• 175月

    レビュー機器として譲渡していただいた東芝ライテックさんのLEDシーリングライト「
    LEDH91054-LC」ですが、今回は多彩な調光・調色機能についてレビューしてみようと思います。

    この記事は東芝ライテック機株式会社が行うブログレビュー企画に参加して書いています。
    本企画への参加及び記事掲載は無報酬ですが、商品の提供を受けています。また、この文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)

    スペックとしては連続調光で明るさは約1%から100%(色によっては70%)まで調整できます。
    調整の段階は色合いによって微妙に異なり、昼白色(全光)では20段階、白色や電球色、その中間色では12~19段階で調整可能です。
    また常夜灯もLEDで装備されていて、こちらも6段階で明るさが選べます。
    手動での調整はリモコンの上下カーソルで実施しますが、小さな電子音とともに明るさも変化しますし反応も早いので非常にやりやすいですね。

    色合いの方はリモコンの左右キーでの調整で、色レベルはリモコン操作してみたところ、21段階ほどのようです。
    なお調光・調色は基本的にリモコンのみで可能ですが、壁スイッチを1秒以内に入→切→入とすることで、トグルっぽく「100%」→「シーン1」→「LED常夜灯」と切り替えることが可能です。
    またリモコンで消灯することも可能ですが、メーカー側としては必ず壁スイッチを使うように指示がされていますので、紐を引っ張るしか消灯の手段のない部屋だと一応取り付けできないことになるので注意が必要です。
    引掛シーリングに追加するリモコンアダプターも出てるくらいなので、リモコンでの消灯でも悪くはなさそうですけどね。
    さらに補足しておくと、普通に壁スイッチで切って次回オンにした場合は前回の設定値がそのままメモリされています。

    手動で設定した内容はシーン1、シーン2、それにお好みボタンにメモリすることができます。
    メモリの仕方はお好みの調光調色にしておいて、メモリボタンを押しながら上記の3つ何れかのボタンを押すだけです。
    リモコンのスライドドアの中には他にもタイマー機能や時計合わせの機能があります。
    ちなみにオマケですが、リモコンの常夜灯ボタンは蛍光で光ってくれて、暗がりではちょっと便利です。

    だいぶ使い慣れてきて、我が家ではそれぞれに以下の設定をして使っています。

    ■ お好み: 節電70%, 色:3 : 通常用途
    ■ 設定1 : 節電93%, 色:13 : ソファで音楽や映画などを楽しむ時
    ■ 設定2 : 節電88%, 色:11 : 基本リラックスタイムだが動くこともある時

    同社のLEDシーリングライトは機種によっては楽エコという自動調光を備えたものもありますが、このモデルにはありませんから上記のように自分で切り替えて使う形になります。
    外光による変化の激しい場所では自動調光も良さそうですが、我が家のリビングは通りから近いところに面しているということもあって基本的にはカーテンを閉めてありますので、特に必要性は感じませんね。
    逆に全開の電球色や白色ボタンを使うこともなく、場合によってはここにもメモリできると便利かなと思うくらいです。

    蛍光灯で調光できるものは外部にインバータを持っていたりしますが、あれに比べると目がチカチカする印象も少なめです。
    ただ、どういった理由かは定かでないですが、導入当初、白色のまま暗くした時に一部目に疲れを感じる気がしたケースがありました。
    ちょうどLED照明の液晶ディスプレイで体感するような疲れ目っぽい症状なので、多少ブルーライト的な要素もあるのかもしれませんが、慣れてきてからは一度もないので照明によるものと断定できるわけではありません。

    さて、通常のメモリも確定してきたところで実際の明るさを計ってみることにしました。
    といってもうちに照度計はありませんので、セコニックのオートリーダーを使っての簡易計測です。
    計測は昼の14時にライト直下1.2mの位置で行い、感度をISO100にした場合のEV値を計測します。
    参考までに完全に消灯した状態だと4EVで40ルクスです。

    まずは全開の白色ですが、11.4EVという値でした。
    これをルクスに簡易変換式(lux=K*2^EV,K=2.54)に当てはめますと、6900ルクスとなります。
    我が家の常用設定の「お好み」では10.5EVで、こちらは3700ルクスほどのようです。
    夜用の「設定2」は8.5EVで約900ルクス、ほぼ常夜灯代わりの「設定1」は6EVで約160ルクスという結果でした。

    直下ですからかなり明るい値になっていますけど、「お好み」で室内いろんな場所を計ってみても、隅までほぼ6~7EVの範囲に収まっていますので、室内どこでも160~300ルクスが確保されているようです。
    30W形蛍光灯2灯使用の8畳で大体300ルクスだそうですから、かなり節電モードの我が家の設定でもこの明るさは確保できているみたいですね。
    体感的には明るさにムラがなく隅まで光が回る感じなので、以前の4灯を2灯に減らした蛍光灯のシーリングライトよりは断然明るく感じます。

    総じて大満足ということで、次回はさらにタイマー機能と撮影用の照明としての色温度との関係などをレビューできればなと思っています。

    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/17 7:00 pm | TOSHIBA LEDシーリングライト レビュー 明るさ編 はコメントを受け付けていません
  • 165月

    みんぽすさんからお借りしているDeff SoundのUSB-DACヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」ですが、さらに強化する方策を探りつつ追加レビューしてみます。

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    前回までに書いたとおり、USBバスパワーで動作するにしてはヘッドフォンアンプとしての完成度が高い仕上がりに驚きました。
    ただ、やはり限界はあるわけでRCA出力では多少のほころびも見えてしまいます。
    そこで、一旦は標準状態で使用するとして、その後、そうした弱点を強化する機材追加ができないかを考えてみた次第です。

    まずいちばん最初に思いつくのが電源の強化です。
    DDA-DAC1UはUSBバスパワー動作ですが、背面にはDC 5Vの電源入力端子が用意されていて、USB-DCケーブルも付属しています。
    ポータブル光学ドライブなどにも良くあるように、パソコン側のUSB供給能力が低い場合にパワーを補うためなのでしょうが、これで電源を強化できないかと。
    ただ、ACアダプターは純正では用意されておらず、説明書にもそうした記載は一切ありませんから、あくまでも付属のUSB-DCケーブルを使うことしか想定されていないことになります。
    ですから、どこかで5VのACアダプターを調達してくる必要がありますし、場合によっては故障の原因になる可能性もあり、あくまでも自己責任で実施する必要があります。

    お借りしておいて申し訳ないんですが、ここはぜひ試したかったので、手持ちの5V1.5AのACアダプターで試してみました。
    なお、プラグ径がちょっと大きいタイプなので、普通の5Vアダプターでは適合するものが少ないかと思います。
    プラグ変換アダプターは秋月電子通商でも入手可能です。
    音質的にはトランス型のが良いとされますが、定電圧回路が入っていないものも多く、アダプターの記載が5Vであっても小電力機器ではそれを上回る電圧が機器に掛かるケースがあります。
    ですので、定電圧回路の入ったものを選ぶ必要がありますので、無闇に試すのは大変危険です。

    という注意事項を書いた上で動作を確認しますと、USBケーブルを外しても電源供給されました。
    ACアダプターを挿した時点で一瞬インジケーターが点滅するので、しっかり電源が切り替えられているみたいですね。
    音質面では電源が強化された分、低域に厚みが増しますが、バランス的には下が増えた割に高域はそれほど伸びず、アンバランスさも感じられます。
    高域はやや歪みっぽさも見られ、今回試したACアダプターの電源の質が必ずしも高くないのかもしれません。

    ただ、基本的には情報量も増えていますし、どうせ追加するなら良質な外部電源が望ましいでしょう。
    危険性を考慮すれば無理にACアダプターではなく、普通に付属のUSB-DCケーブルを使うなり、BusPower-ProのようなUSB電源強化グッズを使うほうが安心かもしれませんね。
    ちなみにしばらくこの状態で聴いた後、ACアダプターを外してみると低域はやっぱり少し痩せますが、一種の静寂感があるようにも思えます。
    やはり全体的にはUSBバスパワーでバランスが取られているのでしょうし、もしかするとノイズフィルター的なものがUSB電源に付加されているのかもしれません。

    他の強化策ですが、以下の2策が考えられるでしょう。

    ・USB-DDCを追加
    ・DACを追加

    実際にX-DDCを追加してみようと思いましたが、Optical INの音声はどのセレクターモードでもヘッドフォン出力できないことに気づきました。
    ここでもセレクターの簡素化が仇になっている印象がありますね。
    USB-DDCではDSD対応が難しいので追加の意味合いとしてはかなり薄いですが、他のデジタル機器から光入力でヘッドフォンアンプを使いたいケースもあるのではないかと感じます。

    さらにDACの追加も考えてみましたけど、こちらも当然ながらせっかくのヘッドフォンアンプやボリュームが使えず、ちょっと現実的な強化策ではないでしょう。
    基本的にはやはりコンパクトにまとまった音響機器としてオールインワンな環境だと考えるべきなのでしょうけれど、将来的な拡張性はもう少し持たせてほしいなと感じる部分もあります。

    今回もRCA接続同様、ちょっと苦言が多くなりましたが、それだけ完成度が高いことの裏返しでもあります。
    せっかくヘッドフォンアンプを始めとして音質的にも使い勝手も良いですし、「Deff Sound」としてコンポーネント展開も考慮していってほしいところです。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/16 7:00 pm | Deff Sound DDA-DAC1U レビュー 強化編 はコメントを受け付けていません
  • 115月

    みんぽすさんからお借りしているDeff SoundのUSB-DAC「DDA-DAC1U」ですが、今回はRCA接続で手持ちのオーディオ機器と接続してスピーカーで試してみます。

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    ヘッドフォンアンプはUSBバスパワー駆動とは思えないくらい良質でパワー感のあるサウンドで期待以上のものでしたが、RCA出力ではやや印象に違いがあります。
    常用しているDAC(ATOLL DAC100,ARCAM DELTA BLACKBOX 50)と比べると、少しドンシャリ気味で低域不足、高域過多の傾向に感じます。
    他の手持ちのDACでいえば、JAVS DAC-2 MARCHに近い感じでしょうか。

    PC周りのアンプ内蔵スピーカーで色々な音源を楽しむにはこれくらいのほうがメリハリが効いて良いのかもしれませんが、純粋にオーディオ機器として考えるとやや不満も出てくる気がしますね。
    そもそもがかなり高望みな要求ではあるんですが、RATOCのRAL-2496HA1などは帯域はそこそこでもあまり欲張らず素直な音作りで、個人的にはこちらのほうが好みかな。

    ヘッドフォンのほうがなかなか好印象だっただけに、スピーカーからの出音はややガッカリ感があった、というのが正直なところです。
    RCA出力はFIXEDのみということで、天面の大きなボリュームも使えませんし、回路構成的にも仕様上もやっぱりヘッドフォンでの使用をメインに据えているのかも。
    逆に言えば、オペアンプにNE5534を採用している点がこうした傾向を色づけているとも言えそうですし、ヘッドフォンアンプの完成度の高さにつながっているのでしょう。

    もちろん、純粋なDACが欲しい場合は別の選択肢をチョイスするでしょうし、この機種の魅力はやはりUSBバスパワーの手軽さと、その環境でもしっかり楽しめるヘッドフォンアンプとボリューム機構かと。
    何もかも音質一辺倒である必要はないわけで、そうした部分に魅力を感じる方がチョイスされると、これ以上ない、お気に入りの道具になってくれるかと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/11 7:00 pm | Deff Sound DDA-DAC1U レビュー RCA接続編 はコメントを受け付けていません
  • 095月

    みんぽすさん経由で、東芝ライテックのLEDシーリングライト「LEDH91054-LC」をモニターさせていただくことになりました。

    この記事は東芝ライテック機株式会社が行うブログレビュー企画に参加して書いています。
    本企画への参加及び記事掲載は無報酬ですが、商品の提供を受けています。また、この文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)

    引掛シーリングで装着できるシーリングライトで、名称でいうと「キラキラ ジュエルリング」の10畳用です。
    うちのリビングは8畳程度で、賃貸の時点で前の方の残したままにしてある、結構大きめのシーリングライト(下の写真のもの)がどっしり装着されていたんですよね。

    取付部にカバーが付いているので引掛シーリングがあるかどうかが不安でしたが、いざとなれば寝室のほうは間違いなく引掛シーリングが存在しているので、そちらと交換すれば良いかな、と申し込ませてもらいました。
    ただ、正直替えたかったのはこの大型のライトでして、というのも30形の丸型蛍光灯が4灯も必要なんです。
    全部点けてしまうと器具側の消費電力も含めれば120Wにもなってしまいます。
    そこで2灯だけに減らして「節電」してるんですけど、それでも60Wですから場合によってはさらに紐を引っ張って1灯だけにしてたりしていました。
    そうなってしまうともう、点灯する蛍光灯の関係で部屋の一部だけが明るい、みたいな状態なんですよねぇ。

    そんなこともあり、夜に音楽を楽しむ時は雰囲気と節電を兼ねて、ライトスタンドにLED電球を装着して使ったりもしていました。
    今回のLEDシーリングライトは非常に高機能な調光機能があるということで、明るさを自在に調整して節電もできますし、さらに色合いまでコントロールして色んなシーンを演出できるとあって、やはりリビングに装着せねば…と。

    すっかり前置きが長くなりましたが、まずは古い大きなシーリングライトを撤去してみました。
    カバーを外してみるとしっかり埋込引掛シーリングが付いていてラッキーです。
    装着の都合なのか、ネジが外れていたのでそこはしっかり天井に固定させてもらいましたけどね。
    なお、引掛シーリングがない場合は電気工事士資格の必要な工事となりますので、ご注意ください。
    最近は通販(たとえばヨドバシ・ドット・コム)でもシーリング照明の取り外しも含めて有償でやってもらえるらしいので、そうしたサービスを利用するのが良いでしょう。

    しかし今回は自分で装着せねばならず、思ったよりは少し苦労しました。
    ただ今回の器具の装着が大変だったわけではなくて、古いシーリングライトの取り外しが大変だったんですよね。
    蛍光灯の古いタイプですから、それぞれに安定器のトランスがあって、とにかく重いんです。
    当然ながら天井の高い位置にあるわけで、重さのためにネジ止めもされているので支えつつネジを外すのはなかなか一苦労でした。

    対して、新しいLEDシーリングライトは本体重量が2.9kgと軽量ですから、引掛シーリングのみで支えることができます。
    ちなみに引掛シーリングは5kg以内であればそれだけで支えられるとなっていて、それ以上の場合はハンガーで重量保持するか、器具自体を天井にネジ留めする形です。
    今回のシーリングライトもオプションでスペーサー・木ねじキットが用意されていますが、標準では付属していません。
    重さだけでなく、傾斜天井に装着する場合には必要となるようです。

    古い器具が外れてしまえば、あとは簡単。
    シーリングにアダプターを装着し、本体をカチッと押し込んだら電源コネクタを接続してカバーを装着するだけです。
    蛍光灯と違ってLEDは交換することもないですから、一度装着さえしてしまえば開け閉めする必要も基本的にはないですしね。

    ちなみに装着時の写真がちょっと少なめなのは外すのに手間取ってしまって、辺りが暗くなり始めてしまった、という…。
    そんなわけで装着を終えたらさっさと点灯して夕飯を…という形だったんですが、第一印象としてはとにかく部屋全体が明るいです。
    今までが無理やりの2灯使いだったからというのもありますが、LEDは光源が器具内に均等に配置されていますから、部屋の隅々まで均一に光が届いてくれますね。

    夜はさきほど紹介したライトスタンドに交替する場面でしたが、早速、このライトの調光機能を試します。
    本機にはリモコンが付属していてメモリ機能もありますが、気軽に試す場合はカーソルの上下キーで明るさ、左右キーで電球色と白色の色傾向を変更できます。

    今はもうすっかりシーンにメモリーしてありますけど、音楽を聴く際は節電93%、色:13という設定が我が家では程良い感じです。
    通常用途で考えるとかなり暗い設定ですけど、ソファで音楽を聴きながらくつろぐには良い雰囲気ですし、本機の消費電力47Wからしても93%節電ということは計算上3.3Wくらいという超節電にもなってくれます。

    ちなみに通常時は「節電70%、色:3」という設定にしてありまして、こちらでも14Wほどとなって、蛍光灯1灯にも満たない消費電力ですが、明るさは以前の器具の3灯分くらいは優にあります。

    もう一つ、我が家で困っていたのが蛍光灯のノイズです。
    最近はすっかりオーディオルームとなったリビングですけど、神経質に電源ノイズも気にならないわけではないのですが、器具の劣化のせいかもしれませんけど、それ以前に蛍光灯のオン・オフ時にかなり強烈なノイズが出ていたんですよね。
    壁スイッチを操作すると、スリープさせていたMacが勝手に解除になるほどでして…。

    この点も今回のLEDシーリングライトではすっきり解消しました。
    AMラジオの局間ノイズで雑音源を探るのを良くやるんですけども、今回のライトではオン・オフや調光でもほとんど顕著なノイズはないようです。
    シーリングライト本体にラジオをピッタリくっつけてもライトスタンドに装着したLED電球より少ない印象ですね。
    LED電球は小さな容積内にLED用のスイッチング電源回路が入っていたりするので意外とノイズ源になることがあるのですけど、シーリングライトではそれなりにスペースの余裕もあるからか、全く問題なしのようです。

    というわけで、すっかり我が家の照明設備の一つとして無くてはならないものとなりました。
    次回以降はこれまた便利なメモリ機能やタイマー、名前にもなっている「キラキラ ジュエルリング」のデザイン、それから本機の特色の一つである演色性をカメラ撮影時の照明という観点でレビューさせてもらいたいと思っています。

    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/09 8:02 pm | TOSHIBA LEDシーリングライト レビュー 装着編 はコメントを受け付けていません
  • 045月

    みんぽすさんからお借りしているDeff SoundのUSB-DACヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」ですが、今回はヘッドフォンアンプ部分の音質をレビューしてみます。

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    前回も書きましたが本機は通常はUSBバスパワーのみで動作します。
    背面にAC5VのDC端子がありますがPC側のUSBが電力不足でなければ接続は不要です。
    なお、別のUSB端子からDC端子に接続する電力補助ケーブルも付属していますが、今回のレビューではそれも使わずに試してみました。

    USBバスパワーのみということもあり、正直ヘッドフォンアンプはオマケ程度かなと、あまり期待していなかったんですよね。
    しかしSHUREのSRH240Aで試してみるとなかなかパワフルで、オマケだなんて印象は一発で払拭されました。
    やや高域にキツさはあるものの、バランスの良い現代的なまとまりを聴かせてくれます。

    欠点から先に挙げるとすると、ケレン味の軽く乗った国産オーディオ機器っぽい仕上がりで、高域がドライで引っ込み気味な音像になる部分はあります。
    その影響だと思いますが、特に女性ボーカルが少し乾き気味になり、鼻詰まり傾向があるように感じます。
    ただ、あくまでも音色傾向といった程度の話で、特性的には残留ノイズも少なく、パワー感も十分なものですね。

    手持ちのDACだとヘッドフォン端子があるのはRATOCのRAL-2496HA1とJAVSのDAC-2 MARCH、それにポータブルのiBasso Audio D2+ Hj Boaの3モデルがあります。
    RATOCはRCA端子は優秀なものの、ヘッドフォンアンプはオマケ要素が強く、残留ノイズも多めです。
    JAVSは底力はいちばんあるものの、これも残留ノイズはそこそこあり、ボリュームのギャングエラーが大きいのが難点です。
    iBassoはポータブルゆえか、どうしてもパワーが入ると歪みっぽさが出る傾向にあり、どれも一長一短なんですよね。
    その点、DDA-DAC1Uは残留ノイズが少なく、ボリュームの精度も高いこともあり、安心感があるサウンドです。

    音のまとめ方も現代的なもので、ダンピングファクターの高い純度重視のサウンドですから、ウケも良いのではないかと。
    欲を言えば最低域の伸びとか、もう少し懐の深さや穏やかさが加わればベストではありますが、それはさすがに高望みし過ぎというところでしょう。

    以降、いろんな音源を試してみましたが、全体的にはやはり最低域がやや控えめな印象でした。
    その辺りが原因だと思われますが、グランドピアノだと楽曲によっては電子楽器っぽく聴こえてしまうケースもありました。
    この傾向、スピーカー用のD級アンプでもたまに感じるんですけど、それに似た印象なのはやはりUSBバスパワーという電源上の制限もあるのかも。
    この点は後日、別電源を付加して追試してみたいところです。

    ただ、そういう事例はほんの一部で、逆に電子楽器は軽くなり過ぎずに自然な鳴り方ですし、もう少し上の帯域のチェロは余韻こそ少なめなものの、高域の歪みは少なく、清潔感のある演奏に仕上がります。
    オーケストラでも低域自体の不足傾向はありますが、左右のセパレーションが良いため、ヘッドホンでも満足感を持ってオーケストラの演奏に浸ることができます。
    とりわけ、ホール感をしっかり載せてある録音では空間再現が美しく、リアルな音像を耳にすることができるのは本機の特性的な優秀さを物語っているのではないかと。

    それならばDACではなく純粋にヘッドフォンアンプとしての性能はどうだろう?ということで、フロント入力にiPhoneを接続して試してみました。
    iPhone 4はまだDock端子からのライン出力が取れるモデルですので、ポタアンで使っている専用ケーブルでのアナログ接続です。
    音色や音質の傾向としては内蔵DACと近いもので、優秀なポータブルアンプといった趣きのサウンドです。
    全体的に「DACにオマケのヘッドフォンアンプ」というより双方が対等なコスト配分のような仕上がりかな。
    Qualityベースでいえば、むしろヘッドフォンアンプのほうが優秀とも言えそうです。

    ということで、次回はそのDAC側をRCA出力でメインのオーディオシステムに接続して試聴した結果をレビューしてみようと思います。
    また、外部電源による強化もいっしょに試してみたいと考えています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/04 7:00 pm | Deff Sound DDA-DAC1U レビュー ヘッドフォン編 はコメントを受け付けていません
  • 035月

    みんぽすさんからDeff SoundのUSB-DACヘッドフォンアンプ「DDA-DAC1U」をお借りしました。

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    Deffというとスマートフォンやカメラ用アクセサリーで有名ですが、その延長線上ということからか、以前からiOS関連のヘッドフォンアンプも出していました。
    今回の製品はそんなiOSからデスクトップに軸足を移した据え置き機となります。
    美しいデザインはしっかり継承されていて、そこも魅力的な製品ですね。

    外箱は青を基調としたシンプルかつ美しいものです。
    大きさとしてはちょっと大きめのプレミアムコンデジくらいの箱サイズになります。
    付属品はUSBケーブル、RCAケーブル、光デジタルケーブルに電源補助用USBケーブル、それにマニュアルです。

    付属ケーブル類はお世辞にも豪華なものではなく質実剛健な感じで、そこもピュアオーディオを発端としないブランドの製品だなと感じるところかと。
    逆にピュアオーディオブランドの製品には使うために必要なUSBケーブルなどが付属していないケースもあり、それよりはしっかり全部付属させてくれているほうが良心的だと思います。
    私自身は借用品ということもあり、手持ちのRCA/USBケーブルでMac miniとLINN MAJIK-ILに接続しました。
    基本的には電源ケーブルは不要なので、シンプルに接続できますね。

    再生にはMac用の定番音楽プレーヤーアプリ「Audirvana Plus」を用います。
    DDA-DAC1Uは24bit/96kHzまでのPCM、それに2.8MHzのDSDにネイティブ対応しているとのことです。
    そこでDSD64を再生しようと試してみましたが、なぜかAudirvana Plusでは受け付けられません。

    設定画面でもDSD64がグレーアウトしていますが、なにか設定が不足しているのかな?
    なお、ドライバーは特にインストール不要で、24bit/96kHzまでのPCM再生はAudirvana Plus特有のDirect Mode/Integer Modeで動作しています。

    また個人的にいちばん気になっていた入力切り替えですが、やはり正面のスイッチで実施します。
    ただこれがちょっと変わった内容で、左から右に大まかに以下の3ポジションとなっています。

    ・ヘッドホン出力
    ・ライン出力
    ・フロント入力

    出力と入力が同じセレクタで?というのはずいぶん分かりづらいですよね。
    上のポジションだけでは到底説明しきれず、マニュアルでも表で細かい内容を掲載しています。(真ん中のライン入力はライン出力の誤植ですね。)

    要は左2つがUSB入力で出力違い、右はフロント入力のヘッドフォンアンプというのが基本と考えて良いでしょう。
    実際に使ってみるとスイッチが少ない分、迷うところもなくて良いんですけど、あえて一つのセレクタにしなくても入力と出力くらいは分けても良かったのかなぁとは思います。
    セレクタスイッチ自体も質感こそ良いものの、動かす時に少しカタカタして切り替えも使い始めたばかりだからか、やや固めでフィーリングはあまり褒められたものではないかも。
    なお、上面の大型ボリュームはヘッドフォン出力時のボリューム専用で、ライン出力は固定ですし、電子式ではないのでホイールセレクタみたいな用途は全くありません。

    なお、質感についてですが筐体やボリュームにはアルミがふんだんに使われていて、全般的にはDeff製品らしい仕上がりの良さだと思います。
    ただ先ほどのセレクタスイッチ以外にも、写真では分かりづらいかもしれませんが、筐体のラウンド部分、それにインジケータランプの下部分に滑らかでないところがあったりと完璧とは言えないかも。
    ボリュームの重さや滑らかさ、ヘアライン加工などは非常に美しく使い心地の良い物だけに高望みし過ぎな面もあるのかもしれませんけどね。

    多少シビアなレビューになりましたが、それもDeffのアルミバンパーケースなどの素晴らしい質感を知っているから、というのもあります。
    今回はサウンドについては触れていませんが、そちらもヘッドフォンアンプを中心に期待以上の内容でしたし、PCオーディオでの相棒としてついつい高望みしたくなる製品に仕上がってるからこその指摘とさせてもらいました。
    というわけで、次回はヘッドフォン編として音質についてのレビューをしたいと思います。

    17803-604-294579
    Filed under: Mono Fellows
    2014/05/03 7:00 pm | Deff Sound DDA-DAC1U レビュー 外観編 はコメントを受け付けていません