• 212月

    Astell&Kernのデジタルオーディオプレーヤー「AK300」をゲットしました。

    AK100 mkII、そして紗羅へのプレゼントにAK120を導入してみて、PLENUEも好きだけどもAKもわりと良いなぁと偏見がだいぶ溶けてきたのもあって、ついつい手を出してしまいました。
    その分、これまで持っていたDAPは処分しますけどね。
    AK300はいわゆる第3世代と言われるもので、AK4490をシングルで積んだモデルです。

    上位にはAK380、AK320とありますが、メインはまだPLENUE Sというイメージなので、だいぶお手頃な価格になってきたAK300がターゲットとなりました。
    ケースなどもお安くなっていて入手しやすいというもありますし、いざとなればAK380 AMPやUSB、光でデジタル出しもしやすいですし。
    今回も付属以外にMITERなど、2つケースが付いていましたし。

    早速起動してみるとOSの起動がちょっと遅くなってるなぁと感じます。
    第1世代からたしかOSはAndroidのカスタマイズのはずですが、AK CONNECTなどいろいろと高機能になって、だいぶAndroidそのものの雰囲気に近づいているように感じられます。

    その分、ジャケット画像が大きすぎて表示されないですとか、タグ情報によってアルバムがうまく表示されないといった問題は少なくなっています。
    PLENUEに比べればカードのサーチはちょっと遅めではありますけど、許容範囲だと思います。

    肝心の音色ですが、やっぱり現代的な雰囲気になってるなぁというのが第一印象です。
    繊細な雰囲気でボーカルに優しさを感じますし、細やかな表現にとても長けています。
    その分、鮮烈な感じではなく、線は細めですけれども、長く聴ける優しさを感じるサウンドです。
    ズバンと弾けたものではなく穏やかですが、それはそもそも予想通りなのでかえって魅力的でもあると感じました。

    バランス出力も試しましたが、AK300はシングルDACというせいもあってか、正直それほど大きな差は感じられません。
    そこはやはり上位モデルでないと厳しいかも。
    ただ、そもそもミニケーブルでつなごうとか、光デジタルやUSBで外出しすることも想定しているわけで、個人的には十分満足がいくものです。
    逆にヘッドホンでもそれほど駆動力がないという印象もなかったので、AK380 AMPを使う必要はあまりないかなと。
    たぶんそれはそれで良くなるとは思うのですが、ずいぶん大型化してしまいますし…。

    バッテリーの保ちも当初はちょっと気になりましたが、計測してみると16bit/44.1kHzでもハイレゾ音源でもあまり変わらず、約7時間くらいは保ちそうなので、多少バッテリーがヘタってきつつあるかな?といった程度です。
    むしろ待機状態でもその半分くらいの勢いで減っていくところや、OSの起動に時間がかかった上に起動時にもバッテリーをそこそこ消費するので、聴かない状態の時に終了するかどうか迷うくらいでしょうか。

    ボリュームも含めた操作性は結構快適ですが、純正ケースだと左脇の一時停止ボタンがちょっと押しづらいかも。
    MITERならケースが開いているので押しやすくなるでしょうけど、そうでなくても角が傷つきやすいですし、ボリュームも結局画面をオンにした場合だけ効く設定にしたので、ちょっと画面をつければ良いでしょう。

    音質としてはやはりとても聴きやすいサウンドで、主音がしっかり通る形でありつつ、それでいてエフェクトも明瞭に判る現代的な仕上がりです。
    明らかに穏やかな気分になるサウンドなのは、そうした音傾向が現代に求められているのかもしれないですね。
    うちのスピーカー環境のようにどちらかというとハイになるような感じではなく、ひたすら癒される感覚です。

    それだけにフュージョンなどではDAP単体だともっと力強さがあっても良いかな?と感じる場面はありますし、DORADOのように低域がガッツリ来て欲しいタイプのイヤホンだとポタアンが欲しくなったりはします。
    ただ、しっとりと深い音ですし、たとえばベースの弦の揺れを感じるようなところはしっかり再現されて、無駄な力みがないのはある意味良好と言えそうです。
    アナログのLINE OUT(たぶん擬似的なもの)でRxとつなぐと、少し刺さる感じが出ることがありますし、CEntrance HiFi-M8で光デジタル出力すればそこはもうすっかりそちら側の音色になりますから、使い分けできるでしょう。
    他のDAPと比べて同じ光デジタルでも情報量や安定感は増したように感じるので、DDCとしての優秀さは感じ取れました。

    PLENUE Sとも比較しましたが、こちらはやっぱりPCM1792Aらしい聴き慣れた音がします。
    悪く言えば固い実直な音で、その点、AK300は良い意味でまろやかな音色で、たとえばMojoに共通するような傾向が感じられます。
    アンプはやはりちょっと弱い感じがあって、ダンピングファクターが低いような感覚ですが、それがプラスに働く部分もあるように思います。
    なお、充電中は少し音が濁る印象がありますし、USBケーブルを接続中は聴き終わってもシャットダウンされないので、本気モードなら抜いておいたほうが良いのかも。

    AK CONNECTや音質についてはもう少し使い込んだり、他の機材と組み合わせてまた書いてみたいと思いますから、あとは相性が良いイヤホンについてだけ触れておきましょう。
    ざっくり言うと手持ちのではfinalとの相性が良い印象です。
    final E5000がいちばんピッタリきて、厚みがしっかり感じられる上で現代的な解像度も高く、深みのあるものになりました。
    SONOROUS IIIもPANDORA HOPE VIやIVと比べると普段はイマイチに感じがちなのですが、AK300だと繊細な表現が細やかに出て、心穏やかになるサウンドを奏でてくれます。
    Piano Forte IXもクセが目立たず、ピアノだけでなく、弦楽器なども良い雰囲気で奏でてくれます。
    Campfire Audioも相性は悪くはありませんが、やはりアンプがもうちょっと…と感じる場面があり、そこはCEntranceと組み合わせたほうが駆動力の点で優位に感じることが多かったです。

    DAPばかり増やしている感もありますが、ポータブルオーディオもそろそろ一段落でしょう。
    手放すものもなんとなく分かってきましたし、少し整理しつつ、それぞれをうまく使い分けていきたいと思います。

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    2019/02/21 12:00 pm | No Comments
  • 202月

    ONTOMO MOOK「これで決まる! 本物の低音力」が2/19に発売されたようで。

    最近は付録はStereo誌には付けずムックにする形のようですが、お値段が8,500円(税別)というのもあるかもしれません。
    そんな特別付録はFOSTEX製のサブウーファー用チャンネルデバイダーです。
    スーパーウーファーはご自身で用意する必要がありますから、需要がどれだけあるか、なかなか読みづらそうですね。

    インプットがそもそもアンプのスピーカー出力ですし、ローパスのアウトプットはRCA端子になっていて、サブウーファーには別途アンプが必要です。
    最大入力が25Vrmsとのことで80W(8Ω)となります。
    いちばん引っかかることが多いのはサブウーファーの出力はステレオ、つまり2台のサブウーファーが必要という点です。
    せめてモノラルミックス出力くらいはできるようになっていれば、そこそこ手軽に試せそうなものですけどねぇ。

    クロスオーバーは30〜200Hzで可変にできますから、アンプが余っていてメインはブックシェルフなんだけども、これに昔の30cmウーファーでも追加してみようか、みたいな使い方を想定してるのでしょうか?
    自作して作ろうという感じの方ならパッシブでネットワークを組みそうですし、メイン側のローカットがないのも困りそうな気がします。

    むしろカーオーディオなどで使うのであればニーズはありそうで、それも意識してなのか、チャンネルデバイダー本体はDC12Vで動作するようです。
    そのACアダプタの仕様などもちゃんと公開されておらず、どうも情報不足の感が否めませんが…。
    正直、私は使いどころが良く分かりませんでしたが、それだけに初回出荷を逃すと入手困難になる可能性はあるでしょう。
    欲しい方は早めに押さえておいたほうが良いかもしれません。

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    2019/02/20 12:00 pm | No Comments
  • 192月

    ALO audioのミニケーブル「Reference 8 Mini to Mini」をゲットしてみました。

    以前から愛用してきたSXC22がちょっと緑化してきていて、その後、CypherLabsのRightAngleケーブルを入手していたのですが、このプラグがなかなか使い勝手が悪くて上手く使えずに困っていました。
    そんなタイミングで同社の最高峰モデルに出会ってしまったので、この機会しかないなと。

    時代はすっかりバランス接続ですし、ポタアンにつなぐのも流行らないですし、つなぐにしてもデジタル接続でしょうからニーズがだいぶ減っているのでしょう。
    とはいえ、私にとっては手持ちのALO audioのポータブルヘッドフォンアンプを活かすのにもってこいです。

    SXC22も結構太めなほうだと思いますが、Reference 8は銀メッキ銅と銅を合わせて8本も使った贅沢な内容です。
    同じ名前でも時期でプラグが違うものがあって、こちらは少し前のものだと思います。
    現行モデルとの違いはプラグと被膜がポリエチレンとフッ化ポリエチレン(新しいほうはテフロン)というところだと思われます。

    ひとまずAK100 mkIIとRxをつないでみましたが、ベースの芯が通っていて厚みがやっぱり違いますね。
    このDAPはちゃんとしたLINE OUTとは言えない部分もありますが、それでも楽器の音色が自然になり、セパレーションが良く感じます。
    それでいて押し付けがましさがないのは流石です。
    歪みが少ないから長く聴いていても疲れない感じがします。

    同じ構成でSXC22を試しますと、こちらもウェルバランスではありますが、ちょっとナローレンジな印象もあります。
    そのわりに高域はイヤホンによってキツさが出る場合もあるのは銀メッキ線で、しかも緑化が進んできているからでしょう。
    ちなみにCypher Labsはさらに中高域がキツくて、多少はRxがその傾向があるのかもしれません。

    イヤホンは珍しくfinal E4000で比較してみましたが、SXC22よりもReference 8のほうが帯域が広く、それでいて中高域のキツさは顔を出しません。
    そこは銅線とのハイブリッドが効いているのでしょうか。
    他のポタアンも試してみましたが、The Nationalは力強さが魅力ですが、アンプ自体の雑さといいますか、歪みを感じる部分も多少あってケーブルのほうが格上っぽさがあります。
    RX mkIIも力はありますが、やはり雑味はあって、これがいちばん中途半端な印象がありました。

    SXC22とReference 8との差が判るような繊細さをいちばん持っているのは今のところはRxのようです。
    RxはIEM用として登場したこともあり、ボリュームが取れると言った部分ではわざわざ今のDAPに外付けする必要があるのか?という印象もあると思いますけども、実際に聴いてみると音は確実にステップアップするように思います。
    ある意味、DAPのアナログ段のアイソレーション的な意味合いもあるかもしれません。
    それだけにWi-Fiのノイズを拾いやすかったりはしますが、デジタル接続とうまく使い分けつつ使っていきたいと思います。

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    2019/02/19 12:00 pm | No Comments
  • 182月

    FirstWattからSITを増幅素子に用いたパワーアンプ「SIT-3」が国内でも販売開始されたようで。
    #エレクトリのページにはまだ記載がないようですけどね…。

    SITというのは「Silicon Carbide Static Induction Transistor」だそうで、シリコンカーバイドを用いた静電誘導型トランジスタのようです。
    ファーストワットが使っているのはSemiSouthというところとの共同開発のようですが、ネルソン・パス氏によるとこのSIT素子を使うのは今回のSIT-3が最後になる予定なんだとか。
    素子の供給の問題なのか、それよりも良い素子や回路構成の目処が立ったのかは分かりませんが、かのネルソン・パス氏のことですから、また新たなチャレンジをするのでしょうね。

    ただ最後になるだけにSITの使いこなしはこなれたものになっていると思われ、「最初の1ワットが大事」という同社の精神を守りつつ、8Ωで18W、4Ωでは30Wのパワーを備えています。
    回路構成上なのか、海外のレビューサイトを見てみると以前のモデルは8Ω負荷でベストの性能を出しやすいような雰囲気でしたが、そこがだいぶ幅広く対応できる感じになったようです。
    それでも傾向としては「300Bに似ている」などと言われるように真空管に近いような特性ではあるようですね。
    SIT素子の将来的な確保はちょっと気になるところですが、そもそもは他社でも製造されている形態のようですし、真空管に比べれば素子寿命は長いでしょうからね。

    うちはもう機材は入れ替える予定はなく、少なくとも10年くらいは現状維持の方向性だと思いますけど、その後にもし機会があるならばネルソン・パス氏のアンプを高能率スピーカーでシンプルに使うのも面白いかなぁとは思います。
    お値段は海外価格で4000ドルらしいので、そうお手軽なものでもないですけど、他にない魅力に溢れた製品ですし、今後もこの路線は続けてほしいなと思います。

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    2019/02/18 12:00 pm | No Comments
  • 172月

    ESOTERICからディスクリートDAC搭載のモノラルDAC「Grandioso D1X」が3/1に発売されるそうで。

    VRDS ATLASという新しいメカを搭載したSACDトランスポート「Grandioso P1X」とセットで使う想定ですが、D1Xのみでもモノラルペアで350万円というのはおそらく国内でも最高級クラスでしょう。
    これまでESOTERICはAKMの最新チップを先行して投入してくるイメージがありましたが、やはりこのクラスで世界と戦うとなるとディスクリートで組む必要があったのかな?
    ディスクリートだから良いとは一概には言えませんけれど、自社なりの思いを込めるとなれば踏み込まざるを得ない領域かもしれません。

    名称としては「Master Sound Discrete DAC」ということだそうですが、処理構成などはあまり多くは語られていません。
    半円状に8つの回路エレメントが配置されている様子はなんだか国内モデルではあんまり見かけなかったデザイン性というか、美意識を感じるものですね。
    私の拙い知識で調べた限りでは基本的にはΔΣ方式ではあるようですから、マルチレベルΔΣにしてあるみたいです。
    全体としては32回路あるので、それがどう配分されたり差動で使ってあるのか、もうちょっと分かる資料が欲しいところです。
    もちろん肝はむしろFPGAアルゴリズムの部分にあるので、もはやハードウェアだけで語っても仕方ないかもしれませんが。

    MQA対応も現時点ではまだ認証が通ってないらしいですが、そういうのをソフトウェア・アップデートで対応できるのも最近の機器らしいですね。
    USB-DACとしても使えるそうですが、モノラルですから2本のUSBケーブルでつなぐのかしら?
    そういうちょっとしたところですら、並みの扱いでは使いこなせなそうなのがスゴいですね…。

    この価格ではさすがに値段で語るなかれ、と思う私でもちょっと試聴すらできそうにありませんけど、こういうモデルが出てくれることは他社への刺激や下位モデルへの技術革新のためにも、とても嬉しいことだと思います。
    あまり景気が良いとは言えないオーディオ業界ですが、長く使える製品に仕上げて世に出してもらいたいなと思います。

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    2019/02/17 12:00 pm | No Comments
  • 162月

    TEACからダイレクトドライブのレコードプレーヤー「TN-4D」が3月中旬に発売されるそうで。

    注目点はやはりSAECとのコラボによるナイフエッジを使ったトーンアームでしょう。
    サエクコマース自体もWE-4700という30年ぶりのダブルナイフエッジのトーンアームを出そうとしていますが、それより先にこちらが登場したのは色々な事情もありそうです。
    WE-4700は内野精工が製造に関わっているそうですが、こちらは「SAECとのコラボ」としか記載がないので、製造元は不明です。
    プレーヤー自体もMADE IN JAPANなのか他国での製造なのかは写真にも記載がなくて分かりません。

    プレーヤー全体でも64,800円前後という価格ですから、このお値段でSAECのアームが!とは思いますが、「上下方向により繊細な動きが可能」とあるので左右はナイフエッジではないのかも?
    同様に水平軸をナイフエッジにし、垂直軸はボールベアリングとしたアームは他社にありますし。
    それでもナイフエッジを採用したのはエントリークラスとしてはかなりの拘りだなと感じます。
    梱包やメンテナンスなどを考えても色々と大変でしょうからねぇ。

    もうひとつの注目点は「新開発の薄型ダイレクトドライブモーター」によるダイレクトドライブというところでしょう。
    これまでのモデルは良くも悪くもベルトドライブだったわけですが、ここに来て薄型ブラシレスDCモーターが用意できたということなのかな?
    どこかの外販だとは思いますし、ダイレクトドライブのほうが上とか下とかいうわけではありませんけども、少なくとも回転数の正確さなどでは有利ですからね。
    ワウ・フラッターは0.1%やS/Nは67dB以上(A-weighted、20kHz LPF)は数値的に単純には比較できないものの、往年のダイレクトドライブ機からすると物足りなさはありますが。

    一方、フォノイコライザーはあえてMMのみ対応のものを内蔵として、USBデジタル出力も装備しています。
    現実のニーズとしては搭載しているほうが好まれるということなのでしょう。
    もちろんオフにしてフォノ出力とすることもできるわけですし。
    カートリッジも最初からSUMIKO Oysterが装備されていますし、気楽にすぐ使える形ですし、S字アーム(SAECなのにJ字じゃないの?というのはマニアだけでしょう)でカートリッジ交換も気軽に楽しめる形と、将来的なグレードアップも視野に入れた内容です。
    そもそもOysterだけでも1万円近くするわけですから、かなりの意欲作と言えそうです。

    気になる部分とすればACアダプタでの駆動というところですが、むしろプレーヤーにトランスを内蔵しないのはプラスに働くくらいかもしれませんね。
    CESではほぼこの構成のまま、ベルトドライブとした「TN-3B」もあったらしいですが、そちらも国内登場するのかも気になるところです。

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    2019/02/16 12:00 pm | No Comments