• 287月

    みんぽすさんにお借りしているTokinaの超広角ズームレンズ「AT-X 12-28 PRO DX」ですが、手持ちの超広角単焦点レンズ「AT-X17AF PRO」と撮り比べてみました。

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    ちなみにAT-X17AF PROのほうはSONY αマウント、お借りしてるのはNikon Fマウントということで、それぞれSONY α700、Nikon D300とカメラ自体も違うことを前もっておことわりしておきます。
    では早速、同じ17mm(35mm換算だと25.5mm相当)で撮った写真を貼ってみましょう。

    [ AT-X 12-28 PRO DX (絞り:F5.6) ]

    [ AT-X17AF PRO (絞り:F5.6) ]

    少し古いレンズとはいえ、同じTokinaのレンズで単焦点かつ35mmフルサイズ対応ですから、それなりに良い勝負あるいは勝てるかと思いましたが、コントラスト等、全般的にお借りしたズームレンズの勝利と見て良さそうです。
    前々回のレビューで逆光にやや弱いと書きましたけど今回の撮影ではそうした部分は見られず、むしろ手持ちの17mmのほうが全般的に滲んだ描写になったような印象でした。

    [ AT-X 12-28 PRO DX (絞り:F8) ]

    [ AT-X17AF PRO (絞り:F8) ]

    特に色乗りに違いが見られるようで、やはりそこはコーティングの進化によるものが大きいのではないかと思われます。
    前回までのやや近接寄りの描写よりもこのレンズの場合、遠景のほうが良さが出せるような気がしますね。

    [ AT-X 12-28 PRO DX (絞り:F5.6) ]

    そして忘れてはいけないのは当然ながらズームレンズで、ワイド端は12mm(35mm換算で18mm相当)とさらに超広角だという点です。
    これまでだと撮れなかった画角を押さえられ、しかも今の場所のまま引き寄せたい場合には28mm(35mm換算で42mm相当)までいけるというのは撮影の幅を広がられますね。
    さらに12mm側で4枚ほどパノラマで撮れば、こんな広大な写真も撮ることができちゃいます。

    [ 12mmで撮影した4枚をパノラマ合成 ]

    上両隅を「コンテンツに応じる」で少し補っていますけど、90度を優に超える範囲を4枚で収められるのは非常に便利です。
    「パノラマ合成なら普通の広角でも出来る」という声も聞こえてきそうですが、上下の画角も広いのが超広角の大きなメリットです。
    上下に二段で合成すれば無理ではありませんけど、使い勝手は超広角レンズのほうが断然良いですからね。
    また、周辺部の収差や減光が少ないこともスムーズな合成に役立っていると思います。

    あえて欠点を挙げるとすれば、先日の近接時の描写とAPS-C専用というところでしょうか。
    近接時の描写に関してはフローティング機構などであと一歩改善してほしい気もしますが、もしかすると個体差も多少あるのかもしれません。
    APS-C専用という点はレンズの大きさとの兼ね合いもありますし、そもそもAPS-Cだからこその12mmというのもあるでしょうから、フルサイズ機をお使いでないのであれば、むしろメリットだと考えるべきかと。
    そういう意味でもAPS-C専用機で広大な風景を撮りたい方にはオススメできるレンズだと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2013/07/28 8:00 pm | Tokina AT-X 12-28 PRO DX レビュー 比較編 はコメントを受け付けていません

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