• 045月

    FURUTECHのiHP-35Sを改造してXLR 4pinケーブルにしたものを入手してみました。

    iHP-35SもいろいろありますがおそらくHD650用あたりをベースにしていると思われます。
    それをヘッドホン側にNOBUNAGA LABSの3.5mmで換装し、アンプ側はノイトリック銀メッキのXLR 4pinにしてあります。

    用途は当然ながらHIFIMAN ANANDAでして、動作確認用に入手したAmazonの中華系からの交換です。
    iHP-35S自体はメインがα-OCC、シールドが銀メッキα-OFCで、プラグもXLRのほうは銀メッキですが、高域のキツさはないようです。
    あまり欲張った感じがなく自然で、昔のSONYのOFCケーブルみたいな雰囲気を感じるのは見た目から来るものもあるかもしれません。

    全体的にスッキリして見通しが良くなっていて、低域はダンピングファクターが良くなった感じがあります。
    ボーカルが自然でやさしく聞き取りやすいので、ボリューム上げても耳に刺激が少なくて長時間のリスニングでも疲れにくいです。
    ケーブルがシールドも含めて完全に左右に分かれているので少し広がりが出て空間描写も精度が上がったようです。

    XLRプラグのほうは内部にアクセスできるので、絶縁を普通のビニールテープ巻きからチューコーフローに変更しておきました。
    将来的なベタつき予防のためにもそのほうが良いですし、音も安定感がしっかりして左右のクロストークも減ったように感じられます。
    チューコーフローに変更する前は以前のケーブルに比べて定位がやや不安定な場合もありましたが、変更後はすっかり解消しています。

    ここで一旦、下のケーブルに戻して違いを確認してみると、まず低音が少ないなと感じます。
    キツさは少なく残響成分が強めに感じられます。
    ケーブル部分でセパレーションが若干悪化している可能性もありそうだなと内部を確認してみると、左右の合計4本のリッツ線が別途絶縁体を介することなく撚ってありました。
    これだとアンプ側のプラグのすぐ先で左右分離ができてないわけで、せっかくバランス伝送にしても意味合いはだいぶ薄まりそうです。
    もちろん、それが程よいクロストークになっていると言えるケースもあるのでしょうけれど。

    再度FURUTECHに戻してみると、高域が明らかに伸びていて透明感があります。
    ちなみにHIFIMAN EF400のNOS/OS設定はこのケーブルにしてからはNOSよりOSのほうが相性が良いようで、それはおそらく高域が伸びた影響なのでしょう。

    セパレーションも明らかに良くて、そのぶん、装着位置で左右差が出たり臨場感の再現に差が出やすい傾向は確かにあります。
    特にHIFIMAN EF400はボリュームに結構ギャングエラーがあるので、それにより敏感になるところもあります。
    それはケーブルというよりヘッドホンやアンプの課題ですし、ひとまずroonやMacのシステムボリューム側で少しボリュームを絞りめにすることでギャングエラーを減らすようにしています。

    もっと高級なケーブルは多数あるでしょうけども、素直な音傾向からしてもこれで十分満足できそうです。
    HD800のほうもほぼ類似の中華を使ってあるので、それもいずれ見直そうかなと思っています。

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    2024/05/04 12:00 pm | FURUTECH XLR 4pinケーブル はコメントを受け付けていません
  • 254月

    qdcのイヤホン「NEPTUNE」を入手しました。

    先日入手した3SH SEが思いのほか良くて過去の名機であるNEPTUNEも気になってきたという、いつものパターンです。
    現行だとSUPERIORくらいの感じなのかなと思いますし、そっちも考えたのですが最近のは2pinで形状もちょっと変わってきてるので、あの装着感を重視したいかなと。

    3SH SEはLowが1基、Mid/Highが2基の3BAに対して、NEPTUNEはシンプルな1BAモデルなので、さすがに低域は深くはないですけど、素直な音です。
    若干、中低域が緩めで厚いので軟調傾向かもしれませんが、そこは純正ケーブルによるところもあるのでしょう。

    そもそもが素直なので、そのあたりはイヤーピースやケーブルで調整できそうで、実際、イヤーピースはSednaEarFitに、ケーブルはLuminox Audio Kilowatt Jet Blackに現状していて、リケーブルで高域が伸び、イヤーピースで少し低域を強めつつ鮮度は上げて、3SH SEと同じく穏やかな気分になれる長所を残す感じにしています。
    ノーマル状態だとボーカルも含めて全体に近いですが、そこもイヤーピースでだいぶ調整可能でした。
    FIIO M15だとさらに良さが活きる印象で、クセがないので伸びしろも大きいのか、とにかく音色が自然なのが好みです。

    3SH SEと比較するとやっぱり3SH SEのほうが当たり前ですけどワイドレンジに感じられて広がりがあります。
    ただ音色は中高域にやや脚色が入る傾向が強まるので、そこは好み程度の差かな。
    ホール感は3SH SEのほうが多少出ますが、それも少し脚色気味な部分もあって3SH SEのほうがリスニング向け、NEPTUNEはややイヤモニ寄りという製品情報そのまんまの傾向が感じ取れました。
    NEPTUNEのすっぴん加減がリラックスには良さげな雰囲気です。

    ここまで好みにハマると現行モデルや上位機種も気になってくるところではありますが、音の良さよりも一日のリフレッシュにくつろぎたい気分にハマるイヤホンだと個人的には感じているのであまり肩肘張らずに使えるNEPTUNEが重宝しそうかなと思っています。

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    2024/04/25 12:00 pm | qdc NEPTUNE はコメントを受け付けていません
  • 234月

    Luminox Audioの2pinケーブル「LNA Reflection 2pin 4.4mm」を入手しました。

    2pinケーブルはもうすでに結構持っているのですが、2.5mm主体でやっぱり4.4mmのほうが安定している感じがしてぼちぼち移行していこうかなと。
    世の中のDAPも今後はおそらく4.4mmでしょうし。

    ただ2pinはUnique Melody Maverickなど使用箇所が限定されるので、まずはfinal A4000で動作確認的に使ってみました。
    それまではACOUSTUNE ARC22を使っていて、それよりは若干音圧が下がったような感じもしますが、それだけボリュームを上げてもうるさくなくなったということだろうと思われます。
    FIIO M15で聴くと高域が若干伸びましたが、A4000はむしろ低域が少なくなりがちな傾向だと思うので、それだけ考えるとACOUSTUNE ARC22が良い部分もあったかも。

    Unique Melody MaverickはLuminox Audio Day for Nightの2.5mmを現状使ってるので、グレード的にはfinal A4000かな。
    ただイヤホンケーブルは消耗品的な部分もあるので徐々に見直しつつ最適な組み合わせを探していければ良いかなと思います。

    Filed under: Audio
    2024/04/23 12:00 pm | Luminox Audio LNA Reflection 2pin 4.4mm はコメントを受け付けていません
  • 164月

    HIFIMAN EF400を使い始めてHD800をXLR 4pinでリケーブルした感じが良かったので、同じHIFIMANのヘッドホン「ANANDA」もXLR 4pinでバランス化してみました。
    ケーブルはHD800と同じメーカーの安物です。

    最初はCrystalline Silver Cable−6.35mm Plugにしてこれがちょっと甘めの音だったので、ANANDA初代に付属のものにして多少は硬質寄りにチューニングできていたのですが、XLR 4pinにするとやはり駆動力が全然違います。
    ベースの低域の締り具合が全く異なっていて、プッシュプル動作がしっかりするので振動板のピストンモーション精度が上がったような雰囲気です。

    ケーブル自体は取り回しは良いものの、お世辞にも高級とは言えないのですが、HIFIMAN付属のものも「点滴チューブ」と揶揄されていたりもするくらいですし、クセが減ったおかげというのもあるでしょう。
    ちなみにヘッドホン側が3.5mm 3極に拘らず2極で良ければ結構選択肢はあります。
    3極の場合はSONY系の結線(先から+, GND,非結線)とHIFIMAN系の結線(先から+,GND,GND)、それともまた違ったもの(先から+,非結線,GND)などあるので、そこが注意点かな。

    本格的なケーブルも考えなくはないですけど、現状はそこまで真剣に聴くというほどでもないですし、パソコンでの音確認というモニター的なニーズが多いので少し緩めにやっていこうかなと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/04/16 12:00 pm | HIFIMAN ANANDAをバランス化 はコメントを受け付けていません
  • 134月

    SONYのMCヘッドアンプ「HA-55」を入手しました。

    先日、同じソニーのMCトランス「HA-T30」をゲットしたばかりですけど、XL55Proがメイン状態なので当時の純正組み合わせだったHA-55に興味が湧いてしまいました。
    アンプで増幅するならKRELL PAM-3のMCモードやAccuphase C-280Lを使えば良いような気もするんですけど、やっぱり試してみたいと思うわけです。

    なにせ1977年発売ですので状態がやや不安でしたが、メンテはされてない様子なものの、動作は問題ありませんでした。
    だいぶ汚れていたので掃除はしておきましたけど、コンデンサあたりはそのうちメンテが必要かもしれないですね。

    ひとまず動作テストでトーンアームとPAM-3間にROKSANのRCAケーブルでつないで動作確認です。
    ちなみにGNDの取り回しを悩んだんですが、ヘッドアンプの接続方法ってあまり記載がなくて結構困りました。
    Accuphaseのヘッドアンプの説明書に唯一記載があるのを見つけて、トーンアームからとプレーヤーのアース線はヘッドアンプ側のみで問題ないみたいです。

    カートリッジもまだXL55Proは試してなくて、Lyra Helikonなので本来の目的をまだチェックできてないんですけどね。
    音はMCトランスと比べると力強い印象で、特に低域の馬力が違うなと感じます。
    国産ヘッドアンプということで、Accuphase C-280Lの時にやや似た出音傾向で、アナログっぽさは少し減退するけれど精度は高まる方向性でしょうか。

    当初は中高域にやや硬質さが感じられたのですが、これはROKSANのケーブルの色合いもあったようで、ケーブルをやりくりしてACOUSTIC REVIVEのRCA-1.0 TripleC-FMをヘッドアンプ-フォノイコライザー間に使ったら全体的にグレードアップしました。
    ヘッドアンプで増幅されたとはいえ、まだMMカートリッジレベルの信号なのでやっぱりケーブルの影響を受けやすいですね。
    ケーブルが直生えじゃないから交換可能なのは嬉しいポイントではあります。

    インピーダンス切り替えもあって3Ω、40Ω記載ですけど内部的には25Ω、100Ωらしいので大抵のカートリッジは適合しそうです。
    PASSにすれば電源入れてなくてもMMカートリッジが使えるようですし、そういう利便性もMCトランスやDIPスイッチ切り替えのPAM-3よりは向上しました。
    HA-T30を使いたくなった場合もPASSモードにしてヘッドアンプの裏に挿せばすぐ試せますし、それぞれのカートリッジとの相性をいろいろ試してベストマッチを探せたらなと思います。

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    2024/04/13 12:00 pm | SONY HA-55 はコメントを受け付けていません
  • 094月

    ACOUSTIC REVIVEのAES/EBUケーブル「DIGITAL-1.0X-TripleC-FM」を追加しました。

    最初はクロックでもチラッと試せるのでBNCケーブルを検討していたのですが、75Ωでしょうし矩形波を使っている現状だとちょっとアンマッチかなと思い、デジタルケーブルとしてより活かせるであろうAES/EBUのほうを選びました。
    というのもMark Levinson No.360LはRCAが1系統でAES/EBUが2系統ありますし、DDCやWadia等AES/EBU出力のある機材も多いので。

    まずは動作確認でSINGXER SU-2で使ってみましたが、ここはすでにAES-1.0TripleC-FMを使っていますので「グレードダウン」になってしまうのは致し方ないところです。
    ただやや低域は薄味になったもののシャープさはしっかりあって単線の良さはやっぱり活きています。
    ややタイトな傾向なので、こっちのほうが好みという方もいらっしゃるかもしれないくらいです。

    ただうちだとWadia 23のほうが膨らむ傾向なので、今回のケーブルはこちらで使うことにしました。
    これまではBNC変換プラグ経由やST-linkで繋いでいましたので、それに比べるとぐっと滲みが少なくなった気がします。
    RCA入力はBNCやAES/EBUのないProceedに譲って、これでベストな結線になったかなと思います。

    Filed under: Audio
    2024/04/09 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE DIGITAL-1.0X-TripleC-FM はコメントを受け付けていません