SONYのMCカートリッジ「XL55Pro」を入手しました。
先日ゲットしたXL-MC3SHが思いのほか良かったので上位モデルも気になったという、いつものパターンです。
8の字発電コイルは同じですが、マグネシウム合金ダイキャストシェルと一体構造になっています。
XL-MC3SHも専用シェルに取り付けられているので似たようなものではありますけど、重さがずいぶん違ってこちらは22gほどとむしろ重い部類に入ります。
ベリリウム/アルミニウム/炭素繊維を使用した3重構造カーボンクラッドカンチレバーだそうで、説明書を見るとほとんどの部分はベリリウムで根本の太くなったところがアルミ、その内側にカーボンファイバーという構造のようです。
針は超楕円で、そこはXL-MC3SHと同じです。
写真で見る以上にかなり大きなボディで、大きめのスタビライザーだと内周でぶつかる可能性もありそうです。
それに対して針やカンチレバーはかなり繊細で細めで、空芯ということもあって出力も若干低めです。
音は爽快な雰囲気や鮮度はXL-MC3SHに近いものを保ちつつ、スケール感が大きく、もう少し大らかにゆったりと鳴るようです。
クラシックにはこちらのほうが合いそうですし、盤の音質差を如実に表す感はあります。
ジャズでは誇張が少なくハイファイ基調で、ベリリウムの音色ゆえか、ブラシの音がとても鮮明です。
ダンパーが弱った個体も多いようですが、後ろからテンションワイヤーが張られていることもあってか、底を付くようなこともなく、再生時のVTAで見る限りはまだまだ大丈夫そうです。
一体型ということもあってオーバーハングの調整はほぼできないですけど、あまりそんな細かいことを気にせず楽しめるカートリッジかなと。
正直、手持ちの他のカートリッジの出番がなくなるんじゃないかと思うほど気に入っているので、XL-MC3SHとうまく併用しながら長く使えたら良いなと思います。
できればSONYに再びカートリッジを出してみてほしい気もしますけど、どう考えてももう無理でしょうね。
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