• 173月

    Olasonicさんにお借りしていたUSB-DACアンプ「NANO-UA1」ですが、今度はヘッドフォンアンプとしてレビューしてみます。

    といっても私は基本的にスピーカーで楽しむことが多いので、ヘッドフォンやイヤホンもOrtofonのe-Q5とSHUREのSRH240A程度ですけどね。
    ただ、こうした低インピーダンスの機種でもフロアノイズが皆無に近いのはかなり優秀です。
    これまで私が使ったことのあるUSB-DAC付きヘッドフォンアンプでも、結構ノイズが目立つものが多い中、NANO-UA1は一番少ない部類に入ると思います。
    先日、訪問させていただいた際にハイブリッドボリュームについてお聞きしたんですが、ボリュームはいわゆるアナログボリュームではなく、ゲインコントロールのような仕掛けになっているらしいので、その辺りもフロアノイズの低さに貢献しているのかもしれません。

    音の傾向としてはモニター的にやや硬い印象ですが、スピーカーの時の傾向と近いですから、これがOlasonicさんの志向でしょうし、最近の現代的なコンポの方向性と一致していると思います。
    ヘッドフォンアンプにはオペアンプのOPA2132が使用されているとのことですが、その優秀なオペアンプを最大限に活かした解析的なサウンドに仕上がっています。
    ちなみに、内部写真を見る限り、オペアンプを交換できるような構造にはなっていないようです。

    低域については公式サイトでも「出力段をダイレクト出力(OCL)とし低域を充実」とありますが、チェロも引き締まった中に豊かなボリュームを感じますし、その中でもチェロ奏者の息遣いが非常に近く鮮明に出てくる印象で、歪みの少なさを体感出来ました。
    荒々しさはなくクールなところはやはりスピーカーと同様で、こちらもややヘッドフォンのクセを打ち消す傾向はあるようですけどね。

    ただ、ヴァイオリンに関してはスピーカーの時よりも艶が感じられるもので、オペアンプによる微妙な味付けも効いてるのではないかな。
    好みによっては、もう少しゆったりしたサウンドを期待する欲も出てきますが、ヘッドフォンアンプとしても十分すぎるくらい優秀なものです。
    正直、同価格くらいのUSB-DAC付きヘッドフォンアンプと肩を並べるのではないでしょうか。

    ちなみにスピーカーまで対応している、価格面でのライバルといいますと、スタイル的にはNuForceのDDA-100やTEACのAI-501DAあたりといったところでしょうか。
    DDA-100のデザインの洗練具合はお手本にしてほしい部分もありますが、アナログ入力やヘッドフォン出力がないし、操作性ではNANO-UA1のほうが有利かと。
    TEACについては下位のA-H01がありますが、これは試していないものの、うちにあるUD-H01でいえばお世辞にもヘッドフォンアンプ部分の出来は満足のいくものではなかったですねぇ。

    なお、メーカー希望小売価格は73500円ですが、実売はおそらく6万円前後になるのではないかと予想しています。
    かなり良質なスピーカーと組み合わせても20万円前後の予算でシステム構築できるわけで、コストパフォーマンスとスペースファクターに優れた製品なのは間違いないと思います。
    この場合、音源はパソコンということになりますが、今後はCDトランスポートも登場予定ですし、個人的にこちらも楽しみです。

    また、USB-DAC単機能モデルも登場予定で、こちらはUSB入力もドライバ使用で24bit/192kHz対応予定だと先日伺いました。
    複合機も良いですが、コンパクトなコンポを組み合わせるのも楽しいですし、今後の単機能モデルの展開も楽しみにしたいと思います。

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    Filed under: Audio
    2013/03/17 7:00 pm | Olasonic NANO-UA1 レビュー ヘッドフォン編 はコメントを受け付けていません

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