• 066月

    以前から気になっていたHOZANの消磁器「HC-31」を導入してみました。

    HOZAN HC-31

    昔はカセットデッキのヘッド消磁用に持っていたんですが、今でもこの中古が結構高値で取引されていて、それなら汎用の新品のほうが良いかなと。
    我が家での主なニーズはもちろん時計です。
    時計が進むようになる原因の一つとして帯磁が挙げられていて、うちにある機械式時計でも極端に進むものが2つ、1日に数分進むクラスのものが3つほどあります。
    そこでこれらの減磁に試用してみようということに。

    HOZAN HC-31

    ただし、メーカー側は時計の消磁には触れておらず、工具やブラウン管テレビ、金型をターゲットに挙げています。
    実際に時計でやってみてもやり方によっては突然、時計が動かなくなったりすることもあり、かなりの荒療治です。
    少なくとも問題なく動いている時計で試すのは絶対に避けたほうが良いですし、周辺に置いておくことすら避けるように気をつける必要があります。
    あくまでも実施時は自己責任で実施されるようにしてください。

    そんな前置きをしておきつつ、まずは目で見ても秒針の進みが分かるレベルのCITIZENの手巻き時計で試してみました。
    また帯磁の確認には方位磁石を使っています。

    方位磁石

    しかしこの時計はどうやら帯磁が原因ではなかったようで、消磁前が1分を52秒くらいで刻んでいたものが54秒くらいになった程度でした。
    そこで次も同じCITIZENの自動巻時計(1時間で2分進む程度)でやってみたところ、一発でバッチリの精度になりました。
    この時計は秒針がないので丸一日置いておきましたが、全くズレた様子はなく、少なくとも日差1分以内になったようです。

    他にも別の時計(日差2分程度)で試してみましたが、こちらも残念ながら精度向上はせず、結果的には1勝2敗となりました。
    ただ、負けといっても壊れたわけではありませんし、方位磁石で調べてみるとクォーツ時計でも意外に帯磁しているもの(TAG HEUERなど)が見受けられてビックリしました。
    TAG HEUERは慣れるまでは怖いので、まださすがに消磁してませんけど、方位磁石で時計の状況を把握しておくだけでもメンテナンスのタイミングをはかるのには良いことかも。

    ちなみに時計以外にも音楽CDで消磁をやってみました。
    お遊び気分だったんですが、実際に聴いてみると、なにやら籠もりが晴れ、透明感が上がったような気がするのですけど、気のせいでしょうか。
    特に中高域を中心に透明感が向上していて、歪みが減ったように感じますし、定位も明瞭になったような…。
    汎用の消磁器でいいかげんにやってコレですから、専用のだともしかしてもしかするのかも!?なんて思いながら数枚試しました。

    帯磁してしまった工具で作業すれば当然時計にも悪影響ですし、時計そのものやCDは自己責任としても、思った以上に使いでのある機器で、少なくとも我が家では重宝しそうです。

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    Filed under: Electronics
    2015/06/06 12:00 pm | 2 Comments

2 Responses

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  • shigechan Says:

    今日は。

    拙宅ではアコリバのディスク消磁器はほとんど効果がありませんでした。ドライバーの消磁には効果がありましたね。ディスクのエッジ研削だけで十分かと思いますが、他にはディスクの反射面へストロボ光をガンガン照射する機材に興味がありましたが、高かったので止めました(^^ゞ

    これはスイッチを入れたらグルグル回しながら段々遠ざけるタイプですよね。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    ドライバーの消磁ならHC-31のほうが適任でしょうね。
    一応回しながら遠ざけるような記載は説明書にはされてませんが、たしかに私もそんな感じでやってます。
    小さいムーブメントだとそれで十分なんですが、大きいものだと局所的に効いてしまう感じであまり良くないようです。

    そもそも腕時計は近づけないように、という注意書きがあるくらいなので、完全な目的外使用ですけどね。