• 0712月

    FLUX HIFIの振動型スタイラスクリーナー「SONIC」を入手しました。

    振動タイプのはその昔、マクセルやTEACなどから出ていてずっと気になっていたものの、結局はブラシやゼロダストなどを使い、今はDS AUDIO ST-50を使うことが多いです。
    ただカートリッジの数も増えてきましたし、中古購入直後のクリーニングなどには強力なものがあっても良いかなと入手してみることにした次第です。

    上部のボタンを押すとLEDが点灯して針を乗せる部分が振動する感じです。
    LEDのおかげで乗せやすいですけど、本体の高さが結構あるのでWE-407/23だとリフターで針を振動部分の上におろすことができず手動で針を乗せる形になります。
    全体的にもかなり大きめなのでサクションゴムがあるターンテーブルだと若干配慮してターンテーブル上に乗せる必要もあるくらいです。

    クリーニング液は本来、純正のFLUX FLUIDというのが付いていますが、今回は旧ピカリングのLOJECTで代用します。
    ブラシでのクリーニングの際もこのクリーニング液が腐食などの心配がいちばん少ない気がして常用しています。
    接着剤への影響などを考慮すると液体の使用は最小限に留めるのが良いですが、SONICを使うのはよっぽど汚れている時だけですからそのくらいは気にしなくても良いでしょう。

    単4電池2本で動作しますが、かなり大きな音がしてビックリします。
    振動でエージング効果もあるそうですけど、裏を返せばあまり多用すると寿命が縮まりそうです。
    汚れ落ちはルーペで見てみた限りだと、スタイラスの先端部分を中心に輝きが増すような印象です。
    逆に根本部分はさほどキレイにならないのは針圧依存で上に乗せるからでしょうか。
    その分、接着部への影響が少なくて済むという側面もあるかもしれません。

    お値段や日常使いを考えるとあまり積極的にオススメできるほどではないかな。
    クリーニング部の植毛はLOJECTに酷似してますから、これで十分かも。
    ただ片面聴くたびにルーペで確認するくらい針先をキレイに保ちたい(それがレコード針の寿命延長にもつながるはず)私としては持っておいて損はないかなと思っています。

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    2024/12/07 12:00 pm | No Comments
  • 3011月

    SAECのヘッドシェル「ULS-2X」の2つめを入手しました。

    前回はほぼ迷わずにZYX RS30に装着しましたが、今回はどのカートリッジを取り付けるか、だいぶ考えました。
    ULS-2Xが9.5gほどなので、WE-407/23のミドルマスウェイトの対応範囲(15〜25g)を考えるとリード線やネジを差し引いてカートリッジ本体は10g以下が望ましいでしょう。
    そこから候補としては以下に絞りました。

    Fidelity Research FR-2(9.0g)
    Accuphase AC-2(9.5g)
    Victor MC-1(8.7g)

    出番を増やすという意味でAC-2への装着も考えましたが、Victor PH-6(12.5g)に装着して結構ギリギリなVictor MC-1を換装することに。

    リード線も重めということもあり、Victor MC-1装着が完了した状態で実測21.2gとなりました。
    PH-6からだと3gほど軽くなったので、だいぶ軽量化できたはずです。
    ミドルマスウェイトの対応範囲のほぼ中間くらいで使えるので諸々有利になるはずです。

    装着直後はMC-1の生真面目さが前に出る感じが強く、若干音像が散らばるような印象でした。
    鍛造のPH-6も良かったですが、アルミ合金とチタンの複合なULS-2Xのほうがさらに響きは乗らなくなった感じがしますし、低域が滲まないような気もします。

    最初は若干ネガティブな感じもあったのですが、少し落ち着いてくると精度が高い印象に変わってきました。
    MC-1のダイレクトカップルらしさといいますか、オーディオっぽい部分の魅力がよりうまく引き出されてきたようです。
    どちらかというと盤が最近のプレス(といっても1990年以降とか)のほうが合いやすい傾向かな。
    ただリッツ線のリードはやはりちょっと散漫傾向があるみたいなので、そこも現代的なものにするとさらにその方向性を強められるのかもしれません。

    ヘビーウェイトも調達すればもっと自由にチョイスできるのでしょうけど、現行品ではないですし出物があってもプレミア価格がほとんどですからねぇ。
    大抵はうまく組み合わせれば大丈夫なので、こんな感じで使っていこうと思います。

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    2024/11/30 12:00 pm | No Comments
  • 2111月

    次バージョンとなる「Eros S II」が出たばかりですが、EFFECT AUDIOのりケーブル「Eros S」を入手しました。

    すでに所有しているAres Sと違い、こちらは8芯で見た目はだいぶ太いですが、被膜が柔らかく一本一本はやや細手だからか、取り回しは非常に良いです。
    さらに前のARES II+のゴリッとした感じとは全く異なるのは当たり前ですね。

    取り回しも含めてまずはFaudio Chorusで使用してみました。
    音は非常にナチュラルで、少し前に入手したEros Hybridともだいぶ異なって尖った部分がありません。
    同じように純銀と純銅なんですけど、銀っぽい強調感がないからか、サラッとした音の質感に感じられます。
    手持ちのEFFECT AUDIOだと方向性としてはHD800で使ってるThor Copper 8wireに近い感覚で、あれも8芯だったので多芯の傾向もあるかもしれないですね。
    音色が滑らかで、いわゆるシルキーさが感じられる仕上がりです。

    ちょっと面白いのはFIIO M15単体で鳴らした場合でも、アンプとして別途、CHORD Hugoを足した時のような「音量をどこまででも上げられそう」という穏やかさとキツさの少ない感じがでてくれます。
    高周波ノイズが回避されているのかもしれず、UltraFlexiのおかげ?とも考えましたが、明示的に被膜にUltraFlexiを使っているという記載は見当たらないようです。
    ただAresとは違って透明なシースではないので、素材は若干異なっている可能性は高いでしょうね。

    次は初代Maverickに装着してみたところ、こちらでも穏やかさは変わらずで高域はややサラサラした質感になりました。
    残響がしっかり聞き取れる感じでジャズはやや上品になり、女性ボーカルは艶やかになるものの、少し重心が下がって軽快さが薄まるところはあるかも。
    IEM的な特色は強まっているようには思われますが、音色としての相性としてはChorusのほうが合いそうな気がします。

    下に戻してChorusでAres Sと比較もしてみました。
    まずはAres Sだと音が近く硬質な印象です。
    ピアノは下がややこもり気味ですが打鍵の重さはしっかりあります。
    ボーカルは子音が多少強めに感じるケースもありましたが、音が近い感覚があるのでそれが生々しさにもつながっているように感じられました。

    つづいてEros Sではさきほどのピアノのこもりが消え、そもそも音量が少しアップするような感覚があります。
    ボーカルはガサガサせず滑らかで静寂感があり、子音は目立たず吐息はしっかりと出てくる感じで妖艶さが増します。
    Chorusの持ち味が活かされてるとも言えそうで、ひたすら自然ではみ出した部分がないなと感じました。
    Ares Sとのいちばんの違いはやはりピアノの質感で、全体にナチュラルということなのでしょう。

    逆に初代Maverickのほうは元々、Ares Sが装着されていたのでそれに戻して確認したところ、こちらはややシャキッとしてくれてAres Sが合っているようです。
    ほんの少しエッジを立たせて、イヤホン側の若干の古くささみたいなものを薄めてくれるようなところがあるのかもしれません。

    ケーブルもイヤホンの数と同じかそれ以上くらいになってきましたし、そろそろ落ち着くかな。
    上には上がありそうですけど、うまく適材適所にできたかなと思っています。

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    2024/11/21 12:00 pm | No Comments
  • 1911月

    YAMAHAのMCカートリッジ「MC-7」を入手しました。

    実は装着されていたSONYのヘッドシェル「SH-160」のほうが主目的ではあったんですけどね。
    MC-7のほうもMC-1Xとは構造が異なり、クロス発電系となっているので興味もありました。
    動作は全く問題なく、あまり使ってなかったのか針の残りも多いです。
    ちなみにスペック上は8×20ミクロンの楕円針という記載です。

    まずはそのまま聴いてみますが、元気で厚みのある音です。
    鉄芯系の雰囲気もありつつ歪みは少なめで、カタログを見たからというのもあると思いますが、昔のYAMAHAのカセットデッキでよく使われていたセンダストヘッドの音を思い出しました。
    高域もわりと伸びていますが、楕円なので多少内周に弱い部分はありそうです。

    指掛けも付けてリード線を純銀に交換してみたところ、なぜか少し音が逆相的になりました。
    そもそもクロス発電系が水平のL+Rと垂直のL-Rを合成する方式なので、そのバランスが少しズレるとそうなりがちなのかも。
    バランスが取れるとセパレーションが良くなって立体的なんですけどね。

    結果的には指掛けを付けた際にオーバーハングがズレて、オーバーハングが大き過ぎたのが原因でした。
    一応計測しつつ元の位置くらいに戻したら低音がしっかり出るようになって、逆相っぽさも減って音も前に出てきました。
    オーバーハングでそこまで変わるのかは不明ですけど、セッティングの影響を受けやすい傾向はありそうです。
    そのあたり、同じクロスでも45°配置のはずなんですが、どこかZYXと類似した部分も感じ取れます。

    いつものように1980年くらいの製品ですが、当時は各社いろいろ積極的にトライしていた感じが良いです。
    アナログ復活といっても結局大手はカートリッジの製造には手を出さないようで、そこはちょっと寂しい気もします。
    まあ発売されたとしても価格的にすごいことになりそうですけどね。

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    2024/11/19 12:04 pm | No Comments
  • 1611月

    YAMAHAのパワーアンプ「B-4」を入手しました。

    単純にお安くなってたからというのが主な理由ですけど、KRELL KSA-100がなにかおかしくなっていてAccuphase P-550をピンチヒッターにしていたのでA級がちょっと恋しくなったのもあるのでしょう。
    B-4は1978年発売とかなりの年代物ですが、当時流行っていたA級とB級の切替えができるモデルで、A級で30W+30W、B級で120W+120Wという仕様です。

    なにぶん古い機種ですから安全のため、最初のテストにはKLHを引っ張り出していてつないでみましたが、それでも十分なほど分厚いサウンドを聴かせてくれました。
    B級のほうも確認しましたが、少しだけクール寄りになりますがコレでも十分立派なサウンドですし、通常利用はB級で使っています。
    消費電力が330Wですし、発熱自体はA級でもさほどではないですけど、ファンがあるわけではないので寿命はやっぱり縮めてしまうことになりますからね。

    清掃がてら内部をチェックしましたが、いくら50年弱前のモデルとはいえ、138,000円だったというのは安いなと感じます。
    現状の実売価格も安いですけど、リレーが不調のものが多そうでうちのも快調とはいえないので保証期間が切れたらメンテしようかな。
    左右独立電源のおかげか、セパレーションが良いのも印象的で、ほぼツインモノという感じです。
    ステレオアンプにしておきつつ、電源トランスから別というのは結構珍しいかも。
    ただむやみにセパレーションの良さを強調しすぎず中抜けしなくて前後左右に広い音場が好印象です。
    低域が厚めで、いわゆるヤマハサウンドというよりだいぶ濃いめの音のような感じがします。

    スピーカー端子が小さいのでバナナプラグはもちろんのこと、Yラグも大きいとプラグ部分がシャシーと接触しそう(このアンプはシャシーにアースが落とされてないらしい)ですから、テスト用につないだACOUSTIC REVIVEのSPC-AVのままにしてあります。
    スピーカーは久しぶりにB&W Matrix 802 Series 2をこのB-4で鳴らし、P-550のほうはこれまでどおりROKSANを接続する形にしています。
    B&Wでも結構熱めのサウンドに仕立ててくれますし、これはなかなか掘り出し物だったかな。

    DCオフセットくらいは軽く調整しておきましたが、長期的に使うのであればリレーやスピーカー端子交換等のメンテは必須でしょう。
    KRELL KSA-100もそのままにしておくのはもったいないので、どちらもメンテナンスしなくちゃですね。
    やってくれるところを探すのも重いのを梱包して発送するのも大変なのでちょっと躊躇していますが、B-4のほうは21kgなのでそういう心配があまりないのもありがたいところです。

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    2024/11/16 12:00 pm | No Comments
  • 1211月

    t-linkのカメラ付きスマートドアホンキット「Tapo D210」を導入しました。

    最近「近所で工事するので…」とか「屋根の釘が抜けてますよ」といった下見っぽい人がそこそこウロウロしているので防犯も兼ねてカメラ付きのものを物色していて新製品のこちらを見つけました。
    荷物受け取りで置き配もイヤだけど、ずっと待機状態というのも困るから、というのもありますけどね。

    元々は門柱にPanasonic(実際はNational)の会話できるやつが付いてますが、どこかで配線or室内側ユニットなりが壊れているらしく引っ越してきた当初からちゃんと動きませんでした。
    それでREVEXのリモートチャイムを導入したのが8年半くらい前で、これも十分便利ではありましたが通話はできず屋内側はわりと早く電池が切れる(5V ACアダプタを用意すればそれでも対応可)ので、上記の防犯も兼ねてそろそろ置き換え時期かなと。

    上位モデルの「Tapo D230S1」ともそこまで価格差がないので迷いましたが、若干のカメラ解像度は違うものの基本的な機能は同じです。
    D230S1は有線LAN対応のハブとカメラがSub-1Gの868MHzでつながり、ハブからルータ経由でスマホ等にWi-Fiでつながる形ですので、カメラとスマートチャイム双方がWi-Fi接続するD210のほうがシンプルで良いかなと。

    スマートチャイムは写真だと電源が何を使うのか不明だったのですが、直接ACに挿すACアダプタ的な形状で写真で見るよりちょっと大きめです。
    あくまでチャイムでこれとカメラで通話はできないので、そこはサクッと応対ができないのはもったいないかも。

    壁への取り付けはリモートチャイムと大差はなく、ネジ2本あるいは両面テープで固定する形です。
    ネジがちょっと長すぎるようにも思えましたが、取り付けベースごと持っていかれると盗難アラームも鳴らないのでしっかり固定しろということでしょう。

    設営自体はそこまでややこしくはなく、スマホアプリの指示に従ってステップを踏んでいけば大きな問題はありません。
    TP-Link IDを取得してアクティベートする必要がありますが、そのメールが迷惑メールに振り分けられていたことと、Wi-Fiは2.4GHz帯のWPA/WPA2しか接続できないのが注意点なくらいでしょうか。
    WPA2についてはその後、ちょっと苦労するんですけどね。

    ファームウェア更新もスマホアプリ経由でやってきて1.0.12にしておきました。
    動き検知は人物検知のみみたいな記載もありますが、ちゃんと動体検知、車やペット検知も選べます。
    他のtp-link製品も含めて同じアプリで一元管理できるのも良いですね。
    ただ、録画された動画のダウンロードに失敗することが多かったり、電波強度が弱いと録画された動画の閲覧にちょっと待たされる(そもそも今のカメラ表示を経由しないと録画閲覧に行けない導線なのも)のはやや難点ではあります。

    2.4GHz帯なのでそこそこ平気かなと思ったのですが、玄関の外側(当たり前)に設置するのでやはり思ったよりも電波強度が弱めでした。
    大元のWi-FiルータからだとRSSIで-70前後で雨が降ると繋がらなかったりでした。
    そこで以前使っていたルータを引っ張り出してきて、中継器として玄関に設置してみましたがなぜか大元のルータのほうにつながってしまう現象に悩まされました。
    リセットして最初からセットアップすると途中でWi-Fi強度を確認する画面が出てくるのですが、そこではちゃんと中継器を指して十分な強度になってるのに設定を済ますとやっぱり大元に繋がります。

    結果としては中継器側がおそらくWPA3(大元はWPA2にしてある)になっていたようで、別のアクセスポイント名にして明示的にWPA2で中継器のみにつながる形としました。
    これならRSSIは-42くらいでバリバリ入ります。
    そもそもWPA3には対応してほしい気もしますけど、そこはちゃんと仕様にも明記されているので仕方ないですね。

    使い勝手としてはこれまでのリモートチャイムとそんなに違わないというのが正直なところです。
    「ピンポーン」と鳴ったらスマートフォンでわざわざ応答するより早く玄関に行ったほうが…と思ってしまうのもあるでしょう。
    そもそもドアホンが押される前に車の音に反応して動き始めちゃうというクセが抜けないのもあります。
    また人物検知は当たり前ながら住民にも反応するので、郵便物を取りに行くとか、車で出かける時も通知が来てしまいます。
    そこはセキュリティがちゃんと動いてるなという安心感と引き換えで考えるしかないでしょう。

    影が揺れたりして朝方に誤検知したりといったこともごく稀にありますが、頻度としてはかなり少ないです。
    画面中の検知領域を指定できたりもするので、あまりにも多い場合はそれで除外することもできるはずです。(うちでは全領域検知で問題ありません。)

    バッテリーはチャイム下側のUSB-Cで充電できるので、昼前にモバイルバッテリーで補充するようにしています。
    ベースから外すのにはSIMカード取り出しよりちょっと太めのピンを差し込む必要がありますし、盗難アラームをオフにしたりする必要もあるので、このやり方が面倒が少ないかなと。
    最初の頃はWi-Fiが弱かったり試行錯誤もあって1日に数%バッテリーが減って(その際はバッテリーの減りが早い旨の通知もちゃんと来る)いましたが、設置から15日ほどで84%です。
    ちょっと多めの来客や外出でも1日で1%減らないくらいなので、カタログスペックの180日間は多少長めとしても100日くらいは十分動作すると思われます。

    あとは温度変化や雨の降り込みなどでどのくらい耐久性があるかですが、むしろSDカードのほうが先に音を上げるくらいでしょうか。
    セキュリティの観点では他のカメラや温度計、センサーなども追加してみても良いかなと思ってますけど、そっちは電源が別途必要だったりハブが必要だったりするのでひとまずドアホンで様子見してみる予定です。

    Filed under: Electronics
    2024/11/12 3:00 pm | No Comments