• 047月

    ACOUSTIC REVIVEの新作電源ケーブル「POWER SENSUAL-MD」ですが、ようやく配置も定まってきましたので、何処にMDユニットを使おうか迷った様子と音の感想などを交えながら紹介したいと思います。

    なお、ちょうど真ん中辺りにMDユニットがあるのですが、この位置やケーブル長などはカスタムオーダー可能とのことです。
    またMDユニット自体の重量は200〜250gほどとのことで、ケーブルもカーボンCSFチューブもMDユニットの部分で途切れることはなく貫通していますから、ぶら下げてもケーブルが切れるようなことはないと思われます。

    また今回は我が家のアース環境に配慮して2芯のみ配線したカスタムのMDユニット付きケーブルも貸し出していただいていますので、以下の電源ケーブルをどう配置するかが検討事項となったわけです。

    ・POWER SENSUAL-MD(通常製品版)
    ・POWER SENSUAL-MD(2芯カスタム版)
    ・POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯NCFプラグバージョン)
    ・POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯ノーマルプラグバージョン)

    逆に電源ケーブルを使う機材は以下が候補となってきます。

    ・RTP-4 absolute(アンプ系)
    ・RTP-4 absolute(デジタル系)
    ・LINN AKURATE DS
    ・Accuphase DP-77
    ・Accuphase P-550

    あいにくプリアンプやレコードプレーヤーなどは直生えの電源コードなので、1本だけ足りないという状態です。
    実際には通常モデルのPOWER STANDARD TripleC-FMも所有していますし、AC-2.0 TripleCもあるのですが、これらはMac Proとネットワークハブに使用しています。

    前回までのレビューでは通常版をパワーアンプで、2芯をRTP-4 absolute(デジタル系)で使うという配置でした。
    具体的には以下の配置となります。

    ・RTP-4 absolute(アンプ系) : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯NCFプラグバージョン)
    ・RTP-4 absolute(デジタル系) : POWER SENSUAL-MD(2芯カスタム版)
    ・LINN AKURATE DS : Cardas Golden Power Cord
    ・Accuphase DP-77 : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯ノーマルプラグバージョン)
    ・Accuphase P-550 : POWER SENSUAL-MD(通常製品版)

    アースループを極力作らないことを考慮した接続で、AKURATE DSとパワーアンプを3芯にした形です。
    DP-77とレコードプレーヤーを重視したという言い方もできるでしょう。
    その目論見通り、SACDの躍動感がフルに引き出されてきます。

    ACOUSTIC REVIVEさん訪問時に聴かせていただいて気に入って入手したラフマニノフのSACDも、さすがに訪問時そのままとはいかないまでも音楽的な魅力に溢れた演奏の素晴らしさを存分に堪能できるものになってくれました。
    唯一の弊害はついついボリュームが上がり過ぎてしまうことですが、全く煩く感じる部分がなく、ひたすら純粋に音楽をそこに再現してくれるのは驚くばかりです。
    それだけに音源の差も如実に表れる形で、良好な録音では低域の腰の強さと音場の広がりの再現度が段違いとなってきます。
    位相が整うことで、楽器それぞれの位置関係や楽器から放たれる音の指向性や質感が歪みなく伝わってくるからでしょう。
    オーディオを趣味にしていると、ともするとやはり結局「ルームアコースティックが…、部屋が…」と言われがちですし、もちろんそれもとても大切なことなのですが、すでにパワーアンプの出音の時点で位相の乱れがあっては対処のしようがないわけで、その意味でもPOWER SENSUAL-MDの凄みは聴き進めていくほどに痛感してきます。

    もちろん、RWL-3やWS-1との相乗効果も大きなもので、澄み渡る空気感とドッシリとした安定感がそれまでとは段違いとなってくれました。
    ちょっと大げさかもしれませんが、まるで楽器それぞれにスピーカーが割り当てられているように感じることすらあるほどです。
    それだけ没入感が恐ろしく高くて、以前なら部屋の灯りを暗くしないと気分が入らないこともありましたが、それはある意味、想像で再現性の不足を補っていたのではないかとも感じるようになったくらいです。
    音色の変化や奏者の細かな指使いもここまで出てくるのかと言わんばかりに表出してきますし、何よりも「好きな音楽を良い音で聴きたい」というオーディオを始めた当初の本来の欲求を満たしてくれるようになりました。

    「もうこのままで良いんじゃないか?」とも正直思いましたが、配置を色々試行錯誤もしてみました。
    まずは電源タップ双方にMDユニットを割り当てるほうが良いのでは?ということから以下の配置が有望かなと推測して試してみます。

    ・RTP-4 absolute(アンプ系) : POWER SENSUAL-MD(通常製品版)
    ・RTP-4 absolute(デジタル系) : POWER SENSUAL-MD(2芯カスタム版)
    ・LINN AKURATE DS : Cardas Golden Power Cord
    ・Accuphase DP-77 : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯ノーマルプラグバージョン)
    ・Accuphase P-550 : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯NCFプラグバージョン)

    このほうが透明度が高まってより見通しが良くなりますが、力感はやや下がった感があります。
    それは鮮度が上がったからだという可能性もありますし、実際、より霧が晴れてスッキリ爽やかな感覚は受けました。
    一旦元に戻してみても厚みは戻ってくるものの、楽器の音色は滲んで録音が古くなったような印象はあります。

    またMDユニットを何で支えるか、についても再度試してみました。
    NCF Booster-Signalを使うのも試しましたが、これは音が痩せて細くなってしまい、まるでダメでした。
    サイズ的にもギリギリなので、横の金属の棒がマイナスに作用しているのでしょう。
    正直これを使うなら床に直置きのほうが良かったです。
    SPECのインシュレーターも途中で試しましたが、最終的にはやはりRCi-3Hで両側から挟むのがベストで、最初に戻した形です。

    さらに音の入り口にMDユニットを…という考えで、DP-77にPOWER SENSUAL-MDも試しました。

    ・RTP-4 absolute(アンプ系) : POWER SENSUAL-MD(2芯カスタム版)
    ・RTP-4 absolute(デジタル系) : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯ノーマルプラグバージョン)
    ・LINN AKURATE DS : Cardas Golden Power Cord
    ・Accuphase DP-77 : POWER SENSUAL-MD(通常製品版)
    ・Accuphase P-550 : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯NCFプラグバージョン)

    こちらはいつものノイズ計測も交えて試してみましたが、まずノイズ改善の面で思った成果が出てくれませんでした。
    DP-77はもちろん悪くないのですが、AKURATE DSやレコードプレーヤーのノイズは増加傾向となってしまいます。
    出音としては意外に悪くないのですが、やはり一度にたくさん導入は難しいことを考えますと、総合的に効いて欲しいという欲が出てしまいます。
    その後もDP-77はそのままに他を色々試行錯誤してみましたが、根本的な状況の変化はなく、決定打に欠ける形となりました。

    そんな試行錯誤の中でわかったのはNCFが低域の力強さに大きく貢献している点です。
    また、MDユニットは使用する機材そのものがノイズを発生しやすいもの、つまりパワーアンプやデジタル機器、それを束ねる電源タップで良好な結果が得られるようです。
    微妙な違いなはずなのですが、MDユニットを導入するととにかく音像が膨らまないので、そうした「乱れ」をすぐに感知してしまう形となってしまいます。
    結果的には前述の通り、デジタル系とパワーアンプでMDユニットを使うのが最も効果的と判断しました。
    機器へのノイズ混入を低減する効果ももちろんですが、むしろ他の機器へのノイズの回り込みを減少させることが期待できるのではないかと感じた次第です。

    もちろん全てにMDユニットを使いたくなるというのが本音ですが、一箇所入れるとしたら、最もノイズを出しやすい部分が良いのではないかと思われます。
    また電源規模が大きいことでやや鈍重さが感じられる部分に入れて、システム全体のスピードアップを図るのも良いと思います。
    そうなると個人的にはパワーアンプがオススメですし、ノイズに敏感でノイズ源になりやすいDACも有力候補になるのではないでしょうか。
    もう少し欲張って2本導入できるのであれば、デジタル系の電源タップで総合的な底上げも望めるかと。

    そんなこんなで電源ケーブルは当初に戻って以下の配置となりました。

    ・RTP-4 absolute(アンプ系) : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯NCFプラグバージョン)
    ・RTP-4 absolute(デジタル系) : POWER SENSUAL-MD(2芯カスタム版)
    ・LINN AKURATE DS : Cardas Golden Power Cord
    ・Accuphase DP-77 : POWER STANDARD TripleC(FMなし、2芯ノーマルプラグバージョン)
    ・Accuphase P-550 : POWER SENSUAL-MD(通常製品版)

    その他、メインシステムのケーブル配置は現在、以下の通りとなっています。

    LANケーブル: ACOUSTIC REVIVE LAN-1.0 TripleC(NWP), ACOUSTIC REVIVE R-AL1(NAS)
    音声ケーブル: ACOUSTIC REVIVE RCA-absolute-FM(CDP), ACOUSTIC REVIVE RCA-1.0tripleC-FM(NWP), Accuphase ASLC-30(pre-power)
    スピーカーケーブル: ACOUSTIC REVIVE SPC-REFERENCE-TripleC(Bi-Wire)
    トーンアーム ケーブル: ACOUSTIC REVIVE PHONO-1.2TripleC-FM

    なんだかACOUSTIC REVIVEさん一色になってるような印象はありますが、実際にはまだヘッドホンアンプ系などに若干違うものも残っていますし、カセットデッキなど、普段あまり使わないところや上記の中にもところどころ残っています。
    ただ、それは別に偏狭的な思想では(少なくとも私の中では)決してなく、出音やノイズ計測なども実施して比較した結果、必然的にそうなったと言えるものです。
    毎度のことですが、これも貸し出しサービスの恩恵でもあるわけで、高級なケーブルであればなおのこと、ぜひご自宅でご自身の機材を使っての試聴をオススメいたします。
    ご友人のシステムや店頭でもある程度は分かりますが、どうしてもその場の雰囲気や金銭感情に流されてしまう部分が(少なくとも私の中では)あるのではないかな?とも感じます。

    ちょっと最後は余計なお世話になってしまいましたが、このPOWER SENSUAL-MDの良さはぜひ多くの方に体感していただきたいなと、心から思う次第です。
    いつも貴重な機会をいただき、ACOUSTIC REVIVE様にはこの場を借りまして感謝申し上げます。

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    2018/07/04 9:10 pm | No Comments
  • 037月

    PS Audioのノイズ対策グッズ「Noise Harvester」をお試しに導入してみました。

    ACOUSTIC REVIVEさんを訪問した際にトイレで見かけたのがキッカケではありますが、これまで導入された方の感想をお聞きすると光るので分かりやすいけれど、音への効果は分からず…といった感じだったので、正直あまり期待せずお試しといったところでした。
    原理的にはノイズ成分を光に変化させて消滅させるというもののようですが、この小さめのACアダプタくらいのサイズでそれがうまく機能するのかは微妙な気は確かにします。
    ただ、回路がシンプルなだけにアクティブタイプにありがちな悪影響も少ないでしょうし、トイレなどで使えば良いや、という軽い気持ちで試してみることに。

    いつものようにAKURATE DSのXLR出力からC-280Lを経てPCM-D100のS/N100dBモードで24bit/192kHzにてフルボリューム録音、それをAudacityで周波数解析というパターンです。
    まずはノイズハーベスターを装着しない状態で測って、これとの相対比較とします。

    まずはトイレに挿してみますが、LEDがかなり高速に点滅しています。
    いかにも効いてそうな雰囲気を醸し出してますが、計測してみるとそれほどでもないようです。
    2階のトイレはウォシュレットやヒーターもないですから、ノイズ源が少ないからかもしれません。
    そこでエアコン絡みの電源タップに装着してみましたが、こちらもLEDの点滅具合は似たようなもので、計測上もあまり良くありません。

    そこで今度は廊下にある壁コンセントに挿してみると、LEDの点滅はいちばん緩やかなのですが、計測結果はココがいちばん良さそうです。

    ただ、そこにはコードレス電話機と電気ポットをつなぐので、本来は空きコンセントがないんですよね。
    そこでやはり部屋の中で探すことにして、LAN関係のタップに挿してみました。
    こちらはLEDの点滅が外付けHDDやTime Capsule辺りと同期していて、どうやらこいつらがノイズ源なんだな、というのはよく分かります。
    計測上では廊下のほうがやや優位のような印象ですけれども。

    ここまで計測したところで、廊下とLAN関係タップ双方で出音を聴き比べて判断することに。
    どちらもちゃんと変化は感じられて、部屋のS/Nが良くなったような印象を受けます。
    おそらく他の対処との相互効果であって、ノイズハーベスター単独ではそこまで大きな効果はないのかもしれません。
    そもそもこの微妙な差が判るようになったのはRTP-4 absoluteやPOWER SENSUAL-MDなどの恩恵のほうが大きいでしょう。
    それでもNoise Harvester自身も出音にキツさが混じったりせず、しっかりと働いてくれている印象を受けました。

    廊下への導入も捨てがたいですが、仕事の都合上、スリープしてあるとはいえ、Mac ProやRAID NASなども併設してあることもあり、それらの悪影響を最小限にしてくれているであろう「LAN関係タップ」で当面使うことにしました。
    効果の度合いからすると体感しづらいグッズではあると思いますが、LEDの点滅でノイズ源を特定するだけでもずいぶん役立ちますし、導入してみる価値はそれなりにあるのではないかと思います。

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    2018/07/03 12:00 pm | No Comments
  • 027月

    2018も早いもので後半に突入したので、上半期に導入して良かったものをまとめてみようかと。

    今年はなるべく買い物を控えめにして手持ちの機材を活かすようにしようと決めてあったわけですが、まだまだ物欲は減っていないものの、だいぶセーブできたかな?という感はあります。
    もうひとつの目標として機材のオーバーホールもやりたいと思っていましたので、1位はあえてAccuphase C-280Lのオーバーホールとしました。

    やや予算オーバー気味ではありましたが、しっかりメンテナンスしてもらえたことは良かったと思っています。
    1987年と30年以上前の機種がまだ修理してもらえるというだけでも有り難いことです。

    2位はACOUSTIC REVIVEさんの電源タップ「RTP-4 absolute」でしょう。
    これを導入することでまさに「持ちの機材を活かす」ための足場固めができ、方向性がしっかり定まったように思います。
    念願のACOUSTIC REVIVEさん訪問ができたのも、その方向性を定めるのにはとても有益でした。

    同じabsoluteシリーズのリード線「absolute LEAD WIRE」も3位に入れるべきでしょう。
    これを導入することでカートリッジを次々に買い足そうと思わなくなりましたし、そもそも交換することもほぼなくなりました。

    自分の中で賛否両論分かれるのがLINNのネットワークプレーヤー「AKURATE DS」でしょうか。
    たしかにこれを導入することでソースの広がりはあったわけですが、なにぶんノイズ対策は大変ですし…。
    いっそ最新モデルにアップグレードすることも考えましたが、そもそもは「MAJIK DS」を入れるはずだったわけで、そこまでNWPに投資できるほど使うのか?と言われると否、という印象です。
    当面はこのまま使ってみますが、Soundgenic入れてから試してないので、またOlasonic NANO-NP1とMusical Fidelityのコンビを復活させて比べてみるかもしれません。

    他にもWAKATSUKIのラックとか、SENNHEISERのHD600などを導入しています。
    ラックはヒッコリーボードやクォーツインシュレーター、RMF-1などがサポートしてくれていますし、HD600もRHC-2.5HS-S-TripleC-FMでリケーブルすることで他のヘッドホンへの気移りを抑えてくれています。
    仕事がバタバタした影響もあるのですけど、下半期はさらに手が回らなくなりそうですし、音楽を楽しむことに主眼を置くようにしつつ、いつものように妙な実験をしてみたりしたいなと思っています。

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    2018/07/02 12:00 pm | No Comments
  • 017月

    先日入手したカビ有りのZoom Nikkor ED 80-200mm F2.8をNikon D600に付けて軽く試写してきました。

    場所は白河関にある白河神社です。
    以前もかたくりの時期に撮影に来ましたが、今回は紫陽花目当てでした。
    ただ神社のほうにはなく、そちらは近くの公園のほうでしたけれども。

    まだ慣れが必要な部分もありますし、手ぶれ補正などの洒落たものはないですから気をつけないとすぐブレてしまいますけども、普段とは違う画角で撮るとなかなか新鮮です。
    そもそもあまりズームレンズを使わないので、それ自体が便利というのもありますね。

    絞りの粘りはやっぱりまだ少しあるようですが、プレビューボタンを数回使えば大体解消します。
    開放からわりと良い描写ですが、ビシッと来るのはやっぱりF4以上くらいでしょうか。

    なんとか暑くない隙間を縫って撮りに出かけた感じですが、それでもこの時期は蒸し暑いですねぇ。
    レンズの重さはあまり気にならず、さらにOLYMPUS E-M5もいっしょにぶら下げてたくらいで、なんか昔、銀塩をやってた頃を思い出しました。

    その後は公園に移動しまして、愛犬もいっしょにお散歩撮影です。

    紫陽花は普段の散歩道でも咲いていますけど、やっぱり自然の中のほうが楽しいですね。
    特に紫陽花が群生しているというほどではありませんし、他の花も少なめだったし、どんどん暑さも強まっていたので短距離コースにしましたが。

    この調子なら前玉や中玉の清掃は当面先送りしておいても大丈夫かも。
    キレイにしたほうが精神衛生上は良いですが、分解清掃は良いことばかりでもないですからね。
    しばらく暑い時期が続きますから、室内撮影などでも使いつつ慣れていって、秋に本格的に活躍させられるようにしたいと思います。

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    2018/07/01 12:00 pm | No Comments
  • 306月

    ACOUSTIC REVIVEさんから電源ケーブルをお借りする際、電源ケーブルと信号ケーブルのノイズ混入を計測する上でRCAケーブルを試験用にお借りしたいとお願いしたのですが、届いてビックリ。
    同社の珠玉の逸品「RCA-absolute-FM」が入っていました。

    ウチには同社のXLRケーブルはあるものの、RCAケーブルがないこととノイズ混入はRCAのほうが影響が大きいだろうと考えてのご提案だったのですが、いやもうコレでテストはダメですよ…。(ちゃんともう一本送ってくださってますので、そちらはいずれ。)

    とりあえず一度はテストも兼ねてAKURATE DSに繋いでみたのですが、一聴しただけでもうコレは尋常じゃないと察し、DP-77のほうに移動させました。
    といってもこちらで使っているXLRケーブル(XLR-1.0TripleC-FMの1.4×1.8導体仕様)も十分とんでもないシロモノなのですが、これは退くに退けない状態というものです。
    圧倒的な力感と前後に精度の高い音場で、世界の違いを魅せつけてくれます。

    そんなRCA-absolute-FMですが、PC-TripleC/EX導体を単線で使うという無謀(敢えてそう表現します)な製品です。
    PC-TripleCの外周に5Nグレードの銀を鍛造してあるため、良く銀メッキケーブルや純銀ケーブルでも似たようなものでは?というご意見を見かけますが、何よりもこのサウンドを聴いてしまったら全くそういう素材の問題ではないことがわかります。
    単線にこだわるACOUSTIC REVIVEさんですから、銅の良さを十分知り尽くした上で、ある種2way同軸のような世界をケーブルで実現しています。

    もちろん拘りは導体だけではなく、プラグも相当凝ったものです。
    RCA-1.0-TripleC-FMもネジ留め式のプラグですが、こちらはより制振性を高めてあり、導通部にはテルル銅が使ってあります。

    さて能書きはそのくらいにして、まずAKURATE DSでXLRと比較してみたところからファーストインプレッションを書いてみます。
    RCA-absolute-FMはとにかく軸がブレず、ソリッドでダイレクトに楽器やボーカルから溢れる情熱が伝わってきます。
    まるで機器の出力が上がったような感じで、力強さがあります。
    XLRのほうに戻してみると、なんだか中抜けっぽくふやけた印象で、よく言えば広がりがあるのかもしれませんが、この雰囲気だけで追い込むと機器の本来の性能を結局押し殺した「引き算」の仕上がりになってしまいます。

    感覚的にはこれまでのは長尺ケーブルを使っていたかのようです。
    原理的にはRCAのほうが伝送時のノイズの影響を受けやすく、特にAKURATE DSではその傾向が強めですし、双方接続だという点を含めてみると計測上も全く遜色ない内容でした。
    試しの別メーカーのRCAケーブルとも比較してみましたが、音の感想はもう触れる必要もないでしょう。
    ケーブルを経て混入するノイズに関しても、他の製品よりも電源由来の高調波が少なめで、高域の伸びの影響か、高周波は誤差程度ですが若干高めといった具合でした。

    これだけのポテンシャルだとやはりDP-77のほうが合うのではないか?と思いたち、XLRを外してRCA-absolute-FMのみでつないでみたわけですが、コレがもうとんでもない音が飛び出してしまい、レビューにならない状態がしばらく続いたというのが実は本音です。
    とにかく機材そのものがまるでトルクアップしたようなサウンドで、グングン前に出てきます。
    それでいて後方に配置された楽器はもちろんそのまま正確に整然と存在していて、前後の音場が精度高く展開されています。
    それぞれの楽器の大きさや指向性まで再現されているのでは?と思うような場面も目立ちます。
    少なくとも間違いないのは、これを機にAKURATE DSで聴く機会がグッと減ってしまったという事実です。
    代わりにあれこれ手持ちのCD/SACDを掘り出してくるようになり、とにかく音楽が楽しいですから、なおさらレビューの筆が遅くなるというものです。(ダメダメ

    「この体験、以前もしたよなぁ」としばらく思い出せないでいたのですが、ふとレコードを聴いていて「あ!コレだ!」と思い出しました。
    そう、この「absolute LEAD WIRE」も同じPC-TripleC/EXなわけで、やはりかなり似た音の変化具合だったのでした。
    奇しくも同社のabsoluteシリーズを分不相応に体感させてもらってるわけですが、いわゆるハイエンドと呼ばれるブランド物とは違う、卓越したオーディオ職人が総力を上げて生み出した最高の道具なのだと確信しています。
    こだわりが深いだけにおいそれと手が出しづらいのはたしかですが、ご自身のオーディオ機器に愛があればあるほど、そんな素晴らしい機器たちと一緒に過ごす時間をより有意義で素晴らしいものとして、期待に応えて…いや、期待以上の成果を生み出すアイテムだと身をもって感じた次第です。

    幸い、貸し出しサービスも当然対応(リード線は除く)していますから、思い入れのある機材への愛を書き綴って申し込んでみるのも良いのではないかと思います。
    また、同社の他のケーブルとの比較や、本来の電源ケーブルからの影響などについても複数回に渡って触れていければと思っています。

    Filed under: Audio
    2018/06/30 8:40 pm | No Comments
  • 296月

    少しずつカメラのほうに趣味を戻していこうと内心思っているのですが、そんな折、久しぶりにジャンクレンズを見つけました。
    ニコンの中望遠ズームレンズ「AF Nikkor ED 80-200mm F2.8」です。

    その後のDタイプでもNewがあるくらいで、この直進ズームのレンズは1988年くらいの発売と思われ、30年くらい前のものです。
    オーディオもそうですが、やっぱりレンズも古いものに手を出してしまいますね。
    ジャンクというだけあって、カビ有り、絞り粘り有りとなかなか懐かしい響きの但し書きが書いてありました。

    古いとはいえ、当然ながら35mmフルサイズ対応でF2.8通しの明るさが魅力的でしたから、久しぶりに軽く整備しました。
    といってもカビの大半は真ん中や前玉でしたが、絞り粘りのほうが問題が大きいと判断し、後玉を下ろしました。
    絞りが粘ってると絞り込んでの撮影時に所定位置まで絞りきれずに露出オーバー傾向があったためです。
    絞り羽根を清掃して、バネ部分も調整しましたが、完璧とはいかないかも。
    ニコンでもココの部分はレンズによって構造が違いまして、バネへの依存度が高い構造になってるタイプはなかなか治らないんですよねぇ。

    前玉はイモネジを外せばヘリコイドごと外せるというのは調べましたが、そこまでカビの影響はないと判断し、とりあえず試し撮りするにあたってはこのままで良いでしょう。
    フィルタ枠にやや打痕がある(他も結構ぶつけてあった)のでねじ込みフードを探す前にひとまず77mmのフィルタを装着してみましたが、これは問題なく装着できました。

    試し撮り具合ですが、まずは後玉の清掃前のF2.8開放での描写が上のような感じで、多少は年代を感じるものの、なかなか使いやすいレンズです。
    使いやすいと言っても重さは1270gらしいので、軽快に持ち歩けるとは言えませんけどね。

    後玉以外のカビはひとまずそのままで庭で試し撮りしてみましたが、影響が大きいのはこの部分だと思うので、だいぶシャープになっていると思います。
    絞り羽根は絞りプレビューで何度か動かしてあげれば問題ないレベルのようです。
    また周辺減光も結構あるので、そっちによる測光の誤差で開放時は暗くなる傾向もある気がします。

    先日もマイクロフォーサーズのレンズを足しましたが、一部の高級なものを除けば手を出しやすいレンズもまた目立ってきたような印象はあります。
    写真を撮るのがまずは何よりですけども、出かけた折には撮影とレンズ探しを多少楽しみのひとつにしてみようかなと思います。

    Filed under: Photo
    2018/06/29 12:00 pm | No Comments