• 277月

    先日ゲットしてきたミノルタのレンジファインダー機「minolta V3」ですが、ネット上にもあまり情報がないようなので、レストアした内容もちょっと書いておこうかと。

    といっても、写真は軍艦部を開いた上の写真だけなので、あくまでもメモ程度ですけどね。
    まず、軍艦部を開けるには巻き戻しノブを外し、その下にあるカニ目を外します。
    あとはシャッターボタン下のリング上のものが外れるんですが、カニ目などはないので、ゴムなどで回して外しましょう。
    そして、巻き上げレバーが本体にぶつかるのを防ぐ部分のネジを外せば、軍艦部は開きます。

    一見、露出計のISO切替なども外さないといけないように見えますが、軍艦側に露出計は張り付いてあって、本体とはなにも連動してないので、ここは何も外す必要はありません。
    ちなみに、軍艦部上面にあるシャッターボタンのすぐ後ろのカニ目を開けると、露出計の調整ができるようになっています。

    うちの個体では距離計がひっかかる状態になっていましたので、まずはネジを少し緩めましたが、その後、どうも縦ズレするので、距離計ブロックを取り外して、バネを補強しました。
    距離計ブロックはフィルムカウンタ前後のあたりにあるネジ2本と、ハーフミラーの後ろあたりにあるネジ1本の合計3本を外せば、本体から取り外せました。
    ここも電装系がないので、本体とは連動レバー一本で連携してるだけなので、分解がしやすかったです。

    レンズ側は写真が残ってませんが、飾りリングのカニ目を外せば、あとはごくシンプルに分解していけます。
    ただ、金属板を曲げただけのレバーでリングと連動してるので、ここに無理な力が加わると、シャッターが切れなくなったり、リングが回りにくくなったりするので、その点だけ注意が必要かな。

    概してミノルタのカメラは作りがシンプルなものが多い気がします。
    メーカーによっては、どうしてわざわざわかりづらくするんだろう?と思うものもあるんですけどね。

    分解ついでにファインダーの清掃もしましたが、ハーフミラーが薄くなってるのは、どうしようもないですねぇ。
    ハーフミラーは清掃しちゃうと、単なる素通しのガラスになっちゃうこともあるので、むやみに触れないですし…。

    まぁ、これで撮影自体にはなんら支障がなくなりましたから、あとは早めにフィルムを詰めて撮りたいところです。
    高速シャッターを活かすためにも高感度フィルムを使いたいですね。
    先日、Junk貧乏さんにいただいたセンチュリア800を使ってみようかなぁ。

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    Filed under: FilmPhoto
    2010/07/27 9:00 am | 2 Comments

2 Responses

WP_Lime_Slice
  • straysheep Says:

    ハーフミラーですが、薄くなったものをリペアするのに「ミラーフィルム」が便利ですよ。よく、クルマのウィンドウに貼ったりするアレです。大きいサイズばかりなので割高かもしれませんが、携帯電話用の覗き見防止フィルムだと厚みがありすぎたり、薄くても反射が強すぎたりで丁度いいのが無いものです。
    私は、太陽堂光機の「BEAUTY Super 35」の修理に携帯電話用を使ったのですが、反射が強すぎて使いにくいです。修理に出したいけど、購入金額を大幅に上回りそうだし、何と言っても職人さんが高齢でいつ倒れてもおかしくないそうなのでちょっと躊躇してます(春先に一度倒れられてます)

  • MacBS Says:

    straysheepさん、コメントありがとうございます。

    ミラーフィルムでの補修、レストアの先輩方も活用されていらっしゃいますね。
    PEN FTのように露出計が絡む仕掛けではないですから、透過度も適当で良いですしね。

    カメラ用のハーフミラーもホライズン エンタープライズさんあたりで販売されてるようですね。
    http://horizon-one.co.jp/camera/index.html