• 195月

    EFFECT AUDIOのMMCXケーブル「AresII+/4wire 4.4mm」を入手してみました。

    ORB同様、4.4mm移行でまだ試したことがないメーカーに手を出すシリーズです。
    このケーブル、UPOCC Litz Copper 7Nを使った4芯で、同じブランドのAresIIよりかなり太めのケーブルになっています。
    それだけにやや硬めで取り回しが不安でしたが、クセこそどうしてもつきやすいものの、被膜は若干柔軟なので取り回し自体はそう悪くない感じです。

    またいつものようにMaverick Tiでまず動作確認しましたが、空間はかなり広めです。
    ここまでケーブルで変わるんだなというくらい太めのサウンドですが、音自体の硬さはそこまでではなくむしろウォームな感じを受けます。
    据え置きアンプで聴いてるようなどっしりした安定感が出て、特にベースで余裕がある感じがあります。
    帯域的に強いというより実体感が増す感覚があるので、全体としてはかなり好印象です。

    ボーカルはやや艶やリバーブが強めになる感じですが、曇ったところはなく空間表現に長けています。
    音源の歪みにもさほど神経質になり過ぎず、豊かに聴かせてくれる感じです。
    良く聞き入れば細部もしっかり出ていて、あっさり系というよりは明らかに濃厚系と言えるでしょう。
    Maverick Tiは意外と薄味なので相性は良さそうに感じます。

    ここで一旦、ORBに戻してみると取り回しはやっぱりORBのほうが良いですね。
    ケーブルでイヤホンが引っ張られるようなことがないので装着が安定しやすいです。
    ただ音はちょっとうわずった感じがして軽く、低域がこんなに薄かったのかというくらい違います。
    高域のほうはPC-TripleCらしくしっかり伸びるんですけど、ここはすぐにEFFECT AUDIOに戻してしまいました。

    傾向としては以前使ったことがある中だとALO audio Copper 22 Earphone Cableに似ているかな。
    そういう意味では銅線の音なんでしょう。
    あれは被膜が硬いので取り回しは最悪でしたけど…。
    ちょっと高域寄りになりがちなMaverick Tiとは相性が良かったみたいで、これはもうここでほぼ確定でしょう。
    他のEFFECT AUDIOのケーブルもちょっと気になったりしていますが、まあそこは追々と。

    Filed under: Audio
    2024/05/19 12:00 pm | No Comments
  • 185月

    ORBのMMCXケーブル「Clear force Nova 2nd generation」を入手しました。

    2.5mmから4.4mmへのリプレースを徐々に進めている一環で試したことがないメーカーのも入れてみようかなと。
    並行2線というのが国産っぽいですし、導体もPC-TripleCとのこと。
    たしかにその印象通りで、まずはMaverick Tiで試してみましたがセパレーションが良くて鮮度が高い印象です。

    被膜の関係なのか若干ゴムっぽい質感が付加される傾向があるように思われますが、全体としては素直な感じがします。
    音源のコンプや歪みも分かりやすく、そういう点では少しモニター寄りです。
    ギターの音に厚みが出るようですが、低域が分厚くなるとかそういったことはなく全体に解像度高めの傾向です。

    DORADOでも試しましたがイヤホン自体のクセがかえって目立つ感じになってしまいましたし、耳掛けがないので装着が安定しませんでした。
    もう少し素直なモニター系のイヤホンと相性が良いかもしれませんが、あいにくうちだとMMCXでその系統のイヤホンが少なめかも。
    SHUREあたりで試してみると良さそうと思いますし、finalとかいろいろ試して使う箇所を決めていこうと思っているところです。

    Filed under: Audio
    2024/05/18 12:00 pm | No Comments
  • 175月

    BUFFALOの4TBx2のNASが万年容量不足だったので、SynologyのNASに置き換えることにしました。

    最初から本格的に組むことも考えましたが、これまではずっとHDD込みのBUFFALOやアイ・オー・データ機器のを使っていたのでまずお試し感覚でエントリークラスの古いモデル「DS220J」をチョイスしました。
    そのぶん、HDDはWD Redの8TBを2台としておき、性能面等で不満があればケースをアップグレードすれば良いかなと。

    結果的にはその心配は全く不要でした。
    最初のセットアップこそ、組み付けられたNASよりは多少手間がかかりますが、性能は圧倒的に上でした。
    むしろファイル共有しか使わないうちの用途からすると、静音性の観点で性能の低いJモデルのほうがおそらく静かで省電力で向いているくらいでしょう。

    それでもファンの音は結構目立つので、以下のファンモードの中から「低ノイズモード」に設定してクローゼット内に収納しました。
    また脚の下にはピタフォームも挟むことでだいぶ動作音が目立たなくなりました。

    [ 全速モード ]
    ファンがフル稼働してシステムを冷却しますが、ノイズが大きくなります。
    [ 冷却モード ]
    ファンは高速で稼働してシステムを冷やしますが、ノイズが大きくなります。
    [ 低電源モード ]
    ファンは低速で稼働するためノイズは低くなりますが、システムが熱くなります。
    [ 低ノイズモード ]
    ファンは低速で稼働するためノイズは低くなりますが、システムが熱くなります。

    外気温にもよると思われますが、低ノイズモードだとHDD自体はアクセスから少し放置したタイミングで34〜39℃くらい、ファイル書き込み中でも膨大な量でなければ40℃そこそこくらいですので、外気温が低いうちはひとまずこれで大丈夫だと思います。

    話を少し戻してセットアップですが、まずはOSにあたるDiskStation Managerをインストールするところから始まります。
    LANに接続したSynologyは「Synology Web Assistant」にアクセスすると勝手に探してくれます。
    インストール完了かと思いきや、ここで再起動して「約10分で準備が完了します」と出てきますが、実際は4分弱で組み込みパッケージのインストールは完了しました。
    あとはNAS内にファイル共有用のユーザーアカウントを作り、RAID1でストレージ作成、念のためにSynologyアカウントも登録して完成です。

    操作はIPアドレスにWebブラウザからアクセスしてGUIでできますから、ある程度OS設定を弄れるスキルがあれば迷うことはないでしょう。
    設定といってもクローゼットに入れるからLEDを消灯したくらいでそんなに大した設定はしていませんけど、やる気になれば機能追加することで音楽サーバにしたりWAN経由でアクセスできたりと高機能ではあります。

    いちばん使ったのはBUFFALOのNASの中身をSynologyに移すのにSynology上のFile StationでBUFFALOのNASをマウントし、NASどうしでファイルコピーさせたことくらいでしょうか。
    これだとパソコンを経由してコピーさせる必要がないので、夜間バッチ的に無駄なくコピーができ、4TBほどの移行も一晩程度で終わりました。

    アクセススピードは読み書きともコンスタントに100MB/sは出ますし、ファイル数の多いフォルダの表示がBUFFALOより圧倒的に速いのでだいぶ快適です。
    SynologyはまだLANがギガビットまでの対応らしいですが、うちはハブもギガビットだし発熱等による安定性を考えればこれで十分でしょう。
    Mac Studioは10GbE対応なのでいずれは環境全体をアップグレードする時は来るでしょうけど。

    容量増加が主目的でしたが結果的には全てにおいてグレードアップできたようで安心しました。
    バックアップという意味合いは以前よりやや薄まってきているので、場合によっては1ベイでも良かったかも。
    もちろんRAID設定も簡単に変更可能ですし、HDD換装もできますからこれまでより長めの期間、運用できるだろうなと思っています。

    Filed under: Mac
    2024/05/17 12:00 pm | No Comments
  • 145月

    SONY XL44Lを入手したタイミングでちょうど良さげな重さのヘッドシェルが手元に見当たらなかったのでビクターのを2つ追加しておきました。

    実際に装着したのはPH-8で、カーボンファイバーモールド+アルミの10gで今のアームやXL44Lにはまあちょうどよいくらいでしょう。
    オーバーハングが調整しやすいのも便利です。
    付属のネジは頭がちょっと大きめで短かったし、XL44Lは磁力がとても強いのでもうちょっと長めの別の非磁性度合いが高めのものに替えておきました。

    あと付属のリード線もだいぶ年季が入っていましたので、こちらは純銀リード線に交換。
    そんなにこだわって選んだわけではなく適当ですが、取り回しはとても良いですし、交換後は低域がしっかり出るようになった気がします。
    銀っぽく高域はやや派手さはありますけど、それより厚みが増した印象のほうが強めに感じます。
    まあ線が新しくなっただけじゃなく、接点掃除もしたのでそっちも効いているはずですけど。

    もうひとつPH-4も呼びに入手しておきました。
    こちらのほうが少し重くて12gほどで、この頃のビクターで有名なアルミインパクトプレス加工です。

    評判としてはおそらくこちらのほうが高いんじゃないかな。
    ただXL44Lは針カバーがなく、取り付けが怖々になりがちですしわざわざ交換して試すところまではやっていません。
    以前使ったことがあるPioneerのシェルもカーボンファイバーモールドで、アレが思った以上に良かったので今回はクセが乗りにくそうなほうを選んだ感じです。
    ZYX RS30も適当なヘッドシェルに付けてあったはずなので、PH-4はそっちに使ってみるのも良いかなと思っています。

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    Filed under: Audio
    2024/05/14 12:00 pm | No Comments
  • 135月

    Luminox Audioのイヤホンケーブル「Kilowatt Jet Black qdc-4.4mmL」を追加しました。

    最初に2.5mmの同ケーブルを入手して使っていたのですが、qdcが3SH SEとNEPTUNEの2台になったので4.4mmを追加してみたというわけです。
    ケーブルとしては全く同じですので、ひとまず以前の2.5mmをNEPTUNEに移動させて3SH SEで使うことにしました。

    違いは4.4mmのプラグのみですが、DAP側の端子も違ってくる影響もあるのか、低域が少しだけソリッドになりつつ厚みは増すという形となりました。
    2.5mmだと接触抵抗が大きいのか左右が不安定に感じることも多いのですが、その点では4.4mmのほうがやはり安心感があります。
    ケーブル自体は2.5mmとほぼ同じ音傾向で、純正よりは若干帯域が広まってリスニング寄りに聴かせてくれる方向性かなと思います。

    モールドのプラグは接触不良は少なそうで良いですし、安心して使えるリケーブルかなという印象を持っています。
    高級感という点ではもうちょっと上位のものも試してみたくなりますが、基本は固まった感じですし、あとはのんびり探していけば良いでしょう。

    Filed under: Audio
    2024/05/13 12:00 pm | No Comments
  • 115月

    Unique Melodyのイヤーピース「Petal Ear Tips」をお試し導入してみました。

    Unique Melodyが独自開発した傘型のリキッドシリコン製イヤーチップだそうで、「Petal」(花びら)という名前のとおり、イヤーチップの縁が花びらのように波状になっていて密着性を高めるんだとか。
    ノズルがほぼなくてノズルと面一になるというのもだいぶ珍しいのでイヤホンの音導管の長さによる相性も結構ありそうなイヤーチップではあります。

    装着感はとても良くて耳にピタッとフィットする感じで、これまで使ってきた中でいちばんそこに強かったSpinFit W1よりさらに密着します。
    外す時は花びらが風に吹かれた傘みたいに裏返ることも多いですが、先端だけで留める工夫のおかげもあってイヤーチップが耳に残るということは今のところ一度もありません。

    ひとまず同じメーカーということでUnique Melody Maverick Tiに装着してみます。
    音は短い分、やはりダイレクトになってやや音場は狭めになりますが、ジャズは温度感が出て臨場感が上がって良くなりました。
    楽器の音色はやや薄めに感じるところもありますけど、低域はしっかりめに中高域は若干強めになって、なんとなくホーンスピーカーのような風合いが出るのはMaverick Tiのチタン筐体の影響が強まるからでしょうか。

    次はCampfire audio DORADOに装着してみますが、これは音が軽くなり過ぎてかなり相性が悪いようです。
    音導管が長めのイヤホンなので余計に相性が悪いのかもしれません。

    それは速攻で諦めてやはり同一メーカーのMacbeth Tiで。
    こちらは低域の緩さが少し解消してダイレクト感が強まって相性が良さそうです。
    やはりボーカルは近くなる傾向で、ここまで試した中ではいちばん自然な印象になっています。
    ノズルで無理に空間を広げることがないのでカスタムに少し近いような感覚になり、音色が自然になるのが良いポイントですね。
    どうしても普通のイヤーピースはどう工夫しても多少は素材の音が出てしまう傾向ですけど、Petal Ear Tipsはそれが最小限になるような気がします。

    さらにqdc 3SH SEにも装着してみますと、若干ナローな感じにはなりますが全体としては心地良い雰囲気にまとまっています。
    ボーカルが優しくなってベースも少しスローな感じで、アナログ風味になる感じといったところでしょうか。
    NEPTUNEもやはり温かみのある暖炉みたいなサウンドになってくれますが、3SH SEより元々がナローなのでそこがちょっと強まる部分はあるかも。

    そんなわけで現状はUnique Melody Macbeth Tiとqdc 3SH SEで使うことにしました。
    今も販売店が少ない傾向でMサイズが入手しづらいですが、他のイヤーピースがいまいちハマらないイヤホンがあれば試してみる価値はあるかと思います。

    Filed under: Audio
    2024/05/11 12:00 pm | No Comments