• 203月

    DALIからブックシェルフスピーカーMENUETのニューモデル「MENUET SE」が3月下旬に発売予定だそうで。

    MENUETというと、うちでも愛用しているRoyal Menuet IIの後継的な形になりますが、現行(MENUET SEからすると旧モデル)で4世代目だとか。
    1992年のDALI 150 MENUETは正直、国内ではそれほど知名度が高くないですし、Royal Menuetの初号機もまだD&Mが輸入代理店になる前で今ほどは有名ではなかったように思います。
    Royalまではユニットも自社製ではなかったですし、サイズも音傾向もかなり異なる印象はありますけどね。

    とはいっても、同社の中ではかなり人気が高いモデルですし、今回のMENUET SEも満を持しての投入ということでしょう。
    まずお値段はペアで184,000円(税抜)と、そこそこ高級なモデルとなりました。
    そこも同じMENUETでもRoyal Menuet IIは15万、その後のMENTOR MENUET(2009年11月発売)は132,000円、MENTOR MENUET SE(2013年6月発売)は168,000円、そして2015年9月発売のMENUETは145,000円と結構上下動があります。

    今回の変更はMENTORのSE化と似た方向性の変更に感じられるもので、ネットワーク回路や内部配線、ターミナルの更新や外装仕上げの変更などが施されています。
    本家サイトだと壁に直接設置してあったりと、わりとエントリー的な扱いなのですが日本ではこのサイズがずっと人気なのでしょうね。
    115mmのウーファーで重さも4kgほどですから、扱いやすい大きさなのはたしかです。

    DALIはシリーズごとに音傾向が異なる部分もありますし、Royalシリーズの頃とはだいぶ音のまとめ方も違ってきているように思うのですが、その中でもMENUETは比較的以前のテイストを残してある部分も人気の理由のひとつかも。
    ある意味、オーディオ的主張が少ないスピーカーでもあると思いますし、このサイズで気軽に音楽を楽しみたい人には良い選択肢なのだろうなと思います。

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    2020/03/20 1:00 pm | No Comments
  • 193月

    ACOUSTIC REVIVEのリアリティエンハンサーのレビュー第3弾はXLR入力端子用ショートピンタイプの「RES-XLR」です。

    XLR端子はオス、メスで形状が異なりますので、RCAのように誤って出力端子にショートピンを挿してしまう可能性は低いと思われますが、だからこそオスメスが逆転(マイクなど)しているパターンには注意が必要かと思います。
    なお、RES-XLRはオスコネクターで、オスメスはコネクタそのものではなく、ピン側で判断すると覚えておくと分かりやすいかと。
    リアリティエンハンサー自体は以前も書いたように色が濃いほうがショートピンとなります。

    さてXLR入力端子となりますと、装着ポイントはやはりプリアンプが最有力でしょう。
    うちでもC-280Lのバランス入力端子に装着することにしました。

    第一印象はやはりボーカルの艶めかしさ、そして実在感の高まりが強烈です。
    方向性としてはパワーアンプに最初にRES-RCAを装着した時に近い変化です。
    静けさが増してS/Nが良くなった印象ですが、余韻や細かな音のニュアンスを消し去るのではなく、むしろそうした部分を音源からしっかり引き出してくれるようになりました。

    XLRタイプのショートピンは初めて使ったのですが、RCA同様、やはりこれは単なるショートピンとはやはり一味も二味も違うようです。
    アンプ自体が水を得た魚のように本来の実力を遺憾なく発揮してくれるさまは、機材自体の土台が物理的にも電気的にもしっかりしたような感覚を受けるものです。
    これも以前に書いたと思いますが、同社の仮想アース「RGC-24 TripleC-FM」のように基準電位が安定したような印象もあって、局所アースとでも呼びたくなるような効果を発揮してくれています。

    それまでにパワーアンプ、CDプレーヤーとリアリティエンハンサーを装着したわけですが、今回プリアンプにも追加したことで次々に機材が底上げされてくる感覚はなかなか得難い経験です。
    C-280Lは年代物のプリということもあり、フォノイコライザーが搭載されている点、デジタル機材に関わるノイズ対策、アナログボリュームの質などから、ライン入力の品質はやはり最新機材に少し負ける部分もあるのかなという印象もありましたが、そうした「弱点」が見事に解消されています。

    具体的には、ラインごとのボリューム位置の違いや音楽そのものの音量の変化(ディスク自体の音量差、楽曲のDレンジも含めて)に伴って、どうしても楽器や音色に混濁する部分があったのですが、それがほぼなくなり、常に安定した分離精度が確保されたように感じます。
    もちろん、それに伴って楽器の分離も良くなっているため、とにかく自然で誇張のないサウンドが実現されました。
    その効果はCD,SACDはもちろん、レコード再生においてもフォノイコライザーの底上げからか、音源に関わらず安定して音楽そのものを満喫できるようになっています。
    等身大の生がじわじわと心にしみていく感覚は単なるオーディオアクセサリー導入で感じるものの域を超えているようにすら思えてしまうほどです。

    次回はリアリティエンハンサーの種類としては最後の「RES-XLR」を取り上げてみます。

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    2020/03/19 12:00 pm | No Comments
  • 183月

    ナスペックが静電気除去ブラシ「SK-3 RHODIUM」などで有名なSFCの製品を4/20から取り扱い開始するそうで。

    ユキムが長年扱っていたSFCですが、光城精工の協力を得て製造しているらしいASB-1というブラシに鞍替えして、SFCのほうは去年12月まではナガオカトレーディングの扱いとなっていました。
    その記事は去年の4月くらいに書いてますが、正直ナガオカが積極的に売っている感はなかったのでSFC側も業を煮やしたのかも。
    これも前回書きましたけど、SK-3はサンダーロンを使ってあり、おそらく日本蚕毛染色が実質的に製造しているのだと思われます。

    まだどんなラインナップになるかは製品ページすらできていませんが、「SK-3 RHODIUM」と「SK-FILTER」は出てくるようです。
    アナログレコードがブームと言われつつも、クリーニングマシンからの撤退やブラシ類の値上げなど、実際のところはあまり業界が潤っている感はないのが気になるところではあります。
    そういう私もクレオスの模型用ブラシ「MB-20」を使っているので大きなことは言えませんが、これも結局は日本蚕毛染色の製造だと思いますけどね。

    プレーヤーに設置するSK-FILTERは持っていませんが、箱の「SK-EXII」は愛用していますし、電源すら不要な静電気対策グッズとしては優秀なものだと思っていますので、取り扱い先が見つかったのは良かったなと素直に思っています。

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    2020/03/18 1:30 pm | No Comments
  • 163月

    ACOUSTIC REVIVEのリアリティエンハンサーのレビュー第2弾はRCA出力端子用ターミネータータイプの「RET-RCA」です。

    前回はショートピンタイプの「RES-RCA」をパワーアンプの入力端子に装着して驚きの変化を体感しましたが、今回はいくつか装着先候補がありますので、まずはSACDプレーヤーの「DP-77」のRCA出力から試してみることに。

    従来の「SIP-8Q」もショートピンで出力端子に装着するタイプのものは初めて使うことになりますが、構造上、ターミネーターのほうが効果は薄めかなぁと思いきや、また良い意味で期待を大きく裏切られました。
    すぐに分かるのは穏やかになっていてボリュームがしっかり上げられるようになっていて、ひとことで言うとアナログレコードのような音の風合いに。
    俗に言う「暖かい音」とはちょっと違いますが、やや華やかな色が消えて無色透明な感じに変化しました。
    Accuphaseは一般的に少し華やかな音色と言われますが、私自身はそこまで意識していなかったのですけれども、こうやってターミネーターを装着してみると高域にかなりクセがあったのが判ります。
    ただそれも音傾向の変化というよりは外来ノイズ低減によって高域のノイズ成分が低減したのではないかと推測されます。
    実際、プリアンプをフルボリュームに上げてみると残留ノイズの大きさや高域のザラつき具合が異なっています。(危険なのでスピーカーで試すのは避けてください。)

    これだけ違うのであれば全ソースで効いてくれたらもっと嬉しいなとプリアンプの「C-280L」のRCA出力に挿してみました。
    こちらはXLR出力を使用していますが、RCA出力も2系統あるためか、変化量はDP-77ほど大きくはないようです。
    変化の方向性も若干異なり、伸びやかさが出て空間再現性が大きく向上しています。
    ヴァイオリンの音色がとても自然になって艶やかさはより磨きを増していますし、奏者の微妙な動きで乱れがちな空間再現も破綻せず、リアルに再現されていきます。
    底上げ感はこちらのほうが高いかもしれませんが、DP-77からの出音では以前のように高域のキツさは残るので、それはCDP側の性質なのでしょう。

    そこで再度、DP-77に装着しなおして比較することに。
    変化の具合は前回と全く同じで、やはりずいぶん穏やかになって音量がいくらでも上げられる感じです。
    感覚としてはRCA-absolute-FMを繋いだような変化です。
    実際、RET-RCAは内部でPC-TripleC/EXを使用しており、そういう意味では同じような効果をもたらすのでしょう。
    また以前、DP-77にRCAケーブルとXLRケーブルを双方繋いだらノイズがかなり乗った経験があるので、そうした部分への対策としても功を奏していると思われます。

    とてもナチュラルなサウンドになっていて、こちらでもやはりヴァイオリンの変化が顕著です。
    痩せぎすった細い描写が改善してふくよかで甘美なものになっていますし、弦の擦れる音もまさにリアルにしっかり感じ取れるようになりました。
    そうした細かい描写の精度が上がることでリアリティが向上するのでしょう。
    オーディオ的には4-6kHzくらいのアルミっぽい固いピークが減ったように思われます。
    同様にフルートの音色、息遣いも驚くほどリアルで、いつもより少し音量を上げると水を得た魚のように見事に歌い出しました。
    決して抑圧された窮屈さはなく、むしろ開放的に純度の高い音楽を耳元まで送り届けてくれるようになっています。

    ここまでSACDでチェックを進めていたので、CDでも確認してみますがメディアに関わらず、音色のリアルさは特筆ものです。
    不思議とスピーカーからの音離れが良くなっていて、月並みですけれどスピーカーが消えるような感覚ですし、聴き慣れた音源でも鳥肌が立つほどの写実的な描写を体感できました。

    こうなるとやっぱり弱点を埋める要素が多いDP-77が最適でしょうか。
    いろんな場所で可能性を探るのが良いと思いますが、ショートピンは機材の底上げ強化、ターミネーターはボトルネックを改善する要素が強いように感じました。
    今後、XLRタイプも追加していきますので、そちらでまた配置の見直しも含めてレビューを続けていきたいと思います。

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    2020/03/16 2:30 pm | No Comments
  • 153月

    ACOUSTIC REVIVEレーベルからフォルテピアノのCD2作品が4/10に発売予定だそうで。
    先日のリアリティ・エンハンサーをお借りした際に、特別に送っていただきました。

    第5弾、第6弾となる今作はいずれもオランダのドープスヘジンデ教会にて録音されたものです。
    ドープスヘジンデ教会というと児玉麻里さんですとか、オーディオマニアにも馴染み深いクラシック作品が多数収録されている場所でもあります。
    2作品同時とはいっても七條恵子氏のサティは1871年製エラール、そして川口成彦氏のショパンは1842年製造のプレイエルと、それぞれに最適なフォルテピアノを割り当てているあたりはさすがのこだわりようです。

    まずは第5弾となる七條恵子さんのサティから聴いてみました。
    リアリティ・エンハンサー導入の成果も大いにありますが、まるでレコードを聴いてるようなリラックスした空間に包まれるのは教会の豊かな響きをきちんと収録してあるからでしょう。

    おそらく調律も大変なピアノだと思いますが、オランダのドープスヘジンデ教会の空気をそのままに伝えてくれます。
    サティのすこしエキセントリックな旋律もここでは心を穏やかにしてくれ、とても豊かで包容力のある音色にリラックスできます。
    フォルテピアノというと古典楽器然りとした、高域寄りのペコペコした感触のサウンドをついつい思い浮かべてしまいがちですし、実際そういう音の音源が多いのですけれども、ここでは本来の豊かな音色を見事に再現されています。
    むしろ平行弦による濁りのない美しい響きが印象的で、音が指を離れて空間に解き放たれていくさまが美しく再現されていきます。
    派手な装飾はないけれど、一音一音まで神経が研ぎ澄まされていて、それでいてくつろぎのひとときを与えてくれます。

    解説の中でカメラの焦点を合わせているような感覚と奏者の七條氏が書かれていますが、まさにそのようなシャープな旋律と豊かにゆっくり解けていくような余韻がとても美しいです。
    録音もさることながら、七條恵子さんの演奏もとても素晴らしいもので、エラールの旨味をしっかり引き出すのはやはりフォルテピアノの名手ならではの手練れの技と感じました。

    川口成彦さんのほうはショパンが愛用していたと言われるプレイエルで、こちらのほうがいわゆるフォルテピアノが思い浮かびやすい音色かもしれません。
    それでも普通の録音よりずっと豊かで自然な響きに満ち溢れていて、低域の音量という意味では現代のピアノなのだろうと思いますが、どこまでも澄み渡る余韻はやはり平行弦ならではのものです。
    奏者にとってはペダルワークでカバーできない部分もあるのでしょうし、大変なんだろうなぁと感じます。

    せっかくなのでツマにも聴かせよう、DAPでも聴いてみようとリッピングしてパソコン周りやイヤホンでも聴いてみたのですが、正直これはかなりオーディオマニアも唸らせるくらいに再生は難しい部類のソフトかもしれません。
    幸い、リアリティ・エンハンサーのテストも兼ねて試聴に使わせていただいたおかげもあり、徐々にその再現性が高まっていく様子を確認することができました。
    もちろん機材を入れただけではダメで、セッティングを追い込むことで教会や演奏時の空気感すら感じ取れるようになるあたりは奥の深さを感じさせます。
    とりわけ空間把握の再現にあたっては単に高級な機材では上手く再現できない場面が結構出てくるかも。
    そこも含めて、真のフォルテピアノをオーディオルームに再現してみたい方にはかなりオススメのディスクです。
    もちろん演奏も類稀なるフォルテピアニストお二方の作品ですので、その点だけでも素晴らしい音楽作品だと感じた次第です。

    Filed under: Music
    2020/03/15 4:00 pm | No Comments
  • 123月

    ACOUSTIC REVIVEからリアリティエンハンサーをまとめてお借りしましたので、各種ごとに追加していきながらレビューさせていただきます。

    まず初回はRCAのショートピンタイプの「RES-RCA」です。

    リアリティエンハンサーは全部で以下の4種類があります。

    RES-RCA : RCA入力端子用ショートピンタイプ
    RES-XLR : XLR入力端子用ショートピンタイプ
    RET-RCA : RCA出力端子用ターミネータータイプ
    RET-XLR : XLR出力端子用ターミネータータイプ

    色が濃いのがショートピン、薄いのがターミネーターと覚えておくと分かりやすいかと。
    XLRはオスメスで明確に見分けがつきますが、RCAは出力端子に間違えてショートピンを挿さないように気をつける必要があります。
    その辺りは付属の説明書に注意書きがなされていますので、必ず一読されることをオススメします。

    うちはこれまでも同社のショートピン「SIP-8Q」を愛用しておりましたので、パワーアンプのRCA入力にてそれとの比較という形から始めてみることにしました。
    SIP-8Qも黄銅+アルミ合金にクォーツレゾネーターとかなり凝ったものでしたが、リアリティエンハンサーはアルミ合金と真鍮、クォーツレゾネーターに加えて、内部配線にPC-TripleC/EXを使うなど同社のノウハウをフルに注ぎ込んだものに仕上がっています。

    まずは「SIP-8Q」の状態でこれまでの音を確認した後、RES-RCAに挿し替えてみました。

    最初は少し硬めの挿し心地でしたが、プラグ自体も非常に高品位なものです。
    ただ正直な話、これまでSIP-8Qを使っていた部分でもありますし、そこまで大きな変化はないかもしれないなぁと邪推していたところがありました。
    しかし聴き慣れたディスクを流し始めた瞬間、いつものように感想メモを取るのにやや俯いていた頭をハッと上に向けてしまうほどのインパクトが私を襲いました。
    ちょっと陳腐な言い方になってしまいますが、奏者やボーカリストがあたかもそこに存在するかのような実在感に驚いたというのが素直な感想です。

    純粋にボーカルの定位がとてもシャープになるのはもちろんのこと、とにかく口元までとてもリアルに浮かび上がってくるかのようです。
    いわゆる口の大きさが小さくなるわけですけれども、そうしたオーディオ的解釈以前に、とにかくハッとさせられる臨場感と鮮度に満ち溢れた音楽がそこに溢れ出します。
    そこにはもう高域が低域が云々ではなく、余計なヴェールが数枚剥がれたような鮮度の高い「ほぼ生」な世界が広がります。
    聴き飽きたほどの試聴ディスクですら、とにかく新鮮で、正直どうしてここまで変わるの?と思ってしまうほどです。

    しばらくはとにかくその素晴らしい音楽に浸ってしまいましたが、改めてレビュー気分に切り替えてみますと、余韻の濁りが減っている部分が大きいようです。
    ショートピンでも音傾向そのものを変えてしまうものが多々あるのですが、そうした「エフェクター」的な要素は皆無でして、音が痩せたり、何処かが強調されることは全くありません。
    そういう意味ではごく自然な変化で、それぞれの楽器がそれぞれの音色に大きく近づいてくれます。
    もちろん、SIP-8Qと比較してもS/Nや立ち下がりが大幅に改善していますが、それはあくまでも音源に対してより忠実になったことによる「結果」であり、音源に収録された余韻は見事に描写されて、デッドになり過ぎることはありません。

    まるでオーディオ機器に残存していた余計なルートが回避されたかのようなフレッシュなサウンドには正直驚きを隠せませんでした。
    従来のショートピンもクォーツレゾネーターの使用で他の追従を許さないほど良質なものだと感じていましたが、やはりショートピンとして機材のノイズ対策の域を出ていなかったのだなと思わされるほどです。

    この「ピントの精度が向上した」かのような定位と実在感はオーディオ機器を買い替えたとしても簡単に実現するのは難しいでしょう。
    これまでもそれなりに追い込んでいたつもりでしたが、被写界深度にはほぼ収まっていたけれど、拡大したらなんとなくボンヤリしていたんだな、と気づいてしまったかのようです。
    こういうピントの甘さというのはシャープネスではどうにもならず、やはりブレを低減しないと解消しない部分で、そこに手を打てるアイテムというのは他に類を見ないのではないでしょうか。
    まさにハイスピードレンズを軽く絞ったようなキレと自然なボケ味が眼前の空間で見事に展開されます。

    どうやってそれを実現しているのか?というのは私自身もマジックを見ているかのようですが、聴いてみていて感じるのは局所的なグラウンドの安定化が図られたのではないかな?と。
    これまでもRGC-24やRE-9などを導入した時に感じた「土台がしっかりした時の安心感」のようなものを強く感じるからです。
    それぞれのコンポーネントもいろいろな工夫によって素晴らしいポテンシャルは持ち合わせているはずなのですが、活躍する土台がしっかりしていないとどうしても踏ん張れなかったり、その他の外因(電圧変動、ノイズ、音源の強弱etc.)で調子を乱されてしまう部分があるように感じています。
    そうした不安定な要素を最小化してくれることで、余計な音色は一切付けず、機器本来の実力を引き出すための下支えをしっかりしてくれる、それがリアリティ・エンハンサーの真骨頂なのではないかと感じた次第です。

    どうしても言葉で伝えるのには無理がありますけれど、この下支え具合というのはとにかく驚きました。
    膨らまない、濁らないという部分ではMDユニットの付いたPOWER SENSUAL-MDに近い方向性でもあり、ACOUSTIC REVIVE製品に一貫したものではあると思いますが、ぶっちゃけその効果の高さはハンパないです。
    ある意味、機器やケーブル、アクセサリー類の癖は露わになるかもしれず、そういう意味では誤魔化しは効かないところは出てくるでしょう。
    そこも含めてシステムの再調整が必要になるほど、大きな進化をもたらしてくれるアイテムだと感じました。

    こうなってきますと他のリアリティ・エンハンサーを追加していくとどんな地平線が見えてくるのだろうか、と期待が高まります。
    これからひとつずつご紹介していければと思っています。

    Filed under: Audio
    2020/03/12 3:00 pm | No Comments