• 247月

    みんぽすさんにお借りしたOlasonicのUSBスピーカー「TW-S7」もだいぶエージングが出来てきたようですし、比較試聴をしてみることにしました。

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    前回も書いたようにTIMEDOMAIN miniとの比較では、かなり圧倒的な感じでOlasonicの優位みたいですから、ここはAURATONE 5CTVと比較してみました。
    なお、オーラトーンはONKYOのSE-U55X経由で光デジタルケーブルでPanasonicのミニコンポのレシーバ「SA-PM65MD」に接続されています。

    言葉で説明するのはなかなか難しいですし、それぞれのスピーカーの再生音を録音してみることにしました。
    音源は著作権の関係もありますので、紗羅が演奏した電子ピアノを録音したものを使用しました。
    まずはオリジナル音源から。

    [audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/07/WALTZ3.mp3|titles=オリジナル音源]

    次に、この音源をOlasonic TW-S7で再生し、その再生音を録音したものです。
    なお、再生にはiTunesを使用し、スピーカーに合わせて、イコライジングしてあります。

    [audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/07/rec_olasonic3.mp3|titles=Olasonic再生音]

    録音はSE-U55Xにオーディオテクニカのマイク「AT9440」を接続し、Audacityでおこないました。
    録音後、音量の正規化と前後のトリミングはしていますが、エフェクトなどの加工は一切していません。
    また、残留ノイズのような音が入っていますが、これはエアコンと空気清浄機の音で、スピーカーに起因するものではありません。(^^;
    あくまでも参考程度のものですが、音の傾向はわかっていただけるのではないかと。

    低域の不足はやはりこの再生音でも少し感じられますが、非常に透明感のある素直な音色だと感じます。
    なお、録音時の音量は普段の再生より少し大きめで、Macの音量表示でいうと60%くらいのボリュームですが、こういう小編成の楽曲であれば、パワー不足になることもありませんでした。

    そして、比較試聴用のオーラトーンの再生音を録音したものです。

    [audio:https://www.sara-mac.com/wp-content/uploads/2010/07/rec_auratone3.mp3|titles=AURATONE再生音]

    オーラトーンのスピーカーユニットのエッジがまた痛んできているのと、アンプが非常に貧弱ということもあって、本来の性能を出せていないという面もありますが、それを差し引いて考えても、Olasonicはかなり健闘しているといえるのではないでしょうか。

    こうやって録音したものを聴いてみると、オーラトーンのほうはいかにも「スピーカーで鳴らしてます」という音質や音場感になっているのに気が付きます。
    逆にOlasonicのほうは、ボーっと聴いていたら「音の悪い音源なのかな?」くらいの『生音感』が感じられるように、私は思いました。
    もちろん、特性やスペックを見ればハイエンドオーディオとは見劣りする部分もあるのですが、この『生音感』という点では、オーディオの領域に踏み込んでも、かなり健闘するのではないでしょうか。

    せっかくなのでチューニングもやってみたいところですが、さすがに借り物ですから、あまり大胆なことや改造は難しいですからねぇ。
    付属のシリコン製のインシュレーターを別のものにしてみるくらいは試してみましたが、モルトや金属、ゴムなどは逆効果でした。
    逆にいえば、購入時のままでもすぐに良い音が確保できるともいえるのではないでしょうか。

    なお、ここからは多少蛇足になりますが、比較試聴にはオーディオデバイスをメニューバーから切替できるフリーソフト「Audio Switcher」が大変役に立ちました。

    先日も書いたOlasonic接続状態でのiMacスリープ時のポップノイズを回避するために、普段はOlasonicのUSB接続を外してあるんですが、音楽を聴きたい時などにさっと出力デバイスを変更できるという意味でも、この「Audio Switcher」は活躍してくれそうです。

    また、蛇足ついでにもうひとつ、Olasonicのスピーカーは磁力がかなり強いようです。
    防磁構造にもなっていないようなので、HDDなど磁気に弱いものには近づけすぎないように注意したほうが良いかも。
    PC用ということもありますから、次モデルが出るとしたら、防磁タイプがあると良いかもしれません。

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    Filed under: Mono Fellows
    2010/07/24 4:15 pm | 10 Comments

10 Responses

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  • shigechan Says:

    ども、今晩は。
    なかなか面白い試聴体験を有り難う御座います。最後のオーラトーンは明らかに音調が違いますね。

    こちらの再生装置の特性もあるので、レポートは参考にして下さればと思います。
    Olasonicは低音と高域のアタック感が原音よりも弱いように感じました。でもサブウーハーは無い訳ですし健闘してますね〜。
    オーラトーンよりはずっと原音に近いリアル感です。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    ずっと前にこういった形で機器の再生音を録音したCD付きのムックがあって、
    それを買ったのを思い出しながら録音してみました。

    本来はもっと条件をちゃんと揃えないといけないわけで、
    あくまでも参考レベルなんですが「百文は一聴にしかず」といった面もあるかも。

    Olasonicのほうはシンプルさが生きているのか、純度はあります。
    ただ、音量や音源によってはやはり電源の限界を超えてしまう部分は
    どうしても出てくるので、それを理解してあげる必要があるかもしれません。

    オーラトーンにとっては不本意な結果かもしれません。
    FUNTEQさんというところで交換用のエッジが出ているので、
    それに交換したいなぁと思っています。
    http://www.funteq.com/

    ただ、コストや労力を考えれば、OlasonicのCPは非常に高いといえるでしょう。
    また、オーディオの楽しみはその労力の部分にもあるのですけれど。

  • shigechan Says:

    どもども。

    こう言うのは音録りからして非常に難しいですよね。OlasonicはUSBバスパワー
    ですからUSBポートの電流供給能力:瞬発力やUSBケーブルでも違いますから、そこのところを考慮しないといけない訳ですね。

    交換用のエッジはセーム革のやつかな? と思ったらウレタンでしたね。

    労力の部分は重要で、しかも楽しいですね〜。私のお得意はケーブルや
    パーツの交換ですけど、それだけでは改善しきれない部分が明白に存在
    するので、最近はセッティングにも気を遣っています。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    マイクが貧弱ではありますが、かつてのアナログ機材の録音に比べれば
    パソコンやUSBオーディオ経由で録音できるのは非常に便利になりました。
    ただ、エアコンや空気清浄機のノイズを思った以上に拾ったりと、
    もし次回があれば、リベンジで進化したいところです。

    Olasonicの場合、もっとも音に影響がありそうなのがUSBの電源供給能力のようです。
    セルフパワーのUSBハブで大きく音が変わりますから、ハブの電源強化で
    音質改善を図ることが可能なような気がします。

    セッティングに関しては、昔は休日のたびに重いスピーカーを
    ごろごろ移動させたり、ブチルゴムを貼りまくってみたりと色々やったものですねー。
    まぁ、今もその情熱がカメラいじりに向かってるだけかもしれませんけど。(^^;

    最近のセッティングはもっぱらピンクノイズを使ってのイコライザ調整やスピーカーの設置角度調整くらいです。
    今回のように一旦録音して客観的に聴き返してみるのも
    セッティングを追い込むのに効果があるかもしれませんね。

  • shigechan Says:

    今晩は。

    拙宅のPCオーディオスピーカー:SoundStickはサテライトスピーカー用アンプの
    出力が各ch10Wあるのですが、音量レベルを上げても十分に音圧が上がらない
    印象があります。小口径のスピーカーですから能率が悪いのかな〜。何となく
    MHI Evidenceが欲しくなってきました。パソコンデスクへ置くには、大きさ
    的にギリギリいっぱいですかね〜。こうしてみると30inchはでかいな〜。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    以前使っていたAppleのApple Pro Speakersも傾向としてはそんな感じでしたね。
    そういえば、iPod Hifiは今頃どうなってるんでしょう?

    Olasonicはパッシブラジエーターでうまく能率を上げてる感じです。
    背面をどう処理するかによっても音質をコントロールできるかもしれませんね。

    うちの場合はまずはアンプをなんとかしたいところです。
    パソコン周りに気軽に置けるような小型のアンプがあると良いんですけどねぇ。
    小さめのものはヘッドホンアンプばかりなので、なかなか選択肢がありません。

  • shigechan Says:

    ども、お早うございます。

    SoundStickも前側に小さなダクトが出ていまして、何とか音を前面に出そうと
    しています。まあサテライトスピーカーだけ交換するのが良いかと皮算用して
    いるところです。

    パソコン周りに置くアンプというと、Wadia 151 PowerDAC miniだと思います。
    203.3*203.2*68.6mmで質量:2.72Kgとあり、4Ω負荷で50W/chならば十分なように
    思えます。他はヘッドホンアンプばっかりですね〜。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    小型のユニットは音像が広がらず、リニアな感じの音のものが多いですよね。
    ニアフィールドではメリットのほうが多いですから、良さをうまく活かす使い方が重要かも。
    サブウーファーというのは昔は食わず嫌いだったのですが、意外と良い仕掛けですよね。
    初期のサブウーファーが過剰に掛けてあったので、その印象がずっと残っていただけかもしれません。

    Wadia 151は高価ですねぇ。
    KENWOODのKAF-A55あたりはどうかなぁと思ってるんですが、
    もう少し選択肢が増えてほしいところです。

  • shigechan Says:

    ども、今晩は。
    拙宅のスピーカーリスニング状況は、ほぼニアフィールドですね。
    SoundStickを初めて設置したときは、超指向性な感じで驚きました。

    オンキョーのGX-77Mパワードスピーカーシステムなどはどうでしょうか?

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    パソコン周りのオーディオはニアフィールドのほうが心地良い気がしますね。
    映画を見る場合だと、多少違ってくることもありますが。
    ちなみに、Olasonicは映画も結構イケました。

    ONKYOだと、MA-500UやMA-700Uあたりが良いんですけどねぇ。
    現行製品がないのですが、YAMAHAやONKYOあたりで作ってくれないかなぁと思っています。
    一体型だと、組み合わせの楽しみが減ってしまいますからねぇ。
    もし一体型をチョイスするなら、Olasonicにする気がします。