12:00 pm | 針圧計、更新 はコメントを受け付けていません
  • 028月

    SAECから、新しいMCカートリッジ「XC-11」が2024年8月1日に発売されたそうで。

    価格は528,000円とそこそこの価格ですが、今のMCカートリッジ相場からすると中級〜上級クラスといったところでしょうか。
    XC-11の特徴的な仕様としては以下のような感じです。

    ・コイル素材 : PC-Triple Cを採用
    ・カンチレバー素材 : ボロン
    ・スタイラス形状 : ラインコンタクト
    ・マグネット : ネオジウム「#50」
    ・発電方式 : リングマグネット方式、ヨークレス設計

    ネオジウム #50やリングマグネットなどの類似点からしてMUTECHのOEMである可能性が高いでしょう。
    ただ、SAECの公式サイトでは発電方式の詳細図は公開されていません。
    リングマグネットは過去にSONY XL-MC3などのモデルでも使用されていましたが、MUTECHでは8の字コイルとは異なるコイルを用いているようですので、XC-11もそちらに近いと考えるのが妥当でしょう。

    またコイルにPC-Triple Cを使っていることを特徴に挙げていますが、純銀のものもあるので伝導率だけで考えると必ずしも優位になるかは分かりません。
    ターミナルピンにはリン青銅が使用されていますので、ここにこそ純銅やPC-TripleCを使ってほしいかも。
    純銅だと柔らかいから扱いづらいのだと思いますが、たしかZYXは18金無垢などもやっていたので不可能ではないかなと。

    とはいえ、SAECとしてカートリッジを発売するのはオーディオエンジニアリング時代のC-1、C-3、そしてサエクコマースとして発売したXC-10(1980年発売)以来ということになります。
    前者2つはベリリウムカンチレバー、XC-10はボロンなのでここでもやっぱりサエクコマースとしての製品だなと感じます。
    当時のXC-10は30,000円だったのでそこはさすがに隔世の感がありますけど、デモで直接対決みたいなこともやってみてほしいところです。

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    Filed under: Audio
    2024/08/02 12:00 pm | SAEC XC-11 はコメントを受け付けていません