• 112月

    ACOUSTIC REVIVEさんのPC-TripleC/EXを使ったリード線「absolute LEAD WIRE」ですが、これのおかげでカートリッジはZYX Ultimate 100で固定状態になっています。

    なによりいちばんの違いはその安定した音場表現と熱情的なサウンドで、ZYX Ring導入と合わせてアナログレコードを想像よりもかなり高い極み(当社比)に持っていくことができています。
    一方、音源自体は必ずしも全てがアナログ盤で入手できるわけではないですし、SACDプレーヤーの選択肢もどんどん狭まっているように感じているところもあり、ネットワークオーディオのほうにも少し手を入れ始めています。

    そこで双方でちょうど同じ音源のあるデュ・プレのハイドン・チェロ協奏曲第1番ハ長調でレコードとハイレゾ音源を比べてみることにしました。
    ちなみにレコードと言ってもデュ・プレのオリジナル盤は高級過ぎて手が出せず、私の持っているのは最近出た24bit/192kHzがマスターの再発盤BOXです。

    さてまずはハイレゾ音源ですが、こちらは24bit/96kHzで配信されているものです。
    こちらもアビィ・ロード・スタジオのマスタリングとなっていますから、本来は24bit/192kHzでマスタリングされていると思うのですが、なぜか配信は96kHzなんですよね。

    こちらをOlasonic NANO-NP1からMusical Fidelity X-DAC V3から鳴らしてみます。
    以前、Audirvana PlusとX-DDC経由で鳴らしていた頃からするとだいぶ「ハイレゾらしさ」が出てきて、繊細な表情がしっかり出てきてくれています。
    ちょっと上品な印象もありますが、ある意味、古さを感じさせないフレッシュな音になっていて、聴いていて満足感が感じられるものになってきました。
    ここまで聴いた段階ではレコードは同じデジタルマスターから起こしたものですし、さすがにハイレゾの圧勝かなぁと思いつつレコードを出してきました。

    しかし現実はそうは行かなかったんですよねぇ。
    absolute LEAD WIREを装着したZYX Ultimate 100はそんな憶測をあざ笑うかのように、部屋の空気をいっぺんに演奏の世界に塗り替えてしまいます。
    録音時の空気感や熱気が伝わってくるところは、我が家の環境では圧倒的にレコードのほうです。
    音質的なところでも中低域の厚み、いや楽器や演奏そのものの重みが違いますし、弦の揺れや身体の動き、心情の入り具合なども表現されるのは流石としか言いようがありません。

    ただ、ピアニシモの細やかさではやはりリスニングルーム内でのS/Nも大きく向上したネットワークプレーヤーが有利な部分が出ています。
    あとはその表現の部分でもう少しウェットさがあれば良いのですが…。
    ともするとレコードは「あたたかい音」みたいな安易な表現(失礼)がされがちですが、absolute LEAD WIREと最新のカートリッジで描き出されるそれは明らかに違うもので、あえて似たような表現をするとすれば「現場の温度再現されている」ということなのだと思います。
    たとえば電話でも生で話しているのと、いくら高音質でも録音されたものとでは明らかに臨場感が違うと感じるはずですが、それと似たような違いを感じます。
    レコードとデジタル機器の音を発する構造やリアルタイムさに違いがあるのかもしれませんし、デジタル機器もさらに極めれば逆転する可能性もありそうですが、むしろデジタルのほうが道は険しいのかな?と思ってしまう部分もあります。

    absolute LEAD WIREでは、そこに音の安定感や分離の良さも加わり、現代的な良さも反映されていますからなおのことです。
    特に音の揺らぎが格段に少なく、ダイレクトさが高まっています。
    その上で音楽を心の底から楽しい、素晴らしいと感じる時間を生み出してくれるのが秀逸なところです。
    これをデジタルでやろうとするなら、外部クロックなりトランスポートなりを見直す必要があるのでしょうか。
    「たかがリード線」というイメージもお有りかと思いますけれど、体感上はそれくらいの違いが出ていますし、そういう意味では「良い音楽への近道」とも言えるような気はします。

    この感覚、腕時計でいえば機械式腕時計の秒針がハイビートで刻をきざむようなものでしょうか。
    デジタルをクォーツ腕時計に喩えるとするならば、そちらのほうが全体の時間経過としては明らかに正確なのかもしれませんが、そもそも秒針が1秒おきにしか動かないから、時間の過ぎる感覚にリアルタイムさが薄まっているように思います。
    もちろんそもそもあまりに精度が低ければ、「機械式の雰囲気」に酔っているだけになってしまいます。
    そこをキチンと高い精度で両立させるための精密加工技術を込めた「マニュファクチュール」の一要素がabsolute LEAD WIREであり、ZYX Ultimate 100なのではないかなと感じた比較でした。

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    Filed under: Audio
    2018/02/11 12:00 pm | No Comments

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