• 2010月

    かなり今さら感がある気もしますが、CHORDのポータブルDAC「Hugo」(2ではない)を入手してみました。

    以前からMojoは持っていて最近は眠らせてあったのですけど、最近は仕事以外だとリビングで過ごすことも多いので半分ポータブルなHugoも良いかなと。
    2014年発売でMojoよりも前に出たモデルです。

    基本的にはバッテリー駆動で、4時間充電で8時間くらいの動作だそうです。
    幸いバッテリー交換されたものを入手したので、定格どおりくらいには動作していそうです。
    操作はMojoに慣れていてもちょっと覚えるのに時間がかかりましたし、入力や音量なども記憶されないのはご愛嬌です。

    ひととおり動作確認しましたが、同軸はほとんどのオーディオ用ケーブルがささらないのでちょっと苦労しました。
    光ケーブルも「オーディオ用」を謳っているものはことごとくささらないのはスゴいですね。
    FURUTECHのが使えたので、DAPとの接続が多いのでこれを使っています。

    ヘッドホン主体で使っていますが、HD800も楽々駆動してくれるのはやっぱり流石です。
    やや硬さと真面目さがありますけど、それはむしろHD800の個性かもしれません。
    中高域にわずかにクセがある傾向があると思っていたのでHD800とは合わないかなと思ってましたが、手持ちのヘッドホンでは案外いちばん相性が良いかも。
    イヤホンでは極低インピーダンスのモデルで、ほんのわずかホワイトノイズが目立つものもありますが、ほぼどれでもしっかり駆動してそれぞれのイヤホンのクセすら打ち消してしまうほどです。

    なぜかBluetoothでaptXもサポートされているので、これもテストでは鳴らしましたがAACはたぶんサポートされていないので使うことはほぼないでしょう。
    SBCで接続されているであろうiPhoneでも、ヘッドホンアンプとしては優秀ではあります。
    実際にはカメラコネクションキットでのUSB接続で使うわけですが。

    DAPとのUSB OTGケーブルでの接続も試しましたが、手持ちのDAPだとAK300で動作してくれました。
    AK380AMP経由のUSB端子では動かないのでちょっと使いにくいんですけどね。
    OTGに対応しているはずのOpus #1sではなぜか認識されないので、基本的には光で使うことになるでしょう。

    据え置き機としてもRCA接続でDENAFRIPS ARESIIと比較してみたりもしました。
    DELAとUSBで接続しましたが、マーカーレスDSDには残念ながら非対応でした。
    音は空間描写が上手く、音像はやや膨らむ傾向ですけれど、むやみにタイトになり過ぎたり神経質な印象がなく、リラックスして聴けるものです。
    やや陰影が弱めで明るい表現になりますが、ポータブルとは思えない内容で、そこは電源が充電によってクリーンだからというのもあるのでしょう。
    低域に力感があるのはHugoで、やはり中高域にやや華やかさがあるので稀に楽器や録音によってキツさが出ることもありました。

    ARES IIは滑らかで穏やかな印象ですが、世代的なことを考えるとかなり健闘していて、人によってはHugoのほうが好みという方も多いかも。
    最近のCHORDとはやや音色が違う傾向だと思っていて、DENAFRIPSもHugoも少し中域が厚めな印象があって方向性はそこまで異ならないかもしれません。
    ホール感をウェットに出してくるのはHugoのほうで、やや太めのヨーロッパトーンです。
    それでもDENAFRIPSと比べればHugoのほうがやや硬質でガラスっぽい質感に感じられることもあります。
    DENAFRIPSはシルキーな感触で、ハイレゾ音源になるほど長めの余韻が漂って粒子の細かさのようなものが感じられます。
    いずれにしてもポータブルとは思えない鳴りっぷりです。

    DSD128まで、PCMは24bit/192kHzまでというのも今となっては平凡なものですが、実際の音源はほぼこれで十分です。
    いずれにしてもリビングで気楽に聴くには十分すぎる音質だと思いますし、愛用していこうと思います。

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    Filed under: Audio
    2022/10/20 4:30 pm | CHORD Hugo はコメントを受け付けていません

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