• 1612月

    以前から気になっていたSAECのトーンアームスタビライザー「AS-500E」を入手しました。

    このスタビライザー、WE-308シリーズやWE-407/23で使えるものです。
    使い方としてはトーンアームの基部をアームベースに留めるネジ(ナット)代わりに使う形です。
    素材は鉄だそうで、重さは500gほどとそれなりの重さです。

    装着にはプレーヤーからトーンアームの基部を外すか、アームベースを取り外す必要があり、まずはBL-99Vからアームベースを外しました。

    このアームベース、当然ながらWE-407/23用のA-1201で、重量は1.5〜1.6kgほどとのこと。
    重いとは知っていましたが実際に外してみてそのデカさと厚さにちょっと驚きました。
    それと同時に「これだけアームベースがしっかりしてたらスタビライザー程度では変わらないかなぁ」との懸念も頭に浮かびました。

    また、ナットはしっかり固定してあって手持ちの工具が貧弱だったこともあり取り外せません。
    お店の保証がまだ切れていないので状態を保持しておきたいというのもあって、ナットは外さないまま取り付けるよう、方向転換しました。
    効果があまりなかった場合にすぐ戻せるから、という思いもありました。

    取り付けるとそれなりに重量も増えますが、なにせアームベースがやたら重いので、さほど重量アップした感はありません。
    それが幸いして、BL-99Vの水平調整機構でも十分に水平を取ることができましたが。

    あとはアームベースのネジを締めてトーンアームを元に戻すだけです。
    #その後に水平器で水平調整や針圧調整も見直しましたけど。

    正直そこまで期待せず鳴らし始めてみましたが、実際の出音は全く変わっていて驚きました。
    全体に重心がグッと下がったサウンドで、安定感が増していますし、トレーサビリティも向上しているような印象です。
    低域は一聴すると引き締まったようにも感じますが、音の立ち上がり、立ち下がりでの乱れが減ることで再現性が向上しているようです。

    また実際には100Hz以下の躍動感と押し出しは以前にも増して強まっているので、気分良く音量を調整していると、以前にも増して部屋をさらに揺らしにきます。
    まるでマフラーを積み替えた改造車のような圧倒的に押しが強くて重い低音が出てきますね。
    WE-407/23はこれまでどちらかと言うと繊細で細めの表現だった印象だったですが、そんな繊細さはいくぶん薄まったものの、ディテールの再現性と芯の太さが両立されていて、まさに見た目通りの改善効果を発揮してくれています。

    いちばんの違いは楽器がそこにあるという実在感に安定度が高まったところです。
    いくらサクションしたり水平を取ったり調整で追い込んでも、盤の状態や内外周などで定位や音像がブレることがあったのですが、そうした乱れが格段に減ったようです。
    なんとなく感覚的にはトーンアームの重心が下がって土台がしっかりしたのだから、それもあり得ることだろうなとは思いますが、実際にこれだけ音の変化として表れるというのはちょっと予想外でした。

    また、今まではあまり感じていませんでしたが、これまでの音はフォルテシモでクリップする感が多少あったのだなとも気づかされました。
    まだAccuphase AC-1でしか試していない段階ですが、元々歪みが少ないAC-1でもダイナミックレンジが広がっています。
    まるでリミッターが解除されたような鳴りっぷりに、ちょっと驚きました。
    盤にもよりますが、そのサウンドに身震いがするような場面が何度もあり、そういう感覚はかなり久方ぶりでした。

    もちろんトーンアームスタビライザーだけのおかげではなく、これまでの積み上げやアームベースの締め直し、電源等の細かな調整などの積み上げもあったのでしょう。
    ただ、プレーヤーの重心を下げてくれたことが功を奏した部分はどうやら確かにあるようです。
    WE-407/23はややガタが来ている部分も感じていましたし、プレーヤーも最新のはもっと良いのかなぁ、などと考えることもありましたが、今回のトーンアームスタビライザー導入で機材を替えたような効果を体感できたのは予想外の収穫でした。
    今はちょっと寒さもあってレコードには不向きな季節ではありますが、スタビライザーは減るものでもありませんし、今後はのんびり他のカートリッジやプレーヤーの足回り調整などをしながら音楽を楽しみたいと思います。

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    2017/12/16 12:00 pm | No Comments
  • 1512月

    「カセットテープ コンプリートブック」という本が発売になったようで。

    完全に新しい内容というわけではなく、ステレオ時代の記事を再編してカセットテープの資料的な位置付けでまとめたもののようです。
    最近はアナログレコードに続いて、なぜかカセットテープも人気になってるようですし、その点ではタイムリーなんでしょうね。
    TDKやソニー、maxellなど主要メーカーの主要モデルが年表形式などで網羅されてるんだとか。

    私は初期はScotch派、その後、Nakamichiを使いだしてからは100円で手に入るもので賄ってました。
    あとはオマケ目当てでAXIAを買ってたくらいかなぁ。
    そういうば当時、AXIAのファンクラブ(?)があって、それに入ってたのもなんとなく思い出しました。
    ま、どっちも斉藤由貴さんのファンだったからなわけですが。

    高級なカセットテープも発売されると1本ずつくらいは購入してたかな。
    この本の中でも記事になってるMA-Rは46分だとリールが大きくて見栄えも良いし、46分を買ったような記憶が。
    あとはソニーのセラミック製のやTEACのオープンみたいにリール部分だけ交換出来るやつとかも持ってたかな。

    いわゆるウォークマンは最初、WM-R2を買った後はNational Way、そこからあとはもう何台使ったか忘れたほどです。
    dbxの外付けユニットなんかも持ってましたし。
    テープの本数でいうと父親の分も合わせて1200本くらいは保有してましたが、今は一部が鳥取に残してあるだけでほとんどは廃棄されてしまいました。
    カセットデッキも父親のDRAGONをウチで預かってるくらいで、今さら使おう!という意欲は湧いてこないんですよねぇ。
    むしろオープンデッキなら使ってみたいと思いますが、それこそ何に使うというわけではなく、あの回ってるのを見てみたい程度ですし、10号リールへのあこがれが捨てきれてないだけのことかと。

    それにしてもブームが到来(?)しているとはいえ、レコード以上に過去の遺産に頼りっきりなのは寂しいところです。
    メタルテープやハイポジの復活が難しいとしても、せめて高品位なノーマルテープくらいはなんとか復活すると良いのですけど…。
    デッキもヘッドなど物理的な部分や技術者不足など問題はあるでしょうが、もうちょっと良いデッキが出てくると面白いですけどね。
    むしろ当時のカセットに拘らず、今の技術を活かしたアナログレコーディング機器を作ったらどんな形になるのか、興味あるところではあります。

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    2017/12/15 12:00 pm | No Comments
  • 1412月

    仕事の都合でWindowsノートのもうちょい高性能なものを調達する必要が出てきそうだったので、VAIOを検討していたのですが、近くの家電量販店に見に行ってみたところ、残念ながらVAIOの展示はありませんでした。
    それならそれで普通はオンラインショップで注文するのですが、今回の仕事はどうも先行き不透明でして必要になったら急いで必要、さもなくば必要なし(そもそも仕事が消える?)という状況でして、届くのをじっくり待てるような状況ではありません。
    ちなみにカスタマイズができるソニーストアでVAIO S15を注文するとクリスマスになんとか間に合うくらいの感じです。
    カスタマイズしなくて良ければヨドバシという手段は残されていますが、かなり限定されたラインナップのようです。

    前置き(言い訳)が長くなりましたが、今回のケースでは近所の家電量販店でも調達できることに重きを置いて選ぶしかないなと判断しました。
    そんな条件下で店頭で見かけたのがMicrosoft Surface Laptop。
    コイツはWindows 10 Sというストアアプリ限定のOSを積んでいますが、来年の3月まではWindows 10 Proに無償アップグレードできるとのこと。
    お値段も何処で買っても大差ないので、家電量販店購入でも損した感があまりありません。
    店頭で展示もされていて、キーボードはやや変わってますけども、質感もなかなか良さそうでした。

    しかしそのお隣にあったSurface Proという伏兵も同時に発見。
    お値段はキーボードなしでSurface Laptopと同じくらいの価格ですし、大きさもややProのほうが小さいので、その場ではLaptopかなぁと思いながらカタログをもらって帰りました。

    戻ってからよく眺めてみると画面は小さいものの、解像度はProのほうが高く、私が愛用しているMacBook Proよりも高解像度なんですね。
    タッチスクリーンも別売りのペンを使う場合、LaptopよりもProのほうが精度が高いですし、そもそも形態の自由度が高いProのほうが扱いやすいことは間違いないでしょう。
    今回の仕事では手書きで図を描いて説明したいようなシーンも多そうですし、MacBook Proと被らないという意味でもSurface Proが一躍候補に挙がってきました。
    もちろんWindows 10 Proも最初から入ってますし、Officeが付属するのも地味に助かりますからね。

    トドメは12/31までのキャッシュバックキャンペーンです。
    キーボード相当額(18,000円)がキャッシュバックされるそうで、そうなるとSurface Laptopとの価格差も埋まります。
    ヨドバシでもOKとするなら、キーボードセットの割安なものもありますし。

    …とここまでは一応絞り込んでおいたのですが、肝心のお仕事のほうがいまだにハッキリせず。
    このままダラダラする感じなら、そのためにSurface Proを買うようなコストは割けないなというのが率直なところです。
    そっちの話はどうしても愚痴になってしまうので置いとくとして、Surface Pro自体はなかなか面白そうな選択肢だと感じました。
    できればVAIO S13辺りもちゃんと実機を触ってみたいですし、いずれはWindowsノートもリプレースする必要はあるので、一旦は期間を決めずにじっくり選ぶモードに戻して考えたいと思います。

    Filed under: PC
    2017/12/14 12:00 pm | No Comments
  • 1312月

    AccuphaseやESOTERIC、LUXMANなどが長期保証を進めるなか、ハーマンインターナショナルも5年保証で追従してきました。
    ただし全ての商品ではなく、以下の「ハイエンド製品(一部を除く)」だけですけどね。

    対象製品(2017年12月現在)
    JBL
    Project EVEREST DD67000
    Project EVEREST DD65000
    Project K2 S9900
    S4700/S4700BG
    4367WX
    4365
    Mark Levinson
    No52
    No526
    No523
    No536
    No534
    No585
    No519
    No515

    もちろん新品を正規代理店で購入した場合のみですし、中古だと対象外になります。
    Accuphaseはセカンドユーザー登録まで実現してますが、さすがにそこは他社だと追従できないようですね。
    それはある程度仕方ないとして、CDピックアップは2年というのはちょっとセコいかなぁ。
    ハイエンド製品ならば5年くらいは無償でも困らないと思いますし、そもそも2年以降は壊れるかも…と自身で言ってるようなものですよねぇ。

    また、これはハーマンインターナショナルに限った話ではないですが、長期保証以前に「壊れない」製品を作ってもらいたいところではあります。
    工業製品である以上、一定数の不良や予期せぬウィークポイントが出てくるのは仕方ないですが、修理に出してる間は聴けないわけですし、気分も良いものではありません。
    むしろ代替機の貸し出しサービスでもやったほうがありがたいし、他メーカーとの差別化もできそうですけどね。
    新しいのをデモ機的に貸し出せば、買い替え需要につながることもあるでしょうし。

    さらにいくら5年保証にしても部品の保有期間が法定の8年であっさり終了してしまうようでは本末顛倒です。
    メーカーとしては新しいものを買ってもらわないと商売にならないのは分かりますが、それこそ前述のようにデモ機貸し出しなどを積極的に行うなどの手段はあるはずです。
    まぁそこも貸し出し機を転売してしまうような事件が起きているようなので、難しい側面もあるのでしょうけどね…。

    他にも大型のスピーカーなどは出張修理や引取修理などに対応したようです。
    これはユーザーのためという意味合いもあるでしょうが、むしろ運送業者が請け負ってくれないという側面のほうが大きいかも。
    ただ出張修理は何度かやってもらったことがありますが、どちらにとっても結構な負担とストレスなんですけどねぇ。
    手際よく無事に修理してくれれば良いんですが、結構トラブルも起きがちです。
    酷い例だと、過去には著名なスピーカーブランドだった某社のアンプがDCドリフトを起こして出張修理にやって来て「スピーカーがないので貸してください」と言われた経験も…。

    ややネガティブな感想になりましたが、長期保証自体は良いことだと思います。
    あとは追従でないハーマンインターナショナルらしいサービスに昇華させていってもらえたら良いかなと感じています。

    Filed under: Audio
    2017/12/13 12:00 pm | No Comments
  • 1212月

    SACDソフトを大量に譲っていただいたことをきっかけに、SACDが再生できる環境から整えたのも今年でした。

    プレーヤーの選定はかなり迷いましたが、ピックアップ交換整備済みのDP-77を選んだものの、結局また修理に出してピックアップ交換してもらうという形に。
    セカンドユーザー登録をしていたので保証は2年になりましたが、将来的には課題が残る形となりました。

    Accuphaseの現行モデルもまだソニー製ピックアップのものが多いですし、D&Mも自メーカーの過去のプレーヤーの修理状況などを伝え聞くところからすると不安要素が多いところです。
    SACDという器もハイレゾ配信が普及してきつつある昨今としては圧倒的優位にあるものでもなくなってきていますし…。
    それでも実際にDP-77から奏でられる音はやっぱりCDとはだいぶ違うものがあります。
    音源そのものが良いケースも多いでしょうし、ターゲットがマニアに絞られるのでマスタリングもそれ向けになってるのもあるのでしょうね。

    たくさんSACDを譲っていただいておきながら、自分でもクラシックを主体にそれなりに買い足してます。
    ただここでも時間が限られるのと余裕のなさもあって、なかなかしっかり聴けていないのは来年に向けての課題です。
    リビングで聴けないというのも理由の一つですが、ハイブリッド盤ならCD層で聴けるわけですし、あまりこだわり過ぎずに楽しく聴くのが良いですね。

    DP-77自体は音傾向がだいぶ新しいAccuphaseのそれになっているので、うちのシステムに馴染まない部分もありました。
    SPECのインシュレーターを入れてみたりしましたが、足回りはまだ確定にいたってない感じです。
    ラックの高さが足りず、ヒッコリーボードが使えないのが痛いところです。
    それを補うべく、ケーブル周りはCardasで固めてみました。

    とりわけQuadlink Power Cordは効果が高く、Hexlink 5C XLRと併せてだいぶ好みの傾向に持っていけました。
    もちろん大元の壁コンセントにGTX-D NCFのアコリババージョンを投入した上での効果発揮だと推測してます。

    あとは前述の足回りとクリーン電源からの配線をどうするかが課題です。
    一般にはデジタル系こそクリーン電源の効果が高いとされているようですが、うちはやっぱりアナログが最優先でして、ここにノイズが混入するのを最小限にする構成にしたいなと。
    聴感でのチョイスも当然やりますが、基本はフォノ出力のハムノイズや残留ノイズを最小にするような組み合わせを基本としています。
    またDP-77のように電源トランスがトロイダルでないものだと、PS-500が唸るのも理由の一つではあります。
    壁コンセントに負けない品質の電源タップが気になるところですが、RPC-1もありますし、そちらに任せた形の構成は近いうちに実現したいと思っています。

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    2017/12/12 12:00 pm | No Comments
  • 1112月

    今年のオーディオ総括の2テーマ目は「レコード」です。
    プレーヤー自体はBL-99VとSAEC WE-407/23で変化ありません。

    導入したのは去年の8月ですが、当時の購入価格(もちろん中古)を見ると今ではとてもそんなお値段では手に入らないなと。
    トーンアームの状態は決して良好とは言えない部分もありますが、一応2年保証なのでまだ保証期間内です。

    そして今年のレコード周りはカートリッジが増殖した1年でもありました。
    今まではDL-103やMC20Sをメインとしていたわけですが、MC20Sの不調から代替探しが始まり、Accuphase AC-2、DL-103ボロン改から始まり、Lyra Helikon、ZYX Ultimate 100、そしてAccuphase AC-1といった具合に増えていきました。
    以前から数は持ってましたが、ちょっとお値段も過剰気味ですね。

    こんなに数があっても使い切れないという側面もありますが、同じく今年入手したSONY PCM-D100で録音してみて比較したり、ヘッドシェルやリード線での変化を楽しめるのはユニバーサルアームの面白さではあります。
    ライラやAC-2はセッティングがシビアでそう簡単に交換というわけにはいきませんから、別のプレーヤーも並べてみたいところですが、C-280Lのフォノ入力が1系統ですからねぇ。
    プレーヤーはMR-611やPL-30LIIとか予備が色々ありますが…。

    そしてクリーニングという側面でも大きな変化がありました。
    Clearaudio Smart Matrix Professionalを導入したことで、圧倒的にノイズを減らすことができました。
    いろんなクリーニング手法があって私も試行錯誤してきましたが、それらで汚れを掻き出すことはできても盤面を傷つけずにそれを取り除くにはバキュームはベストに近いやり方だと思います。
    レコードもそれなりに数が増えましたが、あまり状態を気にせず安く手に入れてクリーニング…という流れでいけるおかげで、そうでなければ手に取ることはなかったであろう音楽に出会うきっかけも生み出してくれています。

    カートリッジのメンテナンスと言う側面ではZYXのスタイラスクリーナー「UC-1」やNikonの宝石鑑定用ルーペ、そしてLUXMANの消磁器「XA-1」が地味に支えてくれています。
    Ultimate 100こそ新品購入ですが、それ以外は中古の年代物が多いですし、XA-1はそれらのリフレッシュもしてくれます。
    消磁器についてはもっと普及しても良いのではないかなと感じます。

    フォノケーブルも現状はCardas Iridium Phonoを使用しています。
    音質面ではACOUSTIC REVIVE PHONO-1.2TripleC-FMのほうが優秀なところが多いのですが、トーンアームのDINプラグの状態やプレーヤーの足回り、ケーブルの取り回しなどの理由から現状、細手のものを採用しています。
    トーンアームに関しては今後のサポートの心配もありますし、代替探しもしておく必要があるのかもしれません。
    せっかくカートリッジもたくさんあるので、できればユニバーサルアームが良いですから、なかなか良い選択肢は見つからないのですけどね。

    ただこちらもメインはレコード自体を楽しむ方向にシフトしてきていますし、最近はまだ聴けていない(クリーニングできていない)ディスクも増えてきていますから、来年はリラックスして音楽が楽しめるようにしたいところです。
    そう言いつつもディスクユニオンにまた行ってみたいなぁ、なんて思ってもいますけどね。

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    2017/12/11 12:00 pm | No Comments
  • 1012月

    今年のオーディオ総括なんてネタがTwitterで流れる季節になりました。

    言い訳できないくらいイロイロと導入したわけですけども、その一因にもなってるのはスピーカーをB&W Matrix 802 Series 2に替えたことでしょう。

    それまではMatrix 805で、フロア型のスピーカーは昔、Gauss CP-3820などを使っていた時以来です。
    当時はそれなりに広い部屋だったり、今ほど細かいところを気にしていなかったのですが、思っていた以上に802を鳴らすのには手こずりました。
    1月に届いた当初はたぶんQED Ruby Evolutionで鳴らしていたと思われますが、まずはQEDのジャンパーを入れ、QED Genesis、そしてCardas Neutral Reference Bi-Wire、さらにPAD Musaeus Bi-Wireとスピーカーケーブルだけでもどれだけ替えれば気が済むんだ、というくらい試行錯誤しています。

    結果的にみると音の好みといった程度で、どれも一長一短だったのかも。
    Twitterでアンケートを取ってみた感じではCardasが一番人気でしたし、今もリビングでコレを使って805が素晴らしいサウンドを聴かせてくれてますから、Neutral Referenceがベストだったかもしれないですね。(ぉ
    ただ、Yラグの都合も合わせて、後に導入したTechDAS SPADE Bananaと組み合わせてPADは私の好みにはうまくハマってくれていると思います。

    部屋の広さも課題となり、そちらはルームアコースティック、そして私が勝手に提唱しているフロアアコースティックも力を入れました。
    オトユカシートは元々敷いてありましたし、そこにアコースティックコンディショナー「RWL-3」も導入することで、調整こそするものの、見た感じもルムアコもオーディオルームらしくなったのは間違いありません。
    #仕事部屋ですけども…。

    フロアアコースティックという観点ではこれまでのヒッコリーボードに加えて、802にはクォーツアンダーボード「RST-38H」も入って、ここも安心して任せておける形です。
    地震でも不安がないのも良いですし、有り余るほどの低域のエネルギーをうまくコントロールしてくれています。
    それでも階下への音漏れは相当なものがありますけれども…。

    そして決定的な変化をもたらしてくれたのは、やはりパワーアンプのAB級への切り替えでした。
    最初のP-600が爆裂音とともに壊れたのは悲しい出来事でしたが、それを引き継いだP-550も負けず劣らずの活躍をしてくれています。
    A-45のほうが価格的には高価なくらいですけど、やはり802のようなスピーカーではウーファーをしっかり動かすのにそれなりのパワーが必要となってくるようです。

    その分、なおのこと音量に注意が必要になってきていますが、そこはもう部屋自体に手を入れないと解決できそうもありません。
    冗談のように毎度書いてますが、やはり仕事部屋との兼務に限界が来つつあるのかも。
    仕事自体もありがたいことに徐々に多忙になってきていますし、気分の切り替えのためにもリラックスできる「住み分け」が来年の課題になってくるかもしれません。

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    2017/12/10 12:00 pm | No Comments
  • 0912月

    AccuphaseのMCカートリッジ「AC-1」をゲットしてみました。

    すでにAC-2も持っていますし、それよりさらに古く1979年発売のカートリッジというのはどうかな?と思いましたが出物が多いものではありませんから機会を逃すと入手できませんからね。
    また、同社のカートリッジは新発売のAC-6とAC-5を除けばすでに針交換ができないわけで、AC-2を温存するためにももう一つあっても良いのかなぁと。
    #コレクションする人の典型的言い分ですよね、コレ。

    外観はAC-2同様、なかなか年季が入っていますが、オーディオクラフトのヘッドシェル「AS-1」も付いていましたし、針先も状態が良さそうでしたから、ポチッと。
    AC-1はAC-2同様、本体重量が9.5gと重めですので、10gしかないAS-1は願ってもない組み合わせです。
    なお、AS-1は2ピンタイプのもありますが、付属のは1ピンのものでした。

    カンチレバーはAC-2のパイプ状のサファイアに対し、AC-1はアルミニウム・マグネシウム合金です。
    アルミというところでボロンのAC-3のほうに目が向いていましたが、全長の60%ほどまで芯にベリリウムが入っていることで、軽量にしつつ強度も確保してある辺りは初めて出すカートリッジへのこだわりが感じられます。
    針も状態は良さそうで、ダンパーももちろん元気なものでしたし、出音はとても40年近く前のものとは思えないほどです。
    正直、手持ちのカートリッジの中でもベストと言える部分もあるくらいの内容です。

    これでZYX Ultimate 100、Lyra Helikonと合わせて、AC-1とAC-2が4本柱となる形です。
    後述しますけど、手持ちの盤と相性が良いという点やセッティングもシビアでなく手軽に鳴らしやすいという観点から、常用カートリッジは一気にAC-1がその座を奪い取ることになりそうです。

    まずはセッティングも適当に動作確認のつもりで鳴らしてみましたが、そのままでも軽くこれまでのカートリッジを凌駕するような、安定感、安心感があって任せられるサウンドが飛び出してきました。
    ジャンルも各種再生してみましたけど、フュージョンからクラシックにポップスとどれも自然でクセがないのに、これまで気づかなかったような「こんな音や空気感が入ってたんだ!」と驚くことが何度もありました。
    低域はそれほど分厚い傾向ではないので、ちょうどZYX Ultimate 100とは補完し合う感じで使えそうです。

    もうそのままでも良いかな?と思いましたが、さすがにリード線は年代を感じさせるものでしたから、マイソニックラボのものに交換しました。
    これもすでにうちでは実績があるものなので安心して使えます。
    やや図太く芯がしっかりしましたし、より現代的になりつつ高域も伸びて解像度も高まりました。
    カートリッジやヘッドシェルも合わせてゴリゴリ押し付けがましいところが皆無ですので、気づくとついつい音量が大きくなりがちなのが要注意です。

    ジャンルに合わせてその音楽の楽しさをうまく引き出してくれますし、細かなニュアンスもさり気なく、しかも細やかに再現してくれています。
    繰り返す形になりますが、とにかく何を鳴らしても安定していて、これは発売時期からしても手持ちの盤と時代が合ってるというのも関係しているのでしょう。
    さらに言えば、うちのプリアンプ(C-280L)もほぼ似た年代でフォノ部が充実していた時代だからこそというのもあるでしょう。
    もちろん、手に入れたAC-1が年代のわりに針やダンパーの状態が良いことも関係していると思いますので、これをご覧になってAC-1を入手されても同様の結果になるとは限らないかも…。(競合相手は少ないほうが良い…。)

    ただし、古い盤と相性は良いと言っても録音は如実に反映するのは当然の形です。
    手持ちだと意外にもLyra Helikonにいちばん近い音傾向ですが、高域の歪みはそれよりずっと少ないですし、トレーサビリティも高いです。
    AC-2もわりと似ていますが、カンチレバーの固さからか、ダンパーや針先の状態ゆえか、セッティングにはもっとずっとシビアでしたから、扱いやすさの点ではAC-1のほうが数段上です。

    また、念のため、LUXMAN XA-1で2回ほど消磁してみましたが、これも多少は効果があって、さらに音の芯がしっかりした気がしますし、透明感も向上しました。
    基本的には元の状態が良かったので、それほど大きな変化ではありませんでしたけどね。
    とりわけ弦楽器の再現の良さは感動もので、チェロの音像がこれだけ膨らまずに実像で再現されるのは初めての感覚でした。

    MC20も含め、AC-1、AC-2、そしてZYX Ultimate 100と中塚氏の作品が集まってきたわけですが、それぞれに目指すところや思想に違いがあるのも面白いものです。
    AC-1はMC20の良さを引き継ぎつつ、性能向上と安定性を確保した印象ですし、あまり使い惜しみせず常用してみたいなと思っているところです。

    Filed under: Audio
    2017/12/09 12:00 pm | No Comments