• 0312月

    ACOUSTIC REVIVEさんのXLRケーブルのクロスレビューが続きますが、今度は「XLR-1.0 TripleC-FM」を試してみます。

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    プリ-パワー間で使っているケーブルのファインメットビーズ有りのバージョンということになります。
    通常販売されているのはコッチの方ですね。

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    FM無しとはケーブルに付いている表記で見分けることができますし、1.4×1.8mm導体仕様とはケーブルの取り回しやすさで識別可能です。
    もちろんキャノンプラグは同社オリジナルの無ハンダ・ネジ留め式のものです。

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    まずはその前につないであったAccuphaseのSLC-10から変更しての聴き比べとなります。
    LINE-1.0X-TripleC-FMでも差が歴然という感じでしたから、当然のごとく何もかもが上位という世界の違いを見せつけてくれます。
    音の厚みはSLC-10は当然としてLINE-1.0X-TripleC-FMのさらに上を行き、その上で分離が良いのが特徴的です。
    音の広がりがあり、ギターの弦の動きまで感じられるかのような繊細さも兼ね備えていて、まるでCDプレーヤーのアナログ段がグレードアップしたかのような感覚をおぼえます。

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    また、取り回しの良さは1.8×1.4mm導体仕様と比べてのメリットでしょう。
    これだと1.0mでかなりぎりぎりの配置でも普通のXLRケーブルと同等の取り回しができると思います。
    ただ、1.8×1.4mm導体仕様であっても単線からイメージするような「針金」みたいな感触ではなく、やや太めの電源ケーブル程度の感覚です。

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    あえて欠点を挙げるとすれば、あと少し高域寄りの鮮度があっても良いかな、というところでしょうか。
    その点は意外とLINE-1.0X-TripleC-FMに良さがありましたし、1.8×1.4mm導体仕様だとクリアさが向上して、よりダイレクト感が高まることもあり、鮮度の不満は少ないように感じます。

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    試しに再度、1.4×1.8mm導体仕様に再度交換してみますと、音数が圧倒的に多くて驚きます。
    さきほどCDプレーヤーのアナログ段が改善したような感覚がありましたが、こちらになるとさらにそれを上回り、駆動力そのものが向上しているようにすら感じます。
    最も違いが顕著だったのがハープで、帯域が広い楽器だというのもあるのか、キレも響きも豊かでハープ本来の美しさが抜きん出て表現されていました。

    お値段ゆえ、というのもあるとは思いますが、それを考慮してもやはり1.4×1.8mm導体仕様が自然な音色で再現してくれる点で一歩も二歩もリードしているようです。
    ダイレクト過ぎて録音の質まで問われるところは少なからずありますが、そこまで来るともう贅沢な悩みでしょう。
    また、気をつけないといけないのは他にボトルネックがあったり、癖を付けてしまうものが他所に入っていると、ケーブル本来の良さが発揮されないばかりか、悪い部分が表出してしまうところがあるようです。
    そういう点では「他をやりきった上でチョイスするもの」と言えるかもしれません。

    個人的には通常仕様の「XLR-1.0 TripleC-FM」までいくなら、あと一歩踏み込んで1.4×1.8mm導体仕様を選ぶのをオススメします。
    エネルギー感や密度、厚み、重心の低さなどで太い線材が圧倒的な実力を発揮しているように感じました。
    逆にコストの観点や、スピーカーやルームアコースティックから低域の処理に困っているようなケースであれば、LINE-1.0X-TripleC-FMを選ぶのもじゅうぶんアリだと思います。

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    2016/12/03 12:00 pm | No Comments
  • 0212月

    ACOUSTIC REVIVEさんからお借りしているXLRケーブルをCDプレーヤーとプリアンプ間でクロスレビューしていきますが、最初につないだ「XLR-1.0 TripleC-FM(1.4×1.8mm導体仕様)」から、エントリータイプの「LINE1.0X-TripleC-FM」を試してみます。

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    「LINE-1.0R-tripleC-FM」のXLRバージョンともいえる位置づけですが、先日も書いた通り、同社のXLRケーブルは2芯シールドではなく3芯シールド構造となっています。
    こちらはXLRプラグにNEUTRIKが使われていますが、信頼性の高いものですし、安心感があります。

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    同じブランドで最上位から最廉価なものに交換したことになりますが、鮮度自体が下がることはなく穏やかさを感じる一面もあり、ほのかに寒色系で爽やかさも持ち合わせていますから、サウンドコントロールとしてこちらを選ぶというのもアリかと思われます。
    中域の情報量は負けず劣らず十分で、ストレートな表現の仕方だと思いますので、余計なクセを載せたくないケースでは良い選択肢でしょう。
    ただ、低域の厚みに関してはやはり差を感じてしまう部分で、音場も聴き比べてしまうと多少ながら平面的に感じてしまうところはあります。

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    音像はセンターほど厚みがあり、左右に行くほど薄くなる傾向です。
    小型のシステムや小編成な楽曲ではまとまりが出ますし、ボーカルの定位は明瞭になりやすい印象ですから、そこも決して「値段なり」ということではなく、グレードに合わせたチョイスができると言えるでしょう。
    クラシック、とりわけ大編成なものよりも、小編成なポップスやスロージャズなどに相性が良いように思います。
    コントロールしづらい極低音を求めるより、もっとリスニング寄りに音楽の心地良さと細やかさを重視する場合、上位ケーブルにも勝るとも劣らない部分を持ち合わせているように感じました。
    また、余韻がとても美しいのが特徴的で、ピアニシモまで分解能が高いのはファインメットが効果的に働いているようです。

    ここでAccuphaseのSLC-10と交換してみましたが、とにかくいろいろ混然としていて、分離の悪さが際立ちました。
    帯域としてはわりと伸びているようですが、分離の悪さが結果的に全体的なバランスを悪くしているのでしょう。
    そのためか、どうしても「スピーカーから何やら鳴っている」という印象が耳についてしまいます。
    SLC-10が古いこともあるとは思いますが、「LINE1.0X-TripleC-FM」のほうが現行アキュフェーズのサウンドに近いのではないかとすら思えました。

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    この違いはなんだろう?と考えたところ、スピーカーケーブルで細い撚り線のものと、単線の違いに似ているなと。
    撚り線にもメリットがあるケースも多いとは思いますが、傾向としてはそんな違いだなと感じた次第です。
    価格的にも「LINE1.0X-TripleC-FM」は比較的手を出しやすいラインですし、もちろん好みもあるかと思いますが、アキュフェーズを好む向きにはオススメできるのではないかと思います。

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    2016/12/02 12:00 pm | No Comments
  • 0112月

    HEGELから「最後のCDプレーヤー」となるべく命名された「MOHICAN」が発売になっているようで。

    USB-DAC機能はおろか、デジタル入力もなく、SACD対応もないCD専用機です。
    ヘッドフォン端子もありませんが、XLRとRCA出力、それにBNCのデジタル出力は装備されているというストイックな仕様です。
    ストイックさはそれだけではなく、AK4490を使いながらもアップサンプリングさえせず、純粋にCD仕様を貫いてあるんだとか。
    その代わりというわけでもないでしょうが、SoundEngineという同社の特許技術を用いてクロックを制御することでジッターを大幅に低減してあるそうで、とにかく基本に忠実にCD再生に特化して仕上げてあるようです。

    外観や内部構造はHEGELのこれまでのモデルを基本的に踏襲し、アナログ段も上位のDACとほぼ同等ですし、電源部もしっかりしてそうです。
    ドライブはサンヨーのものをベースにサーボ部分も自社オリジナルとしたものとのことで、入手できるCDメカが少なくなった中で最大限の努力をしているようですね。

    CDプレーヤーの登場でアナログプレーヤーは一気に衰退したわけですが、今頃になってレコードプレーヤーが再燃し、逆にCDのメカ供給が危うくなるとは思ってもみませんでした。
    CDはまだ良いほうで、SACD用になるとさらに危険な状況のようです。
    古いモデルの修理などはもっと悲惨で、あのアキュフェーズですら、ピックアップの在庫払拭で修理不可のモデルがどんどん増えてしまっています。

    そんなAccuphaseもSACDプレーヤー「DP-560」を発売するそうで、こちらはSACD対応はもちろん、USB入力も32bit/384kHzまでのPCM、11.2896MHzまでのDSDに対応するなど、わりと最新路線を追従しています。
    トランスポートは自社開発ですが、ピックアップは他社からの供給でしょうし、それなりの修理用在庫が確保できると判断してのチョイスだとは思われますが、これまでのような長期サポートができるか、という観点ではやや不安も残ります。
    基板を見ても以前のような回路構成ではなくなってるように思えますし…。
    ま、外観はあくまでもこれまで通りなんですけどね。

    お値段はMOHICANが希望小売価格で50万円(税抜)、DP-560が60万円(税抜)と、比較的近い価格帯ですが、目指す方向性はずいぶん違うようです。
    好みは分かれると思いますが、光学式の音楽メディアをまだまだ使っていきたいとお考えの方にとって、貴重な選択肢であるのは間違いないと感じた新製品です。

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    2016/12/01 12:00 pm | No Comments
  • 3011月

    ACOUSTIC REVIVEさんのヒッコリーボード「RHB-20」を買いそびれた話をSNSでしていたのもあり、貸し出していただけることになりました。

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    大きさはW470×D385×H20mmと、各機材の下に敷くにはちょうどいいサイズです。
    オーディオボードは色々出ていますが、RHB-20はヒッコリーというクルミ科の木材でできています。
    指で弾いてみるとカツカツ!と少し甲高くて心地よい響きがして、合板のゴツゴツとした感じとはかなり異なります。
    ドラムのスティックなどに使われているそうで、なるほどたしかにそんな感じの音がします。

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    開けてみてまずビックリしたのは、上下の記載が上の写真の通り描かれていたことでしょう。
    製品版ではおそらくこの記載はないはずです。
    ちなみに裏にも同等の記載がされていますが、裏を示すシールも貼ってあります。

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    写真で撮るとどうもヒッコリーの質感がうまく出ないのですが、写真で見るよりずっと高級感溢れるもので、傷がつくのでは?と心配になったほどです。
    ただ、実際にはよっぽど手荒な扱い方をしない限りは、合板のように表面だけ剥がれたりということはなく、擦り傷がつく程度だと思います。

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    まずはパワーアンプの下に敷いてみることに。
    これまで敷いてあったT社のボードを外してRHB-20に交換したのですが、まず最初に驚いたのはパワーアンプに敷いただけなのになぜかレコードのハウリングマージンが上がった点です。
    これまでもJ1 Projectのダンピングパッドなどを使って対策してあって、そもそもかなりハウリングマージンは高めになっていましたが、それをさらに改善してくれるというのはちょっと驚きでした。

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    音の変化ですが、ファーストインプレッションから一貫して、温かみがあり、穏やかで心やすまるサウンドに終始しています。
    少々大げさに聞こえるかもしれませんが、まるで自然に身を預けているような、そんな感覚すら覚えるのは妙にどこかを強調するところがないゆえでしょう。
    パワーアンプのA-45が持つ、本来の良さをさらに伸ばしてくれている印象で、「ボードで音を変えてやろう!」というような無理強いが全く感じられません。
    コレならまさに機器のベースとしての役割を安心して任せられるといったところでしょう。
    もちろん、素材の音というのはどんなものでも出てくるわけで、ヒッコリーといえど木の響きが載っている面は皆無ではありませんが、響き自体が自然なので、ピアノやギター、ボーカルを始めとした楽器の響きときれいに調和しています。

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    今回は2枚お借りしていますので、プリアンプにも敷いてみました。
    C-280Lはデフォルトでパーシモンのウッドケースに入ってるので、もしかするとパワーアンプみたいにはいかないかな?と思いきや、変化はパワーアンプと同程度か、それ以上でした。
    アキュフェーズに暖色系の響きがほのかに乗り、穏やかさの中に深みのあるサウンドになりましたし、パワーアンプと揃えることで音の方向性が揃ったようです。
    パワーアンプの時と同じことの繰り返しになってしまいますが、なにより温かみがあって帯域的なクセがないのが良いですね。
    プリアンプでもリラックスさせてくれるサウンドになって、細かいことを気にせず、音楽に身を委ねられます。
    こんなことを書くとオカルト扱いされそうですが、まるでα波が出るような不思議な感覚があります。

    実際には現状のセッティングに改善の余地があり、ラックをちゃんと導入できていないことが大きな変化を生む要素になっていることも否定できません。
    その点でRHB-20導入による変化は、ラックで音が変わるのと同じ理屈なのだと思います。
    実際、ラックや他のボード、インシュレーターとの併用も可能とされていますし、それにより機器の素質を引き出す方向性に働いてくれるのだと思います。
    ラックを導入しづらい環境の場合もあるでしょうし、ラック自体も固有の癖があるケースも多く、そうした場面でRHB-20は高い成果を発揮してくれるでしょう。

    逆に、もっと大きな変化をもたらしてくれるボードもありますが、機材を超えてまで音の支配をしてしまうとそれはもうチューニングの枠を超えてしまうような気もします。
    そういう状態になっている場合にも、それを緩和してくれる方向で有効かと思います。

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    それにしてもここまで落ち着いてしまうと、もう外せない、というのが正直なところです。
    おまけにクリーン電源でもやっぱり試してみたくなってきて、購入と追加のリクエストをさせてもらいました。
    その辺りはまた次回、レビューさせていただきたいと思います。

    Filed under: Audio
    2016/11/30 12:00 pm | No Comments
  • 2911月

    SHARPの40インチフルハイビジョン液晶テレビ「LC-40H30」を導入して、真っ先にOlasonicのTW-D6TVを導入していましたが、別のところで使っていたTW-D77OPTと入れ替えてみることにしました。

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    LC-40H30はARC(オーディオリターンチャンネル)対応のHDMIがあるので本来ならTW-D9HDMがベストなのでしょうけど、HDMI端子がそもそも2つしかないですし、光デジタル出力もないので、TW-D6TVで十分かなと最初は思っていました。
    しかしやっぱり交換してみると、TW-D77OPTのほうがより映像を楽しめるサウンドになってくれます。

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    近日中にラックを自作しようと思いつつ、仮設置の状態が続いているのでテレビも含めた高さがちょっと低く、セッティング直後、立ったまま聴いた時はなんとなく中域が弱いような気がしたのですが、耳の高さから30〜50cm以内であれば映像との調和も素晴らしいものになります。
    贅沢を言えば、上下角の調整機構が付いてたりするとなお良いのかもしれませんが、そこは足元のスタンドなどで工夫しても良いでしょう。

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    アンプが別になってるのもスペース的に配置しづらいのではないか?と邪推していましたが、全くそんなことはなく、テレビの下にうまく収まり、使い勝手も上々です。
    あえて気になる点とすれば、リモコンがないとバスブーストとオートパワーオフの設定ができないのがやや難点で、特にオートパワーオフは最初からオンの設定だとうれしいかなと思います。

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    さて、それでテレビを数日間観てみましたが、いちばん感じるのは映像と音像の位置がしっかりシンクするという点です。
    元々、定位が素晴らしいタマゴ型スピーカーですが、画面の大きさもこのくらいになってくると視野の左右に広がりが出てきますし、音声が良くなることで、映像まで心なしか立体感や実在感が高まったように感じられます。
    40インチ程度ではTW-D6TVでも中抜けすることはありませんでしたが、これが境目くらいで、これより大きい場合はTW-D77OPTあるいはTW-D9HDMがオススメでしょう。
    また、せっかくの広がりを楽しむにはあまり離れすぎずに観たいところで、その点では4Kのほうがさらにメリットは大きいのではないかと思いました。

    ちなみにBlu-rayで映画を観る場合、TW-D6TVだと繋ぎ変えて手持ちのオーディオセットのほうで鳴らしていたのですが、TW-D77OPTならこのままでもいけそうです。
    ただ、リビングはわりと広めで、ソファまで結構距離があることもあり、TW-D77OPTのアンプだと若干、パワー不足を感じるところがありました。
    ここもTW-D9HDMでは強化されていますが、どうもTW-D77OPTのアンプ自体のパワー不足というよりもヘッドフォン端子を経由してのアナログ接続が弱点になっているようにも思われます。
    そういう点でも、やはりテレビとの接続方法はしっかり考慮して機種選定されることをオススメしたいところです。

    とはいえ、テレビ内蔵スピーカーとはどのモデルであっても全く次元が違う世界が待っています。
    まだ外部スピーカーを導入されていらっしゃらないようでしたら、予算の許す範囲でぜひ導入を検討されてみてはいかがでしょうか。

    Filed under: Electronics
    2016/11/29 12:00 pm | No Comments
  • 2811月

    ACOUSTIC REVIVEさんの電源ボックス「YTP-6R」をお借りしました。

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    うちではYTP-4Nを先日まで愛用していましたが、Accuphaseのクリーン電源「PS-500」を導入したタイミングで一旦取り外していました。
    ちなみにIECコネクタやコンセント自体はYTP-4Nと同等のものが搭載されているようです。
    具体的には「無メッキ製オーディオグレードコンセントとオーディオグレードロジウムメッキ製インレット」とのことです。

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    前モデルとはケースが変更になっていて、薄手で幅の広いタイプになってることもあり、太めのケーブルを使っても横倒しになってしまうようなことが起こりづらくなっている点が個人的にはとても助かります。
    YTP-4Nでは倒れないように板に紐で結んでいました。

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    ACOUSTIC REVIVE YTP-4N

    それだけでなく、全体的な強度や質感も上がっている印象で、アルミ合金製筐体もコンパクトながら、とてもしっかりしたものです。
    内部もそれに負けず劣らず、グリーンカーボランダムにクォーツレゾネーターと特殊制振材、さらにテフロン絶縁PC-TripleC単線による内部配線と、同社のノウハウが最大限に活かされたものとなっています。

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    なお電源ボックス自体で使用する電源コードは付属しませんので、別途用意する必要があります。
    私は同じACOUSTIC REVIVEさんのPOWER STANDARD TripleC-FMを使っていますが、AC-2.0 TripleCもオススメの組み合わせかと思います。

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    さて、ここで気になるのがクリーン電源を導入した上で電源ボックスを使う、という点ですが、結論から書いてしまいますと、クリーン電源であっても、いやむしろクリーン電源を導入したからこそ、その実力が効果的に発揮されていると感じました。
    当初はパワーアンプのみクリーン電源直結とし、プリアンプやCDプレーヤー、レコードプレーヤーをYTP-6Rから取りました。
    クリーン電源でどうしてもつきまといがちな力感の損失が減り、その上で煌びやかな艶も出ました。

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    どうやらこれは一種の電源コンディショナー的役割を果たしてくれているのではないか?と考え、アンプ類はクリーン電源から、プレーヤー類をYTP-6Rから取ることにしました。
    Accuphaseのクリーン電源では接続してある機材間の影響が少ないように配慮しているとされていますが、やはりそれでも少なからぬ影響があるようです。
    この接続にすることで、クリーン電源のメリットを活かしつつ、純度と力強さのバランスが取れたサウンドが得られるようになりました。

    この状態にした後、再度、CDプレーヤーを直結に戻してみたところ、音が引っ込むような感じを受けます。
    普通に考えると「余計な経路」を経ているように感じるかもしれませんが、実際に聴いてみると電源ボックスを経由したほうが鮮度が高いと感じます。
    電源ボックス経由に戻すと、サウンドがしっかり前に出てきますし、ボーカルものではボーカルの音像とギターなどが絡みつかずにしっかり分離した上で、キレイな調和を奏でてくれます。

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    レコードプレーヤーではスピード感とキレが大幅に向上し、こちらも純度がさらに高まるのは不思議な感覚です。
    論理的に考えると、やはり機材間の影響が減るということなのでしょう。
    CDもレコードもライブっぽさが高まるあたり、活き活きしたサウンドになっている証かと思います。

    また、これはPS-500に限定したニーズかもしれませんが、クリーン電源や電源コンディショナー類のコンセントの不足を補えるというメリットもあるでしょう。
    うちの機材は2Pの直生えの電源ケーブルの製品が多めですが、それでも電源ボックスを使うことでアースの扱いも安定するのではないか、と思われます。
    また、YTP-6Rのコンセントの嵌合もしっかりしていて安定感があるのも、質の高さを伺わせるものです。

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    クリーン電源の有無にかかわらず、この価格帯ですと複数の電源ボックスを導入して、デジタル系とアンプなどを分けるのもオススメです。
    YTP-4RよりYTP-6Rのほうが口数から考えると割安感がありますし、電源ボックス内部での対策により1つでも個々の影響は少ないかと思いますが、それぞれ別の電源ボックスにすることで、さらに高い効果が得られるように思います。

    Filed under: Audio
    2016/11/28 12:00 pm | No Comments
  • 2711月

    懐かしい機材を紹介してくれたり、中古オーディオを取り扱う、ちょっと珍しい立ち位置のオーディオ系ムック「ステレオ時代」のVOL.8が12/19に発売予定だそうで。

    すでに話題になっていますが、今回は付録付きでして、それもNECのA-10シリーズの開発技術者が新たに設計したオリジナルのアナログアンプ「A-10 SG」のプリント基板が付いてくるというものです。
    正直、プリント基板が付いてきても自分でそこから組み上げられる人は多くないようにも思いますが、基板だけならあまり大きなコストにもならないので、あくまでも誌面がメインで基板はオマケ的な位置づけだと考えると、わりと良いバランスといえるのかも。

    なお、基板サイズはB5サイズのいつもの誌面に入る大きさで、組み上げるのに必要なパーツはすべて市販品で調達可能なものにしてあるそうです。
    その制限下でA-10らしさを盛り込むため、以下のエッセンスが入っているとのこと。
    基板自体が関与しているのはアースやボリューム周り、BTL対応くらいですけどね。

    ①リザーブ電源
    ②インデペンデントアース
    ③ボリュームを音楽信号が通らない回路
    ④BTL対応のパワーリニアリティ
    ⑤MGC(メカニカルグランドコンストラクション)

    パーツのセット販売や、組み立てサービスも予定しているそうで、そのあたりはオフィシャルブログで告知されるようです。
    設計者の萩原氏は港北ネットワークサービスに所属されているそうで、そこでリザーブ電源ユニットも販売してるそうですし、ここからの供給ということになるのかな?
    12V3AのACアダプタでも動かせるそうですし、左右独立電源にもできるとのことで、A-10らしさをそこで追究するのも面白いでしょう。
    ただACアダプタはどんなものでも結局、片電源ではあるわけで、その辺りがどういう風に処理されているのかも気になるところです。

    また、誌面についてはまだ分からないようで、基板に興味がない方もたぶん結構いらっしゃるはずですし、そちらもいつも通り充実してると良いなぁ。
    付録が付くととたんに手抜きになる雑誌もあったりしますが、ステレオ時代はこれまでも充実した内容でしたし、その心配はないと思いますけどね。

    Filed under: Audio
    2016/11/27 12:00 pm | No Comments
  • 2611月

    ACOUSTIC REVIVEさんのXLRケーブル「XLR-1.0 TripleC-FM(1.4×1.8mm導体仕様)」をCDプレーヤーとプリアンプ間に導入して試用しました。

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    なお、これにより現状の機器構成は以下の通りとなっています。

    [ メインシステム ]
    パソコン: Apple Mac mini
    USB-DDC: JAVS X-DDC
    CDP: Accuphase DP-70V
    Record Player: MICRO BL-99V + SAEC WE-407/23
    Cartrdge: DENON DL-103, ortofon MC-Q5 etc
    Pre Amp: Accuphase C-280L
    Power Amp: Accuphase A-45
    Clean Power Supply: Accuphase PS-500
    Speaker: B&W Matrix 805

    USBターミネーター: ACOUSTIC REVIVE RUT-1
    USBケーブル: ACOUSTIC REVIVE USB-1.0PLS
    デジタルケーブル:audio-technica(DDC-ATOLL)
    音声ケーブル: ACOUSTIC REVIVE XLR-1.0 TripleC-FM 1.4×1.8(CDP-pre), ACOUSTIC REVIVE XLR-1.0 TripleC(pre-power)
    スピーカーケーブル: QED Ruby Evolution
    電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER STANDARD-tripleC-FM(A-45), Accuphase APL-1(PS-500)

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    見た目は先日のFMなしと見分けがほとんどつかないように思いましたが、実際に配線してみると1.4×1.8mm導体のほうはケーブルがガッシリしていて、若干ですが取り回しづらさがあって違いが分かります。
    今回すべて1.0mで用意してもらっていて、うちでは長さに支障はありませんでしたが、1.4×1.8mm導体の場合は長さに多少余裕があるほうが扱いやすいように思われます。

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    これまではAtlas Cables Quadstar XLRを使っていましたが、それとはかなりの違いを感じます。
    ファインメットビーズが装備されているという点もあるとは思いますが、より細かな表情までCDから引き出してくれているのを肌で感じることができます。
    あえて「肌」と表現したのは情報量もそうですが、それ以上の何かを感じたからです。
    CDだと溝ではなくピットですが、それを厳格にトレースして伝送されてくるような感覚をおぼえます。
    どうしてもアナログレコード的な喩えになってしまいますが、ダイレクトカッティングのような差異といったところでしょうか。

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    その点ではAccuphase SLC-10のほうが情報量の差こそあるものの、音傾向は近かったようで、Atlasのほうが実力差が大きいように思えました。
    XLR-1.0 TripleC-FM 1.4×1.8mm導体仕様では重心がより深く、厚みのあるものになっています。
    Atlasの場合、CDでは表層的なサウンドで物足りなさを感じることがしばしばありましたが、それがかなり解消されたように思います。
    もちろん、プリ-パワー間も含め、スピーカーまでしっかり伝達・駆動されていてこそ、体感できる感覚でしょう。

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    もう少し具体的な音の変化を書いてみますと、余韻にいちばんの違いがあるようです。
    これまでは主音に隠れてしまいがちだったところが、楽器の余韻や残響など、音楽の機微がしっかり表現されるようになりました。
    楽曲を構成している、それぞれの楽器やボーカルが個々に立体感を持って前に出てきます。

    正直、バランスケーブルのほうが音への影響は少ないのでは?という固定観念もあったのですが、そんなことはなく、ボトルネックになっていればやはりしっかりとした差異となって表出してきました。
    今後は、同様にファインメット装備のXLRケーブル3種を聴き比べていきたいと思いますが、その前にヒッコリーボードと電源ボックスのほうを先にレビューさせてもらって、ボトルネックをさらに改善しておいてから臨もうかなと思っているところです。

    Filed under: Audio
    2016/11/26 12:00 pm | No Comments