• 012月

    先日のHIFIMAN Editon Xのイヤーパッド交換が期待以上に良い方向だったので、SENNHEISER HD800のイヤーパッドも交換してみました。

    HD800は音質や快適さに定評がありますが、正直、イヤーパッドとヘッドバンドについては消耗品で痛みやすいと言われています。
    約3年半ほど使っていましたが最近イヤーパッドがぺったんこになってきているなぁとは思っていました。

    今回もイヤーパッドは純正品ではなく互換品をチョイスしました。
    純正品は高価な上に入手性まで悪いので…。

    イヤーパッドの取り外し、取り付けは意外とコツが要ります。
    特に取り付けは思った以上にうまくいかず、縁の部分がややはみ出し気味になってしまいました。
    そのあたりはやはり互換品の精度や品質による部分もあるのでしょう。

    それでもなんとか取り付けるとここまでぺったんこにヘタっていたんだなぁと思い知らされます。
    装着した際の快適さに関しては、新しいイヤーパッドの方が圧迫感が少なくて良いです。
    古い純正のイヤーパッドの時は耳がヘッドホン本体に当たってしまうような感じすらありましたが、交換後は厚みがあって柔らかいので快適です。
    音質に関しては特に悪くなったという印象はなく、低音が少し強調されて聴こえるバランスになったような気はします。
    高音もクリアで伸びやかですし中域は少し控えめですが、それは元々のHD800の特徴でしょう。

    ただ不思議なことに新しいイヤーパッドを付けた後もHIFIMANとは違って、なぜかHD800を使う頻度は増えていません。
    理由はよく分からないのですが、手持ちの他のヘッドホンやイヤホンの性能が向上したのもあるでしょう。
    出番としてはHIFIMANやUnique Melodyのほうが断然多いです。
    一因としては使っているアンプ側の機材の影響をHD800のほうが受けやすく、イヤーパッドによる改善の幅が相対的に小さいからかもしれません。

    というわけで、HD800のイヤーパッド交換は予想と反してHIFIMANほどの効果は得られなかった感はあります。
    ただなにしろ傷んでいましたのでもう交換が必須な状態ではあったと言えるでしょう。
    上流の強化や使う場所などはまたゆっくり考えるとして、ひとまず廉価に見た目が改善できただけでも良かったかなと思います。

    Filed under: Audio
    2024/02/01 12:00 pm | SENNHEISER HD800のイヤーパッド交換 はコメントを受け付けていません
  • 311月

    ずいぶん傷んでしまっていたHIFIMAN Edition Xのイヤーパッドを互換品を調達して交換してみました。

    他の塗装なども剥がれていたのでHIFIMAN ANANDAを入手したわけですが、正直、イヤーパッド交換の効果は想像以上でした。
    以前使っていたイヤーパッドは内壁部分の合成皮革が剥がれてしまっていたので、音質に悪影響を与えていたのだと思います。

    Edition XのイヤーパッドはANANDAとは違ってイヤーパッド側にユニット保護用の網が付いているタイプで、いろいろ出ている互換パッドでも網有りと網無しが混在しているので間違えないように注意が必要です。
    今回入手したものは厚みも現行のものに近く、前方傾斜もそこそこしっかり付いています。
    交換のおかげで音がギュッと凝縮されつつ外からの回り込みも減り、音がやや散らばり気味だったのが改善されました。
    音漏れ自体は特に変わらなかったのですが、音の世界に包まれた感じが強くなったようです。

    前述のようにANANDAも持っているので比較してみましたが、音質的にはANANDAのほうが若干自然で詳細な音色や質感が出ているように感じられます。
    特にハープシコードやオーケストラなどでは重量感や空気感が良く表現できています。
    ただイヤーパッドを交換したEdition Xは空間的な広がりや楽しさが圧倒的で、これはおそらくヘッドホン外側のメッシュの厚さが異なることが大きいのだと思います。

    イヤーパッド交換前はEdition Xのほうは低域が抜けてしまうような感覚がありましたが、交換後は平面型の良さを存分に味わえています。
    ちなみに能率は聴感上だとANANDAのほうが若干低めで、HP-A8のボリュームで4dBくらい差があります。
    Editon X V2しか情報が見当たらなかったですが、インピーダンスにも差がある(ANANDAが16Ω、Editon X V2が25Ω)ものの、感度で10dBくらいの差があるので順当なところでしょう。

    それにしてもイヤーパッド交換によって音質や印象が大きく変わるのは想像以上でした。
    Edition Xはだいぶ古いモデルで現行モデルはずいぶん進化しているだろうと思っていましたが、なかなかどうしてまだまだEdition Xも一線で活躍してくれそうです。
    Edition XはリビングでMac miniで、ANANDAはMac Studioでと使い分けていますがどちらも素晴らしいヘッドホンですし、まだまだ頑張ってもらおうと思います。
    ANANDAのほうも多少痛みが出ているので早めに交換してみるのも良いのかもしれません。

    Filed under: Audio
    2024/01/31 12:00 pm | HIFIMAN Edition Xのイヤーパッド交換 はコメントを受け付けていません
  • 291月

    FIIOのポータブルオーディオプレーヤー「M15」を追加してみました。

    最近はiBasso DX160の出番が増えていてそれはそれで満足していたのですが、Unique Melodyのイヤホンが増えてグレードも上がったことやストリーミングやDLNA等から聴くことも考えるともうちょっと上位モデルを持ってみても良いかなと。
    iBasso DX160もAndroidベースでWi-FiもBluetoothも対応しているんですけど、なにしろ電波のつかみが悪く、CPUパワーが足りないのです。
    それでも当初はM11 Proくらいで十分だろうと、実際注文もしたのですが出荷前のチェックで不具合が発覚したらしくキャンセルとなり、別の店のものもボリューム不良で、そうなるとM11 Proを買っても同じ不具合がのちのち発生しそうだなぁと思って路線変更した次第です。

    M15は最新ではなく、AK4499EQ採用だったのもあって廃番になったもので逆にそれを聴いてみたいというのも選択した理由のひとつです。
    昨年くらいにSNSで据え置きオーディオのトランスポートにする話題が挙がっていたのもうっすら記憶していますが、今回はあくまでポータブルとして使うつもりです。
    他の候補としてiBassoやAstell&kernも考えましたが、標準で2.5mmと4.4mm、3.5mm端子が揃っているのも変換アダプタ要らずで魅力でした。

    まずデフォルトのままでざっくり聴いてみた印象としては、以前のFIIOよりはだいぶ穏やかになっていて自然な音色だなと。
    ニュートラル寄りの若干寒色系で、スケール感と緻密さなどは据え置きっぽい鳴り方のようにも思えます。

    Androidのほうはバージョン自体は古めなのもあってか、最新のXアプリがインストールできませんでした。
    古いバージョンを一応入れましたが、これを動かすと肝心の音楽再生が止まったりするので使わないのが無難かもしれません。
    YouTubeのほうはまだアプリが対応していて、音もなかなか良くて十分実用になります。

    純正の音楽再生アプリであるFiio Music(たぶんこっちはまだ小文字表記)は曲順がおかしかったりアートワークが出ないものがあったりと出来はそこそこかな。
    曲順はtracknumberにa/bのような形式で収納されているとダメらしく、分からないでもないですがそのくらいはアプリ側でカバーしてあげても良いんじゃないのかな?
    tracknumberの修正はなぜかMac用の普段使っているものでは修正できず、WindowsのMP3Tagで更新した上で一度ライブラリを消去してやり直すと治りました。
    DLNAのほうはジャケットが一切出ずで、曲順もダメダメなので別のアプリで対処するしかないでしょう。

    メモリカードはスロット式ではなく、SIMカードのような収納形式になっているので抜いて気軽に曲を入れられる感じではありません。
    Windows 11にUSB接続して対応してますが、そっちのドライバもメモリ整合性がオンだとインストールできなかったりするので、できればカードでコピーしたかったかな。

    音質面はだいぶ満足度は高く、非ハイレゾでも新鮮な気持ちで聴けますし、クセが少ないのでどんなジャンルでも相性を気にせずに聴けます。
    イヤホンやヘッドホンの駆動力もしっかりで、ちょっとクセが強めのイヤホンでもしっかりコントロールしてくれて良いところをうまく引き出してくれている気がします。
    まだまだ設定等は追い込めているわけではなく、デジタルフィルタも最初は「Short delay sharp roll-off」だったのを「Short delay slow roll-off」に変更した程度です。
    ちなみに後者のほうが高域の鮮度を保ちつつ固さが少し緩和される感じがありました。

    ちょっと前の機種なのでケースがほとんど売ってないのもやや難点ですけど、発熱も多めだからとりあえずそのまま使う予定です。
    これでDAPはiPodとかめっちゃ古いのを除いてハイレゾ対応のものだけでもたぶん10台くらいになってるので多少整理したほうが良い気もしますが、どれも楽しく愛用していければなと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/01/29 12:00 pm | FIIO M15 はコメントを受け付けていません
  • 281月

    少し前になりますが、マイクロ精機のレコードプレーヤー「BL-99V」のベルトを久しぶりに交換しました。

    プレーヤー購入から7年半経っていますが、最初についていたNAGAOKAのを除くと今回が3本目だと思います。
    最初はわりと早めに交換したので今回は3年ぶりくらいじゃないかと。

    今回も当時の純正品同等と思われるベルトへの交換です。
    長さはNAGAOKAのもほぼ近い(半折で44cmとだいぶ短め。純正は47cm)のですが、幅(4mm。純正は8mm)が狭くてゴムの質感もイマイチな気がしました。
    古いものも予備として残してはありますけど、やっぱり新しいほうが圧倒的に回転音が静かになりますし、簡易計測でのワウフラッターも減ります。
    正直、プレーヤーを交換する以上くらいに改善効果はあるんじゃないかと思ってみたり。

    プレーヤー自体は1983年発売ですからもう40年ものですし、なにか次なる候補がないかなぁとは思っているのですが、カートリッジでさえ最近になってXL55Pro(1977年発売)に戻ったくらいですから「新しいほうが良い」とは行かないのが難しいところです。
    モーターが分離しているものが良いかなぁくらいしかまだ具体的なイメージはないのですが、ベルトの供給はいつ止まってもおかしくないので、一応アンテナは張っておこうと思います。

    Filed under: Audio
    2024/01/28 3:00 pm | BL-99Vのベルト交換(たぶん3回目) はコメントを受け付けていません
  • 211月

    Unique Melodyのイヤホン「Maverick Ti」を追加してみました。

    先日、Macbeth Tiを導入したばかりなんですが、これが思った以上に良くて夜にちょっと聴いてリフレッシュするのがすっかり習慣になってきたこともあり、それならばMaverick Tiはどうなんだろう?と気になった次第です。
    初代Maverickは入手してあるので嗜好性の違いという点ではMacbeth Ti入手が賢い選択だったとは思うんですけどね。
    世間の評判でも意外にMacbeth Tiのほうが高評価で、Maverick Tiは装着感がイマイチとか、低域が薄いといった感想が見受けられました。

    届いて早速聴いてみますが、結論からいうと純正ケーブルだと本領発揮できていないという印象です。
    Macbeth Tiとはたぶん全く同じケーブルで、こっちでも純正ケーブルはだいぶクセが強めに感じましたが、それがMacbeth Tiの濃い低域をほどよく薄めてくれていたところがあったんじゃないかと思います。
    Maverick Tiの低域不足はケーブルをNOBUNAGA Labs INSPIRE 篠波に交換して全く感じない程度になりました。
    MMCXなので手持ちのケーブルがいろいろあるのもありがたいですし、バランス化の効果もあるでしょう。

    高域は多少メタルドームっぽい鳴り方はしていて、筐体のチタンくささが出ているとまではいかないですが、そこはT.F.A.Tのおかげかも。
    むしろリボンツィーターっぽいサラサラ感がある仕上がりになっているように感じました。
    初代アンドロメダに似ているとの感想を見かけた記憶もありますが、たしかに純正ケーブルだとよりそれに近いかもしれません。
    リケーブルしてからはそこにイヤモニ的な精度も高まった感じがして、「10畳程度のスタジオルームに、ニアフィールドモニタースピーカーが配置された空間」を意識したというのがなるほどなぁと感じる仕上がりではあります。

    初代Maverickとも比較してみましたが、初代のほうはもっとクセが少ないかわりにだいぶドライでモニター寄りな感じです。
    金属的な音はしないんですが、中低域に箱鳴りのような感覚は多少あって中低域が多めだと少し混濁する感覚を受けます。
    音場は他のイヤホンよりは広めですけど、Tiシリーズと比べるとIEMらしい感じです。

    対してMaverick Tiは初代と比べるとリケーブルしても低域は少し薄めですが、色彩が豊かで、音数が多く表情が良く見える感じです。
    ボーカルのマイクとの距離感のようなものまで感じられ、初代よりはだいぶリスニング寄りのバランスです。
    ボーカルの艶かしさが素晴らしいのでそこについつい耳が行きがちですが、同時に鳴ってくるギターやベースなどもとても明瞭で中高域の音数の多さも評判どおりです。
    ちなみに能率は意外に3つのUnique Melodyの中ではコレがいちばん高いようです。

    Macbeth Tiのほうは低域番長ぶりが感じられ、初代Maverickに近いドライさもありつつ、音はやや広くて楽しく聴けるバランスです。
    帯域としてはさほど変わらないですが、全体に厚めな感じになっていて、Maverick Tiを聴いた後だと時折ちょっとボワっとした音色になることがあるくらいでしょうか。
    2ウェイブックシェルフみたいなまとまり感があるので、小音量だとこっちが楽しいと感じる場面もあるのかなと思います。

    そうは言っても最近出番が多いのは圧倒的にMaverick Tiでして、うちのイヤホン環境をずいぶんグレードアップしてくれた感があります。
    わりと鳴らしやすい感じはしますが、上流が変わったらもっと進化するのかもしれませんね。
    ただCHORD Hugoとはあまり相性が良くない印象で、DAPでもiBasso DX160がいちばん合ってる気がして、今はその組み合わせで楽しんでいます。

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    2024/01/21 1:30 pm | Unique Melody Maverick Ti はコメントを受け付けていません
  • 141月

    HIFIMANのヘッドホン「ANANDA」を追加しました。

    詳しい方なら箱でお分かりかと思いますが、ステルスマグネットではない前期型のほうを選びました。
    ケーブル付属のほう(と実勢価格)を優先した形です。
    そもそもこれまで愛用してきたEdition Xのイヤーパッドなどが結構劣化してきていて、それの代替という感じなのでEdition XSの新品とだいぶ迷いましたが、Edition Xもまだ壊れたわけではないので多少違うほうが良いかなと。

    初代Edition Xはヘッドホン側の端子が2.5mmなのでケーブルは流用できませんが、以前に「Crystalline Silver Cable−6.35mm Plug」のヘッドホン側を3.5mmに交換してもらっているのがあるので、ひとまずそちらを使ってみてます。
    なおANANDAのほうに付属するのはおそらくCrystalline Copper-Silver Cable(あるいはそれに類似したもの)で、6.3mmの長いやつと3.5mmの短いものが付いています。
    4.4mmのケーブルも一応調達してありますが、開放型すぎるほどの開放型なのでポータブル向きではなくてあまり使用することはないかも。

    まずは動作確認がてら聴いてみた感じとしてはEdition Xよりも若干上品で穏やかそうで、クラシックが良い感じがします。
    余韻の部分の暗雑音のとても低い成分がしっかり聞き取れます。
    イヤーパッドの違いもあるのかもしれませんがボーカルはやや近めで、普通の開放型くらいの音場になっているように感じられます。

    まだちょっと比較した程度ですけど、Edition Xのほうが開放的で乾いた感じがあるのは外に漏れるのが多いからでしょうか。
    あと、外側のメッシュが金属から布に変わってる(たしか最初期のANANDAは金属メッシュだったはず)ので、それも関係しているかもしれません。
    いずれにしても初代Edition Xよりは若干リスニング寄りのチューニングと言えるでしょう。

    ケーブルは付属の3.5mmのほうが短いぶん、鮮度が若干あるようです。
    「Crystalline Silver Cable−6.35mm Plug」ももちろんちゃんと動作して、付属の長いほうと音質的には近いですが若干Silver Cableのほうが透明感があるかなぁという気もします。
    他にもTAGO STUDIOのケーブルも持っているので、ここはゆっくり決めていこうと思っています。

    初代Edition Xとは若干音傾向に違いがあったのはやっぱり両立できて良かったようです。
    そんなEdition Xのほうもイヤーパッドを調達中です。
    両者は厳密には同じイヤーパッドではなく、初代Edtion Xのほうはイヤーパッド側にメッシュが付いていますが、ANANDAは本体側にメッシュが装着されています。
    市販されているものでもそこがあまりきちんと明記されていないのですが、普通に注文するとおそらくメッシュなしの現行品が届くんじゃないかなと思いますが、そちらは届いてからまたご報告できればと思います。

    Filed under: Audio
    2024/01/14 1:00 pm | HIFIMAN ANANDA はコメントを受け付けていません