• 227月

    ACOUSTIC REVIVEのRCA入力端子用ショートピン防振プラグ「SIP-8Q」を手に入れてみました。

    元々はクォーツレゾネーター「QR-8」を試してみたかった、というのがキッカケでした。
    クォーツレゾネーターはRMF-1の上部にも使われていますし、コンセントプレート「CB-1DB」やRR-888にも送ってもらった際に既に貼り付けてあって、その効果はすでに体感済みでしたから、他所でも使ってみたいなと。

    調べてみるとSIP-8Qにはこのクォーツレゾネーターが8個付属していて、しかもお値段もそれほど違わないということでそれならショートピンも良いよね、ということになった次第です。

    導入に際してACOUSTIC REVIVEさんに使い方を相談したところ、付属のfo.Qシールはショートピンには使わないほうが良いはず、とのことだったので、クォーツレゾネーターだけを貼って準備しました。

    まずは念のため、ECI-50でクリーニングしておいて、パワーアンプのRCA入力端子に装着です。
    ちなみにメイン機材ではUSB-DACのHD-7Aとフォノ入力を除くと、あとは全てXLRでの接続となっています。

    パワーアンプは中を清掃した時に構造的にRCA入力のほうがオマケ的扱いだなと感じていて、ショートピンを挿しておけばノイズ混入が防げそうかなとは思っていました。
    実際に試してみるとその効果は予想以上で、聴き慣れたCDでも音源のノイズが浮き立って聴こえてきます。
    ポータブル機器にてヘッドフォンで聴けば判る程度の残留ノイズなんですが、スピーカーから普通の聴取音量で聴き取れるというのはそれだけシステム側のS/Nが向上した証でしょう。
    もちろんシステム側のノイズが減ったことで音楽の質感もより純度が増していて、ボーカルがスクッと浮き上がってくるのに驚かされました。
    音場には精度が出るようになりましたし、音像は奥行きが増したように感じられます。

    ショートピンは昔からフォノ入力などで使ってきていて有用さは分かってるつもりではありましたが、コレだけ違うとはさすがに予想外でした。
    最近の機材は単純な機械スイッチではなく、ロジックリレーでHot/Coldともに切り替えてあったりするので、端子保護くらいに考えていたのですが、これは考えを改めないとならないでしょう。
    ショートピンだけでなくクォーツレゾネーターの効果が出ているという部分も大きいのでしょうね。

    そこで次はプリアンプのLINE-1に追加してみました。
    プリアンプはラックに入っていて写真が撮りづらい(挿すのも一苦労…)ので画像がありませんが、端からPHONO、CD(HD-7A)と連なっていて、その隣という場所です。
    これでさらにボーカルが明瞭になりましたし、今度は重心が下がり、音の厚みが増してC-280Lの良い部分が高まったようです。
    鮮度も上がってプリの存在感が良い意味で薄まり、ダイレクト感が高まりました。

    それではと調子に乗ってLINE-2にも追加してみると、今度は余韻の改善が見られます。
    ここまで音源はCD(XLR端子を使用)で、ちょうどCD,LINE-1,LINE-2の真下くらいにXLR端子があるので影響を受けやすいのでしょう。
    そうなるとPHONOでも効果を高めたいですから、これまでCDに挿していたHD-7AをLINE-1に移して、CDとLINE-2にSIP-8Qを挿す形に変更です。
    こうすればPHONOの近くにもショートピンが来ますし、HD-7Aは両側から挟み込まれた形になりますからね。
    で、まずはCDから確認しますと、微妙に違いがあって、この配置のほうが音がスッキリしたようです。
    CDPでの効果としてはLINE-1とLINE-2に挿したほうが若干有利かな?とも思われます。

    しかし、レコードを聴いてみますとやはりこの配置で正解だったということが分かりました。
    確実にS/Nが改善していて、喩えればテレビで背景の黒さが違うような違いが出ています。
    重心の低さや低域の沈み込みが最近ちょっと不足しがちで「ナゼだろう?」と思っていたのですが、どうやらHD-7Aを隣に繋いでから(特に今のインターコネクトケーブルに変更してから…)そうなっていたようです。

    さらにCDに戻してみますと、レコードと比較したことでダンピングファクターの向上が再認識できました。
    これは主にパワーアンプでの使用が功を奏している気もしますが、低域がだぶつかずグッと沈み込みますし、ともすれば曖昧になりがちな最低域の音階や音色、階調が明瞭で多彩になっています。
    高域側もトゲがなく、音量を上げても全くうるさくないですし、ノイズの少ない音源では曲間の静寂が素晴らしいものになり、静けさが音楽以外の雑念を吸い込んでいくような気配すら感じさせます。
    機材を意識させず音楽にのめり込む空間を作り出してくれる感覚はヒッコリーボードにも近いものがあり、これはお気に入りのオーディオアクセサリーの筆頭候補になりそうです。

    ここまでで3組6本を使いましたから、残り2本はリビングで使う予定でしたけど、まずはお試しでDP-77とHD-7Aの同軸デジタル入力に挿してみました。
    こちらもかなり期待していましたが、変化は先程までに比べるとやや少なめです。
    感覚的にはジッターが減ったような印象なので、アナログ系とは効き方の方向性が違うのかもしれません。
    機材によって違いはあろうかと思いますが、個人的にはアナログ部に使ったほうが好みの変化をしてくれる気がします。

    ということで残り2本はRD-3で消磁処理した上でリビングのパワーアンプに。
    こちらもメイン機材と全く同じ方向性の変化をしてくれて、紗羅もその効果に驚いてました。
    ちなみに先日プリアンプに入れたヒッコリーボードとどちらが効いた?と聞いてみたところ、それはさすがにヒッコリーボードの方だそうです。
    下のプリアンプ「C-200L」は端子も多いし、C-280Lもまだまだ挿してない端子がありますがとりあえずはこの配置でしょう。
    折を見て追加できる機会があればまた足してみたいと思いますが、それだけの禁断症状が出そうになるアイテムかと思います。

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    Filed under: Audio
    2017/07/22 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE SIP-8Q はコメントを受け付けていません

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