• 167月

    みんぽすさんからUSB接続のスピーカー「Olasonic TW-S7」をお借りしました。

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    タマゴ型と独特のディフューザーが特徴的なPC用のスピーカーです。
    通常の製品はステレオミニプラグで接続するアンプ内蔵タイプのものが多いのですが、この製品はUSB接続となっていて、USBオーディオユニット+アンプ+スピーカーが小さなタマゴの中に全て収まっています。

    大きさはダチョウの卵を一回り小さくしたくらいです。
    ダチョウの卵自体があんまり馴染みがないですけど。(^^;

    60mmのフルレンジユニットですし、このサイズで、しかもACアダプタを使わずにUSBのバスパワーで動作しますから、正直あまり大きな期待は持っていなかったのですが、これが大きく予想をくつがえす性能で、かなりビックリです。

    普段はiMacにTIMEDOMAIN mini(の廉価バージョン)を使っているのですが、正直言って、もうタイムドメインには戻れません。
    パッシブラジエーターも適正に作用していて、本体のサイズを感じさせない、シッカリした音の輪郭を聴かせてくれて、評判に違わぬ完成度だと感じました。

    接続もACアダプタがないこともあって、とてもラクチンで、左のスピーカーを右スピーカから出たステレオミニプラグに接続し、あとはUSBケーブルをパソコンにつなぐだけです。
    Macの場合、ドライバやソフトウェアをインストールする必要はありません。(Windowsも同様。)

    ただ、USBケーブルや左スピーカーから伸びたケーブルはやや短め(どちらも1mほど)なので、そのままだと設置の自由度がやや低いのは注意が必要です。
    必要に応じて延長ケーブルを使う必要があるかもしれません。
    なお、左右間は通常のステレオミニジャック用の延長ケーブルで可能だと付属マニュアルに記載されています。
    どちらもスピーカーから直に生えていますが、音質チューニングができるポイントでもありますし、できれば交換可能な構造にしてほしいところかもしれません。

    また、iMacのUSB端子ではなく、セルフパワーのUSBハブを経由して接続してみましたが、それでも動作は全く問題ありませんでした。
    むしろ、音質面では電流供給能力の影響か、ハブ経由のほうが音圧感が高まり、音場の重心がどっしりするような印象です。
    逆にいうと、USB端子の電源供給能力に依存してしまう面があるため、ノートパソコン等では、USBからの電源供給の質が音のボトルネックになってしまう可能性もありそうです。

    また、音質以外でも使い勝手はほぼ良好なのですが、一点、iMacのスリープ解除時に盛大なポップノイズが発生してしまうのが難点です。
    ハブ経由だけでなく、iMac本体に接続してみたりもしましたが、この点は変化ありませんでした。
    他が素晴らしいだけに、ここだけは残念です。
    スピーカー本体に電源スイッチがあったらミュート代わりにもなりますし、便利かも。
    現状はスイッチ付きのUSBハブをかまして使うのが良いかもしれません。

    さて、次は肝心の音質ですが、これはもうコストパフォーマンスを考えれば、期待を大きく上回る出来と言い切って良いでしょう。
    たしかに厳密にいえば、このサイズなのですから、低音は60Hzくらいから下は全く出ていないといって良いほどですし、音量もワット数競争をするようなバトルには出場すらさせてもらえないでしょう。
    しかし、タイムドメインをお使いのようなニアフィールドの定位感、箱庭のような音場感といった場面では俄然、素晴らしいパフォーマンスを魅せてくれます。

    以前、KENWOODのK-521もそうでしたが、いわゆるドンシャリのお化粧っけが全くない「素肌美人」というのが、このスピーカーの特徴を端的に表しているかも。
    また、K-521よりもオーディオ的な色気も程好く持っているので、音楽を愉しんだあとの満腹感も気持ちよく味わえそうです。

    言葉はともあれ、K-521の時と同様、ピンクノイズで周波数特性を計測してみました。

    イコライザーなしでの結果ですが、非常に素直な特性です。
    ここからiTunesのイコライザーで、特定の周波数のノイズが目立たないようにバランスを暫定的に取ってみましたが、ほぼフラットのままでも通常は十分だと思います。

    なお、32Hzのバーを思い切って下げてあるのは、そもそもスピーカーユニットの特性上、再生が不可能な領域なので、無駄なパワーを注がないようにするためです。
    ただ、内部的にもローカットは働いているような気がします。

    音質面で唯一指摘するとすれば、付属するシリコンインシュレータを敷いただけの状態だと、音量を上げていくとやはりどうしても箱鳴りのビリつきが出てきてしまう点でしょうか。
    どうやら、200-300Hzくらいで共振が発生しているようで、パッシブラジエーターもこれに関わっているのかもしれません。
    タマゴのてっぺんあたりを手で支えると箱鳴りが減少しますから、制振チューニングを施せば、さらに改善が期待できるかも。

    ともあれ、音楽を聴くのが楽しくなる素晴らしい製品に出会うことができました。
    1ヶ月ほどの借り物ですが、色々な用途に愛用させてもらって、また報告させてもらおうと思っています。

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    Filed under: Mono Fellows
    2010/07/16 8:11 pm | Olasonic TW-S7 到着編 はコメントを受け付けていません。

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