• 087月

    サンスイのプリメインアンプ「AU-D607F」を入手してみました。

    私自身がSANSUIを使うのはAU-D907X DECADE以来ですが、父親もわりと最近、AU-D607F EXTRAとAU-α507XRだったかを入手してたはずなので、気軽に使うには結構良いのかなと。
    また、入手した個体は状態がとてもキレイで、動作も全く問題ありませんでした。

    まずはKLHのスピーカーをつないで軽く動作確認したところ、やや荒さはあるものの、躍動感があって元気なサウンドです。
    飾らない音という印象で、正直、AU-D907X DECADEを使った時の記憶よりも良い印象です。
    当時は新品購入だったのですが、Xバランスがなかなか複雑だったせいもあるのか、ハズレ個体だったのかなぁ。

    フォノイコもBL-99Vをつないで確認しましたが、全く問題なしです。
    CD等と比べれば空間表現が少し弱く、スピーカーを意識させる感があったり低域が少し薄味だったりはしますけど、音の押し出しは十分あって、十分に健闘していると言えるでしょう。
    カートリッジがZYX Ultimate 100なので、ハイゲインイコライザーには多少荷が重かったところもあるでしょうから、MMやもう少し高出力のカートリッジだと相性が良いかも。

    さらにスピーカーをB&W Matrix 802 S2にしてみました。
    帯域こそワイドレンジではないものの、十分なものです。
    欲を言えばスピーカーが小型化したような印象を受けますが、その分、音のまとまりは出やすいとも言えます。
    余計な装飾が少ないので気分良く聴けるのは、実質プリのゲインがほぼない回路構成なのも影響しているのかもしれません。

    アキュフェーズと比べると重心が僅かに中低域寄りで、かつ中域が厚めで中高域に僅かに盛り上がりがあって、そこはサンスイらしさかな。
    同じ山水といっても世代でだいぶ音傾向は違うようですが。
    今回のAU-D607Fは、ゆったりした気分で聴きやすいですし、Accuphaseで起こりがちな鼻にかかったような感じは減るし、キツさも抑えられる気がします。
    ダンピングファクターはやや低め?な印象で、802が2wayになったような感覚は受けますけど、そこはP-550に変える前もそういう傾向はありましたから無理もないところでしょう。
    LINN黒箱のような暗めの音色ではないですが、どことなく音のまとめ方は少し似ている部分があるようにも感じられました。

    内部もチェックしてみましたが、こちらもとてもキレイです。
    ただDCオフセットは多少ズレがあるようで、左が7.8mV、右が5.6mV程度ありましたので、調整しておきました。
    詳細は割愛しますが、DCオフセットはほぼ0mVに、バイアスも10mVに揃えておきました。

    修正後は透明感が相当向上して高域がかなりクリアになりました。
    どちらかというとバイアス調整が効いたんじゃないかなという気がします。
    ただ、これもそれほど大きなズレではありませんし、日々、多少のズレは生じますから元の状態でも問題になるほどではないでしょう。

    ひとまず、しばらくは先日入手したDENON DCD-1550ARと組み合わせて、サブシステムとして鳴らしてみようかと。
    今回のテストでシステムの中のスピーカー(とルームアコースティック)の占める比率の高さも痛感しましたし、そういう意味でも良い収穫だったと思っています。

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    Filed under: Audio
    2021/07/08 2:30 pm | SANSUI AU-D607F はコメントを受け付けていません

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