• 309月

    AccuphaseからMCカートリッジ「AC-6」が12月に発売予定(リンク先はPDF)だそうで。

    うちにもAC-2がありますが、初代AC-1の発売が1979年、AC-2が1980年、AC-3が1983年、そしてAC-5は2010年です。
    どれも現在ZYXを主催する中塚氏の作と噂されていますが、どうも今回のAC-6は中塚氏のいるZYXではなさそうです。
    マグネットがこれまで拘ってきたサマリウムコバルトではなくネオジウム#50という表記になっていますし、針もマイクロリッジ針ではなくセミ・ラインコンタクト、また「光輝ロジウムメッキ」という表記で、これはMy Sonic Labだなと。
    もちろんこれまでのAccuphaseのカートリッジもZYXやMC20シリーズなどとは全く音傾向を異にするものでしたし、今回もアキュフェーズの依頼の元、仕上げられた内容になるだろうとは推測されます。

    変更の一つの理由はZYXが自社でも手一杯だったのもAC-5の販売終了につながった、というのがあるのかなと予想しています。
    また、カンチレバーもZYXはカーボンに変更していて、今回のAC-6は無垢ボロンに拘った、というのもあるのかも。
    マイクニックラボも最近のモデルはジュラルミンを採用してますが、カーボンもジュラルミンもまだ実績が少ないという部分があったのかな?
    ちなみに過去を見てみるとAC-1はアルミとベリリウム、AC-2はサファイア、AC-3とAC-5がボロンです。
    (下の写真は手持ちのAC-2です。)

    Accuphaseチューンだなと感じるのは筐体部分で、今回はチタンベースとアルミのボディという組み合わせになっています。
    ハウジングはカートリッジの音色を決める、かなり重要な要素だと感じる部分で、Accuphaseは歴代カートリッジのどれも重量級になっている傾向です。
    その中でも今回は特に重く、13.5g(AC-1/2が9.5g,AC-3が7.5g,AC-5が11.5g)ですから、うちのSAEC WE-407/23だとかなり厳しいかなぁ。
    いや、うちで導入する予定は全くないんですけども…。

    導入予定がない最大の理由はやはり価格でして、37万円(税別)というものです。
    ZYXはマニュファクチュールと呼ぶほど、カートリッジは職人の手作業で完成するもので、それを考えれば安いくらいではあるのは承知していますが、それでもおいそれと手が出るものでないのは確かです。
    カートリッジだけ良くしてもダメですから、それに見合うプレーヤー、トーンアーム、ヘッドシェルからリード線、トーンアームケーブル、そしてフォノイコライザーと揃えてこそ、ですし。
    また針交換も27万円(税別)ですし、AC-5こそ今でも針交換のみ可能ですが、それもいつ打ち切りになるか分からないというのも懸念事項です。
    セカンドユーザー登録で手厚いサポートが売りのAccuphaseですが、カートリッジに関しては消耗品扱いなのか、セカンドユーザー登録自体できません。
    それなりの金額になっても良いので、最新モデルへのグレードアッププランを提案してくれたらなぁとは思いますが、中古で買っておいて偉そうなことは言えないです。

    あとは特筆するほどの尖った特徴はありませんが、針圧が1.9~2.2g(2.0g中心)とだいぶシビアになってるところもこれまでのAccuphaseのカートリッジと異なるところです。
    これはかなり推測が入りますが、カートリッジを担当していた方が抜けて今回はある意味、全く別のシリーズになってる可能性もありそうです。
    Accuphaseなら試聴の機会も展示会などであるかもしれませんし、そういうところで(だけでも)聴いてみたいなとは思います。

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    Filed under: Audio
    2017/09/30 12:00 pm | Accuphase AC-6 はコメントを受け付けていません

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