• 177月

    ACOUSTUNEの2pinケーブル「ARC22」を追加しました。

    すでにARC21を使っていますがちょっとイヤホン側プラグの部分の痛みが始まっているので予備的な意味合いもあります。
    ARC21は3.5mm、ARC22は2.5mmという違いはありますけど、変換アダプタでなんとかなりますので。

    元から使っているOriolus Finschiではとても良い感じで、2.5mmだとさらにセパレーションも良くなるし、まとまりもあります。
    試しにUnique Melody Maverickでも使ってみましたが、こちらは少しまろやか過ぎる傾向があるようで、Luminox audio Reflectionとの比較だと2.5mmバランスにしたことによる差も際立ちにくい印象です。

    どちらかというとバリバリに高音質というより、リラックスして聴きたいケースに合うのかなという気がします。
    中低域厚めなので1BAとかダイナミックとかに合うのではないかなと思いますし、そういう意味でもFinschiには最適なのでしょう。

    今やワイヤレスが圧倒的主流になっていて、かくいう私もMomentumやAirPods Proなどのほうが使用時間は長くなっていますし、ワイヤードのほうは高級化が進んでリケーブルも選択肢がやや少なくなった感はありますが、元々持っているイヤホンのリケーブルをしてみるのも気分転換には良いかなと思います。

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    2023/07/17 12:00 pm | ACOUSTUNE ARC22 はコメントを受け付けていません
  • 097月

    DENAFRIPSのD/Aコンバーター「ARES II」のFPGAファームウェアが前回の3月くらいに引き続き、また更新されていたので早速試してみました。

    前回は内部のFPGAチップの写真を送って申請しなくてはいけませんでしたが、今回はその時に送ってきたURL経由でダウンロードが可能です。
    うちのはCyclone IVの「EP4CE22E」というチップで、それによってバージョン表記も異なるみたいです。

    今回の更新内容は以下のとおりです。

    —————————————————–
    v1.8 (July 06, 2023)
    —————————————————–
    * Reduce sampling rate change/switching noise with certain transport/streamer
    * Fine-tune the sound quality in the mid-range and lower octave of the bass, to achieve a balanced, organic, analog-like sound signature that is characteristic of Denafrips

    正直前回の内容はDENAFRIPSの良さといいますか特色を消すような方向性だったので不評もあったのでしょう。
    今回はその音傾向を元に戻す方向のような記載があります。
    ちなみに前回の更新内容は下のような感じでした。

    —————————————————–
    v1.6 (March 08, 2023)
    —————————————————–
    * Improved Adaptive FIFO Buffer & Reclocking Architecture
    * Reduced the effect of Buffer overrun/underrun due to the Source’s Clock and the DAC’s Clock differences
    * Eliminate Phase Difference between L/R Channels
    * Optimised DSP to improve the sonic performance

    今回も更新はMacでやってみましたが、やっぱり「Error 111」というエラーが出ました。
    ただ実際にはちゃんと更新できていて、できればWindowsでやったほうが安心でしょう。

    更新後は「DENAFRIPS USB V3.12 | A22E1.8」と最後の部分にバージョン番号が入って、ちゃんと更新できていることがわかります。
    ちなみにデバイス名称が変わる形になるので、roonではデバイス登録からやり直す必要がありました。

    今回はUSBでMac miniと接続し、roon経由で音出ししてみました。
    音傾向はたしかに以前のDENAFRIPSらしさが戻ってきた感があり、ウォーム寄りになりました。
    DELAとGUSTARD U16経由のMark Levinson No.360Lとも比較しましたが、前回同様、サウンドステージの広がりではだいぶ敵わない部分があるものの、音源次第では結構良い勝負をしてくれています。
    DSDや192kHzなどはそもそもNo.360Lでは非対応ですし、これならroonの出番も少し増えそうかなという印象です。

    DENAFRIPS自体の入手性は相変わらず日本国内では難しい状態のままですが、旧機種のサポートも良いですし、しっかりした代理店が付くと良いのですけどね。

    Filed under: Audio
    2023/07/09 2:30 pm | DENAFRIPS FPGA Firmware Update(2023-07) はコメントを受け付けていません
  • 037月

    ROKSANのRCAケーブル「HDC-01A」を見つけたのでゲットしてみました。

    機材も増えたので、正直ちょっとした配線に使えれば良いかという気軽な気持ちでの入手です。
    ISODAケーブルが製造していた時期もあったようですが、おそらくこれはごく普通の2芯シールドな作りだと思われます。
    シールドは上流側結線、下流側非結線という、これもオーソドックスなものでした。
    滅多に見かけませんが、同じ型番のフォノケーブルはたまに出物があるようです。

    ひとまずPROCEED PCD2のアナログ出力(ほとんどはデジタル出力しか使わないので)で試してみましたが、やや中域厚めな傾向でROKSANのスピーカーと類似した部分もあります。
    ケーブルメーカーでいうとQEDが近いかなという印象で、意外と現代的な雰囲気がします。

    元々がとりあえずでMark Levinsonの古いケーブルから交換したのですが、ROKSANのほうが高帯域というよりは音楽性重視の方向性に感じられました。
    ただソースをヘッドホンで聴いた時の音色に近いのはロクサンのほうなので、そういう意味でソースに忠実なのはROKSANのほうなのかな?

    欠点としてはちょっと中高域はキツめに出やすい傾向なところでしょうか。
    オープンデッキはどうしても高域が落ちがちなので、そこで使うのが相性が良いかもしれません。
    そもそも機材を少し整理しないとプリアンプに繋ぎきれないんですけどね。

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    2023/07/03 4:00 pm | ROKSAN HDC-01A はコメントを受け付けていません
  • 256月

    PROCEEDのCDプレーヤー「PCD2」を入手してみました。

    PROCEEDといっても馴染みがないブランドかもしれません。
    Mark Levinsonを展開しているMadrigalが別ブランド展開していた時に使っていたもので、たしかMark Levinsonでデジタル機器を展開(たぶんNo.30Lの1992年頃のはず)する前に出たものだったと記憶してます。
    PCD2というくらいですから1がありまして、1からの変更点は電源トランス(EIコアからトロイダルに)、3はDACチップがPCM58PからPCM63Pになった程度だったと思います。

    かなり変わった形になっていて、W214xH227xD337mmと昔の一体型ミニコンポみたいなサイズ感です。
    CDトランスポートも当時出ていましたがそれも同じ筐体で、ちょっと高さの低いDACと横に並べて普通のコンポサイズみたいな使い方を想定していたようです。
    それでも高さ227mmは結構ラックに収納しづらいですけどね。
    こんな形にしたのはある程度意味があって、トランスポートと電源部を底面、デジタル基板を正面から見て右側面、アナログ基板を背面に配置して距離を確保しつつ向きも平行にしないという配慮があったらしいです。

    CDメカはCDM-1 mk2でそれが入手したいちばんの理由でもあります。
    以前使っていたREVOX B226Sも同じメカで、もう一度アレを使いたいなと。
    またCDメカと比較して見ていただければ分かるように前述のトロイダルトランスもかなり大きめでして、一時ちょっと興味のあったMark LevinsonのCDトランスポートよりもこっちのほうが電源が強力なのでは?というのもありました。

    CDM-1 mk2を使っているくらいですからデジタルの前段部はPHILIPSのSAA7210Pが使われていますけど、DACとは一体型のくせにSPDIFで接続されているんだそうです。
    トランスポートとDACを同じ筐体に収めたような作りというわけで、電源も11箇所とかそのくらいに細かくレギュレーターを仕込んで分離してるらしいです。

    前説が長くなりましたが、トランスポートとしてMark Levinson No.360Lとの組み合わせを想定してはいますけど、まずは動作確認も兼ねてプレーヤー単体で鳴らしてみました。
    音の傾向はやはりMark Levinson風味がありますが、少し元気で中域が濃いめで明るいです。
    トランスポート部が類似しているからか、REVOXと少し似ている部分もありますが、DAC部分がバーブラウンということもあるのでしょう、アメリカンな音色にチューニングされている印象です。
    曲終わり際の空気感がとても強く感じ取れ、ROKSANとは相性が良いようです。
    ROKSANはWadia 23だとなぜか粗さが目立つことがあるのですが、それがなく滑らかでありつつパワフルに鳴ってくれます。

    次に同軸出力でDAC経由にしてみました。
    こちらは音に適度が硬質感があって鈍らず、それでいて力強さがあります。
    同軸出力のレベルが高いらしいのでそれも起因してるのかもしれません。
    DAC通したほうが上品でラウンジ的なリラックス感も出るので、それぞれ使い分けができて良いですし、意外と単体も魅力的だったのは予想外でした。

    やはりジャズはキレが良く、アメリカンサウンドを堪能できます。
    プレーヤー単体でも抜けが良いから爽快感があるからでしょう。
    ジャズが得意なはずのWadia 23と比較してみると、PROCEEDのほうがブラシの音が目立って音がさらに前に出る感じです。
    Wadia 23がそれまでのWadiaと毛色がちょっと違う傾向なのもあって、PROCEEDのほうがジャズ向きでレコードに近い気もします。
    Wadiaのほうは比べてしまうと、音像はややボヤけて肥大気味になり、すこしタバコ臭い雰囲気のサウンドでしょうか。

    大編成のシンフォニーではさすがにプレーヤー単体だとやや混濁する部分はありますけど、迫力はしっかりしていて堂々としています。
    それぞれの楽器はちゃんと聴き取れて聴いた感じの分解能はしっかりあって、なかなか立派です。
    マークレビンソン経由にするとやはり上品が出て、当社比としては現代的なエッセンスが加えられて整います。
    試しにNASからDAC経由とも比較してみましたが、だいぶ対策はしてもNAS経由はまだまだやや混沌さがあって創作感も出てくるようで、たとえばボーカルで声がスッと伸びた時にどこまでも伸びやかなのはCD経由のほうでした。

    まだ全くの仮置き状態のままですが、これでいよいよAccuphase DP-77の出番が少なくなりそうです。
    SACD再生には必要ではありますけど、そこをなんとかすれば不要になるかもしれないなぁと思いつつも代替機がイマイチ見当たらないのでしばらくはWadia、PROCEED、Accuphaseの3台体制かな。
    さすがに他のCDプレーヤーはもう出番がなさそう(Wadiaも?)なので、少し整理したほうが良いのかもしれません。

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    2023/06/25 1:00 pm | PROCEED PCD2 はコメントを受け付けていません
  • 226月

    Shizukaブランドのターンテーブル「STS-300」を導入しました。

    先日入手したケーブルノイズキャンセラー「CNC20-200」と類似で、カーボンファイバーと電磁波吸収マットの2層構造となっているボードです。
    下側が厚さ1.0mmのカーボンファイバーと炭素繊維で、その上にカーボンマイクロコイルやフェライト等をハイブリッド化した厚さ0.1mmの電磁波吸収マットとなっています。

    全体でもたった1.1mmしかなく、レコードが2mm程度ですからそれよりずっと薄いくらいです。
    うちのBL-99Vは吸着式ターンテーブルで吸着しないとパッキンが浮いた状態になるのですが、それを回避できないかなという意図もありました。
    重さも126gしかないので吸着したくなったら諸々の調整をそんなにしなくてもすぐ切り替えられるというメリットも出てきます。(厳密に追い込む方には異論もございましょうが。)
    ただシートの外径が29.5mmとレコードよりちょっと小さいのでSTS-300自体を吸着できないのはやや予定外ではありました。
    これとレコードを載せれば内側のパッキンは沈み込みますし、外側のパッキンはSTS-300の厚みで回避されているので実質問題ないですけど。
    不安なら軽めのスタビライザーと併用が良いかもしれません。

    ちなみにSK-FILTERも高さ調整が厳密には必要ですが、レコード盤も厚みに結構差がありますし、いつでも変更できるように下に鹿革を挟んで高さ補正しておきました。
    吸着用のポンプもプレーヤー背面のswitchedコンセントから取る形なので、これを止める必要があるのですが、まずはそのままで使っています。

    さて早速のサウンドの変化ですが、使用前と使用後ではぐっと音像が広がりを見せました。
    この感覚はハイレゾの試聴をした折に、サンプリング周波数を上げて行った時に感じたものに良く類似しています。
    余分な微少振動が無くなることによりピントのズレが無くなって、ビシッと揺らぎの無い音像が見通しの良い空間の中に広がっていく感覚です。
    歪っぽさも皆無で生音のような柔らかな音に魅了されました。

    低域のキレも良いようで、カートリッジのカーボンカンチレバーに似た音色の変化具合です。
    高域のキツさがなく、スッキリと開放感がある鳴り方です。
    やはり吸着のデメリットが解消する感覚なので、盤の反りによって使い分けるのが良いのでしょう。

    ジャンルでいうとジャズやフュージョンが冴えた感じで、これまでだとやや閉塞的に感じる部分がなくなっています。
    ただ過度に音が変化するというよりは欠点が埋まったような印象で、ギターやサックスなどの音色が生き生きとしています。
    ジャズでは音がだいぶ前に出るようになっていて、低域の音階が明瞭です。
    低域のキレが良く収束も速く、それでいてデッドにならないのでドラムの音色も抜けが良く自然になって、ソウルフルなサウンドに
    なりました。

    このシートの主なニーズは「外来ノイズの軽減」のようですが、静電気に関してもパチパチノイズが出にくいように思われます。
    盤の表面が少し滑らかになったような印象でしょうか。
    静電気に関してはACOUSTIC REVIVE RTS-30と2枚重ねを当初から想定していまして、STS-300でパッキンを回避しつつノイズ軽減、そしてRTS-30で静電気対策というのが最終目的です。
    こちらは厚みがそれなりにあるのでトーンアームの調整が必須ですから、また後日調整を追い込んで試していこうと思っています。

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    2023/06/22 2:30 pm | Shizuka STS-300 はコメントを受け付けていません
  • 186月

    Mark LevinsonのD/Aコンバータ「No.360L」を導入してから出番がめっきりなくなったDENAFRIPS ARESIIを活用してみても良いかなとRoonを試してみることにしました。

    といってもRoon Readyな機材はないので、Mac miniにDENAFRIPSをUSB-DACとしてつないで使うだけですからRoonの本領発揮ではないと思いますけど、そこはまあお試しということで。
    No.360Lは24bit/96kHzまでで、DELA側でDSDはPCM変換(32bit/44.1kHzになる)してGUSTARD U16経由で入れてますので、DSDでは有利になるはずという思惑もあります。

    早速聴いてみると正直やっぱりUSB-DACという感じのサウンドがしています。
    ROON+DENAFRIPSは明瞭で安定感はあるのですが深み、沈み込みが少なく軽く感じてしまいます。
    また余韻が薄いようにも感じられました。

    DELA+Mark Levinsonの悪いところを捉えるとやや曇りがある感じもありますが、柔らかさと自然な雰囲気が両立していて場の空気感が出てくる印象です。
    穏やかだが深みがあり、音に滲みが少ないので実体感があります。

    ピアノ、ボーカルではROON+DENAFRIPSが歪みは少なく透明感があってスッキリしています。
    中高域はややキツめでしょうか。
    こちらも再びマークレビンソンにしてみるとシルキーな柔らかさがあります。
    ボーカルだと口先でなく腹式呼吸での発声を感じて艶やかになり、やはり実体感に差を感じてしまいます。
    ピアノもMark Levinsonのほうが打鍵がしっかりしているように思います。

    実は先日のネットワークハブのポート無効化などの設定はこの試聴をした後にやったのですが、これでさらに差が広がった感があります。
    音像のシャープさ、音場の正確さ、広さがかなり違っていて結局また出番は減ったままです。
    ただRoon自体はHP-A8では便利でして、音もそれまで使っていたmconnect Playerと比べるとずいぶん良くなっています。
    とりあえずそっちのニーズでは採用ということになりそうですが、据え置きオーディオ側はやっぱりRoon Readyな環境が整ってからかな。
    最近はごく短時間しかスピーカーで音楽を楽しむ時間は確保しづらいですし、そんな時くらいはパソコンの電源を切りたい(スリープだけど)気もするので、そっちの路線にはあまり積極的にはいかないとは思いますが、試さないのも面白くないですからトレンドとしては追っておこうと思っています。

    Filed under: Audio
    2023/06/18 1:00 pm | Roonを試す はコメントを受け付けていません