リサイクルショップでSiege Audioのヘッドフォン「The Division」の未開封品を見つけたので、ゲットしてきました。
正直言って全く知らないブランドでしたが、どうやら2007年にソルトレイクシティにできたブランドだそうで、DJ用途とかそういう雰囲気の路線みたいです。
作りは結構良さそうですし、なにより完全未開封だったので、お値段も安かったこともあり、これは入手して試してみる価値はあるだろうなと。
開封してみると質感はなかなか良く、特に独特な色合いをしたフラットケーブルが取り回しが良くて、謳い文句通り、とても絡みづらいのが良いですね。
ミニ-標準変換プラグも付いてますし、ケーブルの途中にボリュームも付いてますが、ボリュームのほうはちょっと余計かな、という気もしますが。
音質的には思ってたよりはかなり良い印象なんですけど、如何せん全体的にこもってる感じがかなり強いです。
少しエージングしておくとだいぶマシになりましたが、それでもユニットからのサウンドはそこそこ純度が高そうなのに、何処かでフィルターでも掛かったような感じが…。
その正体はおそらくこのケーブルと同じような色のメッシュシートみたいなものだろうと見当をつけて、この際、取り除いてしまおうと。
こういう大胆なことができるのも格安でゲットしたから、なわけですけどね。
もちろんまずはイヤーカバーを取り外してみて、その状態で聴いたらかなりイケそうだと判断したから、でもありますが。
これで高域はダイレクトさが増しましたが、低域はまだハウジング鳴りのような印象が残ります。
ハウジング内部に手を入れることも考えましたけど、試しにとメッシュシートが付いていた部分にフェルトを挟んでみると、これが大当たり。
高域はほとほどに鮮度を保ちつつ、低域もしっかりしたバランスのある音に変わってくれました。
もうメーカーさんが想定していた音色とは全然違う方向になってしまったんでしょうけどね。
改造すると愛着も湧いてくるわけで、これなら普段使いにも十分、AOL Audio The Nationalで鳴らせる気分になりました。
手持ちのイヤフォンと使い分ければ、これで本命のヘッドフォンはよりのんびりと選定できるなと思ってるところです。
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