• 073月

    PanasonicのSFPモジュール「PN54022」を導入してみました。

    これまではアライドテレシスの1000BASE/SXのを使っていて通常は特に問題はなかったですが、なぜか時間経過とともにスマホのコントローラからUPnPサーバを見失いがちだったので、その解決にももしかしたらつながるかもなと。
    またネットワークハブ自体がPanasonic製を2台(「PN28160K」と「PN28160」)使っているので、純正との組み合わせのほうが安定するでしょうし。

    ハブ双方にSFPモジュールを挿しているのですが今回は1つだけの入手ですので、DELAやSoundgenicのみを接続してあるPN28160のほうをPN54022に交換しました。
    まずは変更の前後でSoundgenicのアクセス速度が変わったかどうかを動作確認がてら試してみました。

    交換前が60MB/s前後でしたが90MB/sくらいになってやや速くなったようです。
    ただMacはSAMBAの実装が最近あまり良くなくて、マウントから時間が経つと極端に遅くなる傾向があるので他の要素によるものである可能性もあるかもしれません。
    一応はどちらを計測するときも一旦マウント解除して再接続したタイミングでやってみてありますけども。
    あと体感上も一覧表示が出るまでの初速みたいな部分がちょっと速くなったような気もします。

    肝心の音ですけど、これが予想以上に違って驚きました。
    以前と比べて明らかにガサガサしていなくて厚みがあるサウンドになっていて、ネットワークオーディオのネガな部分が払拭されています。
    正直、ハブより効く印象ですし、先日までに入れ替えたDDCや外部クロックより変化は大きいくらいかも。
    もちろんそれらの積み上げで変わってきたのもあるでしょうし、そもそもコントローラくらいしか通信が通過しないはずなのにどうしてそんなに変わるのか、理屈は全く分からないですが。

    Panasonicのモジュールは消費電力も少なめらしいですし、動作温度も60℃を想定しているのでそのあたりの安心感も込みで導入した価値はあったかなと思います。
    ただあくまでネットワークハブやNASも含めてこのあたりの機材は「パソコン周辺機器」とみなしていますので、個人的にはパソコンも含めて「できればないほうが良いもの」という認識で捉えています。
    世の中はすっかりストリーミング主体になってきていますが、アーティストの創作活動継続のための還元も含めて考えると、一応そのための環境は整備しつつも主たる音源は可能な限りは円盤でいけたら良いなとも思っているところです。

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    2024/03/07 12:00 pm | No Comments
  • 053月

    aune audioの外部クロック「XC1」にも一応付属のケーブルがありましたが、あまりに短いのでいくつか調達して試してみました。

    まずはRG58/Uで作ってあるものを動作確認的に調達しました。
    こちらは芯線が単線ですが、インピーダンスは厳密には50Ωではなく53.5Ωだそうです。

    もちろん音切れとかそういったことはなく、普通に使えています。
    ただ矩形波だとちょっとキツさが出たりするので、ネットで評判を見かけたテイシン電機の「CCA-7-010」を調達しました。

    交換すると透明度がずいぶん違っていて、とりわけ矩形波では余計に差が出るみたいです。
    交換当初から低域の空気振動がしっかり感じ取れるようになって音像はややタイトになりますが、多少煌びやかさが出たかなという気もします。
    ケーブル自体はKYOWAのRG58A/Uで、インピーダンスはちゃんと50Ω、内部導体が単線から撚線となっています。

    しばらく落ち着かせたところで再確認しますと、やはり低域が出るのは間違いないようです。
    やや硬さはありタイトな印象も変わらないですが当初よりは安定感は出ました。
    ハイスピードっぽさが前に出て、少しオーディオ的表現な部分を感じるところもありますが、これはおそらくキレが良くて立ち下がりが早い傾向から来るものと思われます。

    オーディオ的評価ではたしかにコレが良いのですけど、どうも最初のクロック導入時の感動といいますか、楽しい感じが薄れた気もして試しにRG316のケーブルも調達してみました。
    ちなみに安いケーブルばかりでオーディオグレードのものは試していませんが、それは50Ωの製品が少ない(ほとんどが75Ω)のも理由のひとつです。
    まずは安めのもので変化の度合いや傾向を掴みたいというのもありますけどね。

    RG316はテフロン被膜ですが、細手ということもあって損失は多めです。
    そんなに長いケーブルを使うわけではないですし、超高周波を扱うわけでもないのでそこまで気にしなくて良いとは思いますが。
    正直全く期待はしていなかったのですが、個人的にはこれがいちばんしっくり来ました。

    空間表現が豊かで余韻がキレイなのが一押しポイントです。
    低域はテイシン電機のものより厚みが少なめですが、クロックやDDCがしっかり温まると中高域のブレがより少なくなって音の芯がしっかりする感覚があります。
    あまり音質とか仔細に耳が行く感じではなく、自然に次々音楽を聴き入ってる感じなので、そういう意味では結局コレがいちばん楽しく聴けて良いということだろうと判断しました。

    たった3本聴き比べただけですが、それぞれの特色を聴いてみた印象から推測するに、そういう線は実際にはなさそうですが芯線が単線でテフロン被膜なんてのがあればそれが良いのかな、なんて印象もありました。
    クロック自体がそんな高級なものというわけではないですし、当面はこのままで良いかなというまとまり具合になっているので現状はRG316で使っていこうと思っています。
    ちょっと別の対処でDELA経由の音が大きく改善したのですが、それはまた別の機会に。

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    2024/03/05 12:00 pm | No Comments
  • 292月

    iFi AudioのポータブルDACアンプ「nano iDSD」を今さらながらに入手してみました。

    iPhoneやAndroidでDSD256まで再生できるというのは今でも十分強めのスペックだと思いますが、ファームウェアによるらしいので5.2にしておきました。
    ちなみに最新は5.3らしいですけど、MQAに対応する代わりにS/PDIF出力が無効になるらしく、うちではMQAは使わないので5.2に留めておきました。

    まずは動作確認でHIFIMAN ANANDAを繋いでみましたが、やや派手めではあるものの据え置きにも対抗できるくらいのパワー感はあります。
    ファームウェアを更新するとさらに良くなった感じもしました。
    ただイヤホンで使おうとするとiPhoneではnano iDSD側のみでのボリューム調整となってしまい、細かなボリューム調整がかなりやりづらいです。
    高能率のものだと消音から一段上げただけでもうるさいくらいかも。

    Windowsなら個々のアプリやroonのDSPボリュームなども使えますが、音質や操作性を考えるとイマイチかな。
    駆動力からするとヘッドホンで使うのに特化したような感じと割り切ったほうが良いでしょう。

    最近だとスティック型DACも充実していて、アレなら電源もiPhoneから取れますし、わざわざ本体充電しなくちゃいけないnano iDSDの出番は正直少ないです。
    ヘッドホン端子も3.5mmアンバランスだけでちょっと中途半端ではありますが、最近の実売価格(中古ですけど)を考えるとお買い得感はあります。
    後継機種や同社の最近のモデルを検討する上で一旦試してみるのには結構良い機種じゃないかなと思った次第です。

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    Filed under: Audio
    2024/02/29 12:00 pm | No Comments
  • 272月

    SingxerのUSB-DDC「SU-2」を導入してみました。

    USB-DDCはたしかhiFaceから始めてX-DDC、hiFace Two Pro、そしてGUSTARD U12、U16と使ってきたと思います。
    hiFace Two Pro以降はパソコンとの接続ではなく、SoundgenicやDELAから同軸やAES/EBU出しのためになりましたけど。
    GUSTARD U12からはそれまでとだいぶ進化した感じがしていて、U16も安定動作にやや難があるものの、音質的にはかなり満足していたのですが、外部クロックを入れて「これはまだ伸びしろがあるんじゃないか」と欲が出てしまいました。

    これまでの路線の延長線上でいえばU18導入が正当なところですけど、それだと面白みもないのでSU-2をチョイス。
    Holo Audioなどでも母体になっていますし、定評もあるDDCですので安心感もあります。
    当然ながら外部クロック入力がある点も重要なポイントでした。
    U16からすると光出力がないくらいですけど、うちは前述のように同軸とAES/EBUを使っているので問題ありません。

    U16と違って外部クロックを使う場合は底面のDIPスイッチを切り替えないといけないので、もう最初から外部クロック使用にセッティングしてDELAに接続しました。
    (写真はデフォルトの内蔵クロック設定になっています。)

    まずはaune audio XC1から正弦波で試してみると、中低域の音階が明瞭でありつつ量感が増えた感じがします。
    全体的に穏やかさがあって、GUSTARD U16よりもニュートラルな印象を受けました。
    U16は繊細な感じは個人的には気に入っていたのですが、やや作為的な音作りに感じられる部分があったのでそこが解消したというところでしょうか。

    SU-2だと全体に腰が下がったような感覚で、いわゆる暖色系だと思います。
    ジャズでは明らかに温度感が高くなっているのが感じ取れましたが、GUSTARD U16から音質は向上したものの、音傾向は若干モッサリした印象も受けました。

    そこで次はクロックを矩形波に変更してみます。
    ちなみにクロックを外すと真ん中の赤ランプが点滅してクロック入力が消失したのがちゃんと確認できます。
    内蔵クロックの場合は青点灯のようです。

    U16では正弦波のほうが良い感じだったのですが、SU-2では矩形波のほうがキレが良く、ステージのもやが晴れたような感覚があって良好そうです。
    ただ矩形波はクロックケーブルの影響を受けやすいはずで、そこは今後の課題ですね。
    とはいえ、矩形波使用で文句なくU16からの向上をしっかり感じ取れるようになったと思います。
    まだこれで完成というわけではないですし、GUSTARD U16はパソコンとつないでroonを使うことも視野に入れての導入ではあります。
    しばらく微調整しつつ、デジタル再生の底上げを地味にやっていけたら良いなと思っています。

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    2024/02/27 12:00 pm | No Comments
  • 222月

    アナログリラックスの除電ブラシハード用「AR-ASAB1」を入手しました。

    ハード用という名前が付いていますが、うちでの用途はレコード用です。
    同社だとレコード向けにはAR-ASRB1というのが出ていますが、これまで使ってきたASB-1やSFC SK-IIなどと似ている、いわゆるブラシタイプのはこちらのほうかと。

    最初は模型用のクレオスのMB20を使い始めて、同じサンダーロンを使ったSK-II、そしてアナログリラックスと同じコアブリッドのASB-1と使ってきました。
    毛のしなやかさや折れがない点ではASB-1ですが、個人的にはサンダーロンの除電具合も気に入っていました。

    しかし今回のAR-ASAB1になると毛量が圧倒的に多くて極細なのもあって、やっぱり格がちょっと違うなと感じます。
    筆としての仕上がり自体が良いのでしょう。

    まず肝心のレコード再生前の埃除けと除電の効果ですが、実際の静電気の減少よりも出音がとても静かになって滑らかなのが印象的です。
    レコード盤のついでに良くやっているトーンアームの除電がより効果的になった気もします。
    ASB-1と素材としては同じはずなんですが、もっとずっと刺々しさが減っていて、さきほどの静けさもあってその分音量上がって低域の深さが出てきます。

    ホコリ自体の取れ方も毛が細くて多い分、表面だけでなく溝の中に入った微細なものまで取れている感じがします。
    実際にルーペで比べたわけではなく、あくまでもブラッシングした時の感覚的なものですけども、ASB-1は毛の先端が平坦なイメージがあったのですがAR-ASAB1はわずかに尖っているような感覚があります。
    記載のある『除電・ほこり除去性能をアップさせる「SI (Surface Increase) Finish」加工』というのが効いているのかもしれませんし、植毛が立体的になっていることでそういうふうに感じる部分もあるのでしょう。
    またネットの位置を調整して毛先のコシを可変できる「フレキシブルネット」も最初は正直外しちゃったほうが良いのでは?と思いましたが、実際に使ってみるとたしかにブラシの具合を調整できたり、ケース収納時にはみ出さないようにするなど、かなり便利です。

    お値段はちょっと気軽にオススメできるものではないですし、ブラシはどうしても消耗品みたいなところがありますからなかなか手を出しにくいとは思いますが、実際に体感した印象ではレコード向けのAR-ASRB1も含めてわりとオススメできるのではないかと思います。

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    2024/02/22 12:00 pm | No Comments
  • 172月

    先日入手したaune audio XC1のために9Vリニア電源を追加してみました。

    以前、FIDELIXのFL-AC-zn2を持っていたんですが、9Vはあまり需要がなくて手放していたんですよね。
    アレは3端子レギュレータでしたけど、今回のは中身を見ていませんがおそらくLT3042(もしくはそれに類似したリニアレギュレータ)を使った作りだと思います。
    念のため使用前に出力電圧を計測しましたが、ほぼ9Vにしっかり調整済みだったので余計なことはせず、そのまま使用しました。

    電源を付属のスイッチング電源から交換して聴いてみた感じ、まずは穏やかになってなんとなく澄んだかなぁという第一印象です。
    正直、変化としてはクロック導入以上にかなり分かりにくいかもしれません。
    ただ良く聴いていくとアナログ的でゆったりした感じになり、楽器が浮き立つような感覚が出てきたようです。

    内蔵クロックと変化が大きかったのは正直、元のスイッチング電源のほうというのは意外でしたが、それはただ音の変化度合いでの話でして、根本的な底上げとしてはやはりリニア電源かなと。
    MEAN WELLのACアダプタも悪いものではないはずですけれど、CSEのEMIノイズチェッカーでは明らかにリニア電源のほうがノイズは少ない模様ですし。

    音色に関してはだいぶ良い方向への変化が感じ取れていて、たとえばピアノの響きに圧倒的に透明感が出たとか、楽器の位置や奥行きが把握しやすくなったといった向上があります。
    特にオーケストラ等の大編成では雄大さもしっかり出て圧巻の再現力になっていますし、楽器の配置や距離感などが細かく描写されます。
    全体として音が痩せなくなってうるさくないというだけでも効果は大きいのだろうと予想できます。
    若干響きがドライになった感じやゴージャスな音の方向性になった部分はありますが、それは滲みがなくなったとも取れるし微妙なところです。
    いずれにしてもデジタルくささはさらに減ったように思われます。

    純正電源も案外優秀なのかもしれませんが、クロックの性質上、常に電源を入れっぱなしになりますし、周辺やアナログ系統への影響も考えるとリニア電源のほうが安心感があるかなと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/02/17 12:00 pm | No Comments