• 192月

    ALO audioのミニケーブル「Reference 8 Mini to Mini」をゲットしてみました。

    以前から愛用してきたSXC22がちょっと緑化してきていて、その後、CypherLabsのRightAngleケーブルを入手していたのですが、このプラグがなかなか使い勝手が悪くて上手く使えずに困っていました。
    そんなタイミングで同社の最高峰モデルに出会ってしまったので、この機会しかないなと。

    時代はすっかりバランス接続ですし、ポタアンにつなぐのも流行らないですし、つなぐにしてもデジタル接続でしょうからニーズがだいぶ減っているのでしょう。
    とはいえ、私にとっては手持ちのALO audioのポータブルヘッドフォンアンプを活かすのにもってこいです。

    SXC22も結構太めなほうだと思いますが、Reference 8は銀メッキ銅と銅を合わせて8本も使った贅沢な内容です。
    同じ名前でも時期でプラグが違うものがあって、こちらは少し前のものだと思います。
    現行モデルとの違いはプラグと被膜がポリエチレンとフッ化ポリエチレン(新しいほうはテフロン)というところだと思われます。

    ひとまずAK100 mkIIとRxをつないでみましたが、ベースの芯が通っていて厚みがやっぱり違いますね。
    このDAPはちゃんとしたLINE OUTとは言えない部分もありますが、それでも楽器の音色が自然になり、セパレーションが良く感じます。
    それでいて押し付けがましさがないのは流石です。
    歪みが少ないから長く聴いていても疲れない感じがします。

    同じ構成でSXC22を試しますと、こちらもウェルバランスではありますが、ちょっとナローレンジな印象もあります。
    そのわりに高域はイヤホンによってキツさが出る場合もあるのは銀メッキ線で、しかも緑化が進んできているからでしょう。
    ちなみにCypher Labsはさらに中高域がキツくて、多少はRxがその傾向があるのかもしれません。

    イヤホンは珍しくfinal E4000で比較してみましたが、SXC22よりもReference 8のほうが帯域が広く、それでいて中高域のキツさは顔を出しません。
    そこは銅線とのハイブリッドが効いているのでしょうか。
    他のポタアンも試してみましたが、The Nationalは力強さが魅力ですが、アンプ自体の雑さといいますか、歪みを感じる部分も多少あってケーブルのほうが格上っぽさがあります。
    RX mkIIも力はありますが、やはり雑味はあって、これがいちばん中途半端な印象がありました。

    SXC22とReference 8との差が判るような繊細さをいちばん持っているのは今のところはRxのようです。
    RxはIEM用として登場したこともあり、ボリュームが取れると言った部分ではわざわざ今のDAPに外付けする必要があるのか?という印象もあると思いますけども、実際に聴いてみると音は確実にステップアップするように思います。
    ある意味、DAPのアナログ段のアイソレーション的な意味合いもあるかもしれません。
    それだけにWi-Fiのノイズを拾いやすかったりはしますが、デジタル接続とうまく使い分けつつ使っていきたいと思います。

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    2019/02/19 12:00 pm | No Comments
  • 182月

    FirstWattからSITを増幅素子に用いたパワーアンプ「SIT-3」が国内でも販売開始されたようで。
    #エレクトリのページにはまだ記載がないようですけどね…。

    SITというのは「Silicon Carbide Static Induction Transistor」だそうで、シリコンカーバイドを用いた静電誘導型トランジスタのようです。
    ファーストワットが使っているのはSemiSouthというところとの共同開発のようですが、ネルソン・パス氏によるとこのSIT素子を使うのは今回のSIT-3が最後になる予定なんだとか。
    素子の供給の問題なのか、それよりも良い素子や回路構成の目処が立ったのかは分かりませんが、かのネルソン・パス氏のことですから、また新たなチャレンジをするのでしょうね。

    ただ最後になるだけにSITの使いこなしはこなれたものになっていると思われ、「最初の1ワットが大事」という同社の精神を守りつつ、8Ωで18W、4Ωでは30Wのパワーを備えています。
    回路構成上なのか、海外のレビューサイトを見てみると以前のモデルは8Ω負荷でベストの性能を出しやすいような雰囲気でしたが、そこがだいぶ幅広く対応できる感じになったようです。
    それでも傾向としては「300Bに似ている」などと言われるように真空管に近いような特性ではあるようですね。
    SIT素子の将来的な確保はちょっと気になるところですが、そもそもは他社でも製造されている形態のようですし、真空管に比べれば素子寿命は長いでしょうからね。

    うちはもう機材は入れ替える予定はなく、少なくとも10年くらいは現状維持の方向性だと思いますけど、その後にもし機会があるならばネルソン・パス氏のアンプを高能率スピーカーでシンプルに使うのも面白いかなぁとは思います。
    お値段は海外価格で4000ドルらしいので、そうお手軽なものでもないですけど、他にない魅力に溢れた製品ですし、今後もこの路線は続けてほしいなと思います。

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    2019/02/18 12:00 pm | No Comments
  • 172月

    ESOTERICからディスクリートDAC搭載のモノラルDAC「Grandioso D1X」が3/1に発売されるそうで。

    VRDS ATLASという新しいメカを搭載したSACDトランスポート「Grandioso P1X」とセットで使う想定ですが、D1Xのみでもモノラルペアで350万円というのはおそらく国内でも最高級クラスでしょう。
    これまでESOTERICはAKMの最新チップを先行して投入してくるイメージがありましたが、やはりこのクラスで世界と戦うとなるとディスクリートで組む必要があったのかな?
    ディスクリートだから良いとは一概には言えませんけれど、自社なりの思いを込めるとなれば踏み込まざるを得ない領域かもしれません。

    名称としては「Master Sound Discrete DAC」ということだそうですが、処理構成などはあまり多くは語られていません。
    半円状に8つの回路エレメントが配置されている様子はなんだか国内モデルではあんまり見かけなかったデザイン性というか、美意識を感じるものですね。
    私の拙い知識で調べた限りでは基本的にはΔΣ方式ではあるようですから、マルチレベルΔΣにしてあるみたいです。
    全体としては32回路あるので、それがどう配分されたり差動で使ってあるのか、もうちょっと分かる資料が欲しいところです。
    もちろん肝はむしろFPGAアルゴリズムの部分にあるので、もはやハードウェアだけで語っても仕方ないかもしれませんが。

    MQA対応も現時点ではまだ認証が通ってないらしいですが、そういうのをソフトウェア・アップデートで対応できるのも最近の機器らしいですね。
    USB-DACとしても使えるそうですが、モノラルですから2本のUSBケーブルでつなぐのかしら?
    そういうちょっとしたところですら、並みの扱いでは使いこなせなそうなのがスゴいですね…。

    この価格ではさすがに値段で語るなかれ、と思う私でもちょっと試聴すらできそうにありませんけど、こういうモデルが出てくれることは他社への刺激や下位モデルへの技術革新のためにも、とても嬉しいことだと思います。
    あまり景気が良いとは言えないオーディオ業界ですが、長く使える製品に仕上げて世に出してもらいたいなと思います。

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    2019/02/17 12:00 pm | No Comments
  • 162月

    TEACからダイレクトドライブのレコードプレーヤー「TN-4D」が3月中旬に発売されるそうで。

    注目点はやはりSAECとのコラボによるナイフエッジを使ったトーンアームでしょう。
    サエクコマース自体もWE-4700という30年ぶりのダブルナイフエッジのトーンアームを出そうとしていますが、それより先にこちらが登場したのは色々な事情もありそうです。
    WE-4700は内野精工が製造に関わっているそうですが、こちらは「SAECとのコラボ」としか記載がないので、製造元は不明です。
    プレーヤー自体もMADE IN JAPANなのか他国での製造なのかは写真にも記載がなくて分かりません。

    プレーヤー全体でも64,800円前後という価格ですから、このお値段でSAECのアームが!とは思いますが、「上下方向により繊細な動きが可能」とあるので左右はナイフエッジではないのかも?
    同様に水平軸をナイフエッジにし、垂直軸はボールベアリングとしたアームは他社にありますし。
    それでもナイフエッジを採用したのはエントリークラスとしてはかなりの拘りだなと感じます。
    梱包やメンテナンスなどを考えても色々と大変でしょうからねぇ。

    もうひとつの注目点は「新開発の薄型ダイレクトドライブモーター」によるダイレクトドライブというところでしょう。
    これまでのモデルは良くも悪くもベルトドライブだったわけですが、ここに来て薄型ブラシレスDCモーターが用意できたということなのかな?
    どこかの外販だとは思いますし、ダイレクトドライブのほうが上とか下とかいうわけではありませんけども、少なくとも回転数の正確さなどでは有利ですからね。
    ワウ・フラッターは0.1%やS/Nは67dB以上(A-weighted、20kHz LPF)は数値的に単純には比較できないものの、往年のダイレクトドライブ機からすると物足りなさはありますが。

    一方、フォノイコライザーはあえてMMのみ対応のものを内蔵として、USBデジタル出力も装備しています。
    現実のニーズとしては搭載しているほうが好まれるということなのでしょう。
    もちろんオフにしてフォノ出力とすることもできるわけですし。
    カートリッジも最初からSUMIKO Oysterが装備されていますし、気楽にすぐ使える形ですし、S字アーム(SAECなのにJ字じゃないの?というのはマニアだけでしょう)でカートリッジ交換も気軽に楽しめる形と、将来的なグレードアップも視野に入れた内容です。
    そもそもOysterだけでも1万円近くするわけですから、かなりの意欲作と言えそうです。

    気になる部分とすればACアダプタでの駆動というところですが、むしろプレーヤーにトランスを内蔵しないのはプラスに働くくらいかもしれませんね。
    CESではほぼこの構成のまま、ベルトドライブとした「TN-3B」もあったらしいですが、そちらも国内登場するのかも気になるところです。

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    2019/02/16 12:00 pm | No Comments
  • 152月

    Unique Melodyから11ドライバー搭載のユニバーサルイヤホン「MAVEN」が2/21発売だそうで。

    同時に3ドライバー構成の「MIRAGE」も発売ですが、やっぱりこちらのインパクトが強すぎるのでMAVENだけ取り上げてみることにします。
    いちばんの注目点は逆位相信号でピークノイズを消音させるという「Targeting Frequency Adjustment Technology(T.F.A.T)」でしょう。

    多ドラに限った話ではないでしょうが、音導管やフィルタなどで調整してもやはり特定のピークができてしまう傾向はありますし、それを抑えようとしすぎると能率が極端に下がったり開放感のない音になってしまう傾向はあると思います。
    それをキャンセリングするドライバを積んじゃえ!というのは、ありそうでなかった発想でしょう。
    もちろんふんだんにドライバを搭載できる高級機だからこそ、なせる技でしょうけれど。

    それに負けないくらいユニークな外観は、イヤホンに詳しい方なら某社のLABシリーズを思い出すのではないかと。
    最新の金属プリンターでレーザー積層でチタン筐体を形成してあるとのことで、厚さは場所にもよるかもしれませんがたったの0.2gしかないんだとか。
    ただ3Dプリンタだから機械任せじゃないのはもうご存知のとおりでして、たくさんの手作業を経て現時点では1週間でわずか12ペアしか生産できないんだとか。
    むしろそういう少量生産だからこその3Dプリンタとも言えますけどね。

    付属のレザーケースはこれまでとは趣を異にする印象がありましたが、Dignis社が手掛けたものだとか。
    希望小売価格は238,572円(税込)だそうで、簡単には手が届きそうもありませんが、Unique MelodyはMAVERICKの鮮烈なサウンドがまだ記憶から消えないくらいですし、試聴くらいはできたら良いなぁなんて思っています。

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    2019/02/15 7:00 pm | No Comments
  • 152月

    Campfire Audioのイヤホン、DORADOは大のお気に入りになって愛用しているのですが、その影の立役者がイヤーピースのSednaEarfitです。

    DORADOのステムはかなり長くて太いのですが、ここにどのくらいの深さでイヤーピースを挿すかによって音がずいぶん変わるように感じています。
    上の写真は挿し過ぎでして、これだと低域がこんもり濁った状態で増えてしまいます。
    DORADO本体のステムにはラインと言いますか、直管状から変化するところがあるんですが、ちょうどここまでSednaEarfitを挿すのがどうも良い具合のようです。

    当然、最初はこれを目安にしてイヤーピースを装着するのですが、使っているとだんだん奥に入ってしまうんですよね。
    耳にセットする際にちょっと押し込むから、というのもあるでしょう。
    そこで最初からこれ以上入らないように、奥の部分にイヤーピースの軸の部分を継ぎ足しておけば良いんじゃないかと。

    どのイヤーピースを切って使うか、ちょっと悩みましたがいちばん太そうなもの(たぶんオーディオテクニカのもの)を使いました。
    この状態だとかなり手前まで来ていますが、こっちもゴムですからかなり奥まで入ってしまうのでこのくらいで良いでしょう。(そういうところは適当。)

    そこにSednaEarfitを重ねて装着しますと、想定通り、これ以上挿さっていかない状態になってくれました。
    問題は音の変化ですけども、多少、筐体の響きが減ってゴムの音色が乗った印象はありますが、イヤーピースが気づかぬうちに入り込んでしまうよりは良いでしょう。
    下手な改造ではないので、イヤーピースを取ってしまえば簡単に取り除けますし。
    これで聴く前に必ずイヤーピースの位置をチェックしなくて良いだけでも精神衛生上、だいぶ良くなったなと思います。

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    2019/02/15 12:00 pm | No Comments