• 2311月

    NOBUNAGA Labsの2.5mm4極MMCXケーブル「篠波」を導入してみました。

    Campfire Audio DORADOに使ってきたPW AUDIO The Flashがすっかり緑化してしまったのと、2.5mmのケーブルも1本くらいは本気なのを持っておきたいなと。
    篠波は4N純銀・金メッキ、4N純銀、6N OCCの3種を組み合わせた4芯構成となっています。
    金メッキ純銀はちょっと細めで7本x3、4N純銀と6N OCCはそれぞれ3本x2というかなり凝った構成で、合計33本x4というものです。

    金メッキのケーブルはイヤホン界隈では最近良く見かけますが、透明シースで見えるからという視覚的な部分も多少はあるのかもしれないですね。
    メーカーサイトでは「優れた解像度と奥行、高さといった立体的な音場空間を実現。明瞭で広がりのある中高域とタイトに締まった低域、自然で広がりのある豊かな音」を生み出すべくこの構成になったんだとか。

    早速DORADOに装着して聴いてみると、穏やかで自然だなというのがファースト・インプレッションです。
    俗に言う銀っぽいキツさは感じられず、手持ちのケーブルではALO AudioのCopper 22に似ている気がします。
    Copper 22と違って取り回しはとても良いので、扱いやすさも良い感じです。

    また、位相の乱れが少ないので脳内でぐるぐるする感が少ないのが印象的でした。
    静寂感が高いのは歪みが少ないからでしょうか。
    DORADOはどうしても低域が暴れがちなのですが、ここが穏やかにバランス良くまとまりつつ、力強さもしっかり引き出されてきます。
    艶やかさも癖を強く意識させない範囲の優雅さを感じるもので、弦楽器がとても艶やかです。

    銀線っぽさが薄い分、中高域は見た目の雰囲気よりは少し控えめで、その影響か、女性ボーカルは少し鼻詰まり傾向が感じられるケースがありました。
    ただこれは当初、Opus $1Sを使っていた影響もあったようで、そういう点ではDAPの性能差もしっかり表現してくれるといえるでしょう。
    なお、iPhone周りでも一応試しましたが、スマホからのノイズは拾いやすい傾向ですし、当たり前ではありますが、しっかり性能を活かすにはDAPのほうがオススメです。

    次はDAPをAK300+AK380AMPに変更してみます。
    こちらはボーカルがとても近く感じるのが印象的で、距離もそうですが純度が高いので「密接感」が高まります。
    2.5バランスでありがちな中抜け感も少ないですし、楽器の分離や音色も良好で申し分ありません。
    アコースティックギターの音色が特筆ものでした。

    そこでアンプをやめてAK300単体でも試してみました。
    こちらでも繊細な細やかさは出ますし、空間表現も豊かなので、Opus #1Sより現代的な表現力があるようです。
    これで十分な気もしたのですが、やっぱりAK380AMPの有無を比べてみるとやはりパワフルさが違っていて、とりわけ低域の芯の強さが異なってきます。
    イヤホンも含めてケーブル以外の違いがあるので当然違って当たり前なのですが、このケーブルに変えてからDAPやアンプの違いに敏感になっていて、それだけ今回のケーブル変更でイヤホン自体の潜在能力を引き出せたような気がします。
    ただ、さらに上を目指せば…という話でして、どの環境でも素直でクセはないので、その点でも扱いやすいケーブルです。

    最近はワイヤレスの利便性に流されていて、本格的にはヘッドホンという使い分けになりつつありましたが、リケーブルを楽しめるイヤホンの良さもまた再確認できました。
    ただ以前のようにいろいろ試すというよりは気に入ったイヤホンを厳選して長く楽しめたら良いなと思いますし、そのためにも良質なMMCXケーブルを手に入れられたのは良かったと思います。

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    2020/11/23 3:30 pm | 2 Comments
  • 1611月

    Stereo誌ムックの「EQカーブ調整型真空管フォノイコライザ」が12/24に発売予定だそうで。

    型番としては「LXV-OT10」で、MM/MC対応のフォノイコライザにトーンコントロールと真空管バッファが付いた形です。
    昨今の状況による影響なのか、発売が多少遅れるかも!?というのも見かけたのですが、どうやら年内には発売されそうな雰囲気です。
    お値段は税込19,800円ですので、もはや付録というよりはエントリー製品という位置づけでしょうけれど。

    ムック自体は以下の目次を予定しているそうですが、説明書レベルでしょう。

    ・真空管フォノイコライザー・キットを作る
    ・ラックスマン開発陣に聞く、真空管フォノイコライザー製作話
    ・EQカーブを調整してレコードの真価を引き出せ
    ・真空管フォノイコライザー・キットを改造して楽しむ
     ①真空管を交換して楽しむ
     ②OPアンプを交換して楽しむ
     ③コンデンサを交換して楽しむ

    EQカーブでRIAA以外にも対応させようという趣旨ですが、実際にはイコライジングカーブ自体が変化するわけではなく、イコライザ回路の後ろにトーンコントロール回路が用意されているような構成のようです。
    それだとアンプ側のトーンコントロールでもそこそこ対応できる話で、あまり有用ではないような…。
    むしろ負荷容量などを自由に選べるほうが便利そうですけどねぇ。

    誌面では改造にも言及がありますが、大半の部分はチップタイプの素子が使われているそうですから、普通は真空管とオペアンプ交換が主体でしょう。
    むしろスイッチング方式のACアダプタを交換するほうが音やノイズには影響は大きいでしょうが、そちらも内部でフォノイコライザーと真空管バッファ部が独立電源になっていたりしないと、そんなには効果が出ない可能性は高そうです。
    ちょっと何でも盛り込み過ぎてしまっているような気はしますが、いわゆる世間のアナログレコードの温かみみたいなものを楽しむには良いフォノイコライザーになるのかもしれません。

    ただ、おそらくそんなに部数を用意していない可能性も高いでしょうし、確実にゲットされたい方は早めに予約されることをオススメします。

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    2020/11/16 2:30 pm | No Comments
  • 1111月

    予定通り、Intelを離れて新しいCPU「M1」を搭載した「Mac mini」が11/17発売だそうで。

    MacBook Airなどノートブックのほうが話題ですし、詳細は各所でいろいろと報告されていますから、ここはあくまで私の雑感を書きなぐっておくことにします。
    私が最初に買ったMacはMacintosh Classicで当時のCPUは68000/8MHz、メモリは標準で1MBだったかと。
    その後しばらく離れ、次に買ったiBook G3はPowerPC/500MHz、IntelになったiMacは2006年11月にAppleが実施したStartMacでモニターでいただいたものです。
    Intelからでもすでに14年も経ったのですから、そりゃあCPUアーキテクチャも変わろうというものです。

    今回、M1になったことでCPUは最大3倍、GPUは最大6倍になったとのことですが、Appleのやや大げさなアピールはいつものこととしても、かなり高性能になったのは間違いないでしょう。
    M1自体にそれほどバリエーションがないようですので、コストパフォーマンスとしてはMac miniが高いのかなとも感じます。
    72,800円(税別)で8コア、GPUも強力なんてモデルはそもそもあまりないですからね。
    いつものようにマウスやキーボードが別売りなので、その点は差っ引いて考える必要はありますが。

    ざっと眺めて気になった点というと、消費電力が最大150Wと意外に大きいところでしょうか。
    2018年モデルでも150Wになってたようなので、それに比べれば変わらないみたいですけど、Late 2014あたりは85Wほどだったのでそのくらいになるのかなぁと。
    まぁ今メインで使っているMac Proは238Wですし、性能面でもこれに勝るくらいなのでしょうし、通常時はそんなに食わないと思いますけどね。

    またGPUも内蔵とはいいつつも、8コアと力が入っているのも少し驚きました。
    現状のmacOSではそこまでGPUパワーを使うアプリは多くないように感じますが、iOSではゲームも多いですし、16コアのNeural Engineも含めてアプリケーション開発のあり方も変化していくのでしょうか。

    あとはアプリ側の対応ですけど、とりあえずはmacOS Big Surの登場待ちでしょう。
    Rosetta 2でIntelベースのアプリがどのくらいの速度で動くのか次第ですが、PowerPCのRosettaの体感上からすると速くて1/2、遅いケースでは1/5くらいの速度かなと予想しますので、性能で3倍になっていてトントンくらいでしょうか。
    開発環境が整えば再コンパイルで対応できるのでしょうけど、拙作のMuteConもそんなに需要はないでしょうし、フリーソフトのために機材を買い揃える余裕もないですからねぇ。
    仕事で使うとなるとWebアプリ開発環境にするのがいちばんメリットは大きそうです。
    当然Windowsは動かないですし、メモリが最大でも16GBですから、画像処理などにはまだちょっと荷が重いかも。

    それ以外にもMac miniにはTouch ID(Face IDも)がないというのも今後どうするのか、気になりました。
    iOSアプリを動かす際にもそこは引っ掛かるはずですけど、パスワード入力とかで回避するんでしょうか?
    以前から噂はあったTouch ID装備のMagic Keyboardでも出ると解決するのでしょうけどね。

    なんだかんだ御託を並べつつも、うちはしばらく手を出す予定はないかな。
    古いMac miniを余らせてるので、そいつをSSDに換装するくらいが関の山でしょう。

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    2020/11/11 3:00 pm | No Comments
  • 0611月

    HIFIMANから「HE400i」の後継モデル「HE400i 2020」が11/5日に発売されました。

    HE400iは私も愛用していますが、ドライバーはそのままにヘッドバンドを新設計のものに変更したモデルということのようです。
    ワイヤレス兼用のDEVAが好評ですから、そちらと部品の共有化をしたところもあるのかも。
    正直、強度面などでもちょっと頼りない部分があったヘッドバンドだったので、そこが改良されたのは良いことでしょうね。

    ただ重さ自体は370gで変化ありませんし、イヤーパッドもおそらく同じものだと思います。
    ケーブルも妙に固くて、そのわりにヘッドホン接続部が曲がりグセが付きやすいのですけど、そこも変化ないっぽいです。
    ちなみにうちは「Crystalline Silver Cable−6.35mm Plug」というEdition X V2付属と同じ(ヘッドホン側プラグを3.5mmに換装済)ものに変更してあります。

    お値段は当初のHE400iのお値段に戻ることなく、17,000円(税抜)前後のまま維持されている模様。
    そこからするとHIFIMANの平面磁界型ヘッドホン入門としては変わらず人気モデルになりそうな気がします。

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    2020/11/06 3:30 pm | No Comments
  • 0411月

    Accuphaseからいつの間にかXLRケーブルのニューバージョン「ASLC-10B」が発売されていたようで。

    前モデルのASLC-10(と3mのASLC-30)は持っていますが、それのバージョンアップという形のようです。
    いちばんの違いはXLR端子がノイトリック製のAccuphaseロゴ入りのものに変更されている点です。
    C-3900もXLRはノイトリックになったようですし、ITT Cannonはもうやめたんでしょうか。

    ちなみにRCA版の「ASL-10B」というのもC-3900に付属するようですが、そもそもXLRのASLC-10Bも含めてまだ公式サイトには記載がないんですよねぇ。
    8芯のマルチハイブリッド構造とか7Nクラス高純度銅線+3種銅線、絶縁体の構成は変わっていませんが、導体抵抗は9mΩ/m(旧モデルは16mΩ/m)、静電容量は187.5pF/m(同:218pF/m)と変化しているので、プラグだけではないのかも。
    なおインダクタンスは0.51μH/m(同:500nH/m)で若干増えているようです。

    またお値段もASLC-10の35,000円から40,000円(税別)に値上げされています。
    以前は実売の値引き率も良かったので、実質的には結構な値上げ幅とも言えるでしょう。
    プラグが変わっただけじゃないのなら、もうちょっとしっかりアピールしたほうが良い気もしますけど…。

    個人的にはITTを使ってた時代のアキュフェーズ機を多用していますし、大半はACOUSTIC REVIVEのケーブルで統一しているから導入の予定はないでしょう。
    ASLC-10ですら、いざという時の予備のような形ですし…。

    なお、公式サイトでも注意書きがされていますが、同社の銘を語った偽物ケーブルも一部で出回っています。
    プラグにロゴを入れるのも良いですけど、ケーブルもシリアルナンバーで登録制にするなど、海賊版対策もやってくれると良いのかなとも感じました。

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    2020/11/04 2:00 pm | No Comments
  • 0211月

    SONYのBluetoothヘッドホン「MDR-1ABT」を導入してみました。

    その直前に有線バージョンのMDR-1Aを見つけていたんですが、我が家にはすでに15本ほどヘッドホンがありますし、それもいくつか整理してそこまで減らしていましたので見送ったのでした。
    ただワイヤレスの使用頻度はむしろ高くなっていますし、ワイヤレスに絞ればB&W P7 Wirelessとbeyerdynamic Aventho Wireless JP、それにMaster&Dynamic MW50の3本しかない(という感覚がすでにおかしい)ので、足してみても良いかなと。
    ちなみにMDR-1Aのほうはクマデジタルさんの記事をご参照くださいませ。

    少し前のモデルではありますが、LDACまで対応しているのはやはり上位機種らしさが感じられます。
    他の手持ちのワイヤレスヘッドフォン同様、ワイヤードでも使えるのも良さです。
    ただし、MDR-1A(こっちは3.5mm4極)とは違ってヘッドフォン側のリケーブル端子が3.5mm3極となっていますから、バランス接続にはできません。
    ワイヤレスモデルは大抵そうなっているのにはBluetoothチップ側の制約でもあるんでしょうかね。

    電波を扱う都合上、筐体はプラスチックですが質感はなかなか良いです。
    長年使っているとパッドが傷んでくるみたいですけど、今回のはデッドストックの新品だったので現状では全く痛みはありません。
    バッテリーも連続再生で最大30時間と、スタミナに不足はなさそうです。
    若干仕様の古さを感じるのは充電端子がmicroUSBなところくらいでしょうか。

    真っ先にファームウェアが更新されていないかチェックしてみましたが、そもそも一度も更新の配布はされていないようです。
    DSEEのオン・オフやイコライジングなどの設定も全くなく、SONYのiPhone用アプリも対応していない感じでした。

    LDAC対応のトランスミッターもありませんので、iPhoneとMac ProでAACでの使用となります。
    動画ではやや音声に遅れが感じられる傾向があるのはDSEEも影響しているのでしょうか。
    音は自然で長時間でも聴きやすそうし、同社のイヤホン「WF-1000X」と音の方向性は似ているようにも感じました。
    DSEEの影響なのか、若干ドンシャリといいますか、ボンシャカな部分はあるのですが、ほんの味付け程度なので気になることはないでしょう。
    Bluetoothでの接続が不安定になりがちなMac Proでは若干、音が途切れることがありますが、WF-1000Xのような不安定さはないのでじゅうぶん実用的です。
    音だけでいえばiPhoneのほうがずっと自然なのは、AACの再エンコードの仕方が違うのかもしれません。

    ここ最近はあんまりソニーのヘッドフォンを使った記憶がありませんが、なんとなく以前お借りしたKENWOOD KH-KZ3000に似ているかなぁという印象でした。
    MDR-1ABT自体、もうだいぶ前のモデルですから、また最近のは雰囲気が違うかもしれませんけど。

    これでヘッドフォンはまた16本に増えましたが、ワイヤレスではAventhoの出番がいちばん少なくなりそうかな。
    LDACも一度は試してみたいと思いますけど、それはそのうち対応DAPかトランスミッターでものんびり探してみようかと思っています。

    Filed under: Audio
    2020/11/02 2:00 pm | No Comments