• 1511月

    ロジテックINAソリューションズが展開するワインアイテムブランド「AMUSER」のアクセサリーセットをみんぽすさんからモニター&プレゼントいただきました。

    この記事はWillVii株式会社が運営するレビューサイト「みんぽす」が行うブログレビュー企画に参加して書いています。
    本企画への参加及び記事掲載は無報酬ですが、商品の提供を受けています。また、この文章の掲載以外、メーカーから記事の内容に対する関与は受けていません。(本情報開示と事実誤認時の修正を除く)

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    AMUSERと書いてアミュゼと読むところもワインっぽいですが、それにしてもパソコン周辺機器を展開しているロジテックから、というのが意外な感じです。
    ただ、長野が実はワイン用葡萄生産量日本一ということで、地元のワイナリーやワイン有識者と協力して生み出されたんだとか。

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    アクセサリーセットは以下の4つがセットになっています。

    ・ワインオープナー
    ・ワインプリザーバー
    ・シャンパンプリザーバー
    ・ワインエアレーター

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    その中から今回は、シャンパンプリザーバーをまず試してみることに。
    シャンパンは開けてしまうと炭酸が抜けてしまうため、基本的に開けたら飲み切らないと…となってしまいがちです。
    そこでシャンパンプリサーバーはボトル口に取り付けて中に空気を充填することで、炭酸が抜けにくくなって数日くらい新鮮な状態をキープできるというものです。

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    シャンパンは一応、一本自宅にキープしてあるんですが、ちょっと気軽に開けられるものではないので、ワイン通の紳士に相談したところ、スパークリングワインで良いのではないかというアドバイスをいただきました。
    たしかに分相応というのもありますし、まずはテストも兼ねて、これまた紳士オススメのCavaを購入してみました。

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    ちなみに使用できるボトルは口の内径が「16.5-18.0mmの一般的なシャンパンボトル」だそうで、Cavaは問題なく使うことができました。
    開けてみないと特殊なボトルかは分かりづらいので、高級なシャンパンの場合は多少の冒険が必要ですね。

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    Cavaは食事に合うあっさりとしたフルーティーさのあるスパークリングでどんどん進みますが、ほどほどにして早速、シャンパンプリザーバーで栓をしてみます。
    付属の説明書では「ボタンが戻らなくなるまで」押すと書かれているので、しっかり押し込んでいきますが、戻らなく=引っ込んだままには全然なりません。
    そこでWebのほうを見てみると「ポタンを置くまで押し込めなくなれば加圧完了」(原文ママ)と書かれています。
    ボタンは軽い力で押せるので簡単に加圧できますが、それだけに何回押せばよいのか、ちょっと迷ってしまいます。
    あまり押し過ぎると壊れてしまうでしょうし、簡易的でも良いのでタイヤの空気圧みたいなメーター等の指標があると良いかもしれません。
    なお、メーカーサイトにはシャンパンに含まれる炭酸濃度やボトル内の残量によってポンピング回数が異なるとされていて、私が試した感じでは30~50回くらいでポンピングしづらくなってきて、そこで中断しました。

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    また、プリザーバーを再び開ける場合も多少の注意が必要です。
    開ける際にシャンパンのコルクが吹っ飛ぶことがありますが、プリザーバーも加圧されているだけに不用意に開けると飛んでしまう危険性があります。
    説明書には片方の羽根を上げ、プリザーバーを傾けて排気してからもう一方の羽根を外す、とされています。
    ちゃんとこれを読んでおけば安心ですけど、気短な方は要注意かと。
    プリザーバーを外す場合もそうですが、シャンパンのコルクを開ける部分の補助してくれるグッズもあったら良いかな。

    2日目にドキドキしつつ開けてみましたが、前日と全く同じ泡立ちのスパークリングワインがキープされていました。
    なお、一度開けたシャンパンは3~4日程度は新鮮な状態で保存できるとのことです。
    加圧の加減とか開けるときのコツなど、道具として使いこなすには何度か実際に使ってみる必要があると思いますが、ちょっとずつスパークリングワインやシャンパンを楽しみたいシーンではとても役立つ製品だと思います。

    Filed under: Mono Fellows
    2014/11/15 7:00 pm | AMUSER レビュー シャンパンプリザーバー編 はコメントを受け付けていません
  • 189月

    みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」と超広角ズームレンズ「XF10-24mmF4 R OIS」を持って海に行ってみました。

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    th_DSCF2389

    誰もいない海でしたし、せっかくの超広角ですのでパノラマモードで撮影してみました。
    RAWで複数枚撮っておいて帰ってからパノラマ合成することも結構あるんですが、X-T1の場合は標準でパノラマモードが用意されているので便利ですね。
    なお、撮影は横方向にサーッと振る以前からのフジの方式です。

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    広角レンズというと横向きの広大さも楽しいですが、縦構図での奥行き感もなかなか楽しいです。
    10mmというと35mmフルサイズ相当で15mm相当になりますけど、周辺の流れも少なく、しかもこれでズームレンズというのですから優秀なものです。

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    むしろ気になったのはX-T1側のほうで、センサーのダストリダクションの効き目がイマイチかなと。
    今回、XF10-22mm一本勝負で持っていったんですけども、その前の交換に付いたであろうゴミが結構しつこく残っていました。
    ブロワーで簡単に取れる程度のものでも電源On/Off時に作動するダストリダクションでは取れないケースが多く、もうちょっと強力なものにしてほしいかなと。

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    また、描写のほうでも針葉樹っぽい木の葉の描写が、アウトフォーカスでぐじゃぐじゃっとやや不自然にぼやけてしまうケースが見受けられました。
    点像復元によるものである可能性が高く、オフにすれば良いのでしょうけど、落葉樹っぽい普通の葉っぱでは問題ないようですから、将来的には改善してほしいところです。

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    もちろん弱点ばかりではなく、明るい液晶画面で屋外でも液晶画面で思いきった低い視線での撮影も可能だったりと、撮影の幅を広げてくれます。
    とりわけ超広角との組み合わせだと新鮮な気分で撮影できますね。

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    またオマケでマクロ撮影もしてみましたが、22mmのほうならケータイのカメラくらいの距離感までは寄ることが可能(マクロモードで最短撮影距離:24cm)です。
    超広角こそ寄って大胆に撮りたいケースもあるので、マクロモード無しに15cmくらいまで寄れたら最高ですけども、被写体への対応力はズームのおかげもあって結構幅広いので、標準ズームレンズを持っていれば望遠に行かず、あえてこの超広角を買い足すのもオススメかと感じた次第です。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/09/18 7:00 pm | FUJIFILM X-T1 + XF10-24mmF4 R OIS レビュー はコメントを受け付けていません
  • 119月

    みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」レビュー4回目は標準ズームレンズでモノクロ撮影をしてみました。

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    [ カメラ内RAW現像 ]
    th_DSCF2322

    とはいえ軟弱なので撮影自体はRAWで実施し、後でカメラ内現像する形を取りました。
    このカメラ内の「RAW現像」はかなり良く出来ていて、デフォルト設定ですと、再生画面でQボタンを押すことですぐに呼び出すことが可能です。
    「撮影時条件を反映」でそのままJPEGに落とすこともできますし、以下の項目で現像パラメータを変更することも可能です。

    ・増感/減感(+1 2/3EV,+1 1/3EV,+1EV,+2/3EV,+1/3EV,±0EV,-1/3EV,-2/3EV,-1EV)
    ・ダイナミックレンジ(DR100%,DR200%,DR400%)
    ・フィルム シミュレーション(PROVIA,Velvia,ASTIA,PRO Neg.Hi,PRO Neg.Std,モノクロ,モノクロ+Yeフィルター,モノクロ+Rフィルター,モノクロ+Gフィルター,セピア)
    ・ホワイトバランス(AUTO,カスタム,色温度設定,晴れ,日陰,蛍光灯1,蛍光灯2,蛍光灯3,電球,水中)
    ・WBシフト(7×7マスの色空間から指定)
    ・カラー(濃い,やや濃い,標準,やや薄い,薄い)
    ・シャープネス(HARD,M-HARD,STD,M-SOFT,SOFT)
    ・ハイライトトーン(HARD,M-HARD,STD,M-SOFT,SOFT)
    ・シャドウトーン(HARD,M-HARD,STD,M-SOFT,SOFT)
    ・ノイズリダクション(強,やや強,STD,やや弱,弱)
    ・点像復元処理(ON,OFF)
    ・色空間(sRGB,Adobe RGB)

    [ カメラ内RAW現像 ]
    th_DSCF2324

    試行錯誤も気軽ですし、本体内処理ですから外出先でも可能で、現像すればSNSなどにアップロードもできるという点でRAWを身近にしてくれるものです。
    ただ、X-T1のカーソル状のセレクターは私の指には押しやすいとは言いがたく、そこが唯一の難点でした。

    参考までに普段通りLightroomでモノクロ現像したものとの比較も貼ってみましょう。

    [ カメラ内RAW現像 ]
    th_DSCF2380

    [ Lightroomにてモノクロ現像 ]
    th_DSCF2280_LR5

    さすがにLightroomのほうが調整項目も多いのでトーンを起こしやすいところはありますけど、X-T1のシャープさを活かす上では意外とカメラ内の処理も捨てがたいのではないかと。
    また、X-Trans CMOSの処理が大変なこともあるのか、Mac miniでの現像処理はかなり時間も掛かりますし、CPU負荷もかなりのものです。
    その点でもカメラ内で済ましてしまえるのは助かりました。
    前回も書いたようにRAWのみ撮影の場合にカメラ内現像してもJPEGには写真の番号が新たに振られるのは、できれば改善してほしいですけどね。

    [ Lightroomにてモノクロ現像 ]
    th_DSCF2344_LR5

    そんなLightroomの現像でもX-T1のモノクロ描写の魅力は十分に出てきます。
    X-Trans CMOSに関してはFUJIFILMがAdobeに技術協力していたかと思いますし、ローパスレスとX-Transのフィルムっぽい適度なランダム性のある色配置がモノクロで良さを発揮するのかもしれません。

    [ Lightroomにてモノクロ現像 ]
    th_DSCF2328_LR5

    先日もPickupで書いたとおり、X-T1にはグラファイトシルバーモデルが登場するようですが、幸い、従来のX-T1にも同等のファームウェアが12月に公開予定だそうです。
    塗装や操作性はあいにく改善が無理だと思いますが、価格的にもだいぶ差があるようですので、使い込んで使いこなす、という方はその分をレンズ投資に回すという意味も込め、現行モデルも十分過ぎるくらいオススメできるモデルかと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/09/11 7:00 pm | FUJIFILM X-T1 レビュー(4) はコメントを受け付けていません
  • 079月

    みんぽすさんにお借りしているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」ですが、以降はややレンズを主体にレビューしてみようかと。
    今回は高倍率ズームの「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」一本持ちで散歩撮影してみた写真を中心に紹介していきます。

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    一枚ずつ載せてコメントするのもアレなので、ギャラリー形式で一気に載せてみました。
    気になる写真を拡大してご覧いただければと思います。
    iPhoneでうまく表示できないようなので、普通に貼り付ける形に変更しました。

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    操作感としては手ぶれ補正も良く効いて、135mm(35mmフルサイズだと208mm相当)でも結構手持ちでイケるのは便利でした。
    ただ、よくよく見てみるとx-Trans CMOSの切れ味はやや薄まってしまう部分はあって、そこは利便性とのバーターというところでしょう。

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    レンズの大きさも結構デカいので、望遠側を欲張らないのであれば標準ズームの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」とマクロレンズの「XF60mmF2.4 R Macro」辺りの2本持ちのほうが実用度は高いかもしれません。

    あえてここでマクロレンズを挙げたのにはもう一つ理由があります。
    前回もわざわざマクロモードが用意されているところがやっぱり不便と書きましたが、今回の「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」でも室内の物撮りとかで寄ろうと思えばやっぱりマクロモードに切り替える必要が生じます。
    標準で最短撮影距離が0.6mですがマクロモードにしても0.45mと、たったこの15cmのためにわざわざ切り替えるのはやっぱり煩雑に感じてしまいます。

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    また、いつも使っているα700に古いミノルタの50mmマクロと比べてみてもやはり高倍率ズームでは単体マクロレンズには勝ち目はないのかなと。
    論より証拠ということで、実際に撮り比べてみた写真を貼ってみます。

    [ X-T1 + XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR ]
    th_DSCF2265_LR5

    [ α700 + MINOLTA AF 50mm F2.8 MACRO ]
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    いくら古いレンズとはいえ、単焦点レンズと比べるのはさすがにかわいそうなのでしょうけれど、カメラも最新、レンズも最新となればやっぱり期待してしまった部分もあったわけです。
    X-Trans CMOSを使ったモデルはどれも個人的に非常に気に入っていて、次期メイン機にと考えていることもあり、多少シビアに見ている部分もありますが、少なくとも高倍率ズーム一本で何でも賄えるほど甘くはなさそうですね。
    もちろん、単焦点のマクロで勝負すれば勝算はあるはずですが、AF動作に加え、マクロレンズにも存在する「マクロモード」(標準:0.6m~∞,マクロ:26.7cm~2.0m)という壁があるかぎり、私がメイン機に選ぶことはないかもしれません。

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    ちょっと厳しめのレビューになりましたが、それだけX-Trans CMOSに掛ける期待が大きいことの裏返しでもあります。
    次回はもうちょっと気楽に標準ズームの「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」や超広角ズームの「XF10-24mmF4 R OIS」を主体に持ち歩いた作例を紹介したいと思っています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/09/07 7:00 pm | FUJIFILM X-T1 レビュー(3) はコメントを受け付けていません
  • 318月

    みんぽすさんからお借りしていているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」ですが、その後も順調に持ち歩いていますので、今回はスマートフォンアプリを使った連携機能を中心に、散歩撮影で撮った写真を交えて紹介したいと思います。

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    SONY DSC

    基本的にミラーレスや一眼レフではRAWで撮影することが多いんですが、今回もRAWのみでの記録で撮っています。
    そんな状態で、散歩途中や直後などに写真をメールしたりSNSにアップロードできるのか、試してみました。

    IMG_0176

    アプリはiPhone用の「FUJIFILM Camera Remote」を使います。
    先日ゲットしたFinePix F800EXRでは「FUJIFILM Camera Application」を使っていたんですが、ファイル転送だけであってもこちらはX-T1では使えないようです。
    「FUJIFILM Camera Remote」ではリモート操作が主体になっているので、あえて別アプリにしたんでしょうね。

    ただ、FinePix F800EXRのほうは「FUJIFILM Camera Remote」ではファイル転送できず、両方のモデルを使う場合にはそれぞれのアプリを使い分ける必要があります。
    試しにF800EXRでファイル転送しようとすると、Wi-Fi接続が確立した時点で以下のエラーが出ます。

    IMG_0183

    また、これは以前からそうですが、すでにWi-Fiに接続している状態のiPhoneだとカメラの出すWi-Fiに自分で切り替える必要があります。
    iOS側の制限もあるのは承知の上ですが、ルーター経由での転送やNASへの直接保存など、さらに高機能なアプリが有料でも良いのであると便利かと思います。

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    ちなみにRAWのみ記録の場合ですと、この画像受信でやっぱりエラーとなります。
    この場合はX-T1のカメラ内現像が活躍してくれます。
    ただここでも、現像したJPEGは元のRAWとは個別の画像とみなされてしまいますので、現像後にそのままアプリに送ろうとするとRAWのままと判断されます。
    最初からRAW+JPEGで撮った場合はそんなことはないんですけど、カメラ内現像はパラメータを変えて何枚でも現像できるので、こういう仕様になっているんでしょう。
    現像されたJPEGは並び順としては最後に来ますので、そこまで画像送りしなくてはならないのはやや不便で、できれば1枚目のカメラ内現像はRAWと紐付けしてほしいところです。

    もう一つのリモート撮影のほうですが、これは自撮りにも結構便利ですね。
    とりわけ今回お借りしている「XF10-24mmF4 R OIS」といっしょに使うと複数人での自撮りも気軽にできました。
    しかし、リモート撮影時はカメラ本体側で画面が何も見えないのはやや残念で、On/Offできる機能があったら良いと感じました。
    なお、カメラ本体でRAWのみの記録にしていてもリモート撮影時はRAW+JPEGでの保存となるようです。

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    こんな感じで、とても便利なんだけれどもあと一歩が微妙に残念、という部分が多いスマートフォン連携ですが、専用に出ているEye-Fiなども似たような(あるいはそれ以上の)不便さを伴うケースもあるわけで、そもそも機能があること自体が魅力的ではあります。

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    最後にオマケで、誤操作防止ロックの件にも触れておこうかと。
    感度とシャッタースピードのダイヤルに誤操作防止ロックがあるんですけども、個人的な意見で言えばむしろ露出補正こそロックが欲しいです。
    カメラの角の部分にあるので、カメラバッグの中などで勝手に動いていることが多いダイヤルなんですよね。
    また「押しながら回す」というのは昔ながらのロック方法で私は慣れているんですが、欲を言えばボールペンみたいにプッシュで押し込むとロック、再度プッシュで飛び出した状態が非ロックというような機構になったら最高です。

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    ずいぶん贅沢を並べましたが、そうした部分も含めて愛着の湧いてくるカメラだと思います。
    撮影時のレスポンスはミラーレスとしては非常に良いですし、慣れてくると使いやすいレイアウトですから、優等生で無難な操作系なカメラが多い中、多少は慣れを要するこんなモデルがあっても良いのかもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/08/31 7:00 pm | FUJIFILM X-T1 レビュー(2) はコメントを受け付けていません
  • 298月

    みんぽすさんから富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-T1」をお借りしました。

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    標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」だけでなく、さらに超広角ズームレンズ「XF10-24mmF4 R OIS」、そして高倍率ズームレンズ「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」という豪華なセットです。

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    外観については様々なところで取り上げられているので大まかに気づいた点だけ挙げておきます。
    一眼レフっぽいスタイルはXシリーズでは初ですが、使い勝手はまだこなれていない部分もかなり残されています。
    少なくともFUJICA時代のST801とか、そういうシンプルな方向性ではないですね。
    使っていて個人的に同じテイストを感じたのはNikon F4で、堅牢で確実な操作系を目指したものの、まだどこかぎこちないところがあります。
    ただNikon F4はそんなところも含めて個人的に好きなカメラですから、私としては良い写真が残せれば、あとは慣れれば良いかなと。

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    ただ一点だけ気になるのがペンタ部の塗装剥げっぽい症状です。
    うちへの貸出はたぶん2巡目なんだと思いますが、到着時点ですでに軍艦部の正面右側に少しその症状が見受けられました。
    オールドカメラ使いの私は「それも撮影を重ねた勲章だ」と思って受け入れられますが、最近はこういう部分が気になる方も多いのではないかなと。

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    外観部分はこのくらいにして、近所を持ち歩いてみました。
    まずは気軽に標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」ですが、コンパクトで扱いやすいレンズ、というのが率直な感想です。
    唯一の欠点は標準モードだと最短撮影距離が0.6mとやや長めなところでしょう。
    ズーム全域で同一なので55mm(35mmフルサイズ換算なら87.5mm相当)ならそこそこ短いんですけどね。

    マクロモードにすれば広角側で30cm、望遠で40cmになるんですが、レンズ交換式カメラでわざわざマクロモード?というのが正直な気持ちです。
    マクロモードにしてあっても無限遠までいけるのであれば多少AFが遅くても常時こっちにしておくんですけど、こちらだと逆に最長10mまでしかAFが働いてくれません。
    なおマクロモードはセレクター/ファンクションボタン(MENU周りのカーソルキー)のFn3ボタン(カーソル上方向)に割り当てられていますが、カスタマイズ可能なこともあって、いわゆる「お花マーク」は本体に描かれていません。
    慣れれば済む話ではあるのでしょうけど、常に慣れた人が使うとは限らないわけでもう少し配慮があると良いかなと感じます。
    どうせならレンズ側に撮影距離リミッターみたいな感じで設けたら良いのに…。

    あと、このセレクター/ファンクションボタンが他のカメラに比べて結構押しづらいです。
    親指の腹で押そうとすると真ん中のMENU/OKボタンを押してしまうことがありますし、爪先でやるとボタンのストロークが浅くて感触が分かりづらいです。
    それだけにうっかり触って動いてしまうことも少ないのですけど、こういう部分も含めて熟れた操作系とは言えない部分もまだ残っているように感じます。

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    そんな具合でそこそこ「要望」はありますが、「不満」かというと特にそこまでひどいわけでもありません。
    なんでも至れりつくせりではなく、自分なりに使いこなすことが求められるカメラなんでしょうね。
    これは操作系だけではなく撮影に関しても言えることで、ビシッと決まった時の(xTrans CMOSも含めての)X-T1の描写は素晴らしいものがあります。

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    お気楽撮影の多い私はX-M1で十分かなと思うところもありますが、このX-T1一台に愛着を持って使い込んでいく、という意気込みにはしっかり応えてくれそうなカメラだと感じました。
    次回以降は便利なスマートフォン連携も交えつつ、作例を中心に紹介していきたいと思います。

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    Filed under: Mono Fellows
    2014/08/29 7:00 pm | FUJIIFILM X-T1 レビュー(1) はコメントを受け付けていません