• 112月

    DELAのオーディオ用NAS「HA-N1ZH30/2」を追加導入しました。

    これまでもDELAのHA-N1AH20/2BKを使っていて満足はしていたのですが、最近はアナログを聴くことが多くもう少しデジタル側を強化しても良いかなと。
    HDDモデルなので容量もちょっと増えますし、ファイル送り出しとUSB出力で2台使いするのも効果がありそうというのもありました。

    発売時期が同じなので諸々の操作感も共通していて、セットアップは慣れたものです。
    N1Aのほうはいろいろ改造していますけど、今回のN1Zのほうは保証もある(N1Aもあったけど)ので改造どころか開腹もしていません。
    よってHDDに何が搭載されているかも不明ですが、2.5inchの3TBなのは間違いないでしょう。
    システムソフトウェアは3.93なのでそのままでは換装できず、しかもすでに旧ファームウェアやアップグレードサービスも終了しているので、このまま使うのが現状としては吉でもあります。

    まずは動作確認で軽く単体で内蔵ドライブからの再生でもN1Aより安定感や静寂感があります。
    低域の厚みがあって音圧が高めのハイレゾ音源がしっかり鳴るのがN1Aとの違いでしょうか。
    ただNASとトランスポートを分けたほうがより純度は高そうな予感はこの時点でも感じられました。

    その後、LANケーブルをACOUSTIC REVIVEにし、ハブもオーディオ系に移動して聴いてみると、主旋律以外の部分がより明瞭に聴き取れるようになってきました。
    光アイソレーションされたことによるS/Nの向上もあるのでしょう。
    ただN1Aと比べると特に対策しなくてもわりと楽に良い音が出やすい感はあって、単純に上位モデルだからというのもありますが、HDDの独立電源とともに、ドライブが2.5inchのみの対応ということで5V駆動部分が強化されたことも関係しているのかもしれません。

    N1AのファイルをN1Z側のトランスポートで再生してみるのも試しましたが、たしかに静寂性とか軽快さは感じられますが、重厚感は意外と単体のほうがあったりで無理に2台運用しなくても良いかなとは思います。
    ここも電源分離が内部で図られていることが効いているのでしょう。
    逆に言えばN1Aのドライブ部分を別に電源供給すればかなりN1Zに近づくのかもしれません。

    とはいえ、かなり手を加えたN1Aとの比較でもすんなりN1Zが上回ってきましたし、お値段を別にすれば優秀なネットワークトランスポートかなと思います。
    うちではDDC、クロックも含めてそこら辺は結局、「パソコン周辺機器」扱いではあるんですけどね。

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    Filed under: Audio
    2025/02/11 12:07 pm | DELA HA-N1ZH30/2 はコメントを受け付けていません
  • 281月

    Pioneerの内蔵タイプのBlu-rayドライブ「BDR-S13J-X」を入手してみました。

    先日、DELA D100を入手して手持ちのBDR-X13JBKの中身「BDR-213M」と入れ替えてみて、なかなか好印象だったのでそれなら現行で最も優秀であろうBDR-S13J-Xにしちゃおうという魂胆です。
    違いはPureRead 4+対応と特殊塗装ブラック筐体くらいでしょうか。

    正面パネルも高級感があるものになっていますが、DELA D100に換装する際には外して交換しないといけないので意味はないです。
    ちなみにトレイもゴム系塗装だそうでちょっと質感が良いですけど、将来的な加水分解が多少心配ではあります。
    他にもトレイの隙間をテープでしっかり埋めてあったりするのは好印象ですが、製造自体はやっぱり「MADE IN CHINA」なんですね。

    国内メーカー製DCモーターを使ってあったり銅メッキネジを使っていたり、さらには隙間をテープで埋めてあったりと細かい工夫はされていますが、まあベースはほぼ同じ感じなのでしょう。
    Blu-rayメディアすら製造終了になりつつある状況ではドライブを販売してくれるだけでありがたいと思わなければならないですけど。

    そんなわけで早々にDELA D100を換装してしまいました。
    前回の試行錯誤ですっかり慣れていたので、今回は30分程度で完了しました。
    なおトレイのアクセスランプの位置もオリジナルのものと同じで、このドライブなら加工は一切不要のようです。

    トレイの開閉が静かになったくらいで、そう大きな違いは感じ取れませんが安心感はありますね。
    リッピングした音源の音も一応聴き比べてみたりしましたが、データとしてはどれも「AccurateRip」ですし、顕著な違いは正直わかりません。
    思い込みも含めつつ聴き比べた感じだと、意外にオリジナルの「BDR-209M」が健闘しているのかなという気はしました。
    次が今回の「BDR-S13J-X」で、「BDR-213M」が少しボヤケた感があるかなぁというくらいでしょうか。
    ブラインドテストでわかるような気は一切しませんが。

    なおドライブの設定は前回同様、Pioneerのユーティリティで変更可能です。
    購入当初は「パフォーマンスモード」になっているので、ここは「常時静音モード」か「アドバンスド静音機能」に切り替えるのが良いでしょう。

    ここまでCDリッピングに投資する価値はあるのか、と言われると正直若干微妙ですけど、今後の光学ドライブ供給やメディア劣化を考えると選択肢としては今でないと厳しくなる一方かなと思った次第です。

    Filed under: Audio
    2025/01/28 1:58 pm | Pioneer BDR-S13J-Xに再度換装 はコメントを受け付けていません
  • 171月

    GUSTARDの10MHzクロック「C16」を入手しました。

    最近はなぜかアナログを聴く頻度が圧倒的に高まっていて、デジタル側をちょっと強化したいなというのが理由です。
    レコードを音源として追加する比率が高いせいもあるのでしょうけど、寒くなってくるとちょっと面倒でもありますし。
    これまでも外部クロックはAUNE XC1を使っていて、これはオリジナルだとACアダプタなので9Vのリニア電源を接続していました。
    内蔵クロックでもSingxer SU-2は動くわけで、ここが本当にボトルネックになってるかは分かりませんけど、一体化でスッキリさせたいというのもありました。
    もっと上記の、たとえばC18なども候補ではありますが、うちの他の機材とのバランスを考えるとこのくらいでしょう。

    カタログスペックでいうとさすがにAUNE XC1よりは上のはずで、精度が±300ppb(AUNE XC1が1ppm=1000ppb)らしいです。
    実際にはアラン分散が重要という意見が多いみたいで、こちらは2E-12(2nHz,AUNE XC1は情報なし)となっています。

    電源を投入すると正弦波(Gentle)と矩形波(Vivid)の双方が点滅状態になります。
    一度押すと強制的に点灯にもできますが、15分でウォームアップして自動点灯状態で使うのがベストです。
    ちなみに点滅状態の場合にはクロックは出ていないようで、Singxer SU-2で外部クロックを受けていませんでした。

    音傾向の変化としては低音ががっしりした印象で押しが強くなって安定感が向上したような気がします。
    また無音時の静寂感が高まって弱音部の描写もより細かくなっているようです。
    だんだん温まってくると、さらにその傾向が強まってくるので、気のせいというわけでもなさそうです。

    楽器の分離も良いのが印象的で、それぞれがバラバラに聴こえるという意味ではなく各楽器の音階が追いやすいという感じになりました。
    MP3的に間引かれないという感じで、ハイレゾの良さが活きてくるような感じです。
    徐々に落ち着いてくると、力強さと繊細さが両立してきて、「整う」というのがいちばん良い比喩かな。
    むやみに変化を強調して邪魔する部分がないのも好印象です。
    それだけに導入しても全然変わらないと言われかねない部分もあるかもしれないですけど。

    さらにヒューズをリテルに交換(元は普通のガラス管の500mA)して再度ウォームアップからスタートしました。
    穏やかで尖りがないところは変わらず、静寂部分の鮮度がさらに少し上がった感じがします。
    伴奏のピアノの音階(特に左手)が明瞭になったのが印象的でした。

    うちだとDDCでしか出番がないですが、仮にネットワークハブ等で使う場合が出てきたらそっちはAUNE XC1を使って分けたいかな。
    そもそも今回のGUSTARD C16も含めてクロックはオーディオ系じゃなくてパソコン周辺機器の側から電源を確保してますけどね。

    Filed under: Audio
    2025/01/17 12:01 pm | GUSTARD C16 はコメントを受け付けていません
  • 131月

    YAMAHAのMCカートリッジ「MC-4」を追加しました。

    1982年発売ということで時期的にも先日のMC-11と同時期で、いわゆる上位モデルになります。
    十字マトリックス方式は巻き方で音傾向を変えやすいということもあって雰囲気を変更するという意味合いもあるのでしょう。
    MC-11より穏やかで厚みがあってふくよかな雰囲気に仕上がっていて、若干クラシック向きな印象です。

    カンチレバーは素材こそアルミニウムテーパードパイプで同じですが、MC-4はかなり短めにしてあってそこも意図があってのことだと思われます。
    スタイラスは8×40μm特殊楕円針(MC-11は8×20μm特殊楕円針)でそこまで大きな違いはありません。
    ルーペで見た感じとしてはMC-11のほうが長めのダイヤだけど質感はMC-4のほうが良さそうに見えました。
    針圧も1.2〜1.6g(最適1.4g)とかなり軽量寄りのセッティングです。

    元々付いていたマグネシウムのヘッドシェルは腐食がかなりひどかったので、Victorのシェルと吟醸リードVocalに交換しました。
    これでさらにまろやかになった感じもありますが、低域の音階は明瞭になりました。
    当初は高域の伸びがいまいちでしたが、それはカンチレバーが短めなのでオーバーハングを合わせるにはその分前に出さないといけないのを忘れていた(適当ともいう)ので、ちゃんと合わせれば高域が伸びて厚みもあり穏やかさと鮮度がかなり両立してくれました。
    またカンチレバーの上側がなぜか結構汚れていたので慎重に清掃したのも良かったかもしれません。

    ただなぜかMC-4を装着してから聴く頻度が下がった傾向なので、ヘッドアンプもHA-2を使っている関係でちょっとヤマハ色が強くなりすぎたのかも。
    意外とMC-11のそっけない感じも良いですし、MC-1Xはセパレーションや鮮度でやっぱり格が違うのでしょう。
    とはいえ他の調整である程度どうにかなる程度で、そこは当時の大手メーカーが真面目に作っていたカートリッジは扱いやすいなと個人的には思っています。
    そんな大手メーカーはプレーヤーは再開してもカートリッジを作る気配は全くないですし、針交換は実質もうできないことを考えればいろんなバリエーションを持っておくのは今のうちかなという思いもある次第です。

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    2025/01/13 12:22 pm | YAMAHA MC-4 はコメントを受け付けていません
  • 121月

    DELAの光ディスクドライブ「D100-B-J」を入手したばかりですが、光学ドライブを換装している事例を海外で見かけたのでやってみることにしました。

    最初はとりあえず中身の確認くらいの気持ちで上蓋を開けたんですけど、ネジが結構固くて大変だったのでもうそれなら換装してしまおうという妙な理屈でやってしまうことに。
    お正月でまとまった時間が取れるのは今のうちだろうというのもありましたし。
    ちなみに内蔵ドライブは「BDR-209M」で、これをうちにあるBDR-X13JBKの中身「BDR-213M」と入れ替えようという算段です。

    D100の上蓋にある特殊ネジ4本を外すと、上のように重いステンレスと思しき板が載せられたドライブが見えます。
    ただ実際にドライブを外すにはDELA本体のフロントパネルを外す必要があります。
    ドライブの上のステンレス板を先に外し、ドライブ側トレイのフロントパネルを取り除くと、うまくやれば本体のフロントパネルは外さなくても換装できるかもしれませんが、ステンレス板はかなり強固に青いゲル状のものでくっつけてある(ネジも4本で筐体にとめてある)ので、フロントパネルを外したほうが作業としてはやりやすいです。

    フロントパネルは底4本と上2本、さらに爪で固定されています。
    見かけと違って実はプラスチックなのでちょっと力加減をうまくやれば爪が外せます。
    ただ他にも左右の電源ランプとアクセスランプの配線やランプの窓もくっついてるので、筐体左右を通っているケーブル固定用のプラスチックのロックを外し、基板からランプへの配線を外す必要があります。
    さらに筐体前後の渡り板2枚も外したほうが作業はやりやすいです。
    ドライブ自体は筐体底面の4本で外れるので、合計たぶん18本ほどネジを外してようやくドライブが取り出せました。

    さらにドライブには前述のように防振用のゲルでステンレスと思われる板がくっつけてあるので、これも気合いで剥がしてあげてようやく型番が見えるようになります。
    ドライブのトレイ飾り板は当然DELAのものと換装先のドライブで交換が必要で、さらにドライブのフロントパネルも取り替えないとDELA本体のイジェクトボタンやトレイの高さなどが合いません。
    こちらは全部爪ですが、ドライブによってはアクセスランプの形が「⚪︎」と「ー」で異なるので、そのままだとフロントパネルがはまらない場合があり、今回がまさにそうでした。
    ここはフロントパネルの内側の溝をちょっと加工して無理矢理交換しちゃいました。

    ちなみにDELA D100では「専用設計の点滅しないアクセスランプ」がさっき外した配線で筐体側に用意されていますが、ドライブ側のアクセスランプも実はそのまま生きていて、単純にテープで塞がれているだけです。

    交換する側の「BDR-X13JBK」も8本ほどネジを外して取り出しまして、さきほどのフロントパネルやトレイのパネルを交換してマルっと入れ替えました。
    これでDELA D100はBDR-213Mになりましたし、BDR-X13JBKもBDR-209Mになったものの、どちらもこれまで通り普通に動作していますし、Pioneer謹製のユーティリティもちゃんと動いてくれます。

    結局のところ、筐体とSATA-USB変換基板がグレードアップされただけという感じですね。
    アクセスランプの形状からすると、BDR-S13J-XあるいはBDR-S13JBKがオススメなのかも。
    ただゲルを剥がす部分を中心に換装はかなり手間がかかるので、費用対効果も考えてあまり推奨できるものではないでしょう。
    ぶっちゃけ、素直にBDR-X13J-Xを買うのが正解な気はしました。
    ただこれが分かっていれば、立派な筐体として古いDELA D100を入手してドライブが古くなるたびに積み替えるのはアリかもしれないし、まさに今回もそういう感じです。

    なお順番が最後になってしまいましたが、当然ながら改造すれば保証は一切効かなくなりますし、うまく換装できることを保証するものではありません。
    ちょっと間違えれば故障してしまうことも十分あり得る作業ですので、あくまでも自己責任で実施してください。(やる人はおそらくいないでしょうけど。)

    Filed under: Audio
    2025/01/12 12:00 pm | DELA D100の光学ドライブを換装 はコメントを受け付けていません
  • 091月

    EFFECT Audioのイヤホン用ケーブル「ARES S II」を入手しました。

    うちにもある「ARES S」の後継モデルで、最初は「どうせ分岐部のデザインが変わった程度でしょ」と思っていたのですが、上位のErosとは違ってARES S IIはそもそも4芯から8芯になっているのが分かり入手することにしました。
    ちなみに単純に倍になってるわけではなく、それぞれの線の太さは24AWG→26AWGとちょっと細くなっています。
    Ares S 8Wireは24AWGのまま8芯になってたのでそれとは異なりますけど、そのかわりSolid Core technologyという異なる太さの銅線を2パターン組み合わせたWireを使ってあるんだとか。

    26AWGはEROS Sでも同様だったので取り回しにはこっちのほうが良いのは分かっていましたし、実際に使ってみても従来の4芯のARES Sより取り回しが良いくらいです。
    なおARES Sではケースが付属しましたが、ARES S IIには付属しません。

    まずは初代Maverickで動作確認してみました。
    それまで先代のARES Sを使っていたわけですが、その時よりも繊細さが出たような印象です。
    滑らかさがアップして透明感が高い感じになり、そのかわりにゴリゴリした感じはちょっと減ったようです。

    高域側もサラッとした雰囲気で、上品なサウンドという点でスピーカーケーブルのQED Revelationをふと思い出しました。
    低域はRevelationよりもうちょっとしっかり出るバランスですが、出過ぎることはなくフラットです。
    ただ聴いていて感じるのはそうした周波数特性的な変化よりも、細部の描写や静寂感などの向上が強い印象です。
    音場も散漫になりすぎず適度に広くて位置の精度が高いのは、左右差とか接触抵抗、浮遊容量などがしっかり揃ってる証拠でしょう。

    ここで一旦、先代のARES Sに戻してみます。
    装着感の違いからか音はちょっと外に広がる感じがありますが、キツさがあって音が硬いです。
    低域はたしかにドンと出ますが厚みとしては意外に薄口で、帯域が全体に狭くなったような感覚すらあります。
    ベースのキレは良く全体的に元気がある感じではあって、そこは線の太さが貢献しているのかもしれませんが、ARES S IIと比較するとやはり雑然と鳴る傾向は感じられます。

    次はConXでMMCXに変更してMaverick Tiに装着しましたが、こちらはちょっと優しすぎるようで相性がイマイチかな。
    結局すぐに2pinに戻して初代のほうにARES S IIを割り当てることにしました。
    こちらだと初代Maverickが一気に現代的になるので、ちょうど欠点を埋め合わせる組み合わせになっているのでしょう。
    音の精度が高くモニタとしての実力が高まりつつ、とにかく音の質感が自然になります。
    変に響きを乗せず、それでいて乾きすぎないのが良い感じです。

    Maverick Tiのほうには先代のARES S(それまではAres II+だった)を割り当ててみました。
    こちらは広がりが出て低域が少し強まってがっしりするのでこのほうが元々低域が少なめのTiとの相性は良さそうです。
    装着感は若干改善の余地はありますが、極太のAres II+よりはマシですし、あとはイヤーピースで調整できるはずです。

    欲を言えばTermXが使えるケーブルも欲しいですが、2.5mmは衰退してきましたし、当面は4.4mmで十分かな。
    むしろqdcで使えるとありがたいんですけど、そこはやっぱり難しいんでしょうね。

    Filed under: Audio
    2025/01/09 12:00 pm | EFFECT Audio ARES S II はコメントを受け付けていません